おっぱいマスターはやて   作:暗黒パンパース

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十一

「ねえ変身してよ」

 

「ええ、またかい? いい加減にしておくれよ」

 

「お願い、お願い」

 

「はいはい、これでいいんだろ」

 

「力入れて、力」

 

「もう〜何とかしておくれよフェイト〜」

 

「おお〜手触りいいのに固い。流石フェイトちゃんの使い魔。すばらっ!」

 

「そうかな? ありがとうはやて」

 

「アルフ! ハグしてハグ!」

 

「はいはい、やればいいんだろ。こういうのは自分ちのに頼みなよ」

 

 最近アルフの筋肉にハマってる。しなやかな筋肉とボリュームあるおっぱいがミスマッチ!こんなにいいものを隠しておくなんてフェイトちゃんも人が悪い。ちなみに今はフェイトちゃんのマンションに来ているよ。今日はフェイトちゃんが槍の練習に付き合ってくれるのでやってきました。バルディッシュ使うからね、ポールウェポン使いとして指導してくれるよ。あとリンディママに甘えに来た。

 

「ハッ!」

 

「えい」

 

「ハアッ!」

 

「やあ」

 

 気合の入った声がフェイトちゃん、ひらがなの声が僕。フェイトちゃんの動きは鋭く僕に練習用の棒をカッと打ってくる。むむむ、同い年でここまで差が出るとは、油断…慢心…環境の違い。苦し紛れに棒を横薙ぎに振るうとフェイトちゃんはサッとしゃがんで避け、そのまま低い姿勢で僕に接近して来る。遠心力で外に向かっていった棒は僕の力では戻すことは出来ず詰みとなった。

 

「はぁ〜あんたも飽きないねえ。フェイトに勝てるわけないじゃない」

 

「ふぅ〜別に勝つためにやってるわけじゃないからいいんだよ。リハビリだよ、リハビリ」

 

 呆れたアルフの声に言い訳して休憩する。リンディママがドリンクを持って来てくれた。リハビリの進展具合を報告すると、自分のことのように喜んでくれる。

 

「フェイトはいいのかい?」

 

「うん、あの甘えっぷりを見てるとそれだけでお腹いっぱいだよ」

 

 外野から何か聞こえたけど問題ないぜ。そういえばリンディママはフェイトちゃんの保護責任者と同時に義母でもあったね。フェイトちゃんは甘えなくていいのかな?まあ僕がいない時にいくらでも甘えられるし、別にいいよね。

 槍の練習再開。相変わらずかすりもしない僕。寸止めで相手してくれるフェイトちゃん。なんか申し訳ないね。

 フェイトちゃんも大人になったらおっぱい大きくなるからね、期待大だよ。かと言って今魅力がないかと言われればそうではない。今だけしかない魅力がある。その妖精のような容姿がそうだ。まるで作られたかのような精巧さ、人が最も美しいと思う黄金比、金に輝く髪と赤いルビーのような瞳。ふつくしい……

 

「ITE☆」

 

「あ、ごめん。でも今のははやてが悪いよ。練習中にボーッとしちゃ駄目だよ」

 

「ごみん、ごみん。ついついフェイトちゃんに見惚れちゃって」

 

 フェイトちゃんばかり見てたらうっかり避け損ねた。謝るついでにフェイトちゃんを持ち上げておく。するとフェイトちゃんはポッと赤くなって照れる。うはwカワユス

 この日は夕飯前に練習を打ち切った。ふぅいい汗かいたぜ。晩御飯を頂戴してお風呂をかしてくれることになったけど、僕は紳士だからレディファーストでフェイトちゃんを先に入らせたよ。ちなみにフェイトちゃんとは一緒に入ったりしません。同い年で一緒に入るのはすずかちゃんだけかな……まだ一緒に入った事ないけど。

 番犬としてアルフが一緒にいるから入らないんじゃないかって?そんな理由で別々に入るわけじゃないよ。目的はキッチンで料理をしているリンディママに突撃だ!のりこめー!僕はリンディママのムチムチなお尻に顔からアタック!むふー。

