2人デュノア   作:逢魔ヶ時

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なんかぼやぼやしている間に2ヶ月近くあいてしまいました…。ごめんなさい、許してください何でもしますから!(何でもするとは言っていない)

2020.05.27
シャルロットの肩書を国家代表候補から国家指定パイロット(本作オリジナル)に変更しました。


4.天災

「………なあシャル、たしか指定パイロットの訓練の一環で有事における対応策について習ってたよな?こういう時はどうすればいいんだ?何でも言ってくれ、従うから」

「ぼ、僕に投げないでよ!こんな状況への対応なんて習ってるわけないじゃん!」

「なんだよ、何が起こっても対応できるよう日々働いてんじゃないのかよ」

 

 は~つっかえ、仕事しろよ軍務省。

 

「巨大ニンジンが飛んでくることを大真面目に検討してたらそこはヤバい組織だと思うよ!?」

「だまらっしゃいっ、現に飛んできてるだろうが!」

 

 まあもしこれで対応策がスラスラと出てきたらそれはそれで引いてたけどな。

 

「理不尽すぎるよ!」

 

 俺の考えていることに対してツッコミを入れてくるシャル、相変わらず察しがいいな。

 

 

 などと、俺とシャルが言い合いをしている間にもニンジン(?)はどんどんとこちらに近づいてきて、とうとう細部まで視認可能な距離になってしまった。

 う~ん、デフォルメされてるとはいえ完全にニンジンですねこれは。火噴いてるんだから十中八九ロケットかミサイルなんだろうけど、マジでそうだったら詰んでんなこれ。

 

 悩んでいるうちにニンジンはさらに近づき、先端から逆噴射を行い俺たちの真横でピタリと止まった。何その無駄な高機能。

 

 

「………。」

「「………。」」

 

 

 動きを見せないニンジンに俺たちが固まっていると―――

 

   パカンッ

 

―――と音を立ててニンジンが真っ二つに割れ―――

 

「シュバッ」

 

―――という声とともに(普通口で言うことじゃないと思うんだが)中から美人さんが飛び出してきた。

 

 俺めがけて。

 

 ガバッ

 

 そしてそのまま抱き着いてきた。

 

「は?」

 

 あれか、この前桃から男の子が生まれるって日本の童話を読んだけどその親戚か?ニンジンには好感度マックスの美女が入っているみたいな感じの。

 

「ええっと、すいません?」

「むぎゅ~~~」

「えぇ…」

 

 とりあえず話しかけてみるが効果ナシ。

 俺の腰に抱き着いたまま頭をぐりぐりとこすりつけてくる。

 

 というかこの人ほんとに誰?

 頭にメカニカルな感じのウサミミを付けてるし、服装は不思議の国のアリスって感じだ。何で1人で逃げる側と追う側の格好してるんだよ。

 

 それにちょっとした問題が発生してるんだよな。

 未だ引っ付いたままの女性だが、その体勢は腹に顔を押し付けているという状態である。

 

 つまり何が言いたのかというと、

 なんか柔らかいものが2つ俺の腰から足の付け根にかけて当たっている。まあ嫌だというわけでは全然ないんだけど――ジャコンッ――………ん?なんか音が聞こえたような。

 

「リアム?」

「やあシャル、どうしたんだ?そんなもの構えたりして」

「まだその女の人が誰だか分かってないからね、テロリストとかの可能性もあるからこれはそれへの備えだよ」

「なるほどさすが国家指定パイロット、しっかり考えてるんだな。 ところで、銃口が俺の方を向いてる気がするのは気のせいだよな?」

 

 アサルトライフルよりも口径が大きく当然威力も高いアサルトカノン、ガルムの銃口がおれとバッチリ目が合ってるんだけど。

 

「もちろん気のせいだよ。リアムが見ず知らずの美人さんに抱き着かれて鼻の下を伸ばしたり腰をモゾモゾさせていることにイライラしてるなんてことは無いよ?」

 

 総満面の笑みで話すシャル。………どうやらちょっとした問題が大問題にレベルアップしたみたいだ。

 

