プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐ 作:アンチマターマイン
今年丸ごとかけて、当作品をマトモな形で終えることはできるのか?
手元のキーボードだけが知っている状態ですが……
オリ主にせよ、プリキュア達にせよ、ヒーリング・アニマルのみんなにせよ、
都合のいい道具にだけはしないようにしなければ。
弱く情けなく過ちを犯すオリ主から成長まで奪ったのなら、もう…
今回も、プリキュアっぽい話づくりを意識しようと思ってます。
とはいっても、オリ主が中心になった話ばかりになっている。
オリ『主』なんだからある程度仕方ないかもしれませんが…
この次の話までは同様になってしまいますが、さらに次話では
ちゆかひなたを中心に置いた話をやりたい。
前回は一話に大量に詰まりましたが、今回はちょっと少なめ。
もう少し文字数を安定させたくはあります。
「そういえばだけど…あなた結局、『命令』DISCは入っていたの?」
『夢』の中、訓練開始前のミーティングで、思い出したことを訪ねてみる私。
ゆめポートに行ってから今日で四日経つ。
あれはひなたのDISC無効化確認が目的だったわけだけど、
DISCが発見された時、ギャーギャー騒いだのがいたわよね?
今更だけど思い出したわ…聞かせてもらおうかしら、鳴滝くん。
「…なかった。F・Fにも確認してもらった」
なんなのよ。今の不自然な間は。
三白眼が伏せたのがよく見えたわよ。追及した方がいいのかしら?
「間違いないね。肉体の記憶を読んでまで確認したんだ。
DISCの存在に気が付く前後、数時間までね……
不自然な記憶の空白もなかった」
私の表情に気づいたみたいね、F・F。
まあ、F・Fがそう言うなら、聞くべきじゃあないわね。
本当に何も問題ないか、でなければ、突っ込んで聞いてもいいことがないか…
『命令』DISCがなかったことは本当みたい。
「もっと言うと、スタンドDISCだって差されてすらいなかったのよ。
気が付けば、こいつの足元に放置されてただけ…」
「メガビョーゲンと初遭遇した時だな。DISCの『記憶』に気が付いたのは」
あら、まだ聞いてないわね…ひなたもそうみたい。
知ってるのは、のどかと、ラビリン、ペギタン、ニャトラン、か。
「新学期前日の話、だよね?気絶しちゃってたときの」
「それな。メガビョーゲンに吹っ飛ばされたとき、
たまたまDISCが頭に刺さった。
そのまま入ってくる情報量に呑まれて気絶しちまった…んだと思う」
「わたしにとっても、プリキュア初仕事だったんだ。あの日」
「それでのどかっちも気にしてたんだ、始業式の前、タッキーのこと」
学校でのメガビョーゲン襲撃が初めての出会いじゃあなかったのね。
私はあの日、もう鳴滝くんへの警戒を解きつつあって気にしてなかった。
私自身がプリキュアとスタンドの事情に巻き込まれていなければ、
今頃もう嫌な過去として整理し終わって、他人扱いだったでしょうけど。
そっちの方がよかったかしら?…これは愚かな考えね。
仮にそうなら、のどかとひなたはただのクラスメートで、
ヒーリングアニマルのみんなは他人よ。
それに、もしかしたら。彼がいることも、いずれはプラスかもしれないわ。
…いや、正直ドーかと思うわ!
女三人に男一人!フケツよ!でもドーシヨーもナイの!
「ン?どったの、ちゆちー。ヘンな顔して首フッてるケド」
「なんでもないわ。それより、そうなるとホワイトスネイクの目的が見えないわね。
『命令』もせず、スタンドDISCを近くに置いておくだけ。
それっきり気づかれなければ、使ってすらもらえないわよ」
「ソレだよソレ。そもそも目的がなんだってんだよ」
ニャトランが、私自身疑問だった部分に突っ込んできた。
ことの本質が未だ見えないのが恐怖よね。
「ひなたにショッピングモールを壊させることとよぉー、
夢の世界でヤリタイ放題しようとした名前覚えたくもねークソヤローだろ?
