鉄血のプリンセスコネクト!Re:Dive   作:モンターク

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プリコネフェス2021記念(勝手に)
アオイのエピソードをもとに勝手に描いていきます。
色々とご注意を
(※動画版との差異が更に拡大します)


Menu7.5 BB団ものがたり
いいお天気ですね!


「さてと…ここのはずだが……」

 

俺はある時に世話になったアオイってやつのところに向かっていた。

アオイが考えた俺との二人だけの団――BB団。バイバイぼっち団の活動をするためだ。

俺はぼっち…つーわけでもないが、友達の作り方なんか実際ようわかんねえし、まあ助けられた恩もある。そしてあの感じはどうにも放っておけねえ……。

 

つーわけで俺はランドソルより少し遠くの街の近くにあるアオイが定住しているエルフの森の中に足を進めているわけだ。

しかしここの内部構造はいまいちわかんねえな……。

似たような木ばっかりだしよ……。

 

「らんらんら~、BB団~♪まだかな、まだかな、BB団~♪」

 

……この声と歌は……間違いねえな。

 

「アオイじゃねえか……」

 

「ああ!お、お待ちしてました!この日が来るのを、一日千秋の思いで、待ち望んでました!」

 

「そこまでオーバーになる必要あるか…?別れたからまだ数日も経っちゃいねえぞ?」

 

「では、数日前から待ち望んでました!やんや、やんや!」

 

たく、相変わらず変なところでテンションが高えな……。

 

「大丈夫か?」

 

「え、ええ!」

 

大丈夫には全く見えねえしよ……。

声が裏返っちまってるぞ……。

 

アオイは少し咳払いをした後、本題を話し始めた。

 

「で、では…考えていきましょう。と、友達を作るために……わ、私たち、何をすればいいんでしょうか?」

 

「どうすれば…か?」

 

つってもなぁ……改めて聞かれるとなぁ……盃を交わすのは友達じゃねえしな。

手を組む……いや、そんなんでもないか…?

共に駆け上がる……いや。つかそれじゃ破滅しちまう。

 

「オルガさんも悩むくらいですし。やはり一筋縄でできるものではなさそうですね。友達……!」

 

考えている間にアオイはそう言う。

まあ確かに一筋縄じゃ無理かもしれねえな……。

 

「ということで……。ええと、次は実践的なアドバイスの質問をお聞きしたく……」

 

「実践的?」

 

「例えば、私がある日道でふと人間の方にお会いしたとしたら、どのように話しかければ良いんでしょうか?」

 

ふと人間の方に?

友達になりてえなら……そりゃ決まってんだろ

 

「友達になってくれとか言えば良いんじゃねえのか?」

 

そう俺が言った途端――

 

「な、な、な、なんですってェェェェ!!!」

 

アオイはものすごい声で勢いよく叫んだ。

目も少し白目になっちまってる……。

 

「そ、それは!ハードルが高すぎますっ!激高です!!」

 

「そんなに高いもんか?」

 

「は、はい!は、ハードルたかくて……たったかっ……たかたか……たからくじ!!」

 

「宝くじ?」

 

「す、すみません、動揺しすぎてまたわけのわからないことを言ってしまいました……」

 

「別にいいんだけどよ……つっても話せないことには何も始まらねえぞ……?」

 

「そ、そうですけど……」

 

アオイは相変わらずモジモジしている。

やる気は十分なんだが、どうしても人見知りが強くなっちまってるようだ。

そこで俺はふと、ある存在を思い出した。

 

「なあアオイ。前に出してた『だいじょぶマイフレンドくん1号』を相手に練習するのはどうだ?」

 

「あ、なるほど……それならよく話してるので、練習には良いかもですね。オルガさん、目の付け所が違います……」

 

そんなに違うか?それ

まあそんでアオイは木で出てきた『だいじょぶマイフレンドくん1号』を持ってきて……ってそれって人形みてえだが……?

確か前は木の置物だったはずだが……。

 

「なあそれって…」

 

「あ、これは正確にはだいじょぶマイフレンドくん1号『改』です。もっと友達作りの練習が捗るようにって考えて、人形の形にしたんです。もちろん1号を元にです!」

 

確かにこれのほうが人の形に近いからやりやすいかもな。

しかしこんな人形を作れるとは、すげえよアオイは……。

 

まあともかく、気を取り直して練習を始めようとした。

だが――

 

「こ、こっここ、こんにち、こんにち……こんにちの社会情勢は……しょ、少子高齢化の一途を辿り、出口の見えない不景気が我々を苛んでいます……」

 

内容がよくわからねえが、まるテレビのニュースみてえな話をしてしまっている。

こういうのはやっぱアオイの癖なのか?

