あと、コラボは基本台本形式っぽい何かで、グレンは憑依グレンと明記します。
他参加者
アステカのキャスター様作
『バッドエンドの未来から来た二人の娘』
フィール
自宅ニート様作
『危険な荷物持ち』
エルソー
ポン酢和え様作
『ロクでなし魔術講師と赤毛の剣聖』
ユウキ
エクソダス様
『ロクでなし魔術講師と帝国軍魔導騎士長エルレイ』
エルレイ
です。
大型コラボ・一話:序章
不意に目が覚めると、そこには見覚えのある場所、教室の風景が目に入る。
教室で寝てしまったのだろうか…、だがそんな記憶はない。
そして、どうゆうわけか、日差しはさしているのに、人の姿が見当たらなかった。
ユウキ「う…ん?あれ…ここは教室……?え、皆がいない?」
ユウキが目を覚まして辺りを見渡すが、いつも一緒に過ごしている二組の生徒はおろか担当講師すらもいなかった。
少しあたりを見渡すと、黒板のついている壁にもたれかかって寝ている、誰か20代くらいの青髪で軽く後ろに縛っている女性を見つけた。
ユウキ(…………あれ?リィエル…?いや、でも、少し大人びてる雰囲気のような……)
ユウキは同じ生徒で、元同僚の青髪の少女の事を思い出していた。
エルレイ「………ん」
どうやらその女性が起きたようだ。まだどこか眠そうな目で、きょろきょろと見渡している。
エルレイ「………?あなたは?」
青髪の女性はユウキに気づいたようだ。立ち上がって見つめてくる。
ユウキ「あ…どうも……俺はユウキ=イグナイトって言います…一応アルザーノ帝国魔術学院二年次生二組の生徒です。貴女は?」
ユウキは自己紹介した後、今度は自分から青髪の女性に尋ねた。
エルレイ「……エルレイ=レイフォード。この学院の、錬金講師」
エルレイは静かにそう答えた。
エルレイ「…、二次生のクラスで、君は見たこと、ない。それに…イグナイト?」
ユウキ「エルレイ=レイフォード……さん…。ん?この学院の錬金講師…?」
ユウキは自分がいた学院の中にそんな名前の講師がいたことはないなと思うのと同時に、目の前の彼女がレイフォードと名乗ったことに違和感を感じるが、いったんは彼女の質問に答えることにした。
ユウキ「……イヴ=イグナイトを知っていますか?俺はちゃんと血がつながっているイグナイト家の人間ですけど、何か気になる事でも?」
エルレイ「……イヴと…血がつながってる?」
エルレイは少し考えた後、言葉を口にした。
エルレイ「……弟?」
ユウキ「はい。イヴ姉の弟ですよ」
ユウキはエルレイの質問に答えた。
すると、ガラガラ、と。教室の扉が開く。
憑依グレン「……ん?誰だお前ら?教室に勝手に入ってんじゃねーよ」
ぼさぼさで、整えてもいない髪をめんどくさそうに掻きながら、そう言うグレン。
エルレイ「……そっか……、ってグレン?」
エルレイはドアの方の突然の来訪者を見た。
ユウキ「ちょっと…流石に自分の生徒の顔を忘れるのは駄目ですよ…?」
ユウキは教室に入ってきたグレンにそう言った。
憑依グレン「?」
グレンは不思議そうな表情で問いかける。
憑依グレン「いや、お前みたいな生徒知らないって言うか、そもそもいなかったと思うんだけど」
グレンは何を言っているんだこいつと言った表情でユウキに告げる。
ユウキ「……そう、ですか……」
ユウキはグレンの言葉に少しだけ悲しくなるが、あのグレンが何度も一緒に戦ってきた生徒のことを忘れるわけがないと考える。
ユウキ(エルレイ=レイフォードさんに、俺のことを忘れているグレン先生…気づいたらこの教室にいた俺…どうなってるんだ……?)
