ようやく次話の投稿です。
簡単に主人公達の戦力を
第2小隊 全12名
M1151 ハンビー×2
イヴェコ LMV ×1
戦車小隊
1号車 センチュリオン ≪アヴェンジャー≫
2号車 T-55AM/R
3号車 レオパルド1A5
4号車 チーフテン
となってます。
第2小隊の面々が車両に搭乗し、敵が待ち構える町へ1列で向かった。
町は襲い掛かる敵から身を守る為に簡易的な城壁で囲まれたような形をしていて、それほど高くもない4m程の高さの城壁が彼らを遮る
「ジェイク、城門を吹き飛ばしてくれ!」
藤原は無線機に呼び掛け、ハンビーとイヴェコの3輌が少し右にずれる。
「OK。3号車、城門にHEをぶちこんでやれ」
「ラジャー」
事前に榴弾を装填していた3号車の『レオパルド1A5』が城門に照準を合わせた
「ガンナー、城門に照準合わせ」
「照準OK!」
「Fire!」
レオパルドの105mm砲が火を吹き、城門を吹き飛ばす。
レイブンに代わって上空で静止できるドローンを使ってさらに詳しく情報を入手していた。
敵は城門から少し奥まった所に待ち構えているようだった。
一瞬でも油断させるためだろうか
「言った通り、ガンナー、ドライバーを残して全員下車!」
藤原は無線機に呼び掛けると自らもハンビーの助手席から降りた。
「微速だ!」
藤原はグラハムに言った。
城門から200mほど前方で臨戦態勢に入った車両群は微速前進で町へと向かった。
下車した隊員は降りた場所のドアを盾にするようにして前方へ銃を構える。
町まであと少しのところに来たその時だった。
先頭を行く1号車の右手方向で爆発が起きた
「クソ!地雷か!?」
藤原は毒づいた。
指向性地雷やIED等の地雷系の攻撃かと思われたのだが
「藤原、3時方向敵戦車部隊だ」
ジェイクからの報告が無線機から聞こえた
藤原は右方向を見た。
確かに小さく戦車らしき物が見える
「戦車は任せろ。お前らはすぐに射線から離れろ!」
ジェイクは言った
「了解。全員一旦車内に戻れ!町まで一気に行くぞ!」
藤原は降りた隊員に対して声を張り上げた
そしてジェイクもすぐに動いた。
「全車3時方向敵戦車部隊。合図で同時に3時方向へ展開、隊列を横隊に」
「「ラジャー」」
4輌の戦車がキレイに敵がいる方向へ砲塔を右に90°旋回させて走行していた。
「よし、展開!!」
ジェイクは無線機越しに怒鳴った。
合図と同時に縦隊だった隊列が同時に旋回させた事でキレイに横隊に変わった。
右方向を指向していた砲塔は車体の旋回に対して一切ぶれることなく旋回して正面を捉えた。
ジェイクは一瞬だが車外に身を出して前方を確認しすぐに車内に戻った。
車長席に取り付けられたタッチパネル式のディスプレイにはハッチ前方の旋回偵察カメラが撮影した映像が写し出されている。
敵との距離をあらかた調べようとしたタイミングで
「敵戦車、距離約1700
砲手用照準カメラが測定した相手戦車との距離を砲手が報告した。
確かにジェイクのモニターでも同じような距離が表示されている。
「1300
ジェイクは先ほどの一瞬のうちに辺りの地形を把握していた。
戦車を丸ごと隠してしまえるほどの起伏は無いだろうが、ハルダウン程度なら出来そうである。
戦車小隊は約40km/hほどの速度で列を崩す事なく進み続け、敵はこちらに一方的に砲撃を浴びせて来るが、直接照準で1.5kmほど離れたジェイク達に直撃させるのは至難の技のようである。
しかしこちらは着々と反撃の準備が整いつつあった。
小隊長車のセンチュリオンに付いている旋回カメラと照準カメラが敵戦車を解析。
他の3輌の位置情報と相手戦車の距離をコンピューターが自動で計測し、相手戦車の『火力』『距離』から小隊4輌に対して最も脅威度が高い目標を算出し、その目標に最も近い順に各車輌に目標の選別を行う。
これら一連の作業をコンピューターは一瞬で終わらせ、小隊長であるジェイクにモニター越しに表示する。
あとはその情報を元に無線とモニター操作で各車へデータリンクを行う
