鉄血のプリンセスコネクト!Re:Dive   作:モンターク

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今回は動画版とは完全に別ラインで執筆していたので今回は差異が一番大きい。



光と (シャドウ)

「ほう、また一人…どうやらお前は子羊よりは楽しめそうだな」

 

「レディと戦うのは心苦しいが団長達を助けないわけにはいかないのでね…はあっ!」

 

それとともにマクギリスはあるものを身に纏う。

もちろん言うまでもなくそれはモビルスーツ「ASW-G-01 ガンダム・バエル」であった。

ガンダムフレームと呼ばれるモビルスーツで一番早くに作られ、厄祭戦においての英雄「アグニカ・カイエル」が搭乗した原初にして最強のガンダム。

 

「ほう…なかなか奇抜な鎧だな」

 

「気に入ってくれてなにより。アグニカ・カイエルの伝説の機体だ」

 

(またお前は……アグニカバカじゃねえか…)

 

「面白い!」

 

「…!」

 

クリスティーナがまず接近しバエルに攻撃をしようとする。

だが

 

「何!?」

 

バエルの軽快な動きで回避されてしまった。

バエルは阿頼耶識システムにより一見重いその装甲となっていてもまるで新体操のように身軽に回避できるものだ。

バエルの阿頼耶識システムは厄祭戦当時のオリジナルであり、なおかつマクギリスとの相性は格段に高いため、常人では回避できないことでも回避が可能なのである。

 

「君のその能力の正体は相手の行動や能力を瞬時に計算することで当てるルートや防げるルートを導き出すもの…逆に言えば当人の予測できないことには対処はできない」

 

「オマエ…どこでそれを知った?」

 

「何、私の知り合いにそういうことに詳しい人が居てね。そこから聞いただけだ」

 

「なるほど……そうこなくてはな!だが次はそうも行かんぞ」

 

「ほほう…これだけでバエルの全てがわかるとは心外だな。アグニカ・カイエルの力はそれだけでは測り得ないものだ。もっとも私もそのアグニカ・カイエルを再現できているかと言われればNOと言えるが」

 

「……」

 

(もう黙ってろお前)

 

マクギリスのアグニカアグニカに流石に切れ始めたオルガである。

 

「オルガさん、あの仮面…金髪さんってオルガさんの知り合いですか?」

 

「腐れ縁ってやつだな…そういやユウキはどうした!」

 

リマとコッコロが即座に駆け寄って容体を確認する。

 

「気を失っているだけね…でもこのままじゃ」

 

「ど、ど、どうすれば…!」

 

「コッコロちゃん、気をしっかり!」

 

あわあわするコッコロにハツネとオルガがなんとか落ち着かせようとする

 

「おい、しっかりしろ!!ユウ…!」

 

その時、オルガも意識がどこかへ飛んでしまった。

 

――――――――

 

「急にと思ったらまたか…」

 

「ここは…」

 

そうするとユウキとオルガはまた不思議な空間へ呼び出されていた。

当然ながらアメスもこの場に一緒だ。

 

「みんなは!?」

 

だがユウキは先程の戦いもあり、それを気にしていた。

 

「ここは夢みたいなものだからあんたを一時的に…だけど、急いで呼んだからあんたもまた巻き込んじゃったみたいね…」

 

「だろうな……まあこういうのには慣れてるんでな…」

 

オルガは頭をかきつつもそう伝える。

幾多もの世界を巡回した余裕というものが見える。

 

「コッコロたん達はなんとかあの金髪の…マクギリスってやつと戦ってるわ」

 

「ああ、だがあいつであのおば…クリスティーナには勝てんのか?」

 

「…あいつ相手なら本来は戦いにもならないけどどういうわけかあのマクギリスはあいつの異能を知っているようね…でも決定打がなければジリ貧になる」

 

「依然厳しいってわけか…」

 

「もどして!いますぐに!!」

 

「こんなに早くクリスティーナと再会するなんて……」

 

そう独り言のようにアメスが言う。

 

「あったことが…?」

 

「何度もね…でもそれはクリスティーナですら覚えてないけど…」

 

