プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐ 作:アンチマターマイン
ないない、と思ってましたが案の定?
行きつく果ては結局キングビョーゲンというオチかな?
曖昧模糊としてて当然。誰でもいいんだから。ってこと?
今話は、ひなたが語り部。
ちゃんとみんないて、みんなしゃべります。
文量はちょっと多め。
「まッ……間に合ったぁぁ〜〜〜」
4時間目、トイレがめっちゃピンチだったケド
ダッシュでなんとかいけた。アブなかったなぁ〜もォ〜
…なによ。アイドルだって行くじゃんトイレ!
ガッコ行ってればこんなコトの一回とか二回、
無いとは言わせないんだからね!
さ、ゴハンゴハン。お弁当!
教室戻って、のどかっちとちゆちーと一緒に中庭GO!
って、隣のクラスを通りかかったトコで気づいたんだ。
なんかヒイてる感じの集団がいるってことにだけど。
そんなたくさんはいないよ?まばらに七人くらい?
七人が見てる先をたどってみると…
ガッガッ ガツッ ムグッ… ガッガッガ…
…ナニやってんの。
めっちゃ必死なイキオイでお弁当ガッツイてるタッキーがいた。
目がスワッてるってゆーのかなぁ~~ッ
黒目がお弁当からピクリとも動かないまんまで、
割りばしで食べ物カキコミまくってんの。
っていうか、センセーのお弁当と一緒じゃんタッキーの。
キョーミあるなぁ。どれどれ、オカズは?…野菜炒めしかワカンナイじゃん。
他はとっくの昔にのみ込んだ後みたい…
4時間目終わって、あたしがトイレ行って戻ってくるまでの間に?必死すぎない?
ウーン、事件のニオイカギツケちゃったぞ。あたしシャーロキアンだし!
…え~~っと?昨日はニャトランが様子を見にいってさ?
『F・Fから合図は出てねーぜ』って言ってた…
でも、こうも言ってた。『メシを食った形跡がねえ。ニオイが全然しねえ』って。
ニャトラン、ネコだし!あたしたちより、よっぽど鼻スルドいし!
そのニャトランが言うのなら、タッキーはゴハンを食べてないってこと。
つまり…………どゆこと?って感じ。
ゴハン食べてないのにダイジョーブ?ワケわかんない。
ま、みんなとは昨日の『夢』で話し合ってるけどさ。まだ『動かない』って決めたけど。
でも、どー見てもハラペコじゃん、今のタッキーさぁ~。
本人から聞いちゃうよ。現行犯!キンキュータイホ!
…って、待った待ったぁぁーッちゃんと反省するコだよ、あたし!
軽はずみに動くなってカッキョン(※花京院)に言われたじゃん。
ココであたしがツッコンだら、あたしがヘンな目で見られてタッキーめっちゃメーワク。
だから……あった!イケる方法!あたしサエテる!
『タッキー、そんなにオナカペコペコなの?』
スタンド会話だよ。あたしもタッキーもスタンド使いなんだから、イケる!
相手を意識さえ出来てれば、一瞬で言葉がゼンブ伝わるテレパシー!
てゆーか、なんで今までみんな使わなかったんだろ。こんなベンリなの。
使う理由なかった?なら今使うし。
「グッ、ゴホッ、ゴッホッ!?グフッ…」
あ、ヤバ。セキ込んじった。タッキーが。
めっちゃビックリしたみたい。
その辺に寄っかかって待つ。
『い、今思い出した…そういや出来たなこんなコト。
ビビらすなよメシ中に』
『ゴメン。ソコまでビックリすると思わなかった…
それよりさぁー、タッキー、飢えちゃってる?ケッショクジドー?』
『……ンなこたぁーない。野菜炒めがウマすぎるのが悪いんだよ。
その、あれだ。大好物なんだよ、このオイスターソース風味ッ』
『…ふーん?』
『帰った帰った。不自然に立ち止まってたら怪しまれるぞ。
スタンド会話っつってもよぉぉー』
『わかった。んじゃね』
『おう、んじゃ』
言われた通り、あたしの教室に引き返す。
…ウーン。一瞬で言葉がゼンブ伝わると、わかっちゃうねぇーハッキリ。
不自然にダマッた。なんかゴマカしてるよゼッタイ!
でも楽しいィィーなぁースタンド会話!早速ぅ、のどかっちにも!
「ふ、ふわぁぁーッ!?」
「のどか?どうしたの一体?」
「今、声。声!頭の中に…ひなたちゃんの!」
「どうしたっていうのよ?
私には聞こえないわ!…………あっ」
……メッチャクチャ怒られました。ちゆちーに。
だよねー。頭オカシーヒト疑惑が出ちゃう。
そーいや、ちゆちーだけ仲間ハズレになっちゃうんだったよ今は。
そのヘンも入れて…ゴメンナサーイ!