「最優先攻撃目標を3号車、第2目標、1号車、第3、第4目標を4号車、2号車が攻撃。全車APDS装填」
「「ラジャー」」
ジェイクからの指令に他の戦車長達がそれぞれの砲手、装填手に指示を出す。
ジェイクのモニターにはデータリンクにより小隊車両の装填状況までもが表示され、全車が射撃可能を表す表示がなされている
「よし、Fire!」
ジェイクの号令で4輌が一斉に砲撃を開始。
直接照準で測距、照準を人力で行うクロイツの戦車隊と違って、高精度の火器管制装置(コンピューター)制御で照準、射撃するジェイク等の戦車は高精度で敵戦車を射抜く。
敵も負けじと反撃するが、空を切り裂くか、近くに着弾して土を巻き上げるか、命中させても防御力も強化してある為に虚しく弾かれるかである。
ジェイク等が敵戦車と交戦している中、藤原等も敵の歩兵隊と交戦していた。
「散れ!散開!」
藤原は声を荒げた
車両のドアを盾にしながら町まで入り込み、敵の機関銃や短機関銃の銃弾が降り注ぐなか、車両にまとまっていた降車要因を散開させる事にした。
まとまってる所を一網打尽にされる訳にはいかない。
隊員達はそれぞれ、道沿いの建物の壁や建物と建物の隙間に張り付くようにして敵の銃弾を避けつつ交戦する。
藤原もたまたま近くにあった荷車を盾にするようにその物陰に隠れた。
藤原が隠れてすぐに篠原もやって来た。
映画であるように撃っては隠れ、撃っては隠れを繰り返すが、敵の銃撃はやむ気配はない。
それどころか荷車がどれだけ持つかもわからない。
「あそこの建物に入るぞ!」
藤原は言った。
「了解っす。カバーします」
篠原はそう言うと敵の方へと撃ち始める。
それに合わせて藤原は少し後ろにあった建物の扉へと走り、扉を蹴破った。
「いいぞ!」
と言うと二人の役割は逆になり、藤原が援護射撃しながら篠原は建物の中に走る。
篠原が中に入った瞬間、中の光景に一瞬たじろぐ
中には怯えた様子の二人の幼い子供と母親らしき女性がいた。
「姿勢を低くして、奥の方に隠れて!」
藤原はそう促すと、母親達はそそくさと言われた通りに奥へと走った。
その間に篠原は木製の窓中世の世界に出てくるような木製の窓を銃のストックで叩き、そこから外に銃を構えた。
二人は共に窓越しに撃ち続け、
「リロード!カバー!」
「了解!」
と藤原の言葉に篠原は素早く返答し、再装填時の火力支援を行う。
藤原が弾倉を交換し再び銃を構えたその時、鈍い音と共に篠原が倒れた
「篠原!!」
藤原は咄嗟に彼女を見る
「へ、ヘルメットかすったぁ.!」
藤原の目には倒れた.というよりも、腰を抜かしたような姿勢の篠原がいた。
篠原は無事のようだが、安堵していられる暇はない。あまりこちらに注意させてしまえば後ろの市民に被害もでる。
「イムレイ!カーンズ!203をお見舞いしてやれ!」
藤原は二人に命じた。
イムレイは『M4A1』、同隊の隊員 カーンズ伍長は『M16A2』に取り付けた『M203 グレネードランチャー』に弾を込める。
「発射ぁ!」
イムレイ、カーンズはM203を発射。
砲弾は敵の陣地に命中し、数名が爆風で吹き飛ぶ。
「カーンズ!もう一発いくぞ!」
イムレイはそう言うと再び弾を込めて発射する。
M203の攻撃で敵からの攻撃が弱まり、そこに間髪容れずに反撃にでる。
「よし!ハンビー、微速前進!歩兵隊も前に出ろ!」
と、藤原は叫んだ。
藤原はすぐさま篠原に建物から出るように指示。
残りの下車要員達もハンビーの速度に合わせてゆっくりと進む。
「砲がある可能性がある。俺たちで確認する!」
この状況において、『ブローニング M2 重機関銃』を装備するハンビーの攻撃力は必要不可欠であり、ここで車両を失う訳にはいかない。
そこで車両から降りている藤原達が敵陣の内部へと安全を確認するために向かう。
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その頃ハンスは安全な場所から戦車隊の動きを観測していた。