 

「キャッ! 危ないわよはやてさん」

 

「リンディママ、二人の時ははやてって呼んでよ」

 

「危ないでしょはやて」

 

「はーい、ごめんなさい♩」

 

 あれから二人の時は秘密の親子になっている。さん付けじゃなくて、名前で呼び捨て。ママが出来て僕、マザコン!マザコンになってから僕は悪戯っ子になった。リンディママ限定だけど。なんというか不思議なことに叱られると気持ちいいのだ。怒られるためにリンディママを困らせる。それが分かってるのでリンディママも優しく僕を叱ってくれる。怒られる僕はヘヴン状態。

 

「お腹すいた」

 

 と言いつつ、お尻に顔を押し付ける。リンディママは迷惑そうな素振りもない。

 

「今日はこれよ。ちょっと味見して貰おうかしら。はい、アーンして」

 

「アーン」

 

 手で摘まんだおかずを食べさせて貰う。うん、美味しい。やっぱり自分で作るより人に作ってもらった方がいい。大人しく待っているように言われたので、素直に言うことを聞く。皿でも並べようかな。しかしクロノくんは悪い子だな。自分と同じような人を作らないために、身を粉して次元世界の平和を守って、こんな素敵なママを放っておくなんて。でも子供が追いかける夢を見守るリンディママまじ母親。次元世界を守るクロノくんマジ執務官。クロノくんは次元世界を守るために前に進み続ける。でもたまには振り返ってあげて欲しい。後ろで見守っているリンディママを安心させてあげるべき。まあそんなことはどうでもいい。僕はクロノくんのかわりにリンディママに甘えまくるから、帰ってこなくていいよ(ゲス)

 フェイトちゃんがお風呂から上がって来たようだ。次は僕が入るんだけど、うーんリンディママと一緒に入りたいけどタイミングが悪いなあ。かと言って汚れたままご飯食べるの嫌だし、フェイトちゃんを一人で食べさせるもの気が引ける。何かいい案はないものか……ないな。汗でビッショリってわけでもないし、先にご飯を食べよう。

 

「いただきまーす」

 

 三人と一匹?で食卓を囲む。湯上りフェイトちゃんほこほこして美味しそう。髪解くとマジ天使。僕の対面に座ってて、その隣にはアルフ。僕の隣にはリンディママ。

 

「はやてさん、ご飯がついてるわよ。とってあげるからジッとしててね」

 

 フェイトちゃん見ながら食べてたら、ご飯粒が口元についてしまったようだ。大人しくして取ってもらおう。

 リンディママは手で取るのかと思いきや、顔が近づいてきて口で取った。もうちょっとでチューするところだった、惜しい。でも、フェイトちゃんたちの目の前でやるのはやめて欲しい。流石の僕も恥ずかしいよ、二人きりなら何でもするけど。

 

「なんだいはやて、照れてるのかい? あたしにあんなことさせといて」

 

「アルフさん、あんなことって?」

 

「あたしに抱きつかせてたんだよ」

 

 リンディママはまぁ!と驚いて、どうして私にはさせてくれないの?と悲しい顔をした。これは僕を恥ずかしがらせて遊んでるな。これもリンディママの子育て欲なら致し方なし、リクエストに応えて顔をプイッと背ける。べ、別に僕が恥ずかしいからじゃないからね!ホントだからね!

