鉄血のプリンセスコネクト!Re:Dive   作:モンターク

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2期は予定を変更してメインは重視でお送りします。
2期1話はカットして2話からお送りします。
途中の話もチマチマ削ります。すみません。




Season2 Menu2 苦悩
キャルside


あたしは我慢してきた。

親はあたしに虐待まがいなことをしてきて実質ずっと捕縛されてきた。

新興宗教か知らないけど、あたしは物心がついたときからずっと否定されてきた。

このことを他の人に話せば逃げればいいじゃない。って言うと思うけど、あたしにはそれが無理だった。

反骨心ってやつ?それが強い人にはなれなかった。

 

だけどあたしだってこの状態を良いと思ってるわけじゃない。

だからあたしは親戚だって言う陛下を探して…陛下のもとに来た。

 

確かに陛下は厳しいところだってあるし、非情な面もある。だけど前よりは全然マシよ。

 

誰が何と言ってもあたしはこれで満足してるの。陛下のためならなんだってする。

そして陛下に認められて…もっと褒めてもらって…そして…!

 

 

 

―――――――――

 

「何さっきからブツブツ言ってるの?」

 

「うぎゃああああああっ!」

 

そんなあたしの回想を吹き飛ばしたのは同じギルドメンバーのミカだった。

確か本名は三日月・オーガス。

そして監視対象の一人でもある。

 

「急に話しかけないでって前も言ったでしょ!ぶっころすわよ!」

 

「あ、ごめん。でも何話してたの?」

 

「別に。あたしだってたまにはこうしたくもなるのよ」

 

「ふーん」

 

焦った…。てっきりあたしが陛下のスパイであんたたちを監視してることがバレたかと…。

え?そもそも誰かいるときに喋るなって?うるさいわね。

 

「はぁっ…じゃああたしはちょっと出かけてくるから。後は頼んだわ」

 

「うん」

 

陛下のところに言ってこの前のことまで報告してこよ。

ミカといると毎回ペースが狂うのよね…。

 

―――――――――

 

「報告は以上です。引き続き、ユウキ達の監視を続けます」

 

あたしはいつも通りに報告を終える。

まあ変哲自体は特になんでもない。

 

「キャル?」

 

「はい」

 

「まだ…何か報告し忘れていることがあるんじゃないかしら?」

 

「はっ…ぅ…っ!」

 

なんで?

もしかして…陛下はあの件を…!

 

「このペルソナ。見覚え……あるわよねぇ?」

 

陛下が映し出したそれは数ヶ月前に起きた大型シャドウの戦いだった。

つまりあの件を把握していたということだった。

…いや、そもそもランドソルは陛下の庭も同然。知られていないほうが不自然だ。

あたしは血の気が引いた。

見られていた?

陛下はあの仮面を通して、あたしたちの戦いを……。

 

 

だとしたら。あたしが陛下の邪魔をしたことも…?

 

「まだ…まだ足りない…この飢えた私の魂ではまだ…」

 

ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、陛下ごめんなさい!

陛下の言ってることなんてわからないほどあたしはこの思考に支配された。

陛下の邪魔をした。いけないことなのになんでしてしまったのか

その後悔だけがあたしの心を埋め尽くした。

 

けど…。

 

「でも…許すわ」

 

「…え?」

 

陛下はあたしを許してくれた。

 

「あなたと私は、このウソで塗り固められた世界で唯一の血縁なのだから…私のかわいい…キャル…」

 

あれだけのことをしたのに陛下はあたしを許してくれた。

もう失敗はできない。

だからあたしは…次こそは陛下のために…!

 

でも、どこか引っかかる。

なぜあたしは陛下に対して恐怖心が出てしまっているのか、陛下からはプリンセスナイトの力を貰い、ペコリーヌたちを暗殺できなかったけどそれでも許してくれた。今回の件もそうだ。あたしはあの親からみたいに虐待のようなのは受けてない。

厳しい言葉はあるけどこんなあたしを拾ってくれて側近にしている優しい陛下なのに…って考えてる場合じゃなかったわ。よし、気持ちを入れ替えていかないと…!

 

――――――――

 

そして別の日。あたしはギルドハウスの屋根の上に居た。

 

「あたしはスパイ…あのお方のプリンセスナイト…」

 

あたしの役割を再確認するためだ。

だけどどうにも気持ちが静まらない。

別のところを歩くしか無いわね…。

 

『キャルが何考えてるのかよくわかんないけど、それは多分、キャルが自分で決めないといけないことだと思う。俺はキャルがきちんと自分で決めたことなら何も言わないから』

 

その散歩の最中でもミカの言葉を思い出す。

何よ…今のスパイの行動も自分で選んでるのに…。

なんでよ…。

このあたしに迷いがあるって言うの?そんなはずはないわ。

だってあたしは陛下の…!