 

「お、おい?大丈夫か?」

 

「はっ!し、しまった……また空回りして変な話を……」

 

「もっとなんつーか……個人な話がいいんじゃねえのか?アオイ自身の」

 

「こ、個人的な……個人的……個人的にはお肉より野菜のほうが好きです」

 

いやまあ合ってんだが……

 

「もっとこう……なんだろう……気楽な話ってのか?」

 

「そうだ!ここはクイズにしましょう!友という字と達という字を組み合わせるとどんな単語になりますかーー!」

 

「クイズに逃げるんじゃねえぞ……」

 

そうこうしているうちに、アオイはすっかりと項垂れてしまった。

 

「ううっ……今日のところは無理なようです…。やっぱり、私のようなものが、友達に憧れるなんて、10万年早いみたいです……友達になってくれって、一生言えないかもです……」

 

たく…少しオーバーじゃねえのか…?

……でも、どうにも放っておけねえしよ……。

 

「あんま謙虚なのはよくねえぞ…?」

 

「ううっ、わかってるんですけど……。いきなり友達と言わないまでも……なんとか、会話をするのに良い導入は無いものでしょうか?」

 

導入か……アオイでもできそうな導入……あんのか……?

暑い上にここまで考えることになっちまったから汗が止まんねえ……。

 

 

「しかし今日は結構暑いな……雲も一つもねえし」

 

「はい……今日は快晴みたいです……いい天気ですけど、いい天気すぎるのもちょっと……ですよね……」

 

そうだな……ってちょっと待て!

今のは…!

 

「おい、アオイ。今のが良いんじゃねえのか?」

 

「今って?」

 

「天気のことだ。これなら誰にでも言えちまうし、変なほうに話がそれることもねえ」

 

「な、なるほど!それぐらいなら……見ててください!オルガさん!」

 

アオイはすうっと息を吸って、その「だいじょぶマイフレンドくん1号改」に話しかけた。

 

「こんにちは!いいお天気ですね!」

 

よし、これならアオイにも大丈夫なやつだ。

 

「良いんじゃねえの?なあ?」

 

「ほ、ほんとうですか!!!!!」

 

「ああ、本当だ」

 

「で、できました……オルガさんのおかげです……ありがとうございます……私、嬉しくて嬉しくて、もう!」

 

物凄く小さな一歩だがよ……アオイにとっては大きな一歩らしい。

とても笑顔で飛び跳ねるくらい喜んでいた。

 

団員が喜んでるなら、俺も安心だしよ……。

 

 

――――――――

 

そんでまあその後は俺を練習相手に天気の話が続いた。

あまりにも話しすぎていつの間にか夕方の時間になっちまってるほどだ。

 

「それにしてもオルガさん、いいお天気ですね!ちょっと曇ってきましたが、いいお天気ですね!」

 

アオイはキラキラとした様子で引き続きこんな調子だ。

もちろん先程よりか全然良くなっている。

 

「話はぜんぜんかわりますが、いいお天気ですね!」

 

まあたまにはこんな感じだがよ……。

 

 

そして夜になり――

 

「夜も更けてきました、いいお天気ですね!もう何も見えなくなってきましたが、いいお天気ですね!」

 

アオイは引き続きこんな感じである。

森もすっかり暗くなってしまった。

まあ、実際は何も見えねえってことはねえが……ランタンの火もついてるしよ。

 

「明日も、明後日も、もちろん明々後日もいいお天気ですね!」

 

色々とリズムに乗ってきたのか、よくわかんねえことも言い出している。

まあアオイが楽しいならそれで良いんだけどよ

けど――

 

「裏の畑でポチが鳴く!そう、いいお天気ですね!」

 

俺を開放してくれねえか……?

かなりの時間になっちまってるぞ……!?

けど、この様子だとあんまり言えねえ……アオイも楽しいままだしよ……!

 

この後、ミカがバルバトスで迎いに来るまで、俺はアオイの練習に付き合っちまったのは言うまでもねえ……。

 




CV花澤には弱いってそれ一番言われてるから

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