オレにゃ繋がりがわかんねェーぞ?」
「どっちも悪いことラビ。
そんなことばかりさせようとするなら、止めなきゃいけないラビ」
ぶっちゃけたわねぇラビリン。
それはそうなのよね。それがプリキュアよ。
でも、ペギタンはさらに悩んでいるわ。
いつかはわからなきゃあいけない所だものね。
「ペェ。悪いこと…悪いことをさせるのが目的ペェ?」
「目的。手段じゃあなく目的か?
…悪いこと、それ自体が目的ってことか。ペギタン」
「共通してるのは、それだけペェ。
あとは、すこやか市で起こったこと…だペェ」
鳴滝くんもそれに乗って考え始める。何か、思いついたみたい。
私が聞く前に、ひなたが聞いた。
「なんかわかったの?」
「わかんねーけどな。ちょっと思ったことがあるだけだ」
「言ってみて。材料はいくらあっても困らないよ」
「そう言うなら……
その、な…いじめだとか、悪いことをやる集まりっていうのはな。
悪いことに手を染めてること自体が一体感で…裏切れない繋がりになるんだよ。
『みんなやってる』っつーか、『同じ穴のムジナ』っつーか…
もし、抜け出したり、イイ子ぶったりしたら、
次はそいつが叩きのめされる番だ。裏切者だからな…
これ、多分な…半グレ集団とか暴力団でも同じことだぜ。俺は、そう思う」
…スゴイ説得力ね。さすがは当事者よ。
これは、プラスね。彼以外に、悪人の思考回路を持ってる人間はここにいないもの。
ただ、それも…悪の一言で片づけていいのかしら?危険な気がするわ。
「つまり、さぁ…タッキー。
あたし、悪いヤツらに引き込まれようとしたの?」
「…かもしれない、がな。
だとしてもオジャンになったってワケだ。
もう終わってた話だな…お前が『命令』DISCに感づいた時点で」
「……そっか。あたし、スゴイ?名探偵?」
「スゴイスゴイ。現代のシャーロック・ホームズ」
「でしょー?…って、何なのさ、その棒読み」
「ホームズは知ってるんだな」
「名前だけは。って、バカにしてんの?」
「別に。ネタバラシくらいたいか?」
って、ずいぶんくだけたわよね。ひなた相手には。
まあ、おしゃべり大好きな子だし。慣れもするかもね。
ひなたの向こう見ずを心配してくれてる様子もあるし…
好ましい変化と受け取ろうかしら。
のどかも、いたって気楽に横から話に乗った。
「鳴滝くんって、もしかして文学少年?
星の王子さま、元から知ってたみたいだったし」
「ンなことはない。低学年の頃に図書室に居座ってただけで。
児童文学だよ、児童文学。それもスプリンター目指すまでの話な」
ハイ、脱線、脱線。俺が悪かったな。
両手で周りみんなを抑えるみたいな仕草で言いながら、鳴滝くんは続ける。
「さっき言ったことにな。すこやか市だけで起こってるって条件を加える。
すると…ヤクザ者のすこやか市侵略、っていう筋書きはできなくもない」
「…笑えないわね、それは」
おばあちゃん達の苦労が無になるような話、捨て置けないわ。
ただ、話の運びがあまりにも安易ね。
その筋書きに持っていく材料が少なすぎる。
わかって言ってるんだと思うけど。
やっぱりというか、F・Fがすぐに突っ込んだ。
「ヘイヘイ、魁。そりゃあ」
「わかってる。プッチ神父のキャラじゃあない。
ただ、後ろ盾だとか隠れ蓑としては、ありえることだろ。
F・F。お前の世界と、俺達の世界が別物だっていうんなら…
ここに来たプッチ神父はどうするっていうんだ?