 

「あら、恥ずかしがって拗ねちゃったわ。ごめんね、はやてさん♪」

 

 全然謝るような口調じゃないけど楽しそうな声。ソッポを向く僕の頭をおっぱいに抱き込んで謝ってくる。さ、流石にフェイトちゃんの前ではちょっと。

 フェイトちゃんは何故か真剣な目で僕を見ていた。やめて、そんな目でみないでぇ!あ、でもリンディママのおっぱい柔らかくてあったかい。

 食事が終わるとリンディママは食器を洗いにキッチンへ。僕とフェイトちゃんはリビングのソファで満腹感にまったりしていた。

 

「ねえ、はやて」

 

「なあにフェイトちゃん?」

 

「どうやったらはやてみたいに甘えられるのかな?」

 

「ブフォッ⁉︎」

 

 何という質問をしてくるんだフェイトちゃんは。僕の行動は全てナチュラルなものなので、意図して甘えてるわけでもないんだけど。あら、それって僕が甘えん坊ってことに……考えるのはやめよう。

 

「別に甘えてるわけじゃ……」

 

「でも抱きついたりしてるよね?」

 

 フェイトォ!何処で見た⁉︎僕の秘密がががが!だったらフェイトちゃんも抱きつけばいいじゃない!僕がやってるとただのマザコンだけど、女の子のフェイトちゃんなら別にそうはならないでしょ。恥ずかしがることはないんだよ!アルフの太ももに頭乗っけるみたいにやればいいんだよ。僕にもアルフの太ももかしてくだしあ!

 

「でも、迷惑じゃないかな……」

 

 何を言ってるんだフェイトちゃんは。自分の子供を拒絶する親が何処にいるんだ。いた、いました!プレシアママンでしたぁ!でもあれは特殊なケースでリンディママには当てはまらない。

 

「フェイトちゃんはどうしてハラオウン家に引き取られたの?」

 

 一応これを聞いておかないとね、いきなりプレシアママンの事とか語りだしたら何故知っている⁉︎ってなるもんね。フェイトちゃんは悲しそうにPT事件の事を話しはじめた。とても辛そうだ、プレシアママンの事を思い出してるんだろう。やはり母親の事を思ってやったのに最終的に拒絶されたのがきいてるんだろうね。リンディママはそんなことないよって言っても、頭では分かっているけど心が拒絶されることを怖がってると思う。だから踏ん切りがつかないんだ……たぶん。どうしたのもかな、何とかフェイトちゃんの背中を押してあげたい。リンディママのほうもフェイトちゃんに近付こうとしてるけど、フェイトちゃんが逃げちゃってるっぽい。まるで怯えた仔犬だ。犬耳フェイトちゃんか……いいね!

 

「……という事なんです」

 

「まぁそうだったの……」

 

 で、今はリンディママとお風呂に入ってます。おっぱいにじゃれながら、さっきのフェイトちゃんの話をしてる。フェイトちゃんにはそれっぽいアドバイスをしてお茶を濁した。別にいい案が思いつかなかったわけじゃないよ。リンディママにお願いする為だよ。

 そのお願いとは戦闘時におけるクロノくんの癖や弱点を教えて貰う事だ。フェイトちゃんはアースラの預かりになってるから、クロノくんと顔を合わせる事が多い。模擬戦も結構やってるけど全敗状態。ここに一石を投じてフェイトちゃんに勝たせようというのが僕の案だ。クロノくんに弱点教えろやって言ってもKYだから教えてくれない(KY関係ない。くろかわっ!)

 何で甘えるのに模擬戦なんだと言われると、フェイトちゃん勝利→リンディママが褒める→フェイトちゃん有頂天→二人は幸せなハグをして終了。大雑把に言うとこんな感じだ。完璧な作戦だろ?

 

「さ、洗ってあげるから出ましょうね」

 

「わーい」

 

 まあ打倒クロノくんは置いといてお風呂の続きと行きましょう。リンディママに頭を洗って貰うよ。勿論この間はリンディママに引っ付いたままだ。交代してリンディママの髪も洗うよ。長いから洗うの難しい。短い人は適当にわしゃわしゃしてればいいけど、長い人はそうもいかない。守護騎士もシャマルとザフィーラ以外は皆ロングヘアーだからね。アギトも長いよ。だからちょっと学習したよ。守護騎士たちには綺麗でいてもらいたいからね。

 

「はやては洗うの上手ね」

 

