プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐   作:アンチマターマイン

18 / 84
ラテです。よろしくおねがいします。
ラテはいます。

会議系の話に首突っ込みづらいんです、この子…
さておき、F・F視点。
ほとんどが男口調で、局所的に女口調になるのよ彼女

それはそうと、アンケートを取ってみます。
プリキュア側とジョジョ側、どっちの人が多めなのか確認したく…
9月いっぱいまでは設置しますので、よろしければ。

※2020年11月22日、当話にて開始したアンケートの最終結果を
このページにだけ表示するようにして保存。当アンケート終了。


スタンド使い狩り・スタート!

あたしはF・F。『さよならを言ったはずのあたし』。

こんな風に自我を持ってふるまえるはずなんて本当はなかった。

昨日まで、あたしはただの『情報』だったんだからな…

本に書いてある記録がどれほど詳しかろーと、そこから人間は甦らない。

それと同じで、今、あたしがあたしであることなんて、ありえなかったはずなんだ。

 

「やっぱり、何かあったんだな。

 あんたたち『プリキュア』の力が、DISCの何かを変質させた…

 すでにあたしも、あんたたちの同類かもしれない」

「あんたたちって、ボクらのことだペェ?」

「そーだなぁ~、ヒーリングアニマル!

 あの『お手当て』の力とやらが今のあたしを作ったんなら、そういうことになると思う」

 

今、どこで何をしてるかって?

風呂を上がってノンビリしてんだよ。旅館『沢泉』で!

 

「ムフ~~ッ、グビッグビッ……

 プハァァ~~~~~~フルーツ牛乳ウメェ」

「ちょ、ちょっと…F・F?

 もうチョットおしとやかに飲めない?

 花寺さんは大丈夫?」

「やめてやれってばよ!ひなたが窒息しちまう!

 …というか、オレも死ぬ。笑い死ぬ」

 

タタミの床で、ひなたがうずくまって左右に転がってる。

笑い転げてるみてーだな、どうも…何がツボ?

 

『あのー、F・Fさん……その飲み方はやめてほしいかも。

 風呂あがりのオジサンがジョッキでビールを一気飲みしてるみたい!』

「えぇ~~、何がオカシいんだよ。ウマイものをキモチよく飲む!

 他に大事なことなんてある?

 でもシャバってサイコ~だなぁ~~、あたし、塀の中しか知ら」

 

口を無理やりふさがれた。

主導権をブン取られたんだ。

静かにキレんのな、こいつ。

 

「それ以上やるんなら、もう体貸さない」

「…………はい」

 

ん?ワケわかんないって?

だろうな…順を追って説明してやるよ。

まず、昨日の騒ぎで全員ドブくさくなっちまった。

で、夜になって改めて洗いなおしたけど、それでも足りなかった。

そこんとこ、ちゆの母親が心配したんだと。

悪臭が落ちないのは女子として致命的だってんでな…

昨晩のうちに全員に声がかかった。

今のあたし本来の持ち主、鳴滝魁も、この流れじゃあさすがに放置されなかったってわけ!

下水に落っこちた当の本人だからね…

魁本人は、さっき、ちゆ母に連れられて別室に案内されていった。

『水族館』でも男子監房と女子監房はシッカリ分かれてたから、

これ自体は別に不自然でもなんでもないけど、あいつはそうは思わなかったらしい。

……ま、それは今どうでもいいや。

問題は、今日する予定だった会議がこのままじゃあ出来ないってことで。

そこで、鳴滝魁は思いついた。DISCのあたしを、のどかに託すことをだ。

今や人格を持っているあたしであれば話し合いもできるし、情報もみんな押さえている。

すると、のどかの方から持ち掛けてきたんだ。せっかくなら温泉を経験してみないかってな。

で、途中から体を借りたけど、どーもチョッピリハシャギすぎたみたいだ。OK、反省するぜ…

 

「悪かったよ。

 あたしの生まれ故郷は『水族館』の湿原だし、

 育ちもずっと監獄だ……ちょっと楽しみすぎちまったな」

「うん。生きてるって感じ!