家だとか、戸籍だとかよぉ~~ッ」
なるほど。言う通りではあるわね。
確かに、まっとうな機関は頼れないわ。
首から上だけ右往左往させてるひなたが、迷った末にこっちに聞いてくる。
「あのさ、わかってそーなちゆちー。どゆこと?」
「そうね……ある日、なんの脈絡もなく突然現れた人間ってことよ」
「つ、つまりぃ?」
「お母さんもお父さんも、生まれ故郷すらもその人にはないんだよ。
だって、その人はよく似た別の世界で生まれたんだもん。
この世界の生まれじゃあないの。そんな人が家なんか、持ってるはずない」
のどかが途中から私の説明を引き継いでくれた。
考え込んだひなたは、やっと得心がいったらしく、ぼそっとつぶやく。
「なんかさ…さびしいね。それ。
そこまでしてさ、なんで別の世界になんか来んの?」
「……さあ?なんでだろーな?
わかっているのは、今確かにこの町にいるホワイトスネイクと。
この町の人間を傷つけようとした最低でも2枚のDISCだけだ」
極論、敵がプッチ神父かどうかすら定かじゃあないのよね。
ホワイトスネイクとDISCの両方が揃っているのなら、
限りなく黒ではあるけれど。
「そうね…黒幕の後ろ盾がヤクザっていうのはありえることとして。
大切なのは、私達は敵を知り、敵には気づかれないことよね」
「それだ。敵に知られたら、身内を狙われたら、最悪…言いたくねえけど……
東方仗助になっちまうぞ。目の前でじいさんを殺された仗助にな」
ああ、沈んじゃったわ。のどかも、ひなたも。
あなた、もう少し言い方を…とは思っても、言ってることもわかるのよ。
私自身、そうなるわけにはいかないわ。
そんなことになったら…折れてしまうかも。
「……どうやら、ラビリンの番ラビ」
出し抜けに進み出たのはラビリン。ちょっとビックリね。
でも、聞けばそれなりに納得できた。もしかしたら、最適解かしら。
「どのみち、学校にいる間はのどかに引っ付いていられないラビ。
だったら、町中をこっそり回って人間たちのウワサ話を集めるのがいいラビ」
「おっ、アリじゃあねぇーかラビリン!
人間たちからずっと隠れて動きまわるしかねーオレたちなんだからよぉぉー
身元バレもクソもねーってヤツだよなぁーッ」
「それならボクにも出来るペェ。ちゆやみんなを危険にさらさずに済むペェ」
「単独行動はやめろよ!」
ラビリンの話を聞いて張り切りだしたニャトランとペギタンに、
鳴滝くんが素っ頓狂に必死な声を上げた。
「お前らが死んだって同じことなんだぞ」
冷静になったつもりなんでしょうね。声がうわずったままだけど。
あなた、この中で一番女々しいわね。ちょっと笑っちゃうわ。
のどかとひなたも、少しビックリした後で、口が半笑いになってる。
同じように驚いて動きを止めたラビリンも、
ふんぞり返って自信タップリに答えた。
「言われるまでもないラビ。
ちゃんとみんなで動くラビ。
だいいち、ラビリンにはラテ様のお世話があるラビ。
ウワサ集めにかかりっきりは出来ないラビ」
「大丈夫だペェ。怖くないようにするペェ。
危なくなる前に逃げるペェ。
…ペェ?ラテ様も?魁、使うペェ」
一緒に答えたペギタンは、足元に来たラテに気づくと聴診器を取り出して、
鳴滝くんに渡した。私も使うのよ?清潔に使ってよね。
まあ、私にも聞こえるんだけどね。近づきさえすれば。みんな寄ってきた。
『ラテも、お散歩中にお話を集めるラテ』
「……自動追跡型スタンドとかに引っかかるなよ。命あっての物種だぞ」
さすがにラテ相手に強く出るのは諦めたみたいね。
聴診器を返しながら小さく首を横に振る鳴滝くんの
正面に出たのはニャトランよ。
「な、なんだよ」
「魁、ありがとな。心配してくれてよ」
「別に…俺の、勝手な都合を押し付けてるだけだろ」
「オレも勝手にアリガトーなだけだぜ。もらっとけって」
「…そーする」
「タッキー、テレてる。カワイー」
「うるせえ黙れ。遊びじゃねぇーんだぞ。
さっさと始めんぞ訓練」
見ててわかるわ。あなた本ッ当、感謝に慣れてないわねぇー。
素直に受け取った方がよっぽど気分がいいのに。
そうやって、多少は好意に慣れなさい。ひなたはいい練習台だわ。
もちろん私でもいいし、のどかでもいいわ。
「そうね、始めましょうか。
特に私はしっかりしないと。巨大な敵に空中で拳打ラッシュよ。
のどかも、そろそろ動く大目標でやる?