「そうかなあ」

 

 実はリンディママのために練習してました。というのは冗談、守護騎士たちの髪を洗ってるから勝手に上達したっぽい。ヴィータ、アギトなんかは一緒に入ったら必ず洗ってる。

 頭が洗い終わったら本命の体。リンディママは優しい手つきで、僕のデリケートゾーンも洗ってくれるよ。勿論素手でね。ぷりっぷりのミニソーセージいかがですか?そんなに触っても何も出ませんよ。何?何時ものおっぱいのお返し?お返しなら仕方ない。

 

「ムズムズする」

 

「うふふ、それじゃあ交代しましょうね♪」

 

 なんだか寸止めされた気分。今日は前から洗うよ。いきなりおっぱいが邪魔してくるけど我慢我慢。上から順番に洗っていく、あえておっぱいはスルーした。背中も後回し。胸以外の胴を洗って下腹部へ。髪と同じ色の薄っすらとした茂みに冒険だー!ここは敏感だから素手でね。指を這わせると割れ目に指が沈む。おお、これが人体の神秘なのか。でもよく見えないぞ。

 

「リンディママ、そこに立ったまま手をついて」

 

「?こうかしら……ちょっとこの格好は恥ずかしいわ」

 

 リンディママは浴槽の縁に手をついてお尻を僕に向けた格好になっている。内股になって隠そうとしてもダメ。僕は両手でお尻を洗いながら真ん中を広げる。前どころか後ろまで見えちゃってるよ。これが禁断の花園?なのか。掌でマッサージするように秘所を揉み込む。これはただ洗ってるだけですから、うっかり指が入っても事故です。一瞬だけ指を差し込むとリンディママはビクッと震えたけど、すぐに引き抜いたので偶然と思ったようだ。それにしてもリンディママの中は熱かった。一瞬だったのに火傷するかと思ったよ、女の人ってあんなに熱いんだね。時間にして一、二分の僅かな冒険だった。

 最後に僕のエベレストに挑む。前に背中が残ってる。普通に後ろから洗わない。前から行くよ。簡単に言うと前から抱きついて背中を洗う。

 

「背中洗うね。あ、そのままでいいよ」

 

 リンディママが後ろを向こうとしたので止めた。リンディママの膝の上に座ってだいしゅきホールド。

 

「えへへ、あったかいね」

 

「そうね〜、とても気持ちいいわ」

 

 僕のエンジェルスマイルにリンディママはメロメロ(死語)だ。おっぱいが僕の体に圧迫されて潰れている。このまま背中に手を回して抱き着きながら洗う!我ながら変態だと思う。でも子供だから問題無いね(ゲス)おっぱいが潰れる感触を味わいながら背中を洗う。洗いながらもリンディママの首元に頬ずりして存分に甘えた。

 背中が終わると最後の砦、おっぱいだ。手にたっぷりと泡をとって胸を覆っていく。泡ブラだね。付け根に指を当てておっぱいに沿って動く。次はグイグイ持ち上げながら中心に向かって洗う。意外と重くて重労働。中心部の突起はしっかり指でこねる。試しに核ミサイルのスイッチを両方とも指で押すと、むにっと先っぽが沈み込んだ。すげえ!

 

「んっ♡ ダメよ」

 

 ちょっと感じた?指でこねるのはよくて、押すのはだめなの?よくわからんね。

 体を流して湯に浸かる。おっぱい枕でまったりする。極楽極楽♪

 

「はやて、フェイトさんのことお願いね」

 

「うん、任せてよ。でもフェイトちゃんのこともフェイトって呼んであげてね」

 

 そう、これでいいのだ。このくらいの歩み寄りをリンディママにもして貰わないと、いつまでたっても進展しないからね。

 

「そうね、そうしてみるわ」

 

 リンディママのおっぱい枕から頭を起こし、前向きに抱きつく。リンディママの顔を見上げるとニコッと笑った。女神の微笑みでニコポされる僕……普通逆じゃね?照れるので胸に顔を埋めて隠す。大きいからね、息が出来ないくらい顔が隠れるよ。