でも、のどかっちの反応カワイかったー。めっちゃ収穫!
で、夜。『夢』!
「なんか態度が不自然だったペェ」
ペギタンからの報告をみんなで聞いてる。
今ここにタッキーはいないよ。イミないもん、いたら。
タッキーの問題が解決するまでは、
こーやってヒミツの集まり持つことにしてるんだ。
あたしたちだけ30分早く集まってるワケ!
「おとといみたいに、具合悪くしてる感じじゃあなかったペェ。
ただ…なんか、落ち込んでるように見えたペェ」
「ペギタン、食器はどうだったの?
食べてるのなら、きっと使ってるよね?」
「使った形跡、なしだペェ。
食べ終わってすぐに片づけただけかもしれないけど…
キッチンから何のにおいもしてないのがおかしいペェ」
「明日はゴミ箱も見るべきね。
そこに何もなかったら…何か異常な手段を使ってるってことよ」
そーいやオドロキなんだけど、タッキーのウチ、電子レンジないらしい。
キッチンのコンロと炊飯ジャーだけ。不便すぎない?
まーそれはおいといて。あたしも昼の話するよ!
カクカクシカジカ…なんなんだろーねコレ?マンガとかで見かけるけどさぁー
「…決まりね。何か
「ちゆちー、どゆこと?」
ちゆちーよりも先に、うなずいてたのどかっちが答えてくれた。
「鳴滝くん、周りをいつも気にしてるよね?
前だって、まゆちゃんとみなちゃんが見てることにたった一人気づいてた」
「ウン…わかる」
「そんな鳴滝くんが、我を忘れるほど食べ物にがっついてる。
引いちゃってる周りの人たちに気が付かないくらいに。
ひなたちゃんの言う通り、食べてないってことだよ」
そう。そー思うよあたしだって。
でも、だったらわかんないじゃん。
「なんでF・Fは合図くれないの?
そんなヤバイことになってんのに」
「単純に考えりゃあよぉー、『食えてる』ってコトなんだけどな」
「おとといは『もう食えねえ』って言ってたペェ。
『しばらく食いたくねえ』とも言ってたペェ…」
「…ロクなモノ食べてない、ってことラビ?」
「筋は通るわね。だとすると、問題は…」
「何を食べてるか?ってことだよね」
…ゴメン、あたしわかんないマンマ!
「あのさ、タッキーは食べてないからガッツイたんでしょ?
でも食べてる?あたしわかんないんだけど?」
「断言はできないけれど、推理はできるわ。
まず、おとといは『食べた』。ペギタンの言ってる通りね…
だけどそれは、食べられたものじゃあない『何か』よ。
食べたら具合を悪くするような『何か』」
「『何か』って…ナニ?」
「そうね。お金がなくても手に入って、しかも誰の迷惑にもならないもの…よね」
ちゆちーの言ってることを、あたしなりに考えてみる。
どっちにもぶつからない食べ物…ウーン
「山で木の実とかキノコ取ってくるとか?」
「私が鳴滝くんなら、それはやらないわ。
地主が出てきたら大変なことになるもの」
「じゃあ……ウグッ…」
次に想像したもので…あたし、思いっきりイヤな顔しちった。
だとしたらサイテーじゃん、最悪じゃん!
「何を想像したの?たぶん、私と同じよ…言ってみて」
「…ざ、『残飯』。生ゴミ!」
「そうなるわよね…彼のスタンドはフー・ファイターズ。
表に出されたゴミ袋とかゴミ箱から、食べられる部分だけを
取り出して固めることは…出来なくもないでしょうね。すこやか市は旅館だらけ。
フードロスをかき集められるんだったら、それで食べていくことは…可能、よ。
私自身よく知っているわ。たった一日でも食べ残しがどれだけ出るか」
「そんなこと言ってもさぁー、それ、もう!ゴミじゃん!」
考えただけで吐きそー!ヴォエー!
何日たってるかもわかんない、ゴミとメチャクチャに混じりあった食べ物集めんの?
出来たとして、食べんのソレ!?