 実は一瞬だけ見えた抱き着いてきた女性の顔に見覚えがあるような気がするんだが、それは言わない方がいいみたいだな。

 

 

 

  ☆☆☆

 

 

 

「「篠ノ之束ぇっ!!!???」」

 

 俺とシャルの素っ頓狂な叫び声が響く。シャルはかろうじて「博士っ!?」と付けていたようだが俺の方にはそんな余裕はない。

 

「も~そんなに驚くことないじゃん!束さん傷ついちゃうよ?」

 

 「プンプンだよ!」といかにも怒ってます的なジェスチャーを笑顔でしているこのニンジンから生まれた女性、なんと自らをISの生みの親である篠ノ之束だったらしい。

 いやそりゃ見覚えがあるはずだ、むしろこの地球上で知らない人を探す方が難しいくらいの有名人だったわ。

 というかこの人国際手配かかってるだろ、ホイホイ出てきていいのかよ!?

 

「あー…失礼しました。それで篠ノ之博士はいったいどんな理由でこちらへ?」

 

 そんな内心がにじんだ俺の言葉に博士はキョトンとした表情で答えた。………うん、まあそうだろうな。

 

「さっきたまたまコアネットワークを見ていたらね―――」

 

 待て待て待て、コアネットワークだと?ISコア同士が互いの存在を把握して、相互につながってるんじゃないかって仮説の下で存在が提唱されているあれか?俺も恐らくあるだろうとは思ってたけど作った本人がこう言うってことは本当にあったんだな。

 ってかそれを見てた?まあISの生みの親って考えれば見れても不思議じゃないかもしれないが、それって各国がトップシークレットにしてる保有ISの位置情報や起動状態が筒抜けってことだろ!その情報がどこか国が手に入れでもしてそれが周りの国に知れたらその時点で戦争待ったなしだぞ!?

 

 そんな博士の言葉のヤバさに俺と同じように気付いたらしいシャルの顔色が目に見えて青ざめている。俺と違ってこいつは知っちゃいけないことを知るってことに慣れてないからな、ショックがでかそうだ

 とはいえ助けてやりたいけどこのレベルの機密は俺も正直自分のことでいっぱいっぱいだ。なんだよこれ、どっかの国が核ミサイルを10発増やしたとかとは次元が違うぞ。

 

 しかしそんな俺達2人の動揺を全く気にすることなく、目の前の天災は話を続けていく。

 

「そしたらいきなり、男がISを動かしたって情報が流れてきたじゃん?もうほんとにびっくりしたよ!」

 

 ああ、やっぱりそこで俺が動かしたってバレてるのね。

 

「でもいっくん以外に男の操縦者なんていらないから()()()()()()()()()と思って飛んできたんだけど――」

「ちょっと待ってください」

「ん?」

 

 いや、ん?ではない。

 

 小首をかしげる姿は年上にも関わらず非常にかわいらしかったが今の俺にそれを堪能する余裕はない。気のせいでなければ今殺人予告をされた気がする。

 

「今なんて言いました?」

「え?男性操縦者をプチっとしちゃおうと―――ってああ!気にしなくていいよ、今はそんなことするつもりなんて全然ないから!」

 

 パタパタと手を振りながらそんなことを言ってくるが正直言って信用できない。武器を構えまではしないものの、意識を臨戦態勢に移行させる俺達を前に博士はあっけらかんと言葉を続けた。

 

「―――だって君たちは私の夢を理解してくれる人だもん!」

「夢?」

 

 何のことだ?