双眼鏡越しに広がるのは次々に大破していく自軍の戦車達だった。
「いくら練度があるとはいえ、所詮この程度.ただの口だけ達者なひよこどもに過ぎん」
ハンスは呆れ返ったような口調だった。
「大佐殿、敵の戦車はかなりの性能が良いという事なのですが.」
補佐官とは別の側近の兵が話し始めた。
「ではなにか?奴等の戦車は百発百中だとでもいうのか?」
側近の言葉にハンスは被せるように言った。
「それは.」
「奴等に負け戦を強いられる根本は、兵がたるんどるからだ。でなければ、誰でも助けるようなお人好し連中に惨敗するものか」
「では、部隊を引き上げさせましょう。そして更なる訓練を」
副官は言った。
「.待機している第二波攻撃隊に撤退させろ」
ハンスは副官の言葉の後、少し間を開けて言った。
「今戦闘中の部隊は.」
「たかがあれだけの戦力相手に打ち負ける素人集団はいらん」
側近が言い終える前に一層強めの口調でハンスは答える。
「ですが.」
「いいか?今戦っているのはただの使い捨ての駒でしかないのだ。その駒をどう使い潰すかは上層部や私のさじ加減なのだよ?.それとも貴様もここで使い潰されたいのかね?」
ハンスは不敵な笑みを浮かべる。
そして側近もその言葉に反論することは出来なかった。
「さて、素人なりに抗ってる今のうちに退くとしようではないか」
ハンスらが乗った『Sd.kfz.250/3』はすぐにその場を後にした。
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ハンスが部隊を引き上げさせた為、戦闘
は短時間で終わった。
町の周辺には無惨に大破したクロイツの戦車群があり、町の方でもクロイツの兵達の亡骸があちこちに点在する。
自軍の指揮系統と別動隊が撤退したことで現場で戦っていたクロイツの兵は二つに別れた。
投降する者とそれでも抗う者
だが、それは一瞬のことで、抵抗し続ける者も投降者が増えるにつれて徐々にその数を減らした。
藤原達、第2小隊は町のメインストリートの方に投降兵を集めた。
投降者が増えたといっても二十数人程度だったが.
「多くの数が投降している!武装解除し、おとなしく投降せよ!」
藤原達はもうしばらく投降兵を探す事にした。
それと同時に投降兵を輸送する手立てを取り始める
「カーンズ、本部に投降兵の輸送を頼んでくれ」
藤原はカーンズにそう指示した。
戦闘直後のまだピリピリとした雰囲気が漂う中、隊員達も着々と作業をこなしていく。
そんな時だった。
「とりあえず、落ち着け!」
怒鳴り声が聞こえた。
藤原はその声の元へと急いだ。
「どうした?!」
藤原は声を掛ける
「おとなしく投降したと思ったら暴れだしたんですよ」
第2小隊の チャド伍長は言い、藤原はその暴れる投降兵を見た。
まだ若干幼さが残る青年がそこにはいた。
「シュリーはどうしたんだ!」
青年は言う。
「シュリー?」
「どうした?殺したのか?!」
青年は声を荒げた
「落ち着け!まずはそいつが誰なのかを教えろ! 」
藤原は青年の肩を掴む。
「馬車に乗ってた女だ!」
青年は言う。
藤原達を誘き寄せようとしたあの女性のことだった。
「彼女はどうした?」
藤原はチャドを見るが、肩をすくめてわからないというジェスチャーを返された。
「あいつの身体検査は篠原がしましたが?」
駆けつけたイムレイはそう言った。
「篠原!あの彼女はどうした?」
「手足縛って馬車の所にやっときましたよ」
藤原の問いに篠原は答える。
「物じゃねぇんだからよ.」
「あの状況でどうすれば良かったんですか?」
「まぁいい。チャドと篠原でそいつを連れてきてくれ」
そう言われ、篠原とチャドはハンビーに乗り込み走り出した。
「お前が探してる奴かは知らんが、一人身柄は拘束している。とりあえずは大人しく待ってろ」
藤原は言う
「わかった.」
青年は大人しく指示に従った。
「.でも、ここで大人しくしても連れていった後に手荒い真似をすれば.」
「心配するな。雑には扱わない」