「でしょうね。それを固めたとして…どんな味になると思う?」
「たぶん、ゲロマズ!」
「そんなのを食べた魁は、だからノビちゃったペェ?」
「そして、食べるのをあきらめたわ。
そうよ、考えてみれば口から食べなくったっていいのよ。
フー・ファイターズは本体の血の中にいるんだもの。
あとは適切に分解して栄養だけを血の中に取り込む方法さえあれば…」
「
…わかった。ちゆちーの言いたいコト、わかった。
フー・ファイターズを胃袋にして、栄養だけを血に入れる。そーゆーこと。
これならゲロマズでもカンケーない。口から食べないんだもん。
「でも、それじゃあお腹になんにも入らないじゃん」
「だからガッツイた。ドコまでいっても体は正直だと思うぜ、ひなた。
F・FがSOSを出さねーのも矛盾してねえ。なんせ栄養は足りてんだかんな」
「体は問題なく生きていける。そういうことラビ」
「ここまでの話が全て正しいとして、それを始めたのは昨日ね。
そして、おそらく今日もよ。…落ち込みもするわよ。
空腹を水飲んでごまかしたとしても…むなしいだけだわ」
ちゆちースゴイ。あたしよりずっとシャーロキアン!
推理で全部アバいちゃったじゃん!シビレる!アコガレる!
「だけど、どーすんの?カワイソーだよ、タッキー」
「ひなた、禁句よ。彼が一番言われたくない言葉でしょう、それは?」
「あッ……ごめん。でもさぁ~」
「ひなたちゃんと同じ気持ちだよ。わたしも、ちゆちゃんも。みんなも。
耐えられるはずないよ、そんな生活…」
「もう、動く前提で行きましょう。
明日、鳴滝くんの行動を追跡して…『現行犯』を押さえるわ。
そうまでなれば、抵抗したりごまかしたりしないはずよ。
もし、予想が外れてたのなら…その時はその時で考えましょう?」
「…予想の確認までにしよう。それ以上は、まだだよ」
ちゆちーの案で決まりだと思ったけど、のどかっちが微妙に反対したのは意外。
ニャトランが、のどかっちに乗っかったのも意外。
「オレ、のどかに賛成だぜ」
「どーして?のどかっち、ニャトラン」
のどかっちとニャトランが顔を見合わせて、
ニャトランがうなずいたのを見たのどかっちが説明を始める。
「わたしは…待ちたいな。わたしたちを信じて、頼ってくれるのを。
F・Fが合図を出さないうちは…
鳴滝くんを信じるのが、わたしたちのやることだと思う」
ウンウン、ってシミジミ首をタテに振りながらニャトランが続けた。
「アイツがガンバッてんのってよぉー。
オレたちに迷惑かけたくねーからなんだぜ?
だからよ…そのガンバり、踏みにじりたくなくってよ。
好きにやらせてやってくんねーかな?アイツが納得するまでは」
「……そうね。少し、せっかちだったわ。
みんなで待ってあげましょう。いつでも動けるようにだけしておいて、ね」
ちゆちーがやさしく笑ったトコで、30分経った。
のどかっちにしかワカンナイけどさ。起きてんの、のどかっちだけだし。
今日の相談はここで終わって…
…で、次の日。土曜日!ガッコ休み!
でも、あたしたちにはハズせない用事があるよ!
『魁に、おいしいご飯、たくさん食べてほしいラテ』
ラテに聴診器を当てたあたしたちは、そろってうなずき合った。
すぐにドーコーするワケじゃあないけどね。証拠はつかんじゃうよ!
まず、のどかっちの家に集合してる…タッキーんちに一番近いんだよね。
あたしんちも似たよーなモンだけど。3分くらい違う。
ちゆちーのウチからはめっちゃ遠いよ。
んで。まず、ニャトランに探ってもらってんの。
ホントはラビリンとペギタンにも行ってほしーんだけど、
ビョーゲンズが出たとき詰むじゃん、そんなコトしたら。
って、のどかっちが言ってた。そーでした。
あたしたちは、のどかっちの家を出発して、まず商店街へ。
商店街裏のドブ川あたりに民宿とか旅館があるからね。
ゴミ箱とかの様子を見ていけば、手掛かりあるかも…
って、ちゆちーが言ってた。うぅー、存在感出すかんね、あたしも!
とゆーわけで、おしゃべり!
顔見知りのオジサンとかオバサンとか、いっぱいいるもん。
ウチ動物病院だから。常連さんもフツーにいるんだよ!
「変わったこと?
変わったことだらけじゃあないか、最近…
噴水が壊されたり、下水が吹き上がったり。
平和が戻ってほしいよ」
…そりゃそーだわ。
ビョーゲンズがらみの話がつかまるに決まってんじゃん。
てゆーかゴメンナサイ、噴水はあたしの仕業です。
ヘコまずに続けるよー。ドンドンいっちゃう。
「よくは知らないんだけど…
昔、騒ぎを起こした悪いヤツの子供が
最近、この町に越してきたとか聞いたわよ。
札付きのワルだって…」
……タッキー?
