プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐ 作:アンチマターマイン
のどかが、ダルイゼンに『植え付け』をくらった!
いつか人間に向けるとは思ってたけど、主人公に向かうとは思わなんだよ!
『そうなる』と思ってないのに『そうなった』って点でブチャラティゾンビに近いショック。
というか、今まで安易に人間に向けてこなかったからこその、あのエグさよ……
まさにプロットのなせる業。
※放送中のアニメをリアルタイムで見ながら書いてるのが本作です。念のため後日のため。
「なるほど。まァ…わかったわい。
ファンタジーすぎる経験だったら、イヤというほどしとるからな…わしも」
ジョセフ・ジョースターは一応は納得してうなずいてくれた。
その経験は、この俺…鳴滝魁も知っている。断片的にだけどな。承太郎の記憶が元だからな…
もちろん、それは人生で飛行機が四回も墜落したことではないし、
透明な赤ちゃんと珍道中を繰り広げたことでもない。
事情の説明を黙って聞いていた五人と一匹だが、案の定…複雑な顔をされまくっている。
プリキュアとビョーゲンズの話をされた俺自身を振り返っても、順当だと思うよ。
「とはいってもよぉージョースターさん。
いや、オレもお嬢ちゃんたちをウソつき呼ばわりはしたくねーけどよ。
ゴルドラックかっつーの!」
「わしだってなぁ?『柱の男』どもと『エイジャの赤石』をめぐる戦いをしとったんじゃぞ?
もし、わしら波紋戦士が負けとったら…人類の歴史はマジで終わっとったかもしれん。
ほら、カートゥーンじゃろ?バカな話はありえるんじゃ!」
「そもそもぼくら自体、超能力者一行の吸血鬼退治じゃあないか…
それを考えれば、笑って片付けるのは無理だ」
「しかも、彼女らのうち三名がスタンド使い!
おまけに一人の能力が、われわれがアラブで倒した
これはわれわれにとっても、プッチ神父とやらが影にまぎれてうごめいている証!」
「それ以前に…オレたちが夢で作られたコピーだと?
何が起こっても現実とは関係ないだと?やれやれだ……」
結局、説明したのは花寺だった。
困った反応をされてはいるが、その辺は想定済みだったようで、
ひとまずは前向きに受け取ってもらえただけ安心しているようだ。
話の流れでもわかると思うが、俺達もスタンドを見せている。
やはりというか、平光の
俺は、どうもF・Fが俺のスタンドの実体化したビジョンだと受け取られているくさい。
ともあれ…動かぬ現物があればこそ、
『心を盗む能力』…ホワイトスネイクの話もすぐに納得され、
DISCの話も、それをバラまいている何物かの問題も理解してもらえた。
「にしても、2020年だとォ?55歳じゃあねーかオレ!
ナ~イスミドルになってんだろォーなぁ~~~
『矢』とやらの話を持ってきたのはオレなんだろ?
承太郎の記憶を持ってるってんなら見たよな?ウソじゃあね~なら教えてくれよ!」
「す、す…透き通るような美男ぶりだったわ!」
「そ、そうそう!天にも昇るみたいなカッコよさだったよ!」
「そーかそーか!ヤッパリなぁ~~~
お嬢ちゃんみてーなベッピンさんにはイイ男の価値もわかるってもんだぜ」
みんなが返事に困った中でドモりながら答えた沢泉は冷や汗と苦笑いを浮かべている。
便乗した花寺も当然、同じような顔をするしかない。
文字通り『透き通ってる』し『天に昇ってる』んだからな!承太郎が最後に見たポルナレフは…
だいいち、それは2004年のことで、55歳でナイスミドルかなんぞ確かめようがない。
「だからこそ、よぉ~~許せねえことって、あるよなぁー
おい、てめぇ。さっき何でも差し出すって言ったよな?