エルレイ「ええっと……、私のこと……わかる?」
エルレイは、少し冷や汗をかきながらグレンに問う。
グレンはじっとエルレイの方を見つめて
憑依グレン「……リィエル?いやでも、流石にデカいというか……うん、知らね」
やはり、記憶にない人物だと判断する。
エルレイ「………」
エルレイは、とても面倒な顔をした。
エルレイ「えっと……ユゥ君…だっけ?」
ユウキ「えっと、ユウキですね。どうしました?」
ユウキはエルレイの方を向く。
エルレイ「殺戮剣……、聞き覚えある?」
突然。どこか物騒な単語が投げかけられた。
ユウキ「殺戮剣……?何かの剣術ですか?一応俺も剣を使ってはいますけど、そんな剣術は聞いたことないですね……」
ユウキはそう答える。
エルレイ「………」
エルレイは、何処からかイチゴタルトを取り出して、サクサクと食べ始めた。
憑依グレン「えっ、それ何処から出したの!?四次元ポケット!?」
その様子を見たグレンが絶叫する。
ユウキ(え…今どこからイチゴタルトを……?てか、この人リィエルだ…絶対にそうだ…)
ユウキは目の前のエルレイと名乗る女性を、イチゴタルトを食べている様子を見て判断する。
だが、何か事情があるのだろうと考えて黙っておく。
エルレイ「イチゴタルトハオイシイ……ん?」
エルレイは教壇の下を見た瞬間、思考を停止した。
エルレイ「………誰かいる……、起きて」
エルソー「んぅ…君は?リィエル…なわけないよね。ここはどこ?」
エルレイ「ここは…、学院だよ…。君は誰?」
エルソーは起きた途端、不思議そうにあたりを見渡して、目の前にいたリィエルに似た人に問いかけた。
憑依グレン「……また知らん奴が増えたぞ……。頼むから面倒ごとは勘弁してくれよ?これ以上減給されたら俺は……俺は……ッ!」
グレンがとうとうマイナスになるかもしれない給料の事を考えて頭を抱える。
ユウキ「…グレン先生………」
ユウキはそんなグレンのことを呆れながら見ているが、新たに出てきた子を見てグレンと同じで何か面倒ごとに巻き込まれたか?と考えていた。
エルソー「…僕はエルソー。エルソー=シェード。君たちは?」
エルレイ「私は…エルレイ=レイフォード。この学院の、錬金講師」
エルレイはため息をつきながら答えた。
憑依グレン「ちょっと待て、錬金講師?そんな奴学院にいたか……?」
エルレイの自己紹介に戸惑うグレン。
ユウキ「……グレン先生、そこは一旦置いておきましょう。まずはこの子に自己紹介ですよ。俺はユウキ=イグナイト。この学院の生徒だよ」
ユウキはグレンにそう言ってからエルソーにそう答えた。
憑依グレン「いや待て!今のは聞き流せないぞ!?イグナイトだと!?あの冷血ヒステリック行き遅れ女の家名!?お前マジナニモン!?」
空気を読まず驚きの声を連発するグレン。
エルレイ「…うるさい、グレン。グレンも名乗って」
ユウキ「……ただのイヴ姉の弟ですよ」
ユウキはそう答える。
ユウキ(今度イヴ姉にあったらチクっておくか……)
そう考えるユウキだった。
憑依グレン「いやなんで名前知ってるの!?てか、今お前が言っちゃったよ俺の名前?自己紹介の意味あるのこれ?……グレン=レーダス、魔術講師だ」
あれだけ絶叫してキャラ崩壊しておきながら、決め顔で自己紹介するグレン。
エルレイ「……何その決め顔、変」
エルレイはあきれた。
ユウキ「まぁ…グレン先生っていつもこんな感じだしなぁ……」
ユウキもエルレイに同調するように苦笑いを浮かべる。
「…グレンにユウキ?こちらこそよろしくね」(だけど二人とも違う…かな?)」
二人の自己紹介に首をかしげながら、そう返すエルソー。小声でその後何か言っていたが、それは目の前にいたエルレイにしか聞き取られなかった。
エルレイ「……ふたりと…知り合い」
エルレイも小声で、エルソーにだけ聞こえる声で聴いた。
「!…そう」
聞こえると思っていなかったのか、エルソーは驚いた後若干頬を染めながらそう返した。
エルレイ「そっか、よくわからないけど、ちゃんと別人だとわかって、えらい」
エルレイはエルソーの頭をやさしくなでた。
そんな二人の様子を見ながら、グレンが教室の状態に疑問を持った。