親が悪いヤツってゆーウワサは初耳かなぁ。
カンケーないかも。次。
「ウチの旦那がヘンなことボヤイてたわ。
『生まれてるわけがねーんだよ、あいつ』とか、
『母親が死んだ後でどーやって生まれんだよ』とか…
酔っぱらってゲロ吐きながらだけど」
生まれてるわけがないアイツ?どゆこと?
お母さんが死んだ後で生まれる?……えッ?
忘れちゃっていーかぁ。ヨッパライだし。次。
「ああ、ひなたちゃんじゃあないか。
昨日、ゴミ箱が荒らされてね…
ウチ、串焼きを店先で食べてもらってるだろ。
そこのゴミ箱をやられたんだ」
…………これじゃん!?
もっと、もっと詳しく!
「でも、なんか変でなぁ?
タレでベタベタのはずなのに、袋の中が妙にキレイなんだよ。
まさか、タレをすすっていったわけじゃああるまいし」
んふふ、ケッテーテキな情報ツカんじゃったよ、あたし!
そこでニャトランが戻ってきた。
あたしのスマホ渡してたからね。ちゆちーが今の場所を連絡してくれてた。
パスワードは教えたよ。信じてるよニャトラン。ノゾくなんてスケベしないよね?
ちょっと離れた場所でいったん休憩。
「戻ってきたってことは…動いたのね?」
「おう、布団干し終わってからすぐに出たぜ…こっち向かってるぜ」
「ってことは。もう証拠を押さえたも同然ラビ」
「ただ、な。たぶん、F・Fとしゃべってんだろーけどよ…
日帰り浴場に向かうみてーだぜ?」
…アレ?風向きがヘンになってきた?
コッチに来てて日帰り浴場だったら古い方だし。
古い方はホントにお風呂しかないし。ナニするってゆーの?
「おやっ、沢泉さんのお嬢さん…おはようございます」
「お、おはようございます。須垣屋さん」
後ろからイキナリ声かけられて、ラビリンペギタンニャトランがササッと逃げた。
バレてないよね?大丈夫そう…このオジイサンは、えーっと…民宿の人だ。
ちゆちーに話しかけてきたのも、同業で顔合わせてるから、かな?
「どうしましたか、こんなところで」
「いえ。友達とお散歩中なんです」
「そうでしたか。てっきり、ウワサを聞いてきたものかと…」
「ウワサ?」
「『
「妖怪?」
ちゆちー、オウム返しするダケになっちゃってる。
それ言ったらあたしたちもナンもしゃべれてないけどさ。
「ああ、知りませんか…文字通り、垢を嘗める妖怪なんですが。
お風呂にはつきものの妖怪なんですよ。
私などは小さい頃から、お客様の風呂に垢嘗を呼ぶなとシツケられましてねぇ~」
「そ、その垢嘗が、ここに?」
「ええ。いえ、私どもの風呂ではありませんよォォ~、このドブ川の話です…
あそこの溝から、向かいの若宮さん、三枝さんのところの排水が
川に出てきているのですが…わかりますかな?」
「…………えッ?」
指をさされた先を見てみる。
『旅籠・わかみや』『ホテル サエグサ』って看板がだいぶ先にある…
知ってるよ、ソーメンみたいのがウゴメくドブだって…
でも、そこには何もなかった。ただのドブになってた。
誰か、掃除した後?
「おととい、ですかな…突然、キレイになりまして。
確認してみても、掃除の業者を呼んだわけでもない。
ではアレは何だ、ということになりまして…これはもう妖怪の仕業ではないかと」
「…他にも、こんなことが?」
「あったんですよ。星さんが管理なさってる…日帰り浴場ですよ。
こちらもおととい、の朝、ですな…排水溝が、これまた突然キレイになってしまったと」
「…………」
「そりゃあ、やってもらえたらとてもウレシイことですが。
イタズラにしては、ツライだけでなんの得もありません…
得をするとしたら、それこそ垢嘗くらいのものでは?」
それでは、私めも掃除に精を出すとします。
垢嘗に出てこられては、評判も落ちてしまいますからな。
ンー、フッフ……
とか言って帰っていくオジイサンを、あたしたちは無言で見送った。
そして、生垣から這い出してきたラビリンペギタンニャトラン、それとラテと。
あたしたちみんなで、あっちこっち顔を見合わせて。
「垢が養分…」
「垢ぬけない…」
誰が何を言ったのかわかんないけど、みんな似たようなことを言って。
それから、それから……
ゾバッと。
肌の毛穴全部がゾバッと来た。
みんなの足のつま先から頭のテッペンまで…トリ肌がツッパシッてった!
「よ…」
「ヨッ……!?」
「妖怪だぁぁぁぁぁーーーーーーーーッッッ!!??」
※シャーロキアン:
シャーロック・ホームズの熱狂的なファンのこと。
ひなたは名前しか知らない。
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