こっち来てツラ貸せや」
「……う、オ、オレ?」
「ウム。こっちに来なさい、鳴滝クン!」
イヤな予感以外何もない招きだが、応じるしかない。
ジョセフにまで一緒になられるとな。
松葉杖をついてなるべく早く寄ると、ポルナレフに肩をドンとやられた。
突き飛ばされた先にはジョセフがいて、同じようにドンとやられた。
その先にはポルナレフがいて、同じようにドンと、先にはジョセフ、ドンと、ポルナレフ…
ドン ドン ドン
スッテーン
ボコ バシッ ガスッ! ガスッ! ガスッ!
「な、な、何をッ!?」
「うるせーッこのド腐れハーレム野郎ォォーーッ
女の子ハベらせて薄幸の美少年きどりかテメーーーーーッ」
「そんなつもりはッ…グハッ!」
「事情がどーだろーと実態がそーじゃろがッ!!
こんなお嬢さん方に囲まれて、ンな腐った目をしとるのがなおのこと気に食わん!
ユルせん!ぶちのめすべき野郎じゃあーーーッ」
「転がれオラッ!ゴロゴロ転がりやがれッ」
転がされてドツキ回される俺!
半身不随に対する仕打ちかよコレが!?
とは思うものの…気を使って殴る蹴るしてるのがわかったりする。
加減のない暴力のダメージというのはよくわかっている。
ちょっと前までは、俺自身がそれをやる立場だったからな。
受ける側にもなって、よりよく理解した。
なんか俺…殴られることに思いやりを感じることばっかりになってないか?
ンな趣味はねぇ!断じてねぇーーッ
あッ、平光が動いた!助けてくれ。
「やめてよ!なんでイキナリイジメんの!?」
「ひっこんでな…じゃれてるだけだぜ。バカバカしい」
「イジメじゃん、こんなの!」
「だとしても、女に助けられる男は屈辱モンだぜ…黙って見てな」
「ダマんない!」
……俺は、両人差し指を銃口に変えて、ポルナレフとジョセフに突き付けた。
そうだよな。当然だ…あいつらに、暴力への『慣れ』なんか、あるはずがない。
マジに受け取ったあいつらがまとめて突っ込んできたら、この場は終わってしまう。
平光が承太郎を強行突破しようとする前に、俺が打ち切らせるしかなかった。
「これ以上は、俺も抵抗します」
「……チッ」
「フンッ、しょーがない!この辺にしといてやるわい」
解放された俺のところに平光がすっ飛んできた。
次いで花寺と、沢泉も。
もっとも、沢泉だけは察してた気配があったな…
体育会系の男子と接点があるからだろうよ。
「だいじょぶ?タッキー」
「大丈夫だ…いや、ホントに大丈夫。
マジにあれはジャレてただけだ…そりゃチョットは痛ぇーけど。
チョイと不良の男子にはよくあることな」
「やっぱりイタイんじゃん」
「まずは立ちましょう?ほら、手をとって」
「悪い…」
平光と沢泉の手をとって引き起こしてもらい、
直立したところで花寺に松葉杖を片方ずつ差し込まれる。
普通に背中に手を回すことができれば、もっと楽なんだけどな、お互いに。
一連のやり取りを見届けてから、花京院が来た。
「第三者のぼくからも言っておこう。
きみたちのそれが、やさしさから出る行動だというのはわかる。
だが、きみたちの周りが見る目は、やはりポルナレフのそれになるだろうな…
日常生活の中でそういう介入をすれば、よけいにこじれるぞ」
「うん…わかります。最近悩んでます。どうしようかって」
「カーチャンかよおめーはッ!?
それは、そいつがてめー自身で悩むべきことだぜ!
でなきゃあ、せめててめーのカーチャンに泣きつけって話だろうがよ」
泣きつけるカーチャンは俺にはいない。
が、いちいちごもっとも。全面的にポルナレフの言う通り。
花寺を悩ませている俺が完全にダメだ。
俺は、俺が改善するべき問題をほぼ一方的に背負わせている状態にある。
もう、勝手にやっているなどと受け取ることはできない。
俺に対して支払われた血と汗と涙は、そっくりそのまま俺の命だ。
なら、この命をこいつらのために使うのが筋だし、今、俺は…それを嫌とは思わない。
だが実際はこれで、有り体に言って無様だ。
だから、こうやって平光がかばおうとする。
「カーチャン、って…タッキーは」
「平光さん、だったね」
「…なにさ」
「『かわいそう』呼ばわりされて喜ぶ男がいるものか…!
