【凍結】いつか見た幻日~灰にまみれたボクと、愛に狂ったキミ~ 作:虚舟
気が付いたらUAが1200超えててびっくりしました。こんな駄作()を見てくれる方がこんなにいるなんて…本当にありがとうございます。
能書きはこの辺にして、本編に行きましょう
それでは、どうぞ
始まりの朝
.....夢を見ている。
......まだ幼くて、キラキラ輝いていた頃
あの頃は、全てが希望に満ち溢れていて、何もかもが自分を祝福してくれていると、この日々がずっと続いていくんだと、本気でそう思っていた。
いつも傍には幼なじみがいて、仲間がいて、皆で馬鹿みたいなことをして、時々母さんに見つかっては怒られる。
けど、怒った後に母さんは笑っていて、そんな笑顔が俺は大好きだった。
そうして、怒られる俺の横で幼なじみは花が咲いたような笑顔で笑って......
.......嗚呼、まただ。
そんな幸せな風景は焼け落ちて、またあの悪夢が始まる。
悲鳴が聞こえた。.....すぐに消えた。
呼び掛ける声が聞こえた。.....間も無く途絶えた。
逃げ惑う人々がいた。......そして動かなくなった。
焔は天を焦がすかのように燃え盛り、地は涙で濡れる。
災禍の元凶は亡骸の山の上でで咆哮を上げ、虚ろな瞳がそれを見上げていた。
そこはさながらこの世の地獄であった。
が、俺にはその様子など、しごくどうでもよかった。
それほどまでに壊れきっていた。
日常は簡単に崩れ去る。この幻想の郷において、それは常識であるというのに。
未熟な俺は、その事実に耐えきれなかった。
焔の熱も、大地を染める赤も、確かに胸にあったはずの悔恨も、全て抜け落ちて灰色に染まる。
自分はとうに自分ではなくなっていて、感情はとうに焼け堕ちた。
全てがどうでもよく、存在する意味すら分からず。
もはや、人ですらなくなったというのに。
......だというのに、どうしてだろう。
..........それを認めるのが...嫌だった。
何もかも喪った筈なのに、もはや腕の中にあるモノが何なのかも分からない程壊れているのに、その事を誰よりも理解している筈なのに。
....それでも、それでも尚、心の何処かで「人である」事に固執する、そんな己の愚かさを....
........俺は嗤い続ける。
嗚呼、そして彼女が来る。
酷く鮮烈に、酷く優美に、網膜に焼き付いたあの緋色の巫女
彼女に導かれ、俺は故郷に別れを告げた。
.......そこに、全てを遺して。
◆
―――――――■...。
呼ばれている
―――――――■、起き......い。
誰だろう、何処かで聞いたことがあるような
―――――――■。いい加減に....
というか、毎日聞いているような....?
―――――――い い 加 減 に 起 き な さ い っ て のッッッ!!!!!
ドッッッッッゴン!!!!!
衝撃。
轟音。
そして、束の間の浮遊感。
モノクロに染まる視界は平穏な早朝の風景を捉えたが、俺にはそれら全てがゆっくりと動いているように見える。
酷く緩慢に首を動かせば、鮮やかな紅白が目を引く巫女服を着た女が、縁側で肩を怒らせながら立っているのが見え、静かに嘆息する。
楽園の素敵な素敵な巫女の右足の一撃は、ものの見事に俺の脇腹に突き刺さり、なすすべもなく宙を舞う。
障子を突き破り、境内を飛び越え、空に美しい放物線を描く
空は雲一つない快晴。油蝉の鳴く声がして、"ああ、夏が来たんだな"....とそんなことを思いながら。
..........俺は、石段を転がり落ちていく。
――――――――少し、やり過ぎたかしらね..?
.......そんな声を置き去りにして。
はい、お疲れ様でした。
........本編、進みましたね!!(目逸らし)
はい、今回も回想でほぼほぼ終わりました。申し訳ないです。
いや、本来は進ませる筈だったんですよ?ただちょっと書いてる内にいつのまにか...(汗)
次回はちゃんと進みますから!本当ですから!!
それはさておき、次回の更新は多分一ヶ月後ぐらいだと思いますので、時たま見てやってください。
それでは、また。