 

「ふふふ」

 

 何がうれしいのか、リンディママはご機嫌だ。うん、そろそろいいだろう。

 

「リンディママ……」

 

 瞳を潤ませて見つめると、あらあら何て言って僕を横に抱きなおした。頭はリンディママの腕が支えてくれる。授乳体勢が整った、いざ!ちゅっちゅっちゅぱっとおっぱいを啄ばむ。桃子さんみたいに出ないけど、やっぱり甘いような気がする。両手でおっぱい弄びながら懸命に吸い付く。

 

「もう、そんなに吸っても出ないわよ♡」

 

 うん、分かってる。でもやめられない、とまらない、おっぱいちゅうちゅう。吸っていると先端が少し固くなったような気がする。

 

「っん♡」

 

 リンディママの艶やかな声が漏れた。でも僕は吸うのをやめない。固くなったおっぱいの先っぽをちゅうちゅう吸いながら、舌でこねまわす。先端の突起を甘噛みするとリンディママは震えた。

 

「っ♡」

 

 声こそ出さないものの、結構な力で僕の頭をおっぱいに押し付けた。しばらくすると力が抜けて弛緩しはじめたので、口を離してリンディママの顔を見ると上気した顔で惚けてた。やりすぎたかな?余韻に浸ってるリンディママを邪魔しないように反対側のおっぱいを頂こう。

 

「ちゅぱちゅぱ」

 

 ちゅぱざえもんみたいな音だな。

 

 お風呂から上がるとソファでマッタリ。フェイトちゃんは自室にいるので、僕はリンディママの太ももに頭を乗せて転がってる。

 リンディママは透け気味のミニキャミで、生肩とうなじがセクシー。ミニなのでパンツも見えるよ。太ももも生足でスベスベ。ぺろぺろしたい。

 リンディママがローテーブルの上に置いてある化粧水みたいなのを取るたびに、僕の顔におっぱいが押し付けられて幸せ。今度リインフォースにもしてもらおう。リンディママは化粧水なんかでお手入れしなくても綺麗なのに、やっぱり年齢気にしてるのかな?

 迎えが来るまでリンディママの太ももとおっぱいに挟まれながら、クロノくんの弱い所を教えて貰った。クロノくんの弱点を突くまでの戦術をマルチタスクを駆使して組み上げて蓄積していく。リインフォースにも手伝って貰って内容を詰めておこう。

 念話で迎えに到着したと連絡があったのでリンディママに伝える。おっぱいごちそうさまでした。玄関までワザワザ見送りに来てくれるリンディママ。そうだ、あれをしてみよう。別れる前におっぱいにぎゅーっと抱きついてムニュムニュと手を動かしリンディママ分を補給しておく。切れたらまた来るけど。いつまでもこうしていたいけど帰らないとね。僕が力を抜くとリンディママも抱擁を緩めてくれた。

 

「それじゃ気をつけて帰ってね」

 

「うん、わかった。じゃ()()()()()()

 

 リンディママの頬にキスして笑顔で玄関を出る。一体どんな顔をしてたんだろう。気になるけど敢えて見なかった。

 

「もう、はやてったら……」

 

 一階のエントランスに行くとシャマルが迎えに来ていた。とてとてと走っておっぱいにふにょんと抱き着く。

 

「今日はどうでしたか?」

 

「今日もいい感じだよ。そのうちもっと動けるようになるさ」

 

 シャマルと手を繋いで帰りながらフェイトちゃんの計画を話す。守護騎士の参謀役もやってるシャマルならいい戦法を思いつきそうだ。

 それから対クロノくん用の戦法を守護騎士たちと考えて、フェイトちゃんちのマンションへ通って教える。クロノくんの代わりにはならないけど、戦法の練習に付き合ってリハビリする。そしてリンディママに甘えて帰るという日々。

