歌姫に拾われた俺がアスタリスクで生活をするのはまちがっているだろうか。   作:リコルト

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かなりペース上げてます笑。
2月になるとインターンが増えてまた投稿が遅延してしまうのでね笑。体調には大分気を遣っています。
皆さんも体調には気をつけて………

あと、一気に話が飛びます笑。


準決勝第一試合。ネイトネフェルVSオーフェリア

 

 

『星武祭も残り三試合となりましたぁ!!これより王竜星武祭準決勝を開催です!!実況は毎度お馴染み梁瀬ミーコ、解説は界龍OGのファム・ティ・チャムさんがお送りします!!』

 

『よろしくお願いします、梁瀬さん』

 

 

『ウオォォォォォォッッ!!!』

 

 

 本選が始まって、二日目。

 

 

 星武祭もついに終盤となり、観客の活気と熱はさらにヒートアップ。まだかまだかと待ちきれない様子で、勝ち上がった四人の学生を出迎える準備を整えていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー◆◆◆

 

 

 そんな活気沸き立つステージのバック。

 

 出場選手に与えられた控え室では、これから行われる準決勝第一試合に出場するネイトネフェルの前に、シルヴィアと八幡が揃って姿を現す。激励のためだ。

 

「全く……わらわに構っている暇はないだろう」

 

 これから相手をする準備を終えたネイトネフェルは、自身も控えている準決勝の準備を放って応援に来たシルヴィアにツーンとした態度を取る。

 

「もう準備万端だから大丈夫。絶対に負けないから。私は決勝戦の相手候補の様子を見に来ただけ」

 

「なかなかの挑発だな。言葉だけならまだしも、良い男を侍らせて来るだけで、こんなにムカつくとはなぁ?」

 

「「へぇ?(ほぉ?」」

 

「……大事な試合前までもこうなのか」

 

 シルヴィアとネイトネフェルが視線でバチバチといがみ合う様子を見て、八幡は溜め息を一つ。彼の主であるシルヴィアがネイトネフェルを応援に行きたいと言ったので、快く引き受けたが、まさか少女達の乙女喧嘩を見ることになるとは予想外だった。

 

 だが、それは悪意のある挑発ではない。相手をさらに奮い立たせるための挑発。私と決勝で戦おうという宣戦布告。ネイトネフェルに送るシルヴィアなりの激励だ。

 

 だからこそ、八幡は敢えて見守る。介入はしない。まぁ、煌式武装を構える程なら、流石に止めに入るが。

 

「ふっ……そこまで言うなら見せてやる。オーフェリアはあくまで通過点。わらわの本当の相手は貴様だということをな。精々そっちも下手に負けるんじゃないぞ」

 

「うん、もちろん」

 

 そう言って、ネイトネフェルとシルヴィアがニヤリと笑うと、ネイトネフェルはステージ中央へと繋がる選手入場口へと歩みを進める。

 

「八幡」

 

「ん?どうした、ネイトネフェル」

 

 選手入場口へ行くネイトネフェルとすれ違う間際、ネイトネフェルがシルヴィアに聞こえないような声で、八幡にある言葉を送る。

 

「八幡のおかげで、シルヴィアは王竜星武祭よりも実力を増した。礼を言う」

 

「それは違う。模擬試合には付き合ったが、強くなったのはシルヴィ自身の努力と才能だろう?」

 

「違うな」

 

 八幡の言葉を否定し、ネイトネフェルは話を続ける。

 

「歌や舞踊といった創作作品にはアイデアというものが重要だ。アイデアというものは得た経験、知識などが基盤になる。そして、シルヴィアの能力は歌。大方、今回の王竜星武祭のために多く作った切り札があるだろう。だが、その歌の根底にあるのは間違いなく八幡だ」

 

 そう言い残して、ステージ中央がある光の先へ向かうネイトネフェルの姿を八幡は黙視し、ステージに出る直前のネイトネフェルは八幡に最後の言葉を送る。

 

 

「だが、強くなったのはシルヴィアだけではない。舞踊に通ずるわらわも同じことよ」

 

 

 

………………………………

 

 

……………………………………………………

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

 一方、八幡達がいる選手控え室の反対側にはネイトネフェルが相手をする強敵、オーフェリアが準備をしていた。だが、その顔はとても浮かない様子。

 

「はぁ………」

 

 オーフェリアが思い出すのは準決勝前での出来事。レヴォルフの生徒会長室に呼ばれ、彼女の主であるディルク・エーベルヴァインとの会話だった。

 

 

『お前……本選に入ってから一回もお得意の瘴気を出して戦っていないが、どういう心変わりだ?』

 

『別に……ただ、使うまでもなかっただけ』

 

『はっ!確かに無尽の星辰力を持つお前なら、それだけで斬るなり殴るなりで、ここまでの本選のように倒せるだろう。だが、俺が期待しているのはお前の魔女(ストレガ)の能力……その相手を殺傷する能力での周りに振り撒く恐怖だ。逆らえば、お前に殺されるかもしれない……そのトラウマを植え付けるのがお前の仕事だ』

 

『恐怖……それを貴方は私に望むのね』

 

『当たり前だ。お前のそれは非星脈世代の俺にとって一番の武器だ。いいか?準決勝からは本気を出せ。この前みたいな腑抜けた試合は許さないからな』

 

『…………分かったわ』

 

 

 

(八幡………ごめんなさい)

 

 

 本選以降、実はオーフェリアは一度も身を蝕む瘴気を使った戦闘を行っていない。この予選と違う変化は一部のメディアも取り上げたが、彼女が相手に見合った力配分だけで勝負したと一蹴されてしまう。しかし、真実は違った。

 

 オーフェリアは自身の瘴気で失われた五感を取り戻し、またそれが失われるのを彼女の奥底に眠る本心が反対した。だから、彼女は主の『星武祭に優勝しろ』という命令下で反逆したが、それに気付いたディルクは『瘴気の能力を使って星武祭に優勝しろ』と具体性を持った命令の上書きを行ったのだ。

 

 これによりオーフェリアは避けてきた確実に瘴気の能力を使わなければいけなくなった。これを退くには彼との主従関係の撤廃をしなければならないが、弱点を見せない彼にとって、それはそう甘くない。

 

 

 

「これも運命……そう簡単に覆せないわよね」

 

 

 

…………………………

 

 

…………………………………………………

 

 

………………………………………………………………………

 

 

『さぁ!準決勝第一試合の準備が整いました!!ネイトネフェル選手VSオーフェリア・ランドルーフェン選手!!一体どちらが勝つのでしょうか!!』

 

 

「オーフェリアよ、わらわは前の王竜星武祭とは違うぞ。それを貴様に見せてやろう」

 

「……なら、見せて。貴女なら私を倒せるのかしら?」

 

 

 

Start Of The Duel(スタート・オブ・ザ・デュエル)!!』

 

 

 クインヴェール序列二位とレヴォルフ序列一位。前王竜星武祭の因縁がある二人の戦いが始まる…………

 

 

 

 

 

 

 




ようやく感想をゆっくりと見させてもらってます!
しばらくは返信もできませんでしたが、もう大丈夫です。
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