プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐ 作:アンチマターマイン
一般人にマジンガーとグレートマジンガーの見分けがつくのか。
それらと同じように、一般人にはプリキュアの見分けなんかつかんのよね…
みんな同じにしか見えないって親戚が言ってた。まあ理解はできる。
評価9いただきました。ありがとうございます。
高い評価をもらったからこそ、気を引き締めていきたい。
今回の語り部はちゆちー、というかフォンテーヌ。
文字数は5500字ちょい。標準量。
『大丈夫かしらね、あの二人…』
『大丈夫、だと思う…
ヘンなコトしようとしたら、お互いに止めると思うし。
ニャトランもいるし…最悪、F・Fが止めてくれるよ』
グレースと一緒に海岸沿いを全力疾走しながらの相談よ。
ペギタンが
プリキュアに変身中はスタンド会話もできるようになったわ。
交わるふたつの流れ、っていうことよ!
それは置いといて、グレースの言う通り、あまり心配はいらないのかしら。
スパークルと鳴滝くん。
どっちも放っておくとヘンな暴走しかねなくはあるんだけど。
『ヘンな』の方向性が違うのよね。その間は安心よ。
目に浮かぶようね。口スッパくして注意されるスパークルも、
ギャンギャン怒られる鳴滝くんも。
比率としては9:1だけど…
それだけに、怒られる側に回るとモノスゴくショゲ返るのよね、あいつ。
でも、なんかの間違いで『ヘンな』が一致しちゃったら…
いいえ。キリがないわね。そんな心配するくらいなら、
私たちの役目をさっさと片づけて全速力で向かうだけよ!
「ラテ様、公園からビョーゲンズは動いてないラビ?」
「アゥン…」
「厄介かもしれないペェ。
動かず、ひたすら強くなるのに集中してるってことだペェ」
そのあたりはもう覚悟の上ね。それを押しても一瞬のうちに倒さなければならない。
知っている砂浜が見えたわ。思うに任せないことがあるとき、いつも叫んでる砂浜!
グレースを見てうなずき合うと、方向転換。ここからはまっすぐよ。
そしてすぐに見えた。どうも、また花に取り憑かせたメガビョーゲンみたいね。
かなりの範囲が汚染されているわ。
ラテを下したグレースと飛んだ。最初っから全力よ。
あッ、ダルイゼンがいるわね。かまっているヒマないわ。
向こうも気づいたみたい…遅いわよ!
「オラ!オラ!オラ!」
「ドララァァーッ!」
ギュバ! ドヒャ!ドヒャ
拳は届かなくてもね、プニ・ショットがあるもの。
グレースと左右に分かれて、オラオラのラッシュ並みに連射して打ちのめす。
残念だけど、これも無尽蔵というわけにはいかないのよね。けど!
「フォンテーヌ!ボトルのエネルギーが息切れしちゃうペェ!」
「なら、
「ペェ!受け取るペェ」
メギャン!
ほぼ限りがない飛び道具を、ちょうどよく手に入れることができているわ!
ヒーリングステッキから飛び出してきた拳銃を受け取って、両手で構えてこれも連射よ。
ドギャ ドギュ ギュン!
…思うに、プリキュアにもっともふさわしくない武器ね。銃っていうのは…
引き金ひとつで命が消える、そのくせ引き金はひどく軽い。おそろしいことだわ。
でも、今の私に選り好みしているヒマはないのよ。
プニ・ショットのダメージから
メガビョーゲンに、すぐさまキュア・スキャンをかける。
あとは、囚われているエレメントさんを避けて撃ちまくればいい。
「メッ……メッガァァァァーーーーッ!!」
キュアスキャンのスキをつくように突っ込んできたメガビョーゲン。
その判断は正しいわね。
一緒に種飛ばしで射撃もしかけて、グレースを近づけてない。
そこに向かって
確かに強くなっているわ。このまま体当たりされたら危ないわね。
でも、あなたは知らないわ、皇帝の何が恐ろしいのかをね。
…なんて思っていたのがバカだったわ。
勝ち誇った瞬間が最大の隙。私も、それを知っていたはずだったのにね。
ブォ
ゴッ! メキ バキァ
脇から来た何かに対応できず、顔面が拳で埋まった。
体ごと浮かされて、地面を何度もバウンドさせられた。
最後は誰か…グレースに受け止めてもらえたけど、何が起きたのかわからない。
目が開き切らない……誰かいる。誰か増えてる?
