創造(つくりもの)の鷹   作:黒宮怜狐

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※予定変更のお知らせ
前回の話で前後編と言いましたが全中後編の三部編成に変えることをお伝えします。
やっぱり予定は未定だったよ

処女作の第三話中編ですお。今回はちょっと変なところで終わった感じがすると思うお

やはり、見切り発車、今日も今日とて、見切り発車、でも今日も明日も終わらせぬ

さぁ、イクゾ!デッデッデデデデ カーン

と言う訳で第三話中編能ある鷹の爪②スタートです!


第三話中編 能ある鷹の爪②

現地時間2020年10月5日、時間一一〇〇、位置ショートランド泊地、視点 大淀

 

「平和だなぁ」

 

小野柱(おのばしら)提督がつぶやく。この人は本土の提督とは違い、いつものんびりしている。口癖は平和だなぁ。

 

「そんなことを言う暇があったら、書類仕事に集中してください」

 

私ひとりっきりに任せるのではなく。と続けようとするのを抑え書類に目を落とす。デイリー報告もまだ完了していないのに。そう頭の中でぼやきながら。いつものスピードで書類の精査を終わらせていく。

 

「いやいや、君のスピードについていける人なんていないよ。大淀」

「なら最低でも追いつくように努力をしてください」

 

この会話も何度目だろうか。すでにここまでが日課のように感じる。毎日がゆっくりとした時間が流れ、戦時中ということを忘れてしまいそうだ。と言ってもずっとこのままなことはあり得ないと思う。この楽しい時間はいつか崩れてしまうと。

 

「いけませんね。ネガティブな考えをしてしまいました」

「……珍しいね。大淀が独り言を言うなんて」

 

いけない。声が出てしまっていたようです。小野柱提督は心配性だから、これに関してかなりの追求をしてくるかもしれない。提督に要らぬ心配をかけるのは艦娘としてあるまじき行為なのに。急いで話題をそらそうとする。

 

「提督、此処の資料間違っていますよ」

「ん?あ、本当だ。ありがとう……でもさっきの一言に関しては詳しく聞かせてもらうからね」

 

やっぱり駄目だったよ。この逸らし方はもう使えなさそうですね。また漏らしてしまった時のそれ仕方を考えなければいけません。

 

「……分かりました。ですが書類を終わらせてからにくださいね」

 

と言ったのち、書類仕事に戻る。何故そんなことを言うかというと、小野柱提督の追求は最低でも一時間、最高だと五時間まで続いたことまであるから。心配してくれるのはうれしいことだけれど、そのせいで書類仕事が終わらないと、最悪大本営から提督を解任させられるかもしれない。

それだけはさせられないので書類だけは終わらせるように催促する。

そんなことをしていると、走ってくる足音が聞こえる。島風さんでしょうか。泊地内は走ってはいけないと何度言えばいいのか……

 

「失礼する!」

 

ノックもせず開け放たれた扉には長門さんが立っていた。

長門さんは規律には厳しい方なのでよほどのことが無ければ破らないはず。つまり何かがあったということ。

 

「どうした!」

 

提督もそのことを察知したのかほぼ怒鳴り声で聞き返す。

 

「哨戒班から伝達、駆逐艦十隻、軽巡洋艦九隻、重巡洋艦十隻、姫級一隻の大規模侵攻艦隊が此処ショートランド泊地に向かっていると!」

「間違いないのですか?」

 

それだけの大規模侵攻艦隊が来るということは本格的に侵攻するということ。誤情報を別の泊地などに伝えるわけにはいかない。

 

「あぁ、何度確認しても三十隻以上はいるそうだ」

「まずいぞ、流石にその数を相手にするとなるとうちの艦娘だけでは足りないかもしれない。ブイン基地に連絡!少しでも戦力を稼げ!」

「私は緊急招集をしてきます!」

「あぁ!頼む」

 

そう言われると私は放送室に走っていきます。できるだけ早く緊急招集をして作戦を考えなければ。

緊急時の時のために執務室と放送室は近いため、すぐに着くことができます。

 

「緊急招集、緊急招集。全艦娘は速やかに食堂に集まってください。繰り返します。全艦娘は……」

 

 

現地時間2020年10月5日、時間一一三〇位置ショートランド泊地内の食堂、視点 吹雪

 

大淀さんの放送によって艦娘全員がこの大食堂に集められました。

大食堂に入った時の提督の顔を見た沖はただ事ではないと思い更に気を引き締めます。

緊急招集はこの泊地でも滅多に鳴ったことのない警報の一つです。最後に鳴ったのは私が着任する前で、それも一回だけだそうです。

 

「ここに集まってもらったのはほかでもない。深海棲艦の大艦隊がこちらに向かっているそうだ。数は最低三十隻」

 

食堂がざわつきます。私もそんな数の大艦隊は聞いたことも見たこともありません。しかもその大艦隊がこっちに向かってきてると言われればざわつかないことは無いと思います。

 

「そこで、我々及びブイン基地の艦娘と共に撃退作戦に出ることにした日時は今日の一五〇○。出撃艦娘は明石や大鯨と、少数の防衛のため指定する艦娘以外のすべての艦娘だ。なぜなら、敵には姫級戦艦がいるためだ」

 

更に食堂がざわつきます。姫級……年に一回出るか出ないかの私たち全員でかかっても勝てるかどうかの深海棲艦の親玉とも言われているものです。そんなのがこのショートランド泊地に向かっているなんて……

 

「ただ、実数の確認ができていない。そのため精鋭艦で偵察隊を組みたいと思う。異論はあるか?」

 

あるわけがありません。何といっても姫級の居る大艦隊です。偵察機では限界がありますし、最新の情報を送るためには偵察隊の編成に文句を言う人はいないでしょう。

 