 

「ねえねえ、君にとってISとは何?」

 

 投げ掛けられた問いは簡単なものだが、それを口にした彼女の顔は真剣そのものだ。

 問いかけの意味を悟った俺は胸を張って答える。

 

「ISは人間を空へ、宇宙へ、まだ見ぬ世界へと羽ばたかせてくれる可能性の翼だ」

 

 ちょっとカッコつけたのは許してくれ。

 

「その通り!!」

 

 実際博士は花咲くような笑顔で肯定の意を示してくれた。

 

「いや~やっぱり分かってくれる人ってのはいるんだね!ちーちゃん達やくーちゃん以外にはもういないって完全に諦めてたけどいるところにいるんだ、それも同時に2人っ。束さんホントに感動しちゃったよ!………それに引き換えこの前接触してきた馬鹿共、嫌だつってんのにやれISコア作れだとか我が国のために働けだとか何様のつもりなんだよ一体、あ~思い出したら腹立ってきた―――」

 

 そこから先はこれまで会ってきた博士曰く凡人共、(恐らく国家元首やら大企業のトップやらそうそうたるメンツなのだろうが深く考えないことにする)に対する愚痴と罵詈雑言のオンパレードだった。相当鬱憤が溜まっていたようで、数分経っても終わる気配がなく呪詛のごとく吐き出し続けるので半ば強引にまとめにかかる。

 

「えーっと、つまり俺が男性なのにISを操縦できて、それだけだったら始末するつもりだったけど、ISに対して博士と同じ考え方だっていうのが分かったから。直接接触してきたってことですか?」

 

 俺の確認に「そういうこと!」と頷く博士の笑顔とは対照的にその話を聞いたシャルの顔が沈んだものとなる。

 

「でも僕は違うと思います。さっきリアムに言われるまで僕はISの本質を忘れていました、力の側面しか見ていなかった」

 

 そう言ってうなだれるシャルだったが博士はそんなことは気にしていないようだった。

 

「うんうん、確かにさっきまでの君だったら他の有象無象共と同じだったね。もちろんそのままだったら私は君に価値なんて認めないけど、あの時の様子を見たら分かるよ。君は最初はISの本当の側面を見てくれていたし、今はその時の気持ちに戻ってくれてるってね」

 

 さらに、博士は意外な言葉を続けた。

 

「それにね、君はある意味でそっちの男の子以上に希望なんだよ」

「「希望?」」

「そう、希望。今は力の側面しか見えていなくても、誰かがもっと別の側面を伝えることができたらISの本当の魅力に気づいてくれるんじゃないかっていう希望。

今まで私はどうせ凡人共はISを兵器としてしか見ないって決めつけて、その素晴らしさを伝えようとはしてこなかった。でも、もしかしたら凡人の中にも分かってくれる人もいるんじゃないかって思えたんだ」

 

 「もちろんたくさんいるとは思ってないよ?でもここに実例が1つあるんだ、0だなんてことはあり得ない!」そう話す博士の目は子供のようにキラキラと輝いていて、その表情は期待に満ちているように見えた。

 

 そのままぶつぶつと独り言を居ながらこれからの計画を考えていた博士だったが突然思い出したようにこちらに向き直った。

 

「ねぇねぇ、君達の名前は?」

 

 調べれば数秒と掛からずに分かることをわざわざ聞いてくるのは、それがきっと彼女にとって重要なことなんだろう。だから俺とシャルは視線を逸らすことなく彼女にはっきりと聞こえるように大きく口を開く。

 

「リアム、リアム・デュノアだ」

「そっちの君は?」

「シャルロット、シャルロット・デュノアです]

 

 俺達がそう答えれば、彼女は満面の笑みを浮かべて頷いてくれた。

 

「うんうん、じゃあリっくんとシャルちゃんだね!それにデュノアってことはもしかしてデュノア社の社長の一族かな?」

「あ、ああそうだけど…」

「え、ええそうですけど…」

 

 シャルちゃんは分かるがリっくんってもしかして俺のことか?