 わたしも、つい最近までは体が不自由だったから…

 F・Fさんの気持ち、わかるよ」

「のどかっち…ヨコから見てるとヒトリゴト言ってるアブナイ人だぁ。

 イツモののどかっちとワイルドなのどかっちが交互にシャベッてる!」

「仕方ないわね。口はひとつしかないんだし」

 

ふーむ、そういう問題もあるか。

いわゆるヤク中っていう連中も見たことがある。

のどかがそう思われちまったら、ヘタすると監獄行きもあるかなぁー

よしわかった。簡単だぜ。口がひとつしかないっていうんなら。

 

「口を増やすぜ。耳から」

 

ギャーーーーーーーッ

 

この世のものとは思えねー悲鳴を全員にあげられた。

オオゲサだなー、新しい口を作って耳から出しただけじゃあねぇーか。

駆け込んできたホテルマン?どもに、

ゴキブリです!ゴキブリが出たんです!とゴマかしたちゆは、

部屋のドアをピシャリと閉めると、ヒタイに血管の浮き出した笑顔でコッチを見た。

 

「せめて!見えないトコロに!してちょうだいッ!!」

「わ、わかった…クチのナカとかどう?見えない?モンダイある?」

「さ、先が思いやられるよぉー、…大丈夫かな、鳴滝くん。これで」

 

その後、ポジションの問題からのどかが二、三度息苦しくなるのを改善してから、

ようやく今日の本題に入った。あたし個人は別にこのままダラダラでイイ気もするけど…

冗談だって。仕事はする。自分から死にに行くバカになる気はないからね。

 

「さてと。昨日の一件……魁のヤツがダメージを受けはしたが!

 トータルでは『大勝』だ。ビョーゲンズが手の内をさらしただけで終わったな」

「大勝、って…左手、完全になくなっちゃったんだよ?」

「フー・ファイターズのDISCさえあれば、そこは取返しがつく。

 あたしも増えたんだ。魁が寝ている間も四六時中治療に専念できるんだぜ」

 

安請負いでもなんでもない。

時間はかかるけど、できる。

でなければ、徐倫もエルメェスも、みすみす死なせることになっていたんだ。

出来なければならなかったんだぜ、あたしは。

 

「ビョーゲンズは何をしてきたんだペェ?」

「シンドイーネとかいうやつだ。顔色悪い女だったぜ…

 後ろからいきなりナノビョーゲンとやらを撃ち込んできてね。

 そのまま蝕むように乗っ取られた。フー・ファイターズじゃあ防げなかった」

「シンドイーネは何か言っていたラビ?」

「割りに合わないからやりたくないけど、キングビョーゲンの命令じゃあ仕方ない。

 …だったかな。というか、魁がとにかく好みじゃあなかったらしい。

 心底イヤそうにメガビョーゲン化させてから、即座に姿をくらませちまってた。

 なんにも情報をとっていかなかったし、作戦を授けもしなかった。

 頭のいいやつだとは思えない…敵としてはやりやすい部類だろうね」

 

とはいっても、あなどってかかれるわけもない。

パワーもスピードも、ほぼ間違いなくあたしを圧倒しているからな。

プリキュアってのに変身できるこいつらはともかく、

今の魁とあたしじゃあどうにもならないな。戦いになった時点で負け。

 

「待って、F・Fさん」

「ん?」

「まるで経験していたみたいに話しているけど、

 あなたが『生まれた』のは、鳴滝くんの体が浄化された時でしょう?

 時系列がおかしい、と、思うのだけれど」

「肉体の記憶を読んだ。

 脳が完全に破壊されていない限り、それができることは…あんたも知ってるはずよ」

 

質問から答えを受けたちゆは、真顔で少し黙った。

そして、ためらいがちに続けてくる。

 

「あなた…あいつの過去を、全部知ったっていうの?」

「ン?知りたいのか?」

「ッ、冗談じゃあないわ。過去を無理やり覗くなんて…その。卑劣よ」

 

一瞬、カッとなってからトーンダウンしていく。

あたしのことを卑劣と言ってるようなものだからかな?

お人よしだな…そして、行儀がいい。合ってるよな、これ?

 

「結論から言う。必要なところしか知っていない。

 今日、この会議をするにあたって必要なところだけをね。

 『思い出』は『勇気が生まれる場所』なんだ。

 他人に好き放題踏み込まれたら…あたしだって許せない」

 

全員、ばつの悪そうな顔をした。

あたし、なんかヘンなこと言ったか?

…あ、みんな知ってんぞ、あたしの過去。こいつら。

DISCで全部ノゾキ見されちまった後じゃあねぇ~か。

 

「ゴメン、F・F!サイテーだったねあたし」

「オイオイ、なんだよ…ひなた」

「アンタのDISCを初めて読んだとき、あたしね…

 『楽しい!』『面白い!』としか受け取らなかったじゃん。

 悩んで、苦しんで、戦ってたアンタをマンガ扱いしたんだよ、あたし」

「あっあー、…イイんだよ、気にすんなって!