「ではメンバーを発表する。旗艦を神通とし、那珂、川内、吹雪、睦月、夕立とする。この隊はすぐさま出撃!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

私の名前が呼ばれ、返事を返します。偵察隊に選ばれた人たちと共に出撃港に艤装を付けて向かいます。

 

「大変なことになっちゃったね。吹雪ちゃん」

「そうだね。でも、この泊地を守るためには頑張らなくちゃ!」

「そうっぽい~」

 

緊張感のない会話ですがそのおかげでちょこっとだけ落ち着きを取り戻すことができます。

 

「皆さん行きますよ。偵察隊、出撃します!」

 

 

現地時間2020年10月5日、時間一三〇○、位置アイアンボトムサウンド東

 

「前情報によるとこの付近に大艦隊が発見されているそうですが……」

 

神通さんがそう言います。私も聞いていた位置の付近な気がしますが、敵の気配は感じません。

 

「……ぽい?」

「どうしたの?夕立ちゃん」

 

夕立ちゃんが何かを嗅いでいる。こういう時は何かを見つけている、もしくは感じ取ってる時だと夕立ちゃん言っていた。

 

「あっちに何か居るっぽい!」

 

そう言って指をさしたのは小さい、地図にも載らないような島。

 

「夕立ちゃん、あれ島だよ?」

「違うっぽい!島の向こう側っぽい!」

 

夕立ちゃんがさしていたのは島の向こう側だったらしい。どうしようかと神通さんに聞くと

 

「こういう時の夕立さんの嗅覚は、当たります。深海棲艦の艦隊に見つからないように慎重に行きましょう」

「わかりました」

 

神通さんの一声であの島に向かうことに決めた。やっぱり神通さんが旗艦だと頼りになるなぁ。

 

 

2020年10月5日、時間一三二四、位置アイアンボトムサウンド東の小島

 

「どうですか?那珂ちゃん」

「んーぼんやり、深海棲艦みたいなのが」

「ぼんやりでもいいです。居るということですか?」

「うーん、多分?」

 

一番視力のいい那珂ちゃんの偵察によるとぼんやり見えるようです。

 

「どうしますか?神通さん」

「そうですね……那珂ちゃん、敵はこちらに向かってきていますか?」

「分かんない、でも動いてないように感じる。川内ちゃんはわかる?」

「……多分、動いてないと思う」

 

川内さんも一緒に偵察をしていますが、どちらもはっきりとは見えていないようで、待ち伏せされているなら動けない状態です。

 

「……しっ」

 

急に川内さんが唇に指を当て、静かにするように伝えます。それと同時に「ドガァァン」と言う砲撃の音がかすかに聞こえます。

 

「気づかれたっぽい?」

「いえ、おそらくなにかと交戦しているのかと。提督に指示を聞いてみます」

 

そういうと通信機器を取り出し、電文を送る。すぐに返信が返ってきたようで

 

「「何が起きているのか確認しろ」とのことです」

 

そういうと隊列を組みなおし、ばれる危険があるからできるだけゆっくりと進みます。

そして見えてきたのは……

 

「「「「「「なに……あれ」」」」」」

 

そこに居たのは服が真っ赤なボロボロの一人の艦娘が無傷の姫級の深海棲艦と対峙しているところでした。このままだと沈んでしまうかもしれない行かなきゃ。

 

「吹雪さん!待ってください!今あそこにあなたが行っても彼女を助けられる可能性は低いです!」

 

そう言われて服を掴まれ制止を受けます。流石軽巡の力です。全然解ける気がしません。ですが。

 

「私の目の前で、沈むのを見たくないんです!」

 

そういいながら力を出し切り、制止を振り切り、あの艦娘へ全速で向かいます。

「間に合って……お願い!」そう思いながら、全力で。

まだ、半分の距離があるときにまた「ドガァァン」という音を聞き前を向くと……

 

「え……」

 

深海棲艦は後ろ向きに倒れているところが目に入りました。あんなに強い姫級を一撃で?ですが今はそんなことを考えるわけにはいきません!早くいかなきゃ、あのダメージじゃ……!

いつもよりももっともっと早く進み、あと少しの所で声が聞こえてきます。

 

「うぁぁぁぁぁ!」

 

痛みで悶える声です。やっぱり大ダメージを受けているのでしょう。早く、もっと早く!

「ばちゃん」と倒れる音が聞こえます。見ると少しずつですが、沈んでいくのが見えます。もう少しの所で……!

 

「あぁ、私……死ぬんだ。沈むんだ」

「……そんなことさせません!絶対に!」

 

そういうとその艦娘に手を伸ばし、引っ張り上げ、肩に腕を掛けます。背中に弱いですが、鼓動を感じ、まだ沈んでないことに気づき少し安心しますがまだ安心できるわけがありません。早くドッグに入れなきゃ、取り返しのつかないことに!

 

「私この艦娘を鎮守府に連れていきます!神通さんは提督に連絡をお願いします!」

 

返事を気にせずに急いで帰ります。ここまで来たのが大体一時間……でも私が全力で走り続ければ!




今日の感想

反省一つ目 なんか終わらせ方が微妙に感じる。もっとうまく終わらせられたら……私の力不足ですね。
反省二つ目 艦娘のキャラが上手く定められていなく感じた。調べなおしてしっかりと固めなければ。

今回から入れる次回予告
次回はまた別の艦娘たちの視点になりますお。
新しい艦娘にどったんばったん大騒ぎな話の予定!

さぁ、次の話も頑張って書きますかぁ……では、「さぁ!張り切って参りましょー」(`・ω・´)ゞ
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