「どういうことだ?」

 

「…まだ団長にも説明できないわ。話が複雑なのよ…色々と」

 

「そうか…」

 

(…あんまり深追いは出来ねえな…)

 

特に追求もせずにアメスは続けて話す。

 

「コッコロたん達を今助けられるのは…あんただけよ。プリンセスナイトの力を開放するしかクリスティーナに対抗する術はないわ」

 

そうしてユウキの胸にアメスは手を当てる。

 

「ぷりんせす…ないと?」

 

(プリンセスナイト?そういやコッコロもそんな事を言ってたような…)

 

「あんたは記憶を失う前、この力を使っていた。思い出して…あんただけの…「あんただけが自由に使っていた力」を…あたしたちと冒険していた…あの日々を…」

 

「…!」

 

そしてユウキの頭の中にはある記憶がかすかに蘇る。

ともに旅をしていたある3人の女の子…そして小さな妖精のことを…。

 

(……どうやらアメスとユウキの間にはなにかあるらしいな……まあ今はいったところでしゃーねえが…)

 

そして二人は再び光に包まれ、この空間より消えていった。

 

――――――――

 

「オルガ様!」

 

「お、おう!」

 

「大丈夫でしたか?主様に続いて止まっておられましたが…」

 

「いや、大丈夫だ…それよりマクギリスは?」

 

「それは…」

 

そしてクリスティーナとマクギリスは…双方が息を切らしており、まさに互角であった。

 

「なかなか、やるようだな。面白い!」

 

「レディが楽しんでくれてなにより…だ」

 

だが徐々にマクギリスが推されつつあった。クリスティーナの演算を上回れるように身をこなしてきたが、クリスに学習されるにつれてそれが難しくなってきたからである。

ハツネ、リマ、アオイ、コッコロの援護もあるが焼け石に水もなかった

 

(殺さぬようにとは…本当に難しいな)

 

「ほう…終わりか?ではこの幕はここまでとしよう」

 

「させない…させない!」

 

「ん?」

 

倒れていたユウキは肩肘をつきながらも立ち上がる。

 

「くうっ……はあああああああっっっ!!」

 

そしてユウキはそれとともにその力を開放する。

それと同時に光に包まれる。

 

「え…なに?」

 

「力が…」

 

「力が…湧いてくる…!」

 

「こいつは…!!」

 

ハツネ、アオイ、リマ、オルガ、コッコロの5人にもその光が集まっていく。

 

「いざ…参りましょう!」

 

「これは…お前の力なのか…?」

 

ユウキの目には魔法陣のようなものがある。

だが魔法ではない。別のなにかであった。

 

「ほう…」

 

(…どうやら、私の役割はここまでのようだ)

 

「また会おう、鉄華団…いや、美食殿の諸君」

 

そうしてマクギリスは静かにその場を立ち去る。

どうやらマクギリス自身の目的は果たされたようだった。

 

「いっくよー!メタモルアップル!」

 

「これは……俺の「王の椅子」じゃねえか…」

 

そしてリマは人間態となり、オルガはなんとオルガ専用獅電を身に纏う。

前世においては乗る機会はなく、そのまま死んでいったオルガ。

だがこの異世界を巡る旅においてはどういうわけか世界によっては使われるものである。

この世界ではユウキの強化能力により使えるようになる特殊な形態という位置づけであろう。

 

「リマリマー!ありがとうユウキ君!はあああっ!!」

 

「ふっ…なに?」

 

リマの攻撃には身のこなしで避けたがギリギリのところでクリスの髪の毛が切れた。

恐らくは身軽となったリマの攻撃を回避できなくなった…とも言えるが、それだけではないように見える。

 

「…捉えました……ふっ!」

 

そして今度はアオイの射撃。コレ自体は普通に避けるクリスだが狙いはそこではない

 

「!」

 

「星に願いを…シューティングスター!」

 

ハツネの魔法による飽和攻撃である。

クリスの能力は自身で瞬時に演算してのものであり、飽和攻撃等ではその演算に手間取り、身動きがほぼ取れなくなる。

ハツネの攻撃には威力はそこまでのものではないためかクリス自身にそこまでは傷が生じなかったが…。

 