 

「深夜のお散歩ご苦労」

 

「クリスティーナ…」

 

そして城内で会ったのはNIGHTMARE副団長のクリスティーナだった。

 

「今日もけなげにご報告か?かわいいことだな」

 

「城の警備は?あなた仮にもNIGHTMAREの副団長でしょ?」

 

「そう邪険にするな。過日、街中で暴れたシャドウの件。お前たちが絡んでいたのだろう?」

 

「…!」

 

クリスティーナ、相変わらずそういう勘は鋭いのよね。

戦闘狂に見えて考えるところは考えている。

そういえばオルガとユウキ、コロ助があの村のときの騒動で剣を交えたとも聞いたような。

まあコイツがオルガ達に牙を向けたかはなんとなくわかる気がするけど。

 

「フフフッ…図星か」

 

そしてクリスティーナはこうも続けた。

 

「今度ぜひ紹介してもらいたいものだな。死傷者を出さず街を守った女剣士と謎のゴーレムのような変身をする男を…」

 

 

確かあの村での騒動だとペコリーヌとミカとは剣を交えてはなかったわね。

交えた場合はどうなるかはあたしでも想像はつかない。

 

「それはさておき…今日は陛下からの指令を伝えに来た。何の気まぐれか、お前と私に命が下った。わざわざ私たちにお呼びがかかったということは、そういうことさ」

 

「くっ…!」

 

「裏の仕事だ」

 

――――――――

 

その後、あたしはどうにも気分が乗らなかった。

陛下から任命されたことなのに。

前はこんなこと、なかったのに。

 

「…ん?あれって」

 

そんなとき、ギルド「カルミナ」の一人のツムギが練習しているところに遭遇する。

かなり暗い時間だけど、必死にやっていた。

 

「ん?キャルさん?」

 

「明日ライブでしょ?こんな時間まで根詰めちゃって大丈夫?」

 

なんとなく放っては置けなかったから声をかける。

…なんかアイツのこと、あんま言えなくなったわね…。

 

「…ノゾミさんのダンス、すごくキラキラしてるんです。チカさんの歌は、みんなを引き込む力があって…ふふっ…私にはないから。

私はカルミナを輝かせるためにも、もっともっと練習して…2人と同じ目線で話せるようになりたい。

私は、誰かを輝かせるのが好きなんです。ノゾミさんやチカさんが私の衣装でもっともっと輝いてくれたら…その輝きで、誰かが笑顔になれたら…私は…幸せだったりしちゃうんです!」

 

誰かのために…か。

 

あたしは…。

 

――――――――

 

そしてあたしはカルミナのライブの最中、クリスティーナとはぐれシャドウの討伐をしていた。

はぐれシャドウって言うのは陛下の支配からも外れてただ人を襲うだけの魔物になったものらしい。

それをひたすら狩り続ける。

 

カルミナの歌がかすかに聞こえるけど、それを気にしないようにシャドウを倒す。

 

「なるほど、これは頭の固い我らが団長殿では対応できぬな。まさか仕えている王が、このような危険な物を野放しにしているなど。想像もしていまい…まさに、我々にしかできぬ仕事だな」

 

「そのようね…はあっ!!」

 

ただただ魔法をぶっ放す。

 

『私のかわいいキャル…』

 

陛下のために!

 

 

そして夕方。

はぐれシャドウの討伐を終えた頃にライブはすっかりクライマックスだった。

ツムギは当然いる。

 

「…なんだ。アンタも輝いてるじゃない」

 

あたしと違って。

 

「はあっ…疲れた…あたし…何やってんのかな」

 

――――――――

 

「あたしは…あの方の…ぷりんせすないと…」

 

あたしは路地で目を覚ました。

どうやら疲れで気絶寸前のように眠たようになっていた。

 

「キャルちゃ~ん!」

 

「キャル~!」

 

「キャル?」

 

「どこにいったんだキャル!」

 

「キャル様ぁー!」

 

この声は…全く…しょうがないわね。

あたしは体を起こして、その声の方へと向かった

 

「大声でやめてよ。恥ずかしいじゃない」

 

 

「おかえりなさい。キャルちゃん」

 

誰かのために…。

あたしは…

 

「ただいま」

 

――――――――

 

そしてその帰った後。

ペコリーヌとユウキとコロ助は夕食の準備中の中、アタシは本を読んでいた。

 

「…」

 

「何よミカ、あたしの顔になんかついてるの?」

 

「なんか疲れてる様に見えるけど」

 

さすがにミカにはバレるわよね…。

ほんと勘が鋭い。

 

「まあちょっとね。あたしも色々と付き合いがあるのよ」

 

「ふーん…じゃあ」

 

そしてミカはポケットからあるものを取り出した。

 

「これって…」

 

「うん。火星ヤシ。栄養はあるからとりあえず食べて」

 

なんで火星なのかは知らないけど、ヤシ…つまりデーツをミカからもらう。

そしてそれをあたしは口に運んだ。

 

「…変わらない味ね」

 

「まあね」

 

「でもこういうのもたまには良いわ」

 

ホッとするような…なんかそんな感じがする。

 

「なんだぁ?お、火星ヤシじゃねえか」

 

「オルガも食べる?」

 

オルガもミカから火星ヤシをもらった。

 

「おう。……んぐっ!?」

 

だがそのオルガは突然倒れて謎の希望の花とかいうスキルを発動させた。

 

「デーツ食べただけでなんでそうなるのよ!?」

 

「あ、オルガハズレ引いた」

 

「そっかぁ…ハズレを引いたから…じゃないわよ!多少苦いだけでかわりないじゃない!」

 

「そんだけ俺はミソッカスだぞぉ…」

 

「あんま説明になってないわよ!」

 

はあっ…やっぱりここは退屈せずに済みそうね…本当に。

 




この話は2期2話をキャル視点から描きました。
1期だと少し自重してたが2期はミカキャルで行く。
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