水と雷と獣と…   作:家鴨

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SAO編
第一話『リンクスタート』


ピロンッ

スマホからメールの着信音が鳴る。

そのスマホを赤髪の少年が手に取り、開いた。

 

《おい、炭八郎、権逸。ナーヴギアってやつは買えたのか?》

 

少年はスマホのキーボードを操作し、返事を送る。

 

《ああ、買えたぞ。ちゃんと三つだ。勿論ソフトもな。あと俺は炭治郎だ。それに権逸じゃなくて善逸な》

 

少年__竈門炭治郎が送ると同時にメールの既読が2になる。

 

《朝っぱらからピロンピロンうるさい。何時か分かってる?5時だぞ、5時》

《すまない、善逸!》

 

炭治郎がそう送れば《まぁ良いけどさ》とかえってくる。

すると下から「お兄ちゃーん!」と炭治郎を呼ぶ声が聞こえて来た。

炭治郎は「今から行く」と言って2人にメールを送った。

 

《すまない!今からパン屋の手伝いをしないといけないんだ!》

《おー、行ってらっしゃい。俺はもう一度寝る》

《おい!暇だから俺の話し相手になれ!!》

《やだよ!こっちは眠いんだよ!!》

 

炭治郎はこれは当分止まらないなと思い、ピロンピロンと鳴り続けるスマホを机の上に置き、自室を後にした。

 

「もうっ!やっと降りてきた」

「すまない禰豆子!」

 

妹の禰豆子に謝ると、母親の葵枝と共にパンの生地を焼き始める。

隣では手伝いをしたいと言う六太に父の炭十郎が生地の形を教えていた。

すると、パンを焼きながら葵枝が炭治郎に問うてきた。

 

「あのゲームの事?」

「うん」

「あまりやりすぎないでね?」

「分かってるよ。俺は長男だからやり過ぎたりしないよ」

「なら良かった」

 

パンを全て焼き終わり、店に並べ始める。

並べ終わると弟が炭治郎の元にやってきた。

 

「兄ちゃん!俺にもそのゲームやらせてくれよ!」

 

そう言ってきたのは茂。

炭治郎は茂の頭を撫でる。

 

「ああ。良いよ。でも今日は善逸と伊之助との約束があるからまた今度な。竹雄も」

「お、俺は別にいいよ」

 

そうこうしているうちに開店時間になる。

外にはいつの間にか行列が出来ていた。

炭治郎はカウンターに立つ。

そして禰豆子が扉を開けた。

 

「お待たせ致しました!竈門ベーカリーオープンです!」

 

禰豆子がそう言うと、たくさんのお客さんが入って来た。

 

「いらっしゃいませ!」

 

一人のお客さんが六太が作った小さく、可愛らしいパンをとる。

 

「あら、これ可愛らしいわね」

「そちらは六太が作ったパンなんですよ。今日初めてお手伝いしたんです。ね?六太」

「…………」

 

六太は恥ずかしいのかそのお客さんと話す禰豆子の後ろに隠れていた。

お客さんは六太の頭を撫でる。

六太は嬉しそうにしていた。

 

「炭治郎、お前さん今日は朝なんだな?」

「はい!昼からは友達と遊ぶので」

「友達居たんだな」

「酷いですよ!友達くらい居ます」

「いや、パン屋の手伝いばかりしてるのを見たらなぁ……」

 

すると、お客さんと話していた禰豆子が口を挟んだ。

 

「三郎お爺ちゃん、お兄ちゃんは居ないどころか居すぎますよ。もう100人ぐらいいると思いますよ」

「流石にそんなに居ないぞ?」

「学校で凄い有名って聞いたよ〜?知らない人いないんじゃない?」

「だからそれはないだろって……あ、550円になります。スタンプカードはお持ちですか?」

 

三郎は550円とスタンプカードを出す。

炭治郎は「ちょうどありがとうございます!」と言ってスタンプカードに二つスタンプを押した。

そしてスタンプカードを三郎に返す。

 

「ありがとうございましたー!また来て下さい!次の方どうぞー!」

 

そして昼。

閉めた扉がバーンッと音を立てて開いた。

 

「おい!権八郎!来てやったぞ!」

「伊之助!来てくれたのは嬉しいが扉が壊れるからやめてくれ!」

「よう!ねず公!」

「こんにちは、伊之助さん」

 

伊之助はそれだけ言うと炭治郎の部屋に向かって歩いていった。

 

「あ、そうだ!帰りにパン買ってくから俺様の分残しとけよ!」

「お金あるのか?」

「ああ!母ちゃんから貰った!」

「そうか!ってもうこんな時間か……!」

 

炭治郎が時計を見ると、12時55分を示していた。

 

「だから俺様が来たんだろ!行くぞ!」

「ああ!行ってくる!」

 

炭治郎はそれだけ言うと、伊之助を追いかけて二階に上がって行った。

 

△▽△▽△▽△▽△▽

 

「なんかこいつ被ってからスキャンってやつして、んでソフトってやつ入れてリンクスタートっつったら行けるらしいぞ!」

「よく知ってるな!」

「まあな!」

 

炭治郎は「偉いぞ、伊之助」と言いながら頭を撫でる。

伊之助は「ホワホワさせんじゃねぇ!!」と言って炭治郎の手を払い除けた。

 

「とりあえず時間が無いからやるぞ。善逸にはもう伝えてあるけど、転移門の所に集合な」

「おう!」

 

二人はナーヴギアを被り、スキャンを済ませる。

そして炭治郎はベッドに横たわり、伊之助は床に胡座をかいて座った。

そして13時になると同時に二人は

 

「「リンクスタート!」」

 

と言った。




SAO要素があんまりなくてすみません

因みに伊之助は母の琴葉とひささん(藤の家紋の家のあのお婆ちゃん)と共に過ごしています。

ってかログインしたのって13時だったよね?SAO編うろ覚えなんだよね……
間違えてたらすみません
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