青年がいい終える前に食い気味で返答する。
「じゃあどうするんだ」
「さぁな。それは警務隊のお仕事で俺達はノータッチなんでな。ただ、飲まず食わずで強制労働とかはないはずだ」
その言葉に青年は黙り込んでしまった。
それもそのはず。
敵である相手に安心しろと言われても信用できるはずがない。
その様子に藤原は話題を反らす事にした。
「その女の子はガールフレンドか?」
「別にそんなんでは.」
「恥ずかしがる必要はねぇだろ。俺なんて彼女いない歴=年齢だぞ?」
藤原は若干冗談混じりに話す。
「別に.ただ、地元の幼なじみってだけで.」
「幼なじみから恋仲に.ってのはテンプレだろ?」
藤原はそう言いながら、近場にあったイヴェコの方へと歩き、トランクの段ボールから一本のペットボトルを取り出した。
藤原が彼の元に戻ると、彼は不思議そうに聞いた
「テンプレ?」
「まぁ.お決まりって事さ」
藤原は持ってきたペットボトルを差し出した。
「名前は?」
「シューバッハ」
「シューバッハか.レーサーみたいな名前だな。藤原だ」
藤原は手を差し出した
「レーサー?」
シューバッハもそのジェスチャーを理解し手を差し出すと藤原と握手をした。
もちろん頭を傾げて
「気にするな」
藤原は笑って答えた。
「貰ってもいいのか?」
「やっちゃならん決まりもないしな」
それを聞くとシューバッハは水を飲んだ。
と、タイミングを同じくして先ほど出ていったハンビーが戻って来た。
降りた篠原とチャドは後部座席に向かい、拘束していた女性を連れ出してきた。
篠原が彼女の手首を縛っていた結束バンドをポケットナイフで切る。
その後はなんと感動的な感じで二人は抱き合った。
そんな光景をよそに、藤原の元に篠原とチャドがやって来る。
「舌を噛み切るんじゃねぇかって勢いだったぜ」
チャドが言う
「一応捕虜なのにあんなのさせていいんです?」
今度は篠原が言った。
「ちょっと位はいいんじゃねぇか」
藤原は答えるが篠原は不満げだった。
「.手榴弾投げましょうかね」
「リア充爆ぜろはNGだ。気持ちは分かるけど」
「それか戦車の榴弾で.」
「だからダメだっての.気持ちは分かるけど。てか、こんな男だらけの職場で彼氏無しはお前に原因あるだろ?」
「なんすかその暴論は!」
「いや.なぁ?」
「子供を抱く趣味はねぇからなぁ」
二人の会話にチャドが茶化を入れる。
「はぁ?今全世界のロリコン侮辱しましたね?」
篠原は言う
「そこは『誰が子供ですか!』って言うとこだろ.お前はロリ認定されるのが嫌なのかノープロブレムなのかどっちかにしろよ」
藤原は冷静にツッコミを入れた。
その後しばらくして捕虜輸送の為に本部から『CH-47 チヌーク』2機がイムレイとカーンズの誘導により着陸し、捕虜の収用作業に取り掛かった。
監視を容易にするために十数名規模の二班に分け分乗させる。
シューバッハは搭乗を目前に藤原の元へと向かった。
「あんたのような隊長が欲しかったよ」
藤原は頭を傾げる
「俺達の指令は俺達なんて使い捨てとしか見てないんだろうな」
「そいつの名前は?」
「ハンスだ」
「Ok.そいつを取っ捕まえたらお仕置きでもしといてやろう。二人共無事でいたいなら警務隊の言うことはよく守れよ。言うこと聞くやつに厳しくするやつはいないはずだ」
「ああ、ありがとう」
シューバッハは輸送の為に来た別の兵に腕を引かれ、チヌークの機内へと収用された。
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離陸するチヌークを見送った次の日、任務続行の為に次の町に移動中の第2小隊の一向に更なる面倒事が舞い込んできた。
「いつになったら帰れるだ.」
運転していたグラハムが大きいため息をつく
「んあっ?!」
その助手席で居眠り中だった篠原が目を覚ます。
「good morning!お嬢様。絶賛走行中だぜ?8キロでな」
グラハムが言った。
なぜ彼らがこんなに遅く走っているのか?