 少なくともこうなっちまう前まではタダの本みたいなモンだったんだし。

 あと、たぶんあたしも似たり寄ったりだと思う。あんたと…

 マジになるなよ。身が持たねーぞ」

 

見てる限り、徐倫をバカにするようなヤツらじゃあないしな。

知られたところで、そこを侮辱されない限りは許してやるぜ。

 

「ありがと、F・F。やさしー」

「そうか?もっとホメてもいいんだぜ」

 

ヤイヤイ騒ぐコイツは、あたしよりもだいぶ頭が軽いぜ!

それだけでもけっこー仲良くやれる気がする。

日常生活だとほぼツッコまれる側だったからなぁーあたし。

ここじゃあそうはいかねえからな!

 

「……まず、わたしもごめん。気分いいわけないもん。過去を読まれるなんて」

「そうね。さっきも言ったけど、卑劣よ。ごめんなさい」

「ごめんなさいラビ。ラビリンにも知られたくないことたくさんあるラビ」

「ボクもだペェ。ゴメンナサイペェ」

「記憶全部が他人に知られるとか、怖ェーよなぁ~…ごめんなさいだぜ」

「やめろやめろ。ゴメンナサイの連呼やめろ!」

 

慣れねぇーよなぁー、こーいうの…もっと図太くていいんだよ。

14のガキどもだろあんたたち。あたしは2ケタいってないけど…

徐倫がここにいたら、エルメェスだったら、こいつらに何て言うやら…

楽しそうだけど、もう届かない想像だよな。

しんみりはあたしのキャラじゃあないんだぜ。

 

「本題に、戻るね…これは、わかるかな?

 ダーティ・ウォーターは何を目指していたの?」

「…その質問はいいな。スゴくいい…

 答える前に、なんでそれを聞こうと思った?」

「『全部を泥に沈める』としか言ってなかったから。

 ビョーゲンズのために戦うとは思えない言い草だと思って…

 それなら、何か独自に目指す先があるって、そう思ったの」

 

のどかが気付いたのは、まさにあたしがこの場に託されてきた話そのものだ。

ビョーゲンズにされた張本人が、これだけは伝えなければならないと

DISCを手放してでもあたしをここに送った理由。

 

「みんな、『矢』のことは覚えているか?

 空条承太郎が一時期追っていた『矢』のことだ」

「スタンド使いを作る、っていうやつ?

 『弓』の方、ゼンゼン意味ないじゃんアレ」

「……『矢』の原理はスピードワゴン財団が追っていた。

 『矢』の材料は、宇宙から飛来した隕石であり…

 宇宙のどこかから生きたままやってきた『ウイルス』だって話、わかるか?」

 

全員、少し考えこんだ。言われるままに記憶を追って…

ウイルスという単語に、やはり全員等しく反応した。

当然そうなるよな。プリキュアの敵は、誰だ?

そう、ビョーゲンズ。地球を病気で蝕もうとしているヤツらだ。

例のウイルスは、生き物に感染すると、そのほとんどを蝕み殺し…

生き残ったわずかな者が、ご褒美のように新たなる力を得る。

それがスタンド能力!

 

「ビョーゲンズなら、そのウイルスを使えると思ったラビ?」

「半分正しいな。ダーティ・ウォーターは力をつけて、

 自分でそのウイルスと同じものを作ろうとしていたんだ。

 そして、今度はジャン・ピエール・ポルナレフを思い出せ」

「ン…ホウキ頭のオッサン?トイレの人だよね?」

「やめてやれよ、ひなた…アンマリにもヒドすぎるぜソレ」

「承太郎と最後に話した内容な。見ているはずだぜ」

 

2004年。

承太郎はイタリア系ギャング団パッショーネのボスと秘密裏の会談を持っていた。

場所は日本。ボスは日本人の『汐華初流乃(しおばな はるの)』を名乗ってホテルの一室に現れ…

そこで、幽霊になった戦友、ジャン・ピエール・ポルナレフと再会した。

亀に取りついてまでこの世にしがみついていた彼が承太郎に伝えた事実とは。

そこまで最初にたどり着いたのは、やはりというか…ちゆだった。

 

「……『レクイエム』」

「そう、『レクイエム』…

 スタンドを生み出した『矢』すらも支配するに至ったスタンドは、

 この世のすべての生き物の精神を支配する『レクイエム』になる。

 ダーティ・ウォーターは本気だった」

「わたしたちが…あそこで、取り逃がして、たら」

「うまくいったかはわからない。だが少なくとも…

 やつらビョーゲンズは『病魔』そのもの。

 ウイルスだったら、ある意味で人間よりもはるかに専門家だよな」

 

ピクリとも動かなくなった場。外の鳥の声だけが聞こえている。

当然ってやつだな。最悪に近い未来予想が積まれちまったんだから。

 

「つまり……つまり、こういうことだペェ?