「グアイワルじゃん。何しにきたの」
「ダルイゼン、甘く見てる場合じゃあないぞ!
このオレのメガビョーゲンが一瞬で倒された…ノンキにかまえてはおれん」
「お前が作ったのが弱かっただけじゃあないの?
……まあいいや。そう言うなら、オレもやるよ」
「そうしろ!このままでは立場がないわ!」
見えたわ。聞こえたわ!グアイワル…なんてこと。
ダルイゼンも立ち上がって、こっちに向かってくるわ。
さっき、あっさり倒してしまったばっかりに!
あいつらを本気にさせてしまったと…そういうことなの?
……上等じゃない。むしろ今までそうじゃあなかったことが屈辱よ!
「グレース、メガビョーゲンは任せるわ!
あいつら二人は、私が抑える」
「大丈夫なの?フォンテーヌ」
「あなたよりも私が適任よ。
今の私にはペギタンの
足止めくらいなら、やってみせるわ」
弾切れのない飛び道具を持っているなら、活かすまでよ。
グレースの方が、ある意味ではよっぽど強力な能力ではあるけれど、
今この場には向かないわ。私が行くしかない。
グレースが飛んでメガビョーゲンに向かうと、あいつらもそれを遮ろうとする。
そうはいかないわよ。両手で皇帝を構えて、グレースとあいつらの間を撃つ。
三十発くらいまとめて撃ったわ。弾の川よ!
さすがに無視はできなかったみたいね。こっちに向き直ってきた。
「ぬうう、なんだそれは!?」
「答える義理はないわ」
「へぇ、プリキュアの新しい力ってやつ?
…まあ、なんでもいいけど。でも、いきなり現れた『それ』…
似てるねぇ~、あの力と……どこで身に着けたの?」
「…ッ!?」
あの力。たぶん、スパークルの
スパークルが、ただのひなただった頃に戦って見ているはずだもの。
それ以外ではないと思いたいけれど、望み薄ね。
すでに何人ものスタンド能力者を探し当てていると見てよさそうだわ。
だとして、その人たちはどうなったの?
スカー・ティシューはその中の一人にすぎなくって、
浄化されてから彼女は何と言っていた?
「いきなり。その力に目覚めたっていうのなら……
まあ、お前でもいいや。持ち帰ってみるか」
「やってみなさい。この場でキレイサッパリ除菌されたいというのならね」
決まりね。こいつら人間を誘拐しているわ。誘拐して実験しているのよ!
恐れていたことが、本人の口から確認できてしまったわね。
倒さなくっちゃあいけないわ。少なくとも、手傷は与えないと。
ダルイゼンとグアイワル、両方ともこっちに来るみたいね。
これはスタンド能力への対応を重視しているということ…
その脅威をある程度認識している反応よ。いよいよまずくなったわね。
でも逆に今はチャンスよ。グレースが後回しにされるということだもの。
わかるはずがないわよね、夢を支配するスタンドだなんて。
あいつらの目からすれば、グレースは唯一の『能力持たず』よ。
「ゆくぞ!言っておくがオレをメガビョーゲンごときと一緒にするなよ?」
さて、来るとわかっていれば対応はできるけど。
目的は時間稼ぎ…正面からの殴り合いは利口じゃあないわ。
ダルイゼンが脇から回って仕掛けてくるはず…
皇帝を連射して止められるのは、せいぜい一人。
もう一人には食いつかれてしまう……なら!
「狙うのは、地面!」
ドン
プニ・ショットを足元に撃つ。
土を巻き上げて出来たくぼみに爪先を差し込み、思い切り蹴り上げる!
「ンなッ!?」
爆裂した土砂はグアイワルに降りかかっていく。
当然だけど、私からも見えにくいわね?
だからもう、やることは決まっているわ。
回り込んでこっちに向かっていたダルイゼンに皇帝を向ける。
カチッ…
ドギュ ギュ ドヒャ!
「うッ?」
100%集中されるとは思っていなかったようね?
明確に驚いた表情を浮かべているわね。
やや広めの射角で十四発。うち一発でも当たれば手傷には十分よ。
巨大な物体の破壊には向かないけど、貫徹力だったら!
「なんか企んでるとは思ったけど…なるほど?
でも、そういうことなら…あるんだよね。オレにも」
「ごたくを並べても……ぐッ!?」
ゴバァッ!!
避けようがない、そう思っていたのに。
ダルイゼン…あいつも、土をぶちまけてきたッ
それも、私みたいなただの土じゃあない!