 

 まあそれは置いておいて、いきなりうちの会社の名前が出てきたので俺もシャルも少し面食らう。篠ノ之博士は周りのことに興味が一切なく、どんな著名人や大企業でも彼女に名前を覚えてもらうことはできないって聞いたんだけどな。

 そう質問してみると博士はあっさり肯定の返事を返してきた。

 

「そうだよ~、凡人共がいくら偉ぶったところでみんな私よりバカなんだから覚える価値なんかないでしょ?でも君たちのとこの会社は人命救助用のISを作ってるからね、ISを本来の目的で使ってくれてるってことで覚えてたんだ~。まあ宇宙開発をしてないのは残念だけど、一企業が国際条約を正面から破れるとは思えないからしょうがないね」

 

 「私は理解がある人間なのだ」と言って笑う博士。どうやらうちの会社が作ってた瓦礫撤去用の副腕型マニピュレータがお気に召したらしい。たしかに博士はIS発表当時に宇宙開発や人命救助の現場で広く使われることを望むみたいなことを言ってたから、ISをその目的に使ってもらえてることが嬉しいんだろうな。

 

「「………。」」

 

 だけど、あれ実は「多腕ロボってロマンじゃね?」とか言い出した技術部の奴等がノリで作ったのが元なんだけど言わない方がいいか?それとも逆に言った方が技術屋的にいいのか?

 

 俺がしょうもないことで真剣に悩んでいると、何やら腕組みをしていた博士が突然「決めたっ」と声を上げた。

 

「私もフランスに行く!」

「「はい?」」

 

 思わずシャルと声が揃ってしまったが博士はそんなことお構いなしでうんうんと1人で納得している。

 

「拠点の維持自体は私とくーちゃんでもできるけど、やっぱり腰を据えられる場所があるとできることがいろいろ広がるんだよね。国は無理でも私の夢を理解しくれたりっくん達がいるデュノア社なら無下にはされないだろうし」

 

「ちょ、ちょっと待ってください」

 

 そう断ってシャルと2人で顔を突き合わせてヒソヒソ話。普段であればシャルの髪の香りを堪能するところなんだが今はそんな余裕はない。

 

「おいシャル、どうする?」

「僕に聞かないでよ!博士はリアムに会いに来たみたいなんだしリアムが決めてってば!というか、リアムがISで飛び出したからこうなったんだし、ついでに責任も全部引き受ければいいよ」

「シャルの方が希望だって言われてただろ1人だけ逃げんじゃねぇ!ってか俺が飛び出してなかったらあのニンジンが敵意全開でうちに着弾してたんだぞ、むしろファインプレイだろうが!」

 

 そのままコソコソと密談を続ける俺たち。IS展開中のため内容は筒抜けなのだろうが博士は律儀に待っていてくれた。どうやら世間で言われているほど強引で常識知らずというわけではないらしい。

 

「決まった~?」

「ええ、ただ流石に俺たちの一存では答えられません。親父、社長に連絡してもいいですか?できれば直接顔を見せていただけると助かるんですけど」

 

 考えた結果、俺たちは交渉事を親父に丸投げすることにした。

 

「うん、それで構わないよ」

 

 許可が出たので通信機能を利用して本社にいる親父へと通信を繋げる。何気に初めてISの通信機能を使ったけど特に意識しないでも大丈夫そうだな。

 

 数秒と経たず、展開したホログラムにこめかみをひくつかせている親父の姿が映る。

 

「………どうした?」

 

 その迫力に気圧されそうになるが俺は努めていつも通りの調子で切り出す。

 

「あ、親父?実はちょっと大至急で伝えなきゃいけないことができたんだけど」

「ほう、それは今から俺が貴様を怒鳴りつけることよりも重要な話なんだろうな?」

 

 うっわ、親父めっちゃキレてるし後ろにいる母さん達も額に青筋浮かんじゃってるよ。このままだと俺が何か言う前に怒鳴られそうなので博士にアイコンタクトをして画面に入ってもらう。

 

「ハロハロ―、リっくんとシャルちゃんのお父さん達かな?世界の天災束さんだよ!」

 

「「「は?」」」

 

 おお、親父達と役員たちの声が揃った。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 結局親父達は博士とのファーストコンタクトの衝撃から立ち直れず、通信の間常に博士の独壇場だった。

 

「―――そういうことでこれからそっちに行くからよろしくね!」

「「「あっはい」」」

 

 通信が切れる間際、画面に映った親父達はそろって呆然とした表情をしていた。そりゃそうなるよな、合掌。

 まあ、あれで皆仕事は鬼みたいにできるから戻るころには少なくとも受け入れ準備くらいはできているだろ。

 

