プリキュアとの奇妙な冒険‐ようこそヒーリングっど♥へ!‐   作:アンチマターマイン

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ワクチン一回目を打つことができました。
出た副反応は筋肉痛と倦怠感…
願わくば二回目もこの程度でありますように。

今回の語り部はひなた、というかスパークル。
文字数は5000字ちょい。少ない…



緊急お手当て!同時多発ビョーゲンズ!‐その7

とりあえず川まで来たよ!

町の中で、メガビョーゲンが原因の渋滞が起こってなかったってことは、

後はもう森とか山にひっそり出たしかありえないってコトで。

 

「で、どーすんの?」

「ちょっと待ってろ」

 

タッキーに聞いてみると、手を水面にかざし始めた。

なにかなーッて思って見てると、指から血が出てボタッと落ちた。

 

「えッ、えッ?何やってんの?」

「……フー・ファイターズが繁殖できねえ。

 他にもある川から察するに養分量は十分なはずなのによ」

 

……ちょ、チョット考えよ。

タッキーはここでフー・ファイターズを増やせるか調べた。なんで?

ここに何をしにきたのかってゆーと、メガビョーゲンを探しに来たんだよね。

 

「えと。これでメガビョーゲン探せるってこと?」

「以前、シンドイーネにデミビョーゲンにされたこと、あったよな?俺」

「?…うん」

「そのとき、フー・ファイターズで抵抗しようとはしたんだよ。

 でもダメで、フー・ファイターズはビョーゲンズの汚染に負けた。

 って話は、お前も知ってるよな?」

「…………あッ。

 ここでフー・ファイターズが増えないってコトは!」

「川の上流が汚染されてる。少なくともそいつは確定だ」

「じゃあ、上の方まで行けばさ」

「ほぼ間違いなくいる。川そのものじゃあなくっても、

 その近くの何かに由来するメガビョーゲンってことだぜ。

 そして」

「そして?」

 

めっちゃ居心地ワルそーな顔してるタッキー。

なんか悪い予想があるってのはさすがのあたしにもわかる。

 

「俺がほぼまったく役に立たないことも確定ってことだ。

 川の水が全部やられてるんじゃあよ」

「…戦いようがないじゃん。フー・ファイターズ」

 

水が全部ダメじゃあ工夫も何もないよぉー。

そのぶんあたしが戦うしかないのかな?

ま、元々プリキュアのあたししかメガビョーゲンとガッツリ戦えないけどさー。

 

「あッ、川が汚染されてて、川関係のメガビョーゲンだったらさ。

 太陽(サン)で川をカラッカラにしちゃえば」

「そいつはナシだぜスパークル!

 エレメントさんの帰る場所なくなっちまうじゃあねぇーかッ!」

「ウグッ…」

 

イイ思い付きだと思ったけど、一瞬でニャトランにダメ出しもらっちゃった。

そりゃそっか。おウチがヨゴレたから焼いてキレイにしましょうってのと一緒だった。

ハァ、考えが足んないよね。あたし……

ヘコんじゃったけど、そんなヒマないって感じでF・Fが入ってきた。

 

『発想は悪くないぜ。

 要は、敵をホームグラウンドから引き離せばいいってことだ』

「F・F?」

『むしろこの場合、考えが足りてねえのはお前になるぜ、魁。

 どうしてわざわざ、自分の不利な場所に攻めていく?

 人質を取られたわけでもないのにね』

「……有利な戦場を、こっちで決めろってか」

「有利な戦場?チョット待ってあたしも考える」

 

川の上の方まで行って何がマズくなるのかな?

えぇーッと…

まず、さっき言ってたフー・ファイターズが使えなくなるコトっしょ。

それと……地味にめっちゃヤバイのがあった。

 

「川の上に行ったら、チリ・ペッパーも使えないじゃん。

 電線なんか、めっちゃ減るに決まってんだから」

『そう、それも重要だ。そこんとこも考えて、どうなれば有利になる?』

「ンー、……スタンドが使えればイイよね。

 フー・ファイターズも、チリ・ペッパーも」

『その条件に当てはまる場所だが…』

「俺に言わせろ。挽回させろよ」

 

考えてたあたしを押しのけるみたいにタッキーが来た。

ソコまで喰い気味に来なくったってイイじゃん。

 

「畑のド真ん中だ……さっき、渋滞を調べ回るために立ち止まったあそこな?

 あそこなら、電線もあって…水も、スプリンクラーを破壊すれば得られる。

 スプリンクラーの根本にあるのは当然、水道管なんだからな。

 地面の下に走った水道管を汚染しつくすのは、ヤツらにとっても手間のはず…

 フー・ファイターズは、まず無力化されない」

『他に、良さそうな場所はある?』

「ない!周りに民家がないって条件も外せないんだぜ」

『…グッド。プリキュアの使命と照らしても、あんたの選択は正しい』

「ただし、これはかなり長距離、メガビョーゲンを引っ張りまわさなきゃあならない…

 その間に木やら草花やら動物やらがどれだけ踏みつぶされるかってのもあるがよ。

 俺には、これ以上は…ダメだ」

「エレメントさんから苦情が来たらよぉ~~、

 一緒に謝ってやんぜ、魁よぉー!」

「……。期待しとく」

 

そんなに必死になんなくったって、アンタあたしよりずっと頭イイじゃん。

今言ったのだって、あたしが考え込んだって思いつきそーにないのにさ。

……なんかヤダな。さっきも、結局あたしワメいてたダケでさ。

何も、ろくすっぽ考えらんなかった……これじゃダメなのに。

 

「オイ、スパークル。どうしたよ?」

「…ン、あ。ニャトラン?」

「元気なさそーだけどよ。

 帰ったらなんかウマイもん食おーぜ!