 リンディママもフェイトちゃんのことをフェイトって呼ぶようになった。初めはフェイトちゃんも驚いてたけど、照れながら返事してたフェイトちゃんカワユス。しかし何故か僕まで呼び捨てにされるようになった。二人だけの時に呼ぶようにしてたのに!秘密のいけない関係みたいでドキドキワクワクが良かったんだよ。でもフェイトちゃんのためだし仕方ないね、我慢するよ。

 ついに決戦の日。アースラにお呼ばれした僕と守護騎士たちはクロノくんとフェイトちゃんの模擬戦を観戦する。クロノくんは何でこんなにギャラリーが居るんだと戸惑っていたけど問題ない。フェイトちゃんはちょっと緊張している。

 やがて準備が整い開戦のブザーと共にアナウンスが流れた。

 

「開始!」

 

 アナウンスはエイミィさんか。可愛い系の元気な声がよく響く。おっと始まったのに余計な事を考えてたら見逃しちゃうよ。

 フェイトちゃんは組み立てた作戦通りに動いてクロノくんを誘う。魔力量ならフェイトちゃんに分がある。それに任せた力押しでは勝てないのがクロノくんだ。苦手な所を的確に攻めて、癖で出来た隙に攻撃する。クロノくんの苦し紛れの反撃も予測通りで問題にならない。

 得意の高速接近戦に頼りがちなフェイトちゃんだけど、シュート&ランならぬムーブで完全に射撃戦で戦ってる。接近するとクロノくんはイヤラシイところにバインドトラップしかけてるからね、ほんとイヤラシイ。しかもかかったらかかったでドヤ顔するからね。殴りたくなるよね。

 背後を取るのが癖のフェイトちゃんには絶対に自分から近づくな、背後は取るなと言ってある。スティンガースナイプは迎撃、スティンガーレイは回避か迎撃。ブレイズキャノンはきっちり躱す。フェイトちゃんは防御力が弱点なのでなるべく受けることはしない。クロノくんの挙動に注意して仕掛けたバインドを避ける。これだけでクロノくんはかなりやり辛いだろう。逆にこちらの設置バインドに引っ掛けて足が止まったところに砲撃。

 

「プラズマスマッシャー!」

 

『Plasma Smasher』

 

 ほらね、クロノくんはシールドで受けるしかない。煙が晴れて出てきたクロノくんは少しシールドを破られたらしく、バリアジャケットがちょっと破れていた。今のタイミングならカートリッジを使った砲撃をするところだけど、模擬戦のため使用は禁止されている。カートリッジが使えないのがほんと残念。

 

「危なかった」

 

 全然危なくなさそうな声で言われてもねえ。クロノくんはS2Uをカードにして仕舞うと、懐から別のカードを取り出した。マズイなあれはデュランダルじゃないか。

 

「フェイトちゃん!」

 

 別の場所からフェイトちゃんを応援する声が。そちらを見るとなのはさんが来ていた。何時の間にか来ていたなのはさんの応援にフェイトちゃんは気合いが入ったようだ。しかしデュランダルはマズイぞ。

 フェイトちゃんはデュランダルが出てきても作戦通りに攻めていたけど、本来ならば隙になるはずのタイミングはデュランダルの性能によりカバーされ、逆にフェイトちゃんが隙を晒す結果となった。

 デュランダルは最新の技術を惜しみなくつぎ込んだ超高性能デバイス。対するフェイトちゃんのバルディッシュ・アサルトはフレームが強化されてカートリッジが付いただけ。バルディッシュ自体の性能が上昇してるわけじゃない。カートリッジが使えれば話は別だけど今は使えないのだ。

 デバイスが変わってから徐々に追い詰められるフェイトちゃん。その表情には焦りが見えた。焦っちゃダメだよフェイトちゃん、落ち着いて機会を待つんだ。

 しかしフェイトちゃんは焦りで挙動が雑になっていった。デュランダルの処理能力でバンバン魔法を撃つクロノくん。フェイトちゃんは避けるので精一杯だ。そんなフェイトちゃんにクロノくんのバインドが引っかかった。驚愕に目を見開くフェイトちゃん、やっぱりドヤ顔のクロノくん。今すぐ殴りたい。