それまで順調だった道のりも、避難民の一段と合流したことで一気に遅れる事となった。
というのも、彼らはこれから向かうはずの村の人々だった。
この集団から情報を得る事と護衛を兼ねて共に行動する事になったのだ。
そんな事をわざわざしなくても
なんて言葉も聞こえて来そうだが、こういう地道な動きが現地民を味方につけるのだ。
...米軍と同じ轍を踏まない為にも
「それにしても、こんだけゆっくりだと隊員達のストレスになりそうだな」
後部座席の藤原が言った。
隊員達もそうだが、暑い日差しに照り付けられる避難民も疲労はピークに達しており、疲労や熱中症で動けなくなる人が多数出始めていた。
ハンビーやイヴェコは大人数を乗せられるような車両では無いため、徒歩での警戒の為に空いた座席に乗せて対応したが、それでは当然の事ながら座席が足りないので後続の戦車部隊の手を借りて戦車の車外に無理やり乗ってもらうことになった。
暑く熱された装甲板の上が快適な環境とは言えるはずもないのだが.
「ふぁ~.それにしてもこの状況って、何処かのアニメでも似たようなのありましたよねぇ」
篠原があくびしながら腑抜けた声で言った
「それは言っちゃいけないお約束だ」
藤原は言う
「全く、ドラゴンでも出てくるんじゃねぇか?」
今度はグラハムだ。
「だからやめろっての」
「ま、こっちには戦車がいるし大丈夫だろ」
藤原の静止を無視してグラハムは続けた。
「ああ~ただのフラグにしか聞こえない」
篠原は頭を抱えた。
そんな話を車上の銃座で警戒中のイーライは小耳に入れつつ、青く清んだ空を見上げていた。
そんな青空に黒い影があるのを発見した。
鳥のようにも一瞬見えたが鳥なんかよりもさらに大きな体を持っているのは明らかだった。
漢字に表すなら
『士』
というような形のそのシルエットに一つの可能性を考えた
「隊長、このエリアって哨戒機飛ばしますかね?うちは」
イーライは聞いた
「哨戒機?高高度偵察機とか偵察機なら飛ばすはずだが.まぁ昨日戦闘してるから飛ばしてる可能性もあるけども」
イーライの言葉に頭を傾げ、ドアを開けて空を見上げる。
確かに空には航空機らしき影が見えた。
「つぅことはあれは」
イーライはこう言いながら銃座のM2のチャージングハンドルを手前に引き、射撃可能状態にする。
それと同時に黒い影が反転、降下してきた。
プロペラの戦闘機が急降下で風を切り裂く特徴的な甲高い音を響かせながらこちら目掛けてやって来る。
「くそ!敵機だ!」
藤原は声を上げた
イーライがM2で対空射撃を開始。同時に敵機もこちらに機銃を掃射。
数初が先頭のハンビーに当たり降下から上昇へと向きを変えた事もあり後続のイヴェコや避難民の方にも機銃弾が降り注ぐ事になった。
避難民は大パニックに陥る。
「メッサーか!」
ミリオタでもある藤原は一瞬で敵機を判別した。
クロイツの『メッサーシュミット Bf109 E-3』4機がなりふり構わずに機銃掃射を浴びせる。それに対抗するように銃座に就いてる者はM2で応戦、それ以外は
「くそ!主砲でやる!」
後続の戦車小隊の小隊長車両のセンチュリオン 砲手が言う
「まて、今はまだだ!」
ジェイクは言った。
戦車には避難民が数名乗っている。
この状況で不用意に砲塔を回せば怪我人を出す事になる。
ジェイクは直ぐに避難民に降りるよう促すと車内にもどり
「対空射撃はRWSでやる」
と言いディスプレイを操作した。
ラーフ社の戦車は高精度の射撃管制装置が備わっているため、主砲による対空射撃も可能になっている。
しかしそれは低速で飛行するヘリに対して有効で、今回のように高速で飛行する航空機に対してはほぼ迎撃は困難になる。