「くっ…!?」

 

「おらああああああっ!」

 

「はあああっ!」

 

「ご武運を…!」

 

そのスキをつき、コッコロの補助魔法を受けつつもオルガの獅電のパルチザンとユウキの剣の攻撃である。

突撃し、一太刀を浴びせようと言うのだ。

 

「ちっ…!」

 

オルガの攻撃は紙一重で回避し、続くユウキの剣は回避しきれない故に剣で受け止める。

 

「…面白い…仲間の力が見違えるほど上昇したぞ…。魔法…ではないな」

 

そしてクリスはユウキを蹴飛ばした。

この能力はユウキ自体には強化されない。それ故である。

 

「主様!」

 

「フッ…貴様、名は?」

 

「俺は…鉄華団だんちょ」

 

便乗して名乗ろうとしたオルガはクリスの斬撃で文字通り黙らされた。

 

「だからよ…止まるんじゃねえぞ……」

 

「オルガさん!?」

 

アオイが駆け寄ったのは言うまでもない。

 

「……ユウキ」

 

「…今日は思わぬ収穫があった。あのマクギリスとやらはもう居ないようだが…久方ぶりに楽しめたぞ」

 

そしてハツネの前に止まり思い出したかのように――

 

「そうそう。あのビーストの弓使いだがな…恐らくあれはシャドウに取り込まれている。自我が残っていれば…あるいは……」

 

「…!」

 

助言とも取れることを告げるクリスティーナであった。

 

「…シオリン!」

 

――――――――

 

一方の村ではペコリーヌと三日月がシャドウの対処にあたっていたが――

 

「ペコリーヌ!」

 

「三日月君、そっちは…」

 

「ちょっとキツい……はあっ!」

 

こちらもこちらでシャドウの物量に押されつつあった。

また三日月は久しぶりの対MS戦闘により感覚を取り戻すのに手間取ったのもあった。

 

(やばいな…)

 

三日月としては珍しく少し焦る表情である。

それはペコリーヌも同様だ。

 

「こんなことなら朝ごはんもっと頂いておけばよかったです…!」

 

「俺もメシまともに食っておけばよかったかな…」

 

「フヤセ…フヤセ……」

 

そして屋根上においてはシオリがいつの間にか現れており、ただでさえジリ貧な状況が更に悪化し始めていた。

その時――

 

「!」

 

複数の魔法陣が展開され、前方のシャドウを吹き飛ばした。

 

「何やってんのよ…ペコリーヌ、ミカ」

 

そう、美食殿の後衛魔術師「キャル」であった。

 

「とっととそいつら片付けて、スパイス収穫するんでしょ!」

 

「…はい!」

 

「キャル…!」

 

そしてキャルの持つ魔術書がめくられ、詠唱とともに魔法が放たれる。

 

「覚悟は良いかしら…グリムバースト!!」

 

それとともにさらなる魔法陣が展開し、シャドウ達が吹き飛び同時に土煙が舞い上がる。

そして――

 

「シオリン!」

 

「負けないで!今助けるから!!」

 

ハツネがシオリンの懐に飛び込み、顔の額と額をあわせる。

それとともに虹色の光が飛び出る。

 

「ハツネちゃん!?」

 

ペコリーヌがその光景に驚くと同時にコッコロ達が村へ到着。

 

「ご無事でしたか!」

 

「大丈夫か!?」

 

「一体どうなってんの!?」

 

「あいつは妹を助けようとしてるんだ。ハツネなりの方法でな」

 

そしてその次の瞬間、シオリンの中からは大きなシャドウが吹き出るように現れる。

どうやらこれが「元凶」だろう。

 

「キャルちゃん!」

 

「キャル!」

 

「わかってるわよ、うまくやりなさい!ダークボルテックス!!」

 

そして空中の魔法陣によりそのシャドウを引き寄せ、そこへ

 

「はあああっ!」

 

三日月のバルバトスの太刀で切込みを入れ

 