 

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 

 クロノくんの大技だ。デュランダルのおかげで展開が超早い。これはバインドの解除が間に合わない。そして無情にも魔法は撃たれた。フェイトちゃんに降り注ぐ魔力刃の雨。シールドこそ張っているものの、魔力刃の爆煙にフェイトちゃんの姿は見えなくなった。

 皆、心配そうな顔でそれを眺める。薄れた煙から現れたフェイトちゃんのバリアジャケットは見るも無残な姿に。マントもスカートもないし、グローブとニーソも破れてる。それでもフェイトちゃんは落ちていない。むしろ構えていた。あれを耐え切ったのか⁉︎

 

「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。フォトンランサー・ファランクスシフト」

 

「なっバインド⁉︎」

 

 恐らく撃たれている間に一緒に用意したんだろう。これは予想外。カートリッジを使えなかったから、魔力を無駄遣いすることなく温存するような戦い方になった、それが功を奏したのかもしれない。

 

「撃ち砕け、ファイアー!」

 

 今度はクロノくんが撃たれる番だ。38のスフィアから放たれる1064発のフォトンランサーが襲いかかる。さてクロノくんがこれで落ちてくれるといいけど。4秒後全ての斉射が終わり、トドメを撃つ為にスフィアを手に集める。集まったスフィアは雷の槍と化し相手を貫く。

 

「スパーク……エンド⁉︎」

 

 フェイトちゃんの声が驚愕に変わる。投擲のフォームで動きが止まった。フェイトちゃんの手が……氷ってる⁉︎

 

「アイスバインドだ。流石にそれを撃たれて耐え切る自信はないな」

 

 ノーダメージ⁉︎そんな馬鹿な!なのはさんの防御でもノーダメージではいかないんだよ!それが無傷なんてありえない。

 クロノくんは動けないフェイトちゃんに接近してデュランダルを振りかぶる。

 

『Break Impulse』

 

 ここに来て動けないフェイトちゃんを確実に仕留められるように当たれば間違いなしの選択をしてきた。この辺は確実性を重視するクロノくんらしい。

 フェイトちゃんは諦めずにバルディッシュで受け止めた。本来は避けるべき魔法をデバイス越しとはいえ受けるフェイトちゃんの執念には脱帽だね。でも魔法の効果ですぐに力が入らなくなりバルディッシュは手から零れた。完全に終わりだ。

 

「フェイトちゃん! 負けるなー!」

 

 気が付いたら叫んでた。何を言ってるんだ僕は、どう見たって詰みなのに今更応援してどうなるんだ。頭では分かってるのに口が勝手に動いてしまった。

 

「終わりだっ!」

 

 クロノくんがデュランダルをもう一度振りかぶり、ブレイクインパルスがフェイトちゃんに襲いかかる。誰もが終わったと思った。僕だってそう思ったよ。けどフェイトちゃんは諦めていなかった。

 

「スプラッシュエッジ!」

 

 デバイスなしの状態……バルディッシュを持っていた手で、痺れているはずのその腕で魔力刃を発生させてクロノくんに斬りつけた。

 

「何⁉︎」

 

「はああああああああ!」

 

 裂帛の気合いと共に魔力刃はクロノくんに命中した。しかしクロノくんのブレイクインパルスもフェイトちゃんに命中していた。

 

「相討ちか⁉︎」

 