「じゃっ早速行こうか!」

 

 そう言って振り返った博士の顔は本当に――それこそ遠足前夜の子供のように――嬉しそうなものだ。年相応というより精神年齢は俺たちに近い、下手すれば下かもしれない。

 

「ええ、分かりました」

「は、はい、了解です!」

 

 とはいえ相手は天災、緊張するなという方が無理な話だ。

 

「うーんリっくんもシャルちゃんも固いな~、もっと砕けてくれちゃって大丈夫だよ?まあ今はいいね、すぐに慣れてもらうつもりだし。それじゃあ2人はしっかりつかまっててねっ、この子の速度は普通のISじゃ振り切られちゃうから手を離したらあっという間に置いて行かれちゃうよ」

 

 一瞬不満そうな顔を浮かべたもののそれはすぐに(不穏な言葉と共に)引っ込み、博士はそう言ってニンジン型ロケットの中へと戻る博士。真っ二つになっていたパーツが元に戻ると側面から取っ手のようなパーツが飛び出してきた。同時にエンジンに点火したのかロケット全体が震え始めたので俺とシャルが慌てて飛びつく。

 すぐさまロケットはとんでもない速度で地表へと向かい始める。事前に言われたように取っ手をしっかり掴んでいないと振り落とされそうな勢いだ。

 

 隣の取っ手を掴むシャルは状況についていけないからか叫び声をあげているが、俺はそこまで取り乱してはいない。デュノア社の保安部()としての経験上、現実ではよく分からんことが往々にしてあるってことは嫌って程経験してるからな、そんな時の対処法も理解してるつもりだ。

 

 Ce qui est fait est fait(起きたことは起きたこと)、なるようになれだ。どうやら今回は悪いことにはならなそうだし、俺はもう知らん。

 

 

 ………はいそこ、現実逃避とか言わない。

 

 

 

  ☆☆☆

 

 

 

そこから1週間はいろんなことがありすぎて正直よく覚えてない。所属していたデュノア社保安部からの異動手続きやISの訓練、とにかくやることが多すぎてゆっくり考え事をする暇もなかった。

 その間束博士の姿を見かけなかったのだが、どうやら博士は博士で色々やっていたようで、あえて一言でまとめるとしたら、

 

 ()()()()()()()

 

になるんだと思う。

 

ここ(フランス)はいい国みたいだけどやっぱりちょっと良くないことをしてる凡人共がいるみたいだね」

 

 束博士は俺と合った翌日の朝にはこんなことを言いだし、国内の犯罪者達を片っ端から葬り始めたのだ。マフィア、チンピラ、詐欺集団、汚職警官や政治家、挙句の果てには諸外国からのスパイまで、すぐさま罪に問える者は警察に突き出し、そうでない者は秘密裏に軍か公安に引き渡したらしい。

 らしい、というのは俺がそれを知ったのは全部終わった後だったからである。

 

「君のおかげで我が国は建国当時の高潔な身体を取り戻した!」

 

 至上2人目の男性IS操縦者として(このタイミングではまだ機密情報だったため)非公式に首相と面会した時の首相の第一声がこれである。それまで博士が何やってるのか知らなかった俺としては思わず「はい?」と間抜けな声を出してしまったが、首相は全く気を悪くすることなく説明してくれ、そこで俺は初めて現実を知ったわけである。

 

 そして頭を抱えながら家に帰ると博士が当たり前な顔をして廊下を歩いており、これ幸いと事の正否を聞いてみると、想像の斜め上を良く返事が返ってきた。

 

「いろんな手続きに時間が掛かったけど捜査自体は3日で終わったんだ~。国の中枢にはスパイがいなかったから結構らくちんだったよ」

 

 笑顔でそんなことを言う博士に天災の力の片鱗を見せつけられ、俺はただ万感の思いを込めてため息をつくことしかできなかった。

 

 

 




天災、参戦!

からのフランス超強化!
現代社会に超絶クリーンな国家が誕生しましたよ~


そして次回の予定はまだ未定…
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