「ペェーーッ、汚染されてるペェーッ!?
ビョーゲンズに侵された土だペェーーッ」
「プニ・シー…間に合わッ……」
瘴気っていうのかしら?
よどんだ気のたちこめた土を頭からかぶる羽目になった私の全身から、
おそろしい勢いで力が抜けていく。
プリキュアでこうなるのなら、生身の人間はどうなるのよ?…動けない!
これが、ビョーゲンズの汚染。
ある程度以上進んだら、独壇場になってしまうのね…
その場で崩れ落ちてしまった。ダルイゼンが眼前に迫る。
「はい、つかまえた」
「くっ……」
「このまま力尽きるまで見てるのもいいけど。
そこまでヒマもしてられないね…それッ!」
ビヂャアッ! グジャ!
「う、ぐッ!……うぅッ」
まったく、悪趣味なことをするわね!
3メートルくらい先から、汚染されたドロを投げつけてくるなんて…
このままじゃあ変身が解けるわ。その先は…終わりね。
なんとか脱出しなきゃあいけないわけだけど、
プリキュアの力がなくなりつつある。
「グハハハハッ、いい気味だな。
だが、ダルイゼンにやられたのは気に喰わん。殴らせろ」
「後から来ておいて、何?役立たず」
「やかましい、こいつはオレが持ち帰る。お前は残ったグレースをやってろ」
こいつら、とてつもなく仲が悪いのかしら。
だから共闘しないで、個別に動き回っている?
この隙は、おおいに突くべきだけれど…
ヒーリングステッキから、力が失われ始めた。
「そういうことだ。あきらめてもらうぞ」
「…そう、ね。無駄なことは、あきらめるしか、ないわ」
私だけの力での脱出はすでにあきらめている。
ヘヘィ、とか、なんとも表しがたい声で笑いながら、
グアイワルが私の額を鷲掴みにした。
キリキリと締め上げてくる…
変身が解けた瞬間に死ぬんじゃあないかしらね、私。
これ以上は耐えきれそうにない……
「あ…あなた、の……」
「ン!?」
「あなた、の…次、の…セリフ…は!
あきらめたところで、殴られろ!……よ!」
「……。ほう?」
ジョセフさんのようにはいかないわね。ニヤリと笑われるだけだったわよ。
でも、
「そうだが?そんなにお望みか?
なら仕方ない。期待に思いっきり応えてやろう!」
思い切り拳を振るわれる。もうダメね…
ただし、あと10秒早かったのなら、だけど!
腕を持ち上げ、首をつかむ。もちろんグアイワルのよ。
「ム……まだ、そんな力が?
だが、無駄なこととお前が言っただろうが!
この腕をひねり潰……う、うぅッ!?」
ひねろうとしてきた腕を逆につかみ返し、逆にひねる。
おそらく、全力で殴られれば今の私なら変身解除…
そのまま死ぬかもしれないわ。
向こうもそれをわかっていて、だからこそ全力攻撃はできないわ。
だって、私は貴重なサンプルなんだもの。
勝ったと思っている今、それを台無しにはできない。
そして今この瞬間!『勝ち』はどこかに吹っ飛んでいくわ!
「バカな、こんな力があるはずがッ」
「よく見なさい。私を縛っていた汚染はどこに行ったの?
私が撃った弾の先を、一度たりとも気にしなかったの?」
「……ま、まさかッ?」
感づいたのはダルイゼンの方が先だったみたいね。
振り向いた先では、すでにキラキラと光が散っている。
「ヒ~~~リン、グッバァァァ~イ……」
今まさに、メガビョーゲンが消滅していくその瞬間よ。
汚染も、一緒に消えてゆくのみ!
エレメントさんが助かったのは、今から20秒くらい前ね。
「お、お前ッ…
最初から、狙っていたのはオレじゃあなくッ!」
「そう、メガビョーゲンよ。
あなたにも当たっていれば理想的だったんだけれどね」
ついでに、こいつらには教える必要のないことだけれど。
十四発撃ったどの弾も、メガビョーゲンにはかすりもしない弾道だったけれど、
そこは本体のペギタンがどうにかしてくれたわ。
うち二発を制御して、メガビョーゲンの両足をちょうど撃ち抜くようにしたのよ。
汚染された土をバラまかれた時点で、その細工はすでに終わっていた。
思い切りバランスを崩した隙を、グレースが見逃すはずもないわ。
さらに、キュアスキャンは私が済ませていて、
すでにグレースにスタンド会話で伝えてもいる。
メガビョーゲンを倒せたのなら私たちの勝ちで、こいつらの負けよ。
最初からそれだけよ。
「き、キッサマ~!
