プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐ 作:アンチマターマイン
細かい部分が覚えてるようで覚えてないので、再放送が超ありがたい。
ジョジョは手元のマンガ見りゃいいけど。
多分、この作品は精密性:E。
「危ないから下がってください!えっと…鳴滝くん!」
「その言葉そっくりそのまま返す!後ろ向いて帰れ!」
花寺のどか。今回に限って言えば明らかに無関係な彼女が何故ここに?
そしてあの格好、まさか戦う気か?
ということは、『スタンド使いではある』?
「帰らないよ。戦う!」
だとすれば、『あれ』はむしろ彼女の敵で、俺は横から首を突っ込んだだけ。
『記憶』にある『空条徐倫』のように敵スタンドと戦っているというのなら、
俺はただ邪魔なだけ。
様子を見ざるをえない…俺はただの人間…
「こっちに来い!この…オバケッ!」
敵をおびき寄せる声にも、何やら言葉を慎重に選んでいる気配がある。
あまり知られたくないんだろうな…
果たしてオバケは走り出した。目障りな小物をプチつぶすため。
そこに彼女は、言った端から逃げ始め…逃げた先で何かロープを引っ張った。
すぐにわかった。テニスのネットだ。部活で使っていたのがほとんどそのままだったらしい。
なるほど、オバケは足元を引っ掛け、思い切り出鼻をくじかれた。だが。
「そんなものでどうにかなると思ってんの」
本体の少年がツマラなさそーにつぶやいたのはまったくその通りだった。
四秒程度で押し負けた彼女は反動で宙に放り出され、木の枝の中に突っ込んだ。
そのまま地面に転げ落ちる。剣道の防具を着ていてよかったな。
着ていなければ、かなり悲惨なことになっただろう。
だが…どうやら彼女は、単なる無力な一般人だ。これで終わりだというのなら。
このままでは、マヌケな彼女は殺される。どうやら俺が行くしかない。
松葉杖の一歩を踏み出すなり、少年が俺の動きを見とがめた。
「さっきから…何?そろそろ、邪魔」
敵スタンドが舞い戻ってきた。あの巨体で俊敏。
歩くにも事欠く俺は結局、少年にまで到達する手段がなかった。
三歩進んだところで蹴転がされ、踏まれた。
襲ってきたのは強烈な重さと、致命的な何かを失ったような具体性のない感覚だった。
これはあの時と同じだ。脊髄にナイフを突き立てられた、最初の瞬間と!
胸から下が踏まれている…呼吸もできない。
だが、それですら最悪じゃあない。
だって、逆方向にねじれた俺の左手が…今、感覚のない俺の左手が…
踏まれた瞬間、確かに押し込んじまったんだ。爆弾のボタンを!
爆弾は俺の顔の真正面に落ちた。これをどうにかする方法は俺にはない。
そしてスタンドはスタンドでしか倒せない。
こいつが爆発したところで、俺を踏んづけている敵スタンドは毛ほどの影響も受けないだろう。
実体化型のスタンドだとしても、この巨体が相手では、せいぜい片足をふっ飛ばす程度。
どうやらこいつらは、代わりが効きそうな雰囲気だよな…二日で二体出ているし。
本体の少年は校舎の上に飛んで、すでに移動している。
つまりだ。
1 0 0 % の 犬 死 に だよ俺は。
「い、いや、だ…」
輝くような『死』を見たんだ。
消えていく自分が満足と共にあったんだ。
あんなものを見せられて、こんなぶざまな最期が自分だなんて嫌だ。
いや、お似合いか。かくして悪は滅びるんだ。
これが『罰』だというのなら、正しいお話じゃあないか…
「……死にたく、ない」
閃光が視界を包んだ。
思ったより、どうってことはなかった。
身体から重さが消えた。どうやら、これは…ああ、終わったのか。
目を開けてみたら、青空の中に天使がいた。
「鳴滝くん、大丈夫?ううん、大丈夫なはずが……それ、何?」
語りかける天使の言葉に従って、自分の体を見る……
「な……なんじゃあこりゃあ!?」
両手と両足からタイヤが飛び出している。
いや、それだけじゃあない。よく見たら、視野がおかしい。
気が付いた。ゴーグルをしている。いつの間に?
そもそもがおかしい。なんで俺は首を動かせている?
今さっき、あんな目にあったのに?
「どこから出てるのそれ?どうやって?そ、それより、さっきの爆発!