そこでジェイクはコマンダーハッチ前方に付けられたRWSを使うことにした。
異世界派遣隊の戦車の多くにはこの
とは言ってもカメラとセンサーが付いただけで自動追尾能力なんかはないのだが
藤原は無線機に一番近くにいた篠原に航空支援要請を出してもらう事にし、対空射撃に専念した。
しかし、更なる悪魔が忍び寄っていた事に藤原は気づいていない。
Bf109の攻撃に紛れるように上空を水平飛行していた機体が一気に180°反転し、背面飛行状態から急降下を開始。
特徴的な風切り音とともに甲高いサイレン音が鳴り響いた。
その異様な音に、一同は上を見上げた
「っ!スツーカ!出せ出せ!」
矢継ぎ早に怒鳴る藤原の指示にグラハムはギアをドライブに入れ、ハンビーを発進させた。
その動きに後続の車両も続くように左右に散開した。
動き出すのとほぼ同じタイミングで『ユンカース Ju-87 シュトゥーカ』が250kg爆弾を投下。
爆弾が独特の音を上げながら降下し、走り去った後の地面をえぐり返しただけですんだ。
4機のBf-109と3機のJu-88の攻撃にさらされる藤原達一行の運命はいかに.
~篠原、藤原の兵器紹介コーナー~
篠原「つぅわけで、張り切っていきましょう!」
藤原「この企画をするとこに意味があるとは思えない。」
篠原「そんな事言わずに...」
藤原「てかそもそもこの企画を持ち出したのはどこの誰だ?」
篠原「そんなのこれ書いてる張本人以外ないでしょ」
藤原「だろうな」
篠原「さ、もう強引に進めていくけど今回紹介するのは度々出てくるM1151ハンヴィーだよ」
藤原「ハンヴィー自体は有名だろうから知ってる人も多いだろうけど、M1151っていう区別だと分かりにくいかもな」
篠原「ハンヴィーは戦争ものの映画とか、アニメでも度々出てくるアメリカ軍を代表する車だよね」
藤原「というより、第二次大戦のウィリスジープに並ぶくらい軍用車両としては有名そうだな」
篠原「で、ハンヴィーについてだけど...」
藤原「ハンヴィーは先代のM151 ケネディジープに代わる汎用四輪駆動車だ」
篠原「ケネディジープに関しては知らない人も多いと思うから、その辺はggrksってことで...」
藤原「もうちょい言い方ってもんを考えなさいよ...んで、ハンヴィーは汎用車両ってことで重装甲にも思えるかもしれないが、実際は装甲は無いにも等しいレベルだったんだ」
篠原「そんな状態でソマリア内戦やらイラク戦争なんかに派遣してしまったもんだから多くの被害を出しちゃったんですよね」
藤原「特にイラク戦争になると、手榴弾を投げ込まれたり、RPGの待ち伏せ攻撃を受けたりでさらに酷い状況になった。さらにはIED、即席爆弾なんかの登場で目も当てられない状態になった」
篠原「そこでアメリカはハンヴィーの装甲強化型の開発に乗り出して、このM1151を開発したよ」
藤原「厳密に言うとハンヴィーの本格的な装甲強化型はM1114になるけどな。...装甲を強化し、IEDなんかの攻撃にも耐えられるようにしようとしたが結局そういう事を前提に設計された車両じゃないからあまり意味が無かったんだよな」
篠原「私たちも中東にいたときに一回攻撃受けましたよね...」
藤原「今では本格的にIEDや地雷からの攻撃を最小限に抑えるように設計されたJLTVやM-ATVなんかに更新され始めているな。」
篠原「と言った感じでハンヴィーの紹介は終わりです」
藤原「オリジナルの兵器なんかも出たりするから、度々この企画はやると思うが、その度に温かい目で見てくれると助かるな。 あと、ほぼにわか知識でやってるからおかしな所もあると思うがそこはご了承ください」
篠原「というわけで、今回はここまで~。次回もよろしくね」