 さっさと終わらせてよ!」

「……そだね。行こ!

 メガビョーゲンここまで引っ張ってくればいいんでしょ?」

「オウ、川の上流まで行って、テキトーに攻撃しながら連れて来んぜ!」

 

ウン、落ち込んでたらメガビョーゲンに負けちゃいかねないもんね。

あたしの太陽(サン)はスゴく遠くからでも攻撃できる。

メガビョーゲンを攻撃して引っ張ってくるなら、プリキュアみんなの中でも

あたしが一番のはずじゃん。さあー活躍するよー!

 

「さっきグアイワルが逃げたのなら!

 この先にいるのはダルイゼンか、シンドイーネになるな。

 どちらにせよ、見つけても刺激するなよ。

 戦いに参加されたらそれだけ不利になるからな」

「りょーかい。行ってくんね」

 

心配してくれてんだよね。ウレシイよ、そのヘンは!

チリ・ペッパーでさっきいた畑に全員で移動してきてからすぐ、

フクザツなイヤな気分を飲み込んで、あたしも走り始めた。

川について、上に向かって走っていく。

そのまま見つかんないよかずっとマシではあるんだけどさ。

見つかっちゃったんだよね。ほとんど時間たたずに。

見えてきたメガビョーゲンは、川を下ってきてるトコだった。

 

「ヤバイぜスパークル、自分から動いてきてるってことは!」

「十分強くなって、戦う用意ができちゃった、ってコト?

 あたしたち狙ってんの?」

「わかんねえ!アッチにはオレたちの場所をわかる道具なんか

 知ってる限りねぇーし!

 オレたちじゃあなくて、人里を襲いに行くつもりなのかも…」

「だったら、やること一緒じゃん。太陽(サン)ッ」

 

なんか、ヨロイを着たみたいなよくわかんないメガビョーゲンだった。

人間型ってゆー意味ではわかりやすいんだけどさ…

水の近くにある何なのか、正直ゼンゼンピンとこないんだけど。

太陽(サン)を撃ち込んで逃げるんだったら今しかないよ。

今、悩んだりクヨクヨしてちゃあダメだよね。撃つ!ただし、当てない!

 

シュバパッ!! ボッゴォ

 

「メッ、メッガァァ?」

 

よーしコッチ見た!気づいた!

オビキ寄せちゃうぞー!

 

「やーーーい やァァ~~~~ーーーい

 バァーカ アーホッ

 おシーリ ペーンペェェーーン」

 

おシリ向けて両手でパンパン叩いちゃう。

必死だよあたし!フザケてなんかないよ!

めっちゃ本気でバカにしてキレさせなきゃいけないんだもん!

これでダメなら石投げまくるかんね!

 

「メッ…メッガァァァァアアアア!!」

 

あ、ヨシ!よかった、怒った!

コッチにめっちゃ突っ走ってくるじゃん!

で、でも思った以上にめっちゃ早い。

電線はあるけど、逃げるのにチリ・ペッパーは使っちゃダメ。

こっから先、チリ・ペッパーの姿を見られちゃダメなんだ。

バレたら、スタンドの取り外しがバレちゃう。

バレたら研究がしやすくなって、レクイエムに近づかれちゃう!

 

「ニャトラン!」

「オウよ!」

 

シュバッ バシッ バシ!

 

プニショットを撃ちながら、ジグザグに飛んで下がっていく。

まっすぐ下がったら体当たりもらっちゃうもん。

それと向こうも飛び道具持ってるっぽい。

なんかしようとしてる(・・・・・・・・・・)気配感じんの!

このままチョコマカ動いてさ、それをさせないことはなんとかできそう。

有利な場所に引っ張っていくんなら…問題ない!

ジグザグに飛んで、突進をかわして。

それを何度も繰り返してたら、タッキーが見えた。

畑の脇に穴を掘って、水を貯めてたみたい。

そこからまた、スカー・ティシューと戦ったときに使ったゴッツイ大砲を出してる。

 

「サスガじゃあねぇーかッ、すでに狙ってるみてーだぜスパークル」

「じゃあ、あたしも合わせて行くよ!」

 

太陽(サン)を使ったら暑さでタッキーの大砲が台無しになっちゃうから、

攻撃に使うのはプニ・ショットだよ。それも、タダのじゃあない。

雷のボトルをセットしたとっておきをカマしちゃうッ!