どのみちキサマが叩き潰されるのは同じこと…」
「私があなたなら!
いつまでもそうやってつかんでいないけど?」
「あァ?…ぬおおおおおッ!?」
「エレメントチャージ、完了だペェ!」
「喰らいなさい。ゼロ距離プリキュア・ヒーリング・ストリームを」
ゴバッ ギュウォオン!
気づくのが遅いのよ。もっとも、そうなるように仕組んだのだけれど!
勝ち誇れば勝ち誇るほど落差にやられる。さっきの私みたいにね。
身をもって学んだことを活かさない手はないわ。
逃げるヒマも与えずにパワーを解き放つと、
グアイワルは光に包まれて遠くまで押し流されていった。
「…やれたかしら?」
「今のボクたちじゃあ難しいペェ。
でも、かなりのダメージは受けたはずだペェ」
「フォンテーヌ、大丈夫ッ?」
グレースが目の前に降り立ってくる。
無傷じゃあ済まなかったみたいね。
あちこち擦り切れたみたいになって、消耗が目に見えるわ。
「グアイワルは見えたけど、ダルイゼンは?」
「…いないわね。いったん退いたと見るべきかしら」
「メガビョーゲンはあと一体。そこで来ると思った方が良さそうラビ」
「違いないペェ」
囚われていた花のエレメントさんに挨拶もそこそこ。
私たちはすぐに発たなくちゃあいけないわ。
ラテがいる私たちには、最後のメガビョーゲンの位置が正確に追えるけど。
スパークルと鳴滝くんは、すでにたどり着いているのかしら?
これだけ時間も経ってしまった。合流して戦わないと不利ね。
さて、かなり長いこと(5月16日~8月15日)やっていたアンケート結果ですが。
本日をもっていったん集計します。現状、他にとるアンケートのアテもないので、
しばらく同アンケートをとるままにしますが……
現時点で、この作品に何を求めて読んでいますか?
心優しいプリキュアたちらしい熱血バトル 2 / 7%
ジョジョらしいどんでん返しの知略バトル 10 / 33%
プリキュア世界で動くジョジョキャラ 2 / 7%
ストーリー上の謎がどう展開するか見たい 5 / 17%
主人公たちがどう成長していくのか見たい 5 / 17%
人間関係がどう変わっていくか見たい 6 / 20%
知略バトルを求めて読んでいただいている方が最も多い。
発想から発想への目まぐるしい逆転に次ぐ逆転のバトルがジョジョの華ですしね。
この作品でも、そういう戦いができることを常に目指しているだけに、
期待を裏切らずにやっていきたいです。
次いで、人間関係がどう変わっていくか…ですが。
ある意味で、主人公たちの成長とイコールでもありますね。
人間のクズそのものだった鳴滝くんも、みんなと出会って変わってるんです。
図らずも、あすみんの先達になっているのかもしれません。
今は守られてばかりで、戦いになるたび気絶ばっかりしてるけど…
ストーリー上の謎…
DISCの由来と、ディアボロですね。
もちろん、ストーリーの核心です。
キングビョーゲンのそれに匹敵する企みが、背後にはあります。
プリキュア世界で動くジョジョキャラ…
現状ではF・F、それとディアボロ、ホワイトスネイク。
チラッとしか出てませんが、ジョルノもいますね。
もうちょっとしたらジョルノも動き出します。
心優しいプリキュアたちらしい熱血バトル…
この世界は、彼女たちの舞台です!
知略で勝つジョジョの法則を持ち込まれたとて、
プリキュア世界の大原則をないがしろにしてはいけませんよね。
見ている側がシラけるようなことがないよう、描いていきたいですね。愛と友情。
そして愛と友情ほど書くのに説得力が必要なものもないと思うのです…
ご意見、ご感想、誤字脱字報告、ここすき等、ぜひよろしくお願いします。
現時点で、この作品に何を求めて読んでいますか?
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心優しいプリキュアたちらしい熱血バトル
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ジョジョらしいどんでん返しの知略バトル
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プリキュア世界で動くジョジョキャラ
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ストーリー上の謎がどう展開するか見たい
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主人公たちがどう成長していくのか見たい
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人間関係がどう変わっていくか見たい