ひなたは
前回はありがたかったわ。変身も、むしろそのために活用してほしいのよ…」
さてと。
おととい、密かにF・Fに聞いたけど。
確か今晩だったわよね?鳴滝家の米ビツが空になる日は……
ここに至るまで、焦った様子がまったくないのは気になるけれど。
明日から頼んだわよ。ペギタン、ニャトラン。
なんかもう丸くなって、衝突しなくなったなぁ。
現状、鳴滝くんにとって『夢』の中は安全な後方と化し、
彼自身にこれを捨てる意志がもうありません。
ここを策源地として周囲に立ち向かっていくことになります。
とはいっても、卑屈な態度はフツーにウザく思われてるので、
心がけがマズイとまた波乱が起こりえます。
11月21日~翌年1月3日(当話投稿まで)に展開したアンケート。
ご協力ありがとうございます。結果は以下となります。
この小説にアンチ・ヘイトタグは必要ですか?
必要。原作キャラの信念を間違い扱いしてる 4 / 19%
必要。ジョジョ側をザコ扱いしてる 4 / 19%
必要。プリキュア側をザコ扱いしてる 0 / 0%
必要。上記以外の理由による 5 / 24%
不要。アンチ・ヘイトだとは思わない 8 / 38%
結果として、必要13票に不要8票。現時点では『必要』となりました。
今後、新しくアンケートを始めるまでこのままにし、
新アンケート開始時に得票状況が劇的に変わらない限りはとくに言及しません。
以下、項目ごとに個別回答。
>原作キャラの信念を間違い扱いしてる
作者自身で思い当たるフシとしては、
・のどかが何度も自分の弱さに事態の原因を求めたこと
・ひなたの軽はずみな行動を花京院が非難したこと
あたりです。信念を輝かせるには問いかけなければなりませんが、
また、そこから別の信念が芽生えることもありましょうが、
それがキャラの本質からかけ離れたものにすることは、大変危険です。
自分にそのつもりはないので、なるたけ気をつけていきます。
>ジョジョ側をザコ扱いしてる
Oh…正直、この項目にここまで票が入るとは思いませんでした。
まあ、オリ主のスタンドが破壊力に難ありのF・Fで、
それをプリキュアに依存するチーム形態ではこうなるのも仕方ないか。
また、DIO戦直前のジョースターエジプトツアー御一行と
原作開始直後のすこやか市ヒーリングっど御一行を戦わせて、
ある程度渡り合っちゃったのもザコ扱いとみなされる原因だったかもしれません。
スタンドDISCをプリキュアの強化パーツ扱いにしてる構造も原因か。
>プリキュア側をザコ扱いしてる
ゼロ。なので、これに関してはコメントなしで。
>必要。上記以外の理由による
必要の中では最も票数が多いですが、原因は…やっぱり、オリ主ですかね?
だとしても、賽は投げられた進むしかない…しかもトチ狂った設定で。
もうちょっと成長すれば、プリキュア達への依存も多少マシになるはず。
ご意見、ご感想、誤字脱字報告、ぜひよろしくお願いします。