創造(つくりもの)の鷹   作:黒宮怜狐

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処女作の第二話だお。

古鷹好きな提督が書いている、見切り発車な物語、最低100話行くまでは終わらせるつもりはない!

今回の話はあまり話は進まない……かもかも。即効、鎮守府で活躍する姿が見たい人はごめんね。
次か次の次には着任する予定だから……ただし予定は未定!

それと……素人が書いたもんが投稿初日にUA100越え!ありがとうございます!
しおりも3件、お気に入りも2件……最初は目を疑いました。こんな作品ですがこれからも誠心誠意頑張っていきますので応援よろしくおねがいします!(`・ω・´)ゞ

では、創造(つくりもの)の鷹、第二話 羽ばたき スタートです!


第二話 羽ばたき

??年?月?日位置サボ島、ジャングル前の木陰

 

どうするか……あのうざったい妖精に聞こうにももう話せないからな。

動くなら海図か何かがいるな、あと方位磁石だな。方向が分からなきゃどうしようもない。

暑さ的に多分赤道上のどっかなんだろうけど前世は海外なんか行ったことは無い。

艦これは第二次世界大戦辺りの海戦の話をもじったのが多いはずだし大西洋付近は無いと思うから北に向かえばいいんだろうけど……。

クソッ、こんなことなら地理をちゃんと勉強しておくんだった。

太陽の傾きから方角が分かるっていうけど赤道付近の傾きって北と南は分からないはず……無理に移動しようものなら南極に行く気がする。俺軽く方向音痴だし。

 

「……迷子だなぁ」

 

生まれ変わったばっかのはずなのに迷子とはこれいかにって感じだが。

 

「悩んでても仕方ないか―」

 

運のパラメータ(Luk値)が高けりゃ、日本に着けるだろ。

あ、違うな。港かどっかに数回は上陸しないと死ぬからまずは港だな。

島をたどっていったらどっかに港町たどり着けるかな。俺英語とかできねぇからどうなるか分からないけど。

そう考えてる間にも時は進み、照り付ける太陽は少しづつ傾いていく。

やばい、日が沈む前に動かないとまずい。こうなったら仕方ない。島沿いに行くしかないか。

移動することに決めた俺は事は急げと砂浜へ戻り。さぁ、初めて海に立つぞ。勇気を持て俺。

スキー用のブーツのような靴を履いた右足を海水に付ける。

すると「ゴゴゴゴゴッ」と唸り声をあげて右足に浮遊感を感じる。まるで人を駄目にするクッションの上に立った時のような感覚。いやそれ以上か。陸地に付いている左足の感覚との差の違和感がすごい

左足をあげると予想外に右足が沖へとかなりのスピードで進む。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?!」

 

だが舐めるな!前世の俺のバランス感覚・体感は世界一ぃぃぃぃぃ!

エビぞり目前の体は実は意外にも体勢を立て直し、左足を海面に付ける。

沖に出るころには完全にバランスをとるための感覚をつかみ切っていた。

 

「水上のスケートだなこりゃ」

 

自分で言ったが言い得て妙だと思う。動き方はスケートに感じる。

そして僥倖。よく見ると真正面に大きめな島が見える。それと右側にも。ただ、港町はここからはどちらの島にも見えない。しかも人工物も見えないところから真ん前の島も右側にある島も無人島だろう。

とりあえず、俺は真正面の島に向かうことにした。

あ、そうだ。一応女になったのなら、一人称を改めるべきだろうか。鎮守府に付いた時に困るだろうし。

うーん、(わたし)とか?いや、慣れてる方なら(わたくし)の方がいいだろうか、会社だと(わたくし)を使う方が多かったしな。ほかに女性が使う一人称だと吾輩とかか?いや、服装とかで会わんな。なら、黒潮みたいにうちとかか?……俺って何処で建造された設定だっけ?場所によっては全く合わんく感じるな、やめておいた方ががいいか?

 

「クッ……此処で女性経験が無い事が仇になるとは」

 

自分の事になるわけだし、もう一度自分の事を思い返すのもいいかもしれない。一人称を決める材料になるし。ということで一人称決めは後回し!

もうすぐ島のに着くわけだから上陸方法を考えなければ。

 

「あ」

 

これどうやって止まるんだ?えーと、えーっと。

慌てふためく、とかその程度じゃない。目測あと何キロもあるかと行ったところだ。これ乗り上げたら艤装とかどうなるんだ?破損でもしてみろ。俺は一生あそこの島に取り残される気がする。

上陸するにしてもゆっくりと近づかなければならないにもかかわらずスピードが落とせない。

初の感想が水上のスケートならハの字にすれば止まるか?