いたとしたら、そいつは男じゃあない。
そんな甘ったれを、ぼくは男とは認めない…」
そして花京院にもかばわれてしまった。
おかげで俺は、甘ったれじゃあない男として振る舞えるのだから。
「……。そうなの?」
「少なくとも……俺は、『かわいそう』とは言われたくない」
「そうなんだ。ごめん」
「なら、私達におんぶに抱っこはやめなさいね。しっかりしてもらうわよ」
「頼るところは頼ってね。ウレシイんだよ。頼られるって」
俺は、こいつらがしてくれたことに足りるだけの男になれるんだろうか?
なるのだ。ならねばならない!
俺が情けなく下らない男であることは、今やこいつらに対する侮辱そのものなんだ。
…やはり、男が必要だ。ペギタンとニャトランだけではなく、同じ立場で戦える男が。
さもなければ俺は、そう遠くないうちに甘ったれに成り果てる。こいつらの優しさに溺れる。
だがこの考えは…果ての見えない恐ろしい戦いに、無関係な誰かを進んで巻き込むということ!
まずは、他人を頼りにする思考そのものを許さないことからだろうよ。
説明からして結局、花寺に丸々頼った俺は、今度こそ頭を深く下げなおした。
「では、改めて…頼みます」
「うむ、言ってみなさい」
「俺達に戦いを教えてください。万が一にでも負けるわけにはいかないんです」
「きみにとっての負けとは何だね?」
「…………。
彼女らが、敵の攻撃で取り返せない不幸に落ちること…です。
今の俺には…他には何も、ありません」
「ふむ…、お嬢さん方は?」
「大好きなみんなや町が、壊されて元に戻らないこと……です。
ビョーゲンズが『レクイエム』になって全部を壊すのなら、わたしは全部を守りたい」
「花寺さんと同じよ。生まれ育った町と景色。そこに暮らすみんな。
何ひとつとして好きにはさせないわ。ビョーゲンズにも、ホワイトスネイクにも」
「あたしも、ただ守りたいだけ。壊されるなんて許さないし!」
「テアティーヌ様とラテ様、ヒーリングガーデン、それとみんなを守るラビ!」
「ボクも、そのために戦いに来たんだペェ。…コワイ、けど」
「負けねぇーぜ、ビョーゲンズにも、性悪な人間どもにもよぉーッ」
口をはさめていなかったラビリン、ペギタン、ニャトランも加わって、
決意表明みたいになってしまったのを聞いたジョセフは、
腕を組んで踏ん反り返り、ニマッと笑った。
「ウム、いいじゃろ!
ミッチリ教えてやろうじゃあないか!
皆もそれでいいな?」
「わたしは元よりそのつもりですよ。ジョースターさん。
有望な若者が教えを請うているんです」
「気は進まねぇーなぁー、だが…やるか」
「教えるというよりも、体で覚えてもらうことになりますが…ね?承太郎」
「やれやれだぜ」
アヴドゥルは早くも構えを取り、ポルナレフはため息をつく。
花京院に話を振られた承太郎は、のっそり前に進み出て、ゆっくりこちらに向かってくる。
このまま進めば、俺の真正面に、だ。
「どのみち、やることは同じってことだ……
こいつらの言ってることが本当でも、はたまたくだらねー茶番をこいた大ウソだとしても…
本当なら、手加減はいらねえ。オレ達から多くを学ぶってんならな。
ウソなら、手加減はいらねえ。全員ブチのめしてカイロに戻るだけだ。
…ところで、俺はせっかちでな」
オラァ!!
顔面に拳がめり込んだ瞬間を、俺は認識できなかった。
まずいな…4000字台ばかりになってる。
やっぱり5000字は書きたい。
ひなたが過保護すぎるように感じるけど、
かといって動かない方がウソだろうと判断したのでこれで通す。
今回の話、参加人数が超多いのもあって会話文ばっかり。
次話、次々話くらいまではこれが続くから、
もうちょっと地の文を増やす努力をせねば。