 ビョーゲンズに、スタンドを生み出すウイルスを研究されたら。

 うまくいってしまったら…行きつく先は」

「ビョーゲンズが地球の生き物の精神を支配しちまう…オレも、ひなたも」

「そうなったら、戦うことを思いつくことすらできないラビ。おしまいラビ」

「……た…対策は?

 そうさせないために、わたしたちに何ができるの?」

 

立ち直りが早いのはのどか、だな。

戦う『眼』が強い…ちょっとだけど徐倫に似てる。

聞いている限り、こいつが中心になって皆を束ねているような…

あの魁だって、こいつの引力に引き込まれてきただけなのかも。

無意味な考えだよな。運命だとかなんとか言っても、決めるのは『知性』だ。

あたしは、こいつらの力にもなりたい。『思い出』と『知性』がそう決めた。

 

「『スタンド使い狩り』だ」

「……へ?」

「とにかくビョーゲンズにはサンプルを渡せない。

 サンプルからウイルスの作用を逆算されるかもしれないんだからな。

 だから、先に見つけてスタンドを取り上げるしかない。

 そして、DISCをバラまいてるヤツを必ず倒すんだ」

「滅茶苦茶…でもないのね。

 こうなったら、やるしかないようね」

 

その後も風呂に出たり入ったりしながら、話を繰り返して作戦を練った。

スタンド使いは、基本的にDISCを取り上げてただの一般人にする。

取り上げたら死ぬような、やむをえない事情持ちはDISCを持たせたまま守る。

そうしなければプリキュアはプリキュアではいられない。

守りたい思いがあるからプリキュアだとか…あたしもプリキュアかぁー?

 

 

 

 

 

夕方になって、ようやく魁と合流できた。

のどかに手渡されて、DISCが頭の中に戻る。

あたしの本体がこいつに戻ったわけだな。

 

「どうしてたの、鳴滝くん」

「……えらく疲れた。詳しくは聞かないでくれ」

 

怪訝な顔ののどかを置いてラテを軽く撫で、

足早にその場を立ち去っていく魁。

…松葉杖だから、やっぱりだいぶ遅ぇな。

 

「で、どうしたよ」

「…俺な、知ってると思ってたんだ。

 沢泉ちゆの母親だから、俺があいつにしたことはすでに知っているって。

 謝ったんだよ。それ前提で…」

「……、で?」

「知らなかった。知っていたのは俺の足が動かなくなった経緯だけだった。

 洗いざらい吐かされた。あの頃の俺の人間関係まで」

「…ご愁傷サン、お疲れサン」

「そこまで聞きまくって、最後に『聞かなかったことにする』って言われた…

 なあF・F、どう受け取りゃあいいんだ?これ」

「あたしに聞くな!」

 

話足らずでマジでわからねえ。

自分で話してるんだからいいや、ってコトで、

そこだけ肉体の記憶を読ませてもらった。

言うには……

 

『好きだとか、惚れただとか、思い返してみればそんな気持ちは無かった。

 ただ汚して台無しにしたかった。どうしてそう思ったのか、今でもわからない。

 俺は愚か者です。その果てがこのざまで、当然の報いです。ただ、ごめんなさい』

 

『母としては許せないわ。実際に傷つけられていたら、あなたをどうしていたか…

 でも、うちの子は、許さないと決めた上で今日あなたを呼ぶことを選んだんでしょう?

 それに免じて、今は黙って見ています。今回のことは聞かなかったことにします』

 

あー、要するに…ちゆが黙っていると決めたとこに

全速力で突っ込んじまった尻ぬぐい、全部向こうさんにやってもらってんじゃねーか。

むしろ出来すぎなくらいの温情措置じゃない?

余裕ないなあコイツ…オロオロしまくってよぉー

しばらくはこうやって、泥にまみれ続けるのかもな…

それに、あいつらを巻き込むなよ?

恩知らずになりたくねーならな!




オリ主はオリ主なりに状況の改善に向けて動いてます。
今までは、そもそもそれすらしなかった。
けど、他の面々に比べると、とにかく弱さが悪目立ち……

2004年に承太郎がポルナレフと会った云々は独自設定となります。
そんな公式設定はどこにもありません。

あなたはどちらのファンとしてこれを読んでますか?

  • プリキュアのファン
  • ジョジョのファン
  • どっちもファンじゃよ
  • どっちもソコまで入れ込んじゃおらんわい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。