 

「うりゃりゃ~~ッ!」

 

ズバッ バリ! バリッ

 

「メガッ!?」

 

やった、ひるんだッ

これならタッキーも外さないよね?

こんだけ相手が大きいと効き目あるのかって不安はあるけど…

 

「スパークル!キュア・スキャンしようぜ!」

「あ……キュア・スキャン!」

 

言われる前にやんなきゃダメじゃんあたし!

ひるんだスキにはなんとか間に合って、見えた。

スタンド会話が届く位置まで飛んで、すぐ伝える。

 

『お腹、ド真ん中…水のエレメントさん!』

『了解。なら足のアキレス腱だな……狙撃(シュートヒム)

 

ブシ! プチュン…

 

ペットボトルのコーラを開けるみたいな音がしたと思ったら、

大砲から糸みたいなキラメく細い線が伸びて、メガビョーゲンのカカトに当たった。

一瞬だよ、一瞬!

プリキュアの目じゃあなかったら、当たったこともわかんなかったかも。

あんまり細いもんだから、また『効いたのかな?』って不安になっちゃったけどさ。

 

「メッメ、メッガァァ~!」

 

ズオォォン

 

バランス崩して倒れたトコみると、ゼッタイ効いてるよね!

背中から倒れて、しばらく起き上がれそうにないし!

 

「今だぜスパークル、トドメだ!」

「ウン!エレメント・チャージ…」

『ヘイ、待て!良く見なッ』

 

後は流れ作業かなって思いながらチャージを始めたけど、

ここでいきなり大きな声を出したのはF・Fだった。

何言ってるんだかわかんないけど、それだけに止まる。

逆に一歩下がった。F・Fはきっと正しいもん。

あたしたちを困らせるウソなんかつかないっしょ?

言われた通りよく見てみる……

 

「メ、メッガァァ~~~~~」

 

グオォ ゴゴゴ…

ゴブッ ゴッブッ… ゴバッ

 

メガビョーゲンのお腹のあたりが、なんか開いてる。

そこから、水っぽい何かが泡を立ててるみたいな音がしてて…

 

「こいつは……」

「なんか、撃つ気ッ…!?

 さっき撃とうとしてたのって、まさか…

 プ、プニ・シール…ッ」

 

「メェェェーーーガァァァァーーーーーッッッ!!!」

 

ゴボッ! ゴボバァァーーーーッッッ!!

 

ゾバッ ゾババッ ドゴ ゴッ ドボォ!!

ビチ、ビチ! ビチ…

 

めっちゃバッチイ何かがスッゴイ噴出した。

間に合ったプニ・シールドにたくさんの何かが飛び散ってくる。

これって…水?

ビョーゲンズに汚染された水の、さらに特濃ってやつ!?

そういう、よくわかんない何かが細かく飛び散りながら、

ハリ飛ばされそーな圧力で、めっちゃたくさんぶつかってくる!

 

「スパークル、やべぇ、防ぎきれねぇ…!?」

「…う、わ、わぁァァーーッ!?」

 

パァ ァン

 

プニ・シールドが音を立てて割れた。

今まで防いでいたぶんがまとめてくるみたいに、

あたしの体を地面にぶっ飛ばして、ゴロゴロ転がす。

そこにまた飛び散る何かが落ちてきて、こびりついてくる。

で、そこから…なんか、ヤバイ勢いで力が抜けてくんだけど?

 

「ニャ、ニャトラン。これ」

「ビョーゲンズの汚染だぜ…ここまで強くなってるとはよ。

 一歩下がってなかったら全部モロに食らってた…変身解けちまっただろーぜ」

「や、ヤバかった……

 でも、コレをよけられたんだったら、今度はあたしの番じゃん?

 ガンバッて立てば、メガビョーゲンは動けないまんまなんだし」

 

エレメント・チャージするみたいにヒーリングステッキに力を入れて、

こびりついた水っぽい何かをムリヤリ吹っ飛ばす。

ビョーゲンズの汚染だってのなら、プリキュアの力で消せるはずじゃん。

そー思って思いっきりやったら、なんとかいけた。

ニャトランもニヤッと不敵に笑ってくれて。

 

「その意気だぜ、スパークル。この戦い、オレたちの勝ち」

「だったら良かったのにね。残念」

 

でも、次に聞こえたのは思い出したくもない声だった。

……あたしを、死ぬような目にあわせた、アイツ!

心では怒ってるのに、体が勝手にすくんじゃうみたいな気分。

 

「て、テメー、ダルイゼン…」

「久しぶりってやつ?」

 

やっとの思いで振り返った先で、アイツは。

タッキーの首を握りしめて、つるし上げてた。

 




バッドコミュニケーション。
全てが理想的に運んでいれば、ここで、ふたりでメガビョーゲンを倒せていました。

ご意見、ご感想、誤字脱字報告、ここすき等、ぜひよろしくお願いします。

現時点で、この作品に何を求めて読んでいますか?

  • 心優しいプリキュアたちらしい熱血バトル
  • ジョジョらしいどんでん返しの知略バトル
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  • 人間関係がどう変わっていくか見たい
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