ただそれを試すのは怖い。なぜなら推進力は足にあるから。試してみて進み続けたら両足の艤装がぶつかり合うことになる。もちろんこのスピードだ。最悪沈むことになる。……やばい。ピンチすぎる。

覚悟を決めてハの字にしてみるか?などと考えていると。

 

「思い出せたなら貴方についている艤装の使い方もわかるはずです」

 

というあのうざったい妖精の声が脳内で再生される。

……洋上でこんなことしても大丈夫か心配だがそうするしかない。自分の内側を見るようにと、唱えながら目をつぶる。

そうすると、艦の時の思い出と共に内部での船員の行動が手に取るようにわかる。

船の速度調整をしているところに焦点を当てるよう念じるとどういう感じに体が動いているかが分かった。

「長く見続けるとまた気持ち悪くなるかもな」と思いすぐに目を開くと島はすでに目の前に迫っており急いでかかとに体重をかけ、速度を落とす様に身体に念じる。

するとみるみる速度は落ちなんとか打ち上げられることは回避した。

 

 

??年?月??日、日の入り、位置サボ島近くの島

 

「あ、危なかった」

 

俺は四つん這いになって砂浜の上で休憩していた。

この島にたどり着くころには日は欠け月の灯りが少しずつきれいに見えてきていて夜の航行は危ないと見ていたところからぶつかりそうになったということと二つの意味で本当に危なかった。

そして、四つん這いで休憩しているのは、ただ単に疲れた(と言ってもさほど疲れれてはいない)だけでなく、さっき第二の過去の自分の事を見たせいなのか頭の中がぐちゃっとして気持ちが悪いせいもある(こっちの方が理由としては大きい)。

 

「あれを見ると今の自分が船なのか人なのかが分からなくなってくるんだよなぁ……」

 

気持ち悪いのは多分そういう理由だ。他にもいろんな原因があるかもしれないけど。

しかし、前世の俺は眠気ビンビンで設定を作り続けていたからどういう設定にしたのか思い出せないし、結局艤装の使い方は昔の記憶を見ないと分からないから、何度もこの感覚に苛まれることになるんだろうな。

さて、夜の航行は危ないしどうしようか……。

 

「そういえば……喉乾いた……」

 

人間は一日2Lの水分量がいるらしい、どっかで聞いた。艦娘がそれに該当するのかは分からないが喉が渇くということは少しはそれに近いのがあるのだろう。

まだ全然我慢できる程度だがやっぱり何か飲んでおいた方がいいのだろうか。

 

「といっても、ヤシの木とか見えないんだよなぁ」

 

たどり着いた砂浜にはヤシの木のようなものは見えない。湧き水などがあるかもしれないが、この暗さでジャングルの中に入っていくのは怪我の危険性とかがある。あまり得策とは思えない。

動こうにもどうしようもなく夜間の行動が危険な時は……

 

「よし!寝よう!」

 

と言ってもこのまま砂浜でおやすみなさいは危険すぎる。ちょうどそこの崖に洞穴があるし、そこで寝よう。

横になって寝れるほど大きな洞穴に横になる。

いろいろあったが明日もどうにかしなければならない。日本に行けたらいいが無理そうならドロップ艦として拾ってもらうのもいいだろう。こんな所で死んでたまるか。

 

「じゃあ、おやすみ」

 

誰に言うまでもなく、独りで呟いた。

 

 

??年??月?日位置????

 

目を覚ました俺は海の上にいた。何故だ?

そう思ったがすぐに理由が分かった。中の乗組員があわただしく動き回っている。

つまり、これは第二の俺、つまり『滅鷹』が船だったころの夢だろう。

内部の声は聞き取れないが夜の航海のようで月明かりが甲板を照らしているのがよく分かった。

全速力で動く(滅鷹)はおそらく作戦遂行中なのだろう。

周りを見ても何の艦も見えない。周りに守ってくれる仲間がいない。何となく、それがすごく気になった。

 

「独りか寂しいな」

 

どうしても言いたくてそう俺はつぶやいた。

そして、俺の意識は覚醒へと導かれていった……

 

 

??年?月?日、日の出、位置サボ島近くの島、海岸

 

波の音が目覚ましとなり、目が覚める。

夢を見ていた気がする……どんな夢だったか覚えてないけど。

丁度日の出の時に起きたようでまだ辺りは薄暗く感じる。

速く出発しよう。俺は艦娘人生……いや、艦生?まぁ、どっちでもいいやを終わらせるわけにはいかない!

というわけで砂浜に立ち、右足を海水に付ける。

昨日と同じように「ゴゴゴゴゴッ」と唸り声をあげて右足の出港準備ができたことを知らせるが昨日の失敗を繰り返さないようにまだ出ないように制御しつつ左足を海水に付ける。

左足も「ゴゴゴゴゴッ」と唸り声をあげ、出港準備ができたことを伝える。

さて、とりあえずどこに行こうか。この島を一周ぐるっと回ってみてもいいと思うが、自身の燃料が心配になってくる。昨日の島、サボ島から見えていたあの島に行くのがいいのだろうか……ただ、昨日は気が付かなったが

 

「なーんかいやな予感がするんだよな」

 

そう、いやな予感。何というか赤い靄というか、自分が危険信号を発している気がしてならない。

……主砲とかの使い方も知っておいた方がいいかもしれない。

念には念を一応艤装すべての記憶を見ることにする。

自分の内側を見るように……自分の内側を見るように……

そう念じながら目を閉じる。

いつものように船の時の記憶が思い出され、使い方が頭の中になだれ込んでくる。

 

「うぇぇぇ、やっぱり気持ち悪い」

 

さぁ、覚悟を決めよ。あそこに行けばどうにかなるかもしれない。

と言う訳で、

 

「重巡滅鷹、出撃します!なんてね♪」




今日の感想
人によっては3時間やら5時間でできるって聞いたことがあるけど絶対嘘だと思った。
ほぼ一日かけて書き上げました。やっぱ大変やわ……
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