今度はずっと書きたかった玄霧先生視点です
「先生の力で、上条さんに私のこと思い出させてほしいの」
私はこれで恩返しができると思ったがまずは正確に治療するために原因を聞くことにした
「わかりました、けど、どうして上条さんは食蜂さんのことを忘れてしまったんですか?」
「彼は私を守って戦った時の怪我がもとで私のことを覚えることが出来なくなってしまったの、だから、先生の力でどうにか治してほしいの」
どうやら記憶することが出来なくなったらしい、思い出すことが出来るようになった私に最初に舞い込む依頼が記憶出来るようにすることなのは面白いめぐり合わせだ
「じゃあまずは、食蜂君のことを覚えられるようにしてみましょうか」
私はそういうと、いつもどうりに
【あなた」「は」「彼女」「を」「覚え」「られる】
キュイーンという音とともにわたしの
「バカな!?」
こんなことは初めてだったので心底驚いたが、そういえば私の
「やっぱり先生の力でも無理なのかしらぁ」
食蜂さんが残念そうに言う、だが、どうする?私の使える力はこの
「俺の右手は異能の力を打ち消しちまうんだ、だから無理かもしれない」
それはいいことを聞いた、右手が能力を打ち消すのか、ならばやりようもある
「もう一度やらせてください」
【あなた」「の」「脳」「は」「彼女」「を」「覚え」「られる】
能力を打ち消した時の音は鳴っていない、これは、いけたのか?
「上手くいったのでしょうか?、念のため右手で頭を触ってみてください」
そう言うと
「わかった」
すぐに頭を触ったが特に変化はなく、音もしない
「何も起きないわねぇ、成功したんじゃないかしらぁ?」
次の言葉が通用するのかどうかで成功したかしていないかわかるのだ、とにかく次へ行こう
「じゃあ今度は、食蜂君のことを思い出させてみましょう」
【あなたの」「脳」「は」「彼女」「を」「思い出す】
そういうと、上条さんは頭を押さえ、苦しそうにしゃがみこんだ
「思い…出した」
どうやら成功したらしい、よかった
「思い出してくれたんですかぁ?」
食蜂さんは嬉しそうに彼に駆け寄った
「あぁ、忘れてしまってごめんな、もう忘れないから」
彼はとても申し訳なさそうにそういった
「いいんです、上条さんの記憶が戻ったのなら」
そういった後彼女はしばらくもじもじしていた、どうやら告白したいが勇気が出ないようだ、ちらっと彼のほうを見ると私ですらわかるのに彼は全く気付いていないらしい、こういうのを朴念仁というのだろう、このままでは告白できなそうなので、助け船を出すことにした
【君」「は」「勇気」「が」「出る】
そう小声で唱えると彼女は意を決したように口を開いた、思えばこれが初めて自分の意志で使った
「それで、その、私上条さんのことが好きです、あなたとくだらない言い合いをしていた時間が、かけがえのないものだと失ってから気づいたんです、私はあの時のような時間をもっと過ごしたいんです」
そう言われた彼はオロオロしていた、きっと初めて告白されたのだろう
「その、すごいうれしいし、やぶさかでもないんだけど、お友達からでお願いします」
と言った
「「「ヘタレ」」」
どうやら全員同じ意見のようだった
「だっていずれ付き合うにしてももっとちゃんとお互いのことを知ってからのほうがいいと思うんだ」
言い訳する用に慌てて彼は言った、まあ、教師としては賛成せざるを得ない
「フフッ、まぁそういうところも好きなんだけどね」
惚れたものの弱みということであろう、彼女は笑いながらそう言った
「てゆうかあんた結局彼のこと好きだったんじゃない、よかったわね、うまくいきそうで」
と、御坂さんがからかった、微笑ましい光景だ
「まあ、上条さんがヘタレなせいでもう少し時間がかかりそうだけどねぇ」
そう言って彼女は上条さんをチクチク攻撃している
「その、嫌ってわけじゃなくてなんと言うか、そのぉ」
自分がからかわれているともわからず、彼は律義に答えようとしていた、こういう誠実さも彼女がひかれた要因なのだろう
「わかってるわよぉ上条さん、私は待ってるから、今度はあなたから告白してほしいな」
「が、頑張ります」
完全に尻に引かれている未来が見える
「お二人の役に立てて、本当に良かった」
私は幸せそうな二人をみて本心からそう言った
「先生、ありがとう、やっぱり先生をここに連れてきて正解だったわぁ」
「俺からも礼を言うぜ、ありがとな、先生」
ひとから感謝されるのはなんだかむずがゆい
「さて、帰りましょう先生、後はお若い二人でってことで、」
御坂さんもなかなか空気の読める人のようだ、私も大いに賛成なのでそれに従うことにした
「そうですね、私たちは先に帰りますが、食蜂君も門限までには帰るように、夜の一人歩きは危ないので上条君に送って貰うといいでしょう」
しっかりと食蜂さんのアシストをして部屋を出た、我ながら人間らしくなった物だと思う
その後御坂さんと道を歩いていると
「ちょっと待つんだにゃあ」
後頭部に当たる冷たい感触とともにそんな声が聞こえた
脳に直接能力を使えば行けるだろうと思って、この話を作りました、
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