憑依グレン「そういや、なんで教室に誰もいないんだ?今日はわざと遅刻して、一時間目の授業時間を減らそうと思ってたのによ」
グレンがそんなナチュラルクズな、教師にあるまじき発言をする。どこぞの説教女神が聞いたら、鬼のように叱りだすだろう。
ユウキ「俺とエルレイさんはグレン先生が来る前にこの教室で目を覚ましたんですけど、その時から誰もいませんでしたよ」
ユウキがグレンの最初のクズ発言を言葉を無視して答える。
??「うわっ!?」
突如後方から物音がした。誰かが床に叩き付けられたようだ。頭を押さえながら立ち上がる。
エルレイ「今度はだ……え?」
エルレイは、そちらのほうを見た瞬間。口元を抑えた。
フィール「いたた……あれ?ここは?……おと……グレン先生にエルレイ先生?」
フィールはここにいる全員を見るがどの人もどっかでみたような面影がある。
グレン先生は雰囲気が違うし、赤毛の少年はイヴに似ているし、前回会ったエルレイ先生まで居る。だが、あの少年は何処か似ている人を知ってはいるが別人だ。
フィール「貴方達は……だれ?」
エルソー「ッ!」
エルソーは気持ちよさそうにエルレイに頭を撫でられた後、ようやく教壇の下から出てきたと思えば、目の前に人が降ってきて一瞬身を硬直させた。
憑依グレン「……今の、天井をぶち抜いたわけじゃないよな!?嫌だぞ!?知らない奴が壊した天井の修理費で減給とか!?」
どこまでも自分の給料のことしか考えていないグレン。クズ、ここに極まれなり。
ユウキ(また知らない子が……ん?なんか雰囲気がグレン先生に似ているような……?えぇ…もしかして、もしかするの……?)
ユウキはとある可能性を考えるが一旦それを排除して、目の前に落ちてきた少女に自己紹介をする。
ユウキ「俺はユウキ=イグナイト。それよりも上から落ちてきたけど大丈夫か……?」
エルレイ「とりあえず、怪我はない?フィーちゃん」
そう言って、エルレイはフィールに駆け寄った。
フィール「ユウキくんね。……イヴの血縁者かしら?目尻と髪色がそっくりだし、と言うか天井ぶち抜いてきたんだ……それに大丈夫ですよ。エルレイ…ねえね」
エルレイ「───っ!?!!?!」
エルソー「…大丈夫?これ食べる?」
いまだに自己紹介をしないフィーと呼ばれていた彼女はそっちのけでエルソーは、ゴロゴロと床を転がっているエルレイに駆け寄って懐に手を入れていちごタルトを差し出した。
幸い頭を軽く打っただけで大事には至らない。治癒魔術で軽く治していた。
フィールはユウキに手を差し出し握手する。
フィール「宜しくねユウキくん(と言うか潜在能力が高過ぎない?
観察眼は優れているフィールだがエルレイもそうだが、ユウキの魔力も尋常じゃないくらい高い。エルレイはねえね扱いされて悶えているが……。
ユウキ「あぁ、よろしくね」
そう言ってユウキはフィールと握手するが…
ユウキ(グレン先生がイヴ姉のことを知ってるのは分かるけど、この子は…特務分室関係者か……てか、この子ヤバいな、戦ったら相当強いだろ……)
握手した少女の言動や雰囲気などからユウキは色々と察する。
憑依グレン「ねえねってなに?お前ら一体どういう関係……、なんだ?俺の顔になんかついてるのか?」
グレンは、自分をじっと見つめるフィールに問いかける。
フィール「……えっと、グレン先生……なんですよね?」
フィールはグレンの顔を見るにおずおずと質問する。偽物ではない。雰囲気は違えど、グレン先生である事に間違いない。
だが、グレンがフィールを知らないと言う事はフィールが生まれなかった時代である事だ。
フィール「……あっ、いちごタルト。ありがとうエルソーくん。エルレイ先生、一緒に食べる?」
エルレイ「……もらう」
エルレイは、悶える体を抑えながら、イチゴタルトを受け取った。
エルレイ「…フィーちゃん、今のは…いやがらせ?」
ジーっとフィールを見つめた。
フィール「………てへっ☆」
フィールは
エルレイ「おぉぉい……、良ぃーい、性格に、なりやがったね」
サクサクと、リスのようにタルトを齧るエルレイ。
憑依グレン(……あれ、俺の分は?)
グレンは、自分にだけタルトが渡されなかったことに愕然とした。
まさか、こんなことになるなんて……!