戦騎絶葬シンフォギア   作:バアル・ペオル

2 / 3
仕事してたり、ガンプラを作ってたりしました。
久々の投稿ですリハビリで書いてるので駄文です。
あと……上手くセレナ書けてないと思いますがごめんなさい。


ネフィリム訪ねてどんくらい?

本編より6年前某研究施設

 

 壊れた機材、蒼く燃え盛る室内、白い巨体の完全聖遺物『ネフィリム』は咆哮し暴れまわる。

 そしてそれと対峙してるのは本来の歴史なら13歳の少女『セレナ・カデンツヴァナ・イヴ』である、そう本来ならば。

 

 「アァァァァ……」

 「カイトさんは……貴方はいったい…」

 

 今ここで対峙してるのは、セレナを背に何故か蒼い炎を纏ったツギハギ服のゾンビ、『蒼井海斗』であった。

 

■■■

 

 ハローハロー?海斗くんです、現在某研究施設に潜伏中です、どうやって見付けたって?そりゃ完全聖遺物なんて物は、わりと簡単に感じたよ。

 中身は違うがこれでも肉体は元世界を守る守護者みたいな存在だったからな。

 

そんなことより今施設の通気の配管を球体状で移動中、ちょいちょい通気口から部屋とか覗いてるけど、レセプターチルドレン?として集められた子供がちらほら……「あの…そこに誰か居るんですか?」……は?

 俺は通気口から辺りを見回すと明らかに此方を見ている女の子が居た、見た目は茶髪の長髪に年齢は十代前半だろうか?だいぶ幼い顔立ちで緑色っぽい瞳……あれ?コイツもしかして『セレナ・カデンツァヴナ・イヴ』じゃね?

 

 「どうしたの?セレナ?」

 「姉さん、実はあの辺りに誰か居たような気がして……」

 

 とセレナと呼ばれた女の子は此方を指指してきた……ってバレてる!?しかも姉さんと呼ばれた女の子!あの特徴的な髪型!マリアさんじゃね!?

 と動揺しているとマリアは此方を向いてじっと見てから直ぐにセレナの方を向き。

 

 「セレナ一緒に付いてきて?大人の人達を連れて調べてもらいましょう。」

 

 やっべ!?まずいまずいまずい、いくらこの球体状でも見つかるのはまずい!

 俺は急いで来た道を戻り外へと脱出した。

 

 

■■■

 

 

時は進んで翌日の深夜

 

 さてさて流石にレセチル(レセプターチルドレン)達も寝静まった頃だろ。

 俺は今度は別の配管から侵入をしていた、だって昨日通ってきた配管の入り口は警備員が居たからさ、仕方なく球体状でギリギリ入れそうな所から入った、まぁ最初から此方から入れば良かっ……「また来たんですか?」何でぇ?俺は近くの通気口から辺りを覗くと、そこには白い寝間着を着たセレナが居て、正確に此方を向いていてた。

 

 「あの……あまりこの建物には入らない方が良いですよ?」

 

 うん知ってる、多分此所が聖遺物研究機関『F.I.S.』の研究施設だって事は予測できるし、セレナ達が居るってことは、完全聖遺物のネフィリムが此所で研究されてるだろうってのも見当がつく。

 まぁそんな事は良い、さっさと此所から抜け出して、また侵入ルートをさがそう。

 俺は再び施設を抜け出して侵入経路を探すことにした。

 

■■■

 

 しかして翌日、その翌々日、その翌々々日、果ては一ヶ月近く。

 

 「あ……こんばんは、また来たんですね?」

 

 此方を正確に向いて挨拶してくる『セレナ・カデンツヴァナ・イヴ』がそこに居た。

 

 しつけぇぇぇぇ!?何で!?何で!?毎回見つかるの!?姿を見せるはおろか音すらも立ててないんだよ!?しかも朝と夜とその日その日でランダム(その時の気分)で決行してるのに毎回見つかるの何でぇ!?

 

 「えっと、今は私以外誰も居ませんから出てきてくれませんか?」……はぁ?

 

 今コイツ何て言った?『私以外誰も居ないから出てきてくれませんか?』だって?

 一応再び通気口から部屋を見渡すが本当にセレナ以外の人影が見当たらなかった。

 え?何?意図が読めない、罠?それとも他に何か考えが?

 予想外の言葉に混乱していると、セレナは慌てた様子で「えっと、出てきたくないならせめて話を聞いてくれませんか?」と言ってきた。

 

 セレナは通気口の近くまで来ると壁に背中を預けて語りだした、語り出したと言っても内容は今日はこんな事があったとか、外はどんな感じか?とか身内がこんな事してこんなオチがあったとか、そんな話だった。

 

 「えっとすみません!?私ばかりえっと……そう言えばお互い名前を知りませんよね?私はセレナ、セレナ・カデンツヴァナ・イヴ」

 

 一頻り話すとはっとした表情で名前を教えてきた、いや、知ってるし何とかくと言うか予想が出来てたから驚かんけどやっぱりセレナお嬢か。

 

 「えっと…貴方の名前を教えてもらえますか?」

 

 いや、無理なんやが?教えたくないとかよりも、この体で発声ができない(喋れてもゾンビの様に唸る感じ)。

 チラリとセレナの顔を見れば少し不安げな表情で此方を見ている……はぁ。

 

俺は球体状態から元に戻り……クッソ狭い……まぁいい、通気口の蓋を外して腕をだす。

 

 「…………っ!?」

 

 おぉビビっとるビビっとる、そりゃいきなり継ぎ接ぎだらけの腕が出てきたら誰でもビビるわな。

 俺はそんな反応を若干楽しみつつ指先に蒼い火を灯して壁を焦がして『KAITO』と書く。

 

 「か……いと?」

 

 あまり痕跡を残したくないけど元々セレナには見つかってるし別に良いか。




これからはもう1つの方もちょくちょく書いていきます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。