「全力、全開!!プリンセスストライク!!!」

 

ペコリーヌの最大火力をダイレクトにぶつける。

 

「グアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!」

 

結果、断末魔とともにいつもの王冠の衝撃波が形成される。

無事「退治」できたようであった。

 

――――――――

 

「だらしないわね…ご飯足りてないんじゃない?」

 

「えへへ…おなかぺこぺこ…」

 

「……よかった」

 

ペコリーヌを受け止めたキャルをふっと笑みを出しつつも見守る三日月であった。

 

そして他の一同はシオリの周りへ集まった。

 

「大丈夫か!?正気に戻ったのか!?」

 

「シオリ…ちゃん…?」

 

恐る恐るリマが声をかけると

 

「…リマさん……」

 

いつものシオリの姿がそこにあった。

それと同時に一同の緊張していたのが取れる。

 

「よかった…いつものシオリちゃんだ…」

 

リマは涙を流しても居た。

 

「は、ハツネさんは!?」

 

アオイとオルガがそのシオリ脳での中にいる様子を見ると、ぐっすりと眠っている様子が見えた。

 

「寝てる…?」

 

「みたいだな」

 

「…シーっ」

 

起こさないように人差し指でそのジェスチャーをするシオリであった。

 

――――――――

 

『そうか…クリスティーナと…』

 

「まあなんとか君が教えてくれた特性…いや、異能の情報のおかげで対応はできた。もっとも彼等へ繋ぐ時間稼ぎにしかならなかったが…不殺というものは意外にも難しいものだな」

 

マクギリスはどこからかで繋いだ通信のようなものと会話をしていた。

 

『まあ彼女の異能は厄介だ…今の所は「彼」のプリンセスナイトの力がないと対応はしにくい…もっとも今は彼にはあまり使ってほしくはないものだが…君には色々と面倒なことを頼んでしまって申し訳ない』

 

「構わんよ。私もこの世界ではある程度は好きにやらせてもらっているのでね。そしてあのシャドウはかなりの数だった。あの村でのシャドウは団長達により対処はできたようだが」

 

『あれは序の口さ。シャドウは人の魂を求めて襲いかかる存在である以上、「あちら」は更に攻勢を立てる可能性が高い…アタシのほうでも色々と探りは入れるつもりだけど』

 

「ああ、我々のほうでもなるべく見つけ次第退治はするつもりさ。石動にもそうは伝えたが…如何せん戦力が足りないのがネックだ。我々は君たちのように魔法は扱えないのでね」

 

彼の持つモンターク商会は表向きは商業ギルドだが、裏では密かに戦力が整えられつつあった。

共に革命軍の面々等が転生してきたというのもあるが、徐々に現地民の志願者が増えてきたというのもある。

……バエルを崇める新興宗教と勘違いされないか心配である。

 

『ふっ、アタシもここで「ロボット」を扱うなんて思わなかったよ。君たちが来るのも予想外の中の予想外だ』

 

「まあ私も数ある世界を団長に引っ張られる形で歩いては来たが、このような世界は始めてだ…なにせここは」

 

マクギリスがそう言い掛けるとその相手のほうに別の通信の通知音ようなものが入る。

 

『おっとそろそろ時間だ。すまないがここで一旦切らせてもらうよ?あの子達からの定期連絡だ』

 

「ああ、了解した」

 

通信は切られ、マクギリスは背を向け、窓の外の「王宮」を眺めこう呟いた

 

「「覇瞳皇帝(カイザーインサイト)」……か」

 

 

 




動画との差異
・黒咲さん等は当然いません
・オルガはマクギリスには殆ど呆れている。
・マクギリスVSクリスティーナ戦は全面的に違う(マクギリスが大人しい。クリスティーナは原作アニメ版通りナンバーズアヴァロン未使用)
・ケンプファー未登場。その代わり原作の量産MSがシャドウとして登場。
・そして最後は……。

Q 違いすぎません?
A 作者とは情報交換等はしてるので大丈夫。内容自体の逸脱はそこまでしてない(はず)
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