爆発の前になんかガリガリ言いだして、そこから鳴滝くんが滑って、その…」
天使様は絶賛混乱中だった。それがかえって俺を冷静にした。
改めてよく見る。タイヤは、俺の…
「体内から飛び出しているッ!それも、傷から…これは、『血』だ」
認識した途端に見えた。感じた。
俺の血の中にびっしりと『いる』!
「わかったぞ、あのDISCは記憶DISCなんかじゃあない。
スタンドDISCだ。そもそもF・Fに記憶DISCなんか、あるはずがない。
プランクトンから変質した『一人歩き』スタンドだからだ」
「な、なな、何の話?」
「俺にもわからない。ただ少なくとも…どうも俺は、戦えるみたいだな…」
バキ折れた全身の骨は、フー・ファイターズがたった今補った。
元通りの位置に移動した上で、可能な限り固く固まった。
神経が切れたりは、幸いしなかったらしい。
足は…やはり動かないままか。ずいぶん時間が経った後だから仕方ない。
まずはタイヤとゴーグルを引っ込める。また体内の血に溶けて戻るだけ。簡単だ。
そして校舎の上にいる本体の少年に、俺はサッと指を向けた。
指の先端が少し裂け、そこから血が出る。痛え。
その血は指を覆って、ピストルの銃口に変わった。『記憶』にあるF・Fの得意技だ。
弾丸が飛び出す。三発。一発だとまず当たらない確信があった。
「うぐッ…」
一発命中。少年はわずかに苦痛の声を漏らしてのけぞった。
まさか向けた指が銃口に変わるなんて、誰も思うまい。
だがしくじった。即死が狙いだったのに。
威力は本物の銃と遜色ないようだ。外れた一発が校舎の外壁を深くえぐっている。
「えっ、え、えぇぇぇ~~~ッ!?」
「一体、何なんラビーッ!」
「こんなの聞いたコトないペェ」
「心の肉球にはキュンと来ねー、プリキュアじゃあねー!じゃあ何だよコレ!」
天使様の周りが騒がしくなった。
見ると、さっきの茶トラ猫。それと胴の長い鳥…というか、ペンギン。
どいつもこいつも人語を話し、加えて天使様のステッキからは、ウサギが顔を出している。
ああ、やっぱりか。もう全部が明らかだ。
「身にまとうタイプのスタンド…そういうのも、あるのか……
そのスタンドで、あれと戦っていたんだな?花寺のどか」
「スタ……何?これはプリ…」
「のどか、プリキュアの話は内緒…アッ!グレース!プリキュアの」
「もう遅えーーッ! カンペキバレちまってんじゃあねぇーか!
こうなったら巻き込んじまおうぜ!それしかねえ!」
「テアティーヌ様、ごめんなさいペェ」
花寺のどかと愉快などうぶつ達が盛り上がっているうちに、少年の方が先に動いた。
「ただの人間がこんな力を…いったん帰ろ。やれ、メガビョーゲン」
霞のようにかき消えた少年の最後の指示に従って、
敵スタンド…メガビョーゲンとやらが動き出した。
どうもテルミット爆弾は何の効果もなかったらしい。五体満足で飛んできた。
俺は構えたままの銃口をそちらに向け、続けざまに五発撃った。
突進は止まらない。さらに六発、七発、十一発。
結論を言おう。無意味だ!
「デカすぎる……足止めにもなりゃあしない。どうする?どうやって倒す?」
「まかせて。そのために、わたしは来たんだよ」
言うか早いか、花寺のどかは直角30度くらいで飛び出した。砲弾みたいなスピードとパワーで。
そしてその勢い威力そっくりそのままの蹴りが、メガビョーゲンの顔面にめり込んだ。
転倒する。もちろんメガビョーゲンが、だ。
「グレース、今ラビ!」
「うん、キュアスキャン!」
彼女らが何をしているのか、俺にはわからない。
わからないが…次の行動でこう受け取った。あれは弱点のサーチだ。
「プリキュア・ヒーリングフラワー!」
ステッキから放たれた螺旋のような光が復帰できないメガビョーゲンを貫き、風穴を開けた。
恍惚とした表情を浮かべて消滅していくメガビョーゲン。
…これは本当にスタンド能力か?
スタンドの常識に照らしたとして、こいつは一人でいくつ能力を持ってるんだ?
なんかおかしい。話をじっくり聞かせてもらうしかないだろう…
「あ…う」
危機が去った途端、気が遠くなっていく。
考えてみりゃ当然じゃあないか。俺は指から何を撃った?
どうしようもない。そのまま意識は闇に呑まれた。
しかし主人公視点に固まってると、
魅力的なプリキュアさん達が表に立ちにくいなぁ~
視点移動を平然とやるのも、いいかも…