歌姫に拾われた俺がアスタリスクで生活をするのはまちがっているだろうか。   作:リコルト

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えっ!?お気に入りがもう500件入り!?と驚いてしまった作者です笑。まだ10話程度ですが、多くの方に見て頂き本当にありがとうございます!感想や高評価をくれた方々にはそれ以上の感謝しかありません!これからも頑張って投稿していきますよ!

それでは本編をどうぞ!


特訓はまだまだ続く

 

 

「はぁっ!」

 

 

 ターゲットである練習用の自律式擬形体に狙いを定めて、俺はヴァルハラによる光弾の一射を放つ。

 

 ヴァルハラの銃口から飛び出した一撃は自律式擬形体にドゴンっという音と共に命中し、自律式擬形体はその場で粉々になっていた。

 

「どうだ?」

 

「さっきよりは的に大分当たるようになったわね。けれど、まだまだ銃を構えている際に銃身が揺れているからまだ両手で撃った方が良いわよ」

 

 先程の射撃の腕前を見て、クロエはうんうんと静かに頷く。最初は自律式擬形体に当たる事すらも無かったのに、ここまで出来るようになったのはクロエのアドバイスのおかげだ。

 

「後はもう少し命中度を上げることね。さっきの自律式擬形体、バラバラになってもう分からないと思うけど、八幡の弾は胴体に当たっていたわ。それが出来れば、こうする事も出来るわよ」

 

 そう言ってクロエは新たに練習用の自律式擬形体を二体召喚する。一体はさっき俺が撃ったような何も持たない自律式擬形体だが、もう一体は剣に似た武器を持つ自律式擬形体だ。

 

 二体の自律式擬形体は召喚されると、ガッシャガッシャという音を立てて、クロエの方へと向かって突撃していく。クロエはその二体を睨み付けて、懐から取り出した銃型煌式武装を構えた。

 

 

パシュン!パシュン!

 

 

 二回の軽い銃撃音が響き渡る。俺はその音を出した張本人であるクロエと二体の自律式擬形体を見つめる。よく見てみると、何も持たない自律式擬形体の頭には黒く綺麗な穴が空いていて、武装を持つ自律式擬形体は銃撃が武器を持つ手に当たり、剣に似た武器は床に転がっていた。

 

 流石の正確な射撃の腕前である。彼女自身も戦闘では射撃が最も得意と言っており、無駄撃ちも許さないその姿に俺は一種の感動を覚えていた。

 

「動いている敵にここまでの精密な射撃ができれば星武祭でも十分に通用する腕前よ。後は星辰力による光弾の強弱のチューニングも戦闘内で出来れば上出来ね。場合によってはさっきのわたしみたいに静かに撃つ事もあれば、貫通弾や炸裂弾みたいなものを撃つ事もあるから。無駄撃ちも星辰力切れ防止の為に極力避けた方が良いわよ」

 

 おお、流石はプロ。アドバイスが的確すぎる。確かにボディーガードをするようになったら、人の命を傷つけない為に凶器だけを精密に撃つ技術は必要だろう。それに、さっきの俺みたいに自律式擬形体をバラバラにするようなパワープレイばかりだけでなく、静かに撃てるような調整も出来ないとな。さっきのは星辰力の込めすぎだったようだ。

 

「そう言えば、クロエはやけに射撃とか詳しいな。昔から練習をやっていたのか?」

 

「……っ!!」

 

 射撃の上手いクロエに興味本位で訊ねたら、クロエはそれにビクッと暗い顔を見せてしまう。俺も似たような時があったから、彼女が何を考えているかよく分かる。

 

「あ、いや、すまない。興味本位で人の過去について聞いて悪かったな。俺もその気持ちは良く分かるから話したくなければ、話さなくて良い」

 

 人にも色々な過去があるのは俺も同じだ。よくよく考えてみれば、クロエのような普通の女子学生が学園の裏組織にいる時点で何となく察する事ができた。これは俺の配慮不足だったな。

 

「八幡も……そういう過去を?」

 

「ああ……まぁな。アスタリスクに来る前に色々あってな。そういうのは俺もよく理解しているから」

 

「そう。ごめんなさいね……けど、いつか話せる時が来れば、話そうと思うわ」

 

 そう言うと、さっきよりは顔色と雰囲気も良くなっていた。別に急を要して聞く内容でもないし、いつか彼女の口から話してくれるのが一番だ。

 

「話が逸れたわね。ひとまず射撃に関しては次からさっき言った事が出来るようになるまで練習するわよ。八幡なら、無駄撃ちもする感じじゃないし、すぐに技術は身に付くと思うけど」

 

「分かった。次は剣術か?」

 

「ええ、そうね。けれど、八幡は剣術における身体の使い方や剣筋も良いし、剣術はわたしと組み手をする感じで次から練習するわ。星脈世代の身体の使い方の練習と射撃の練習もしてかなり時間も遅いから今日はパスにしましょう」

 

 クロエに言われるまで気付かなかったが、今の時間は夜の9時近く。待ち合わせから4時間ぐらいも練習していたようだ。これ以上深夜近くまで彼女やシルヴィ達を付き合わせるのは迷惑だから、クロエの提案に当たり前だと言わんばかりに賛同した。

 

「じゃあ、今日はこれでおしまいか?」

 

「いえ、貴方にはもう少し練習をしてもらうわよ。魔術師の能力を使う練習を」

 

 

 




そろそろ章を区切って新しい章にでも入ろうか悩みどころやな……(作者の独り言)
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