 シグナムが思わずといった様子で声をあげた。まさかあそこで反撃がくるなんてクロノくんも思わなかっただろう。二人は飛行魔法を維持出来ずに落ちていく。

 しかし途中でクロノくんは復帰した。残念ながらフェイトちゃんはそのまま落下してホールディングネットに受け止められた。

 あ〜あ、もう少しだったのに。やっぱりデュランダルを出されると厳しかった。デュランダルを出される前に決めたかったけど、フェイトちゃんはカートリッジ使用禁止だしこの辺りが妥当な結果なのかもしれない。でも最後のスプラッシュエッジは完全に予想外だったよ。フェイトちゃんの勝負にかける執念を見たね。勝つことは出来なかったけど、予定通りに進めるよ。フェイトちゃん敗北→リンディママが慰める→フェイトちゃん有頂天→二人は幸せなハグをして終了。

 さあリンディママ、出番だよ。訓練室から出てくるフェイトちゃんを出迎える。アルフに支えられながらヨロヨロとこちらに向かって来た。バリアジャケットが所々破れて色っぽい。子供なのにこの色気、フェイトちゃんの将来が心配です。

 

「惜しかったわ、フェイト。でもよく頑張ったわね。凄いわ」

 

 勝ったのに労いの言葉もないクロノくんマジ可哀想。略してくろかわ!そこはエイミィさんがフォローしてくれるから問題なし、エイミィさんマジ正妻。クロノくんとお幸せにね。

 フェイトちゃんはリンディママの言葉に感極まってうるうるしている。そしてやっとこさ二人は幸せなハグをして終了。

 なのにどうして僕に抱き着くの?

 

「ごめん、はやて。勝てなかったよ。はやてがあんなに頑張ってくれたのに……ごめん、ごめんはやて」

 

 あるぇー?おかしいな。どうして僕の方に?リンディママを見ると口に手を当てておほほみたいな事をしている。困って守護騎士たちのほうを見ると皆目を逸らす。シャマルだけはどうぞ、みたいな感じでニコニコしている。え?僕が慰めないといけないの?予定と違うんですけど?仕方ないなあ。

 

「フェイトちゃんは頑張ったよ。特に最後のは僕も予想外だった」

 

「応援してくれたから」

 

「え?」

 

「はやての声が聞こえたから諦めなかった」

 

 フェイトちゃんはそう言ってから僕の胸に頭を埋めて震えはじめた。予定と違うし、これどうしよう……そんな僕に救世主が!リンディママがフェイトちゃんを後ろから抱き締めてくれた……僕ごと。リンディママの抱擁力に万歳。

 しばらくそのままにしてると何時の間にかみんな退場しててリンディママとフェイトちゃんと僕しかいなくなってた。リンディママは薄汚れたフェイトちゃんを綺麗にしてあげてねって言うから、言われた通りアースラの浴室に連れて行った。浴室に向かう道中、一言も話さなかったけどフェイトちゃんと手を繋いで歩いた。

 何にも話さないので、そのまま一緒に入ってフェイトちゃんを洗ってあげたよ。頭のてっぺんから爪先まで。フェイトちゃんはちょっと膨らみかけてた。何がとは言わないけど。今のフェイトちゃんの魅力は尻だ!引き締まってるのにとろけるような感触。バリアジャケットのレオタードが食い込むお尻は素晴らしい。機会があればヴィータのお尻と触り比べたいね。

 そんなことがあってからフェイトちゃんはやたらと僕にスキンシップをしてくるようになった、所構わずだ。おかげですずかちゃんが暗黒面のフォースに目覚めかけてたよ。良く考えるとフェイトちゃんのほうがすずかちゃんより先にお風呂一緒に入っちゃったよ。また一緒にお風呂入ろうねって人前で言うもんだから、死ぬかと思った。アリサちゃんに変態!変態!変態!(ご褒美)って罵られるし、すずか様にへーとかふーんとか私より先にフェイトちゃんと入ったんだ……とかハイライトのない瞳で言われた時には死を覚悟したね。闇の書の闇よりすずかちゃんの闇のほうが怖いとかどういうこと?なのはさんは私も一緒に入るの!とか言うし。なのはさんはユーノくんと入って下さい。

 こうしてリンディママとフェイトちゃんの距離を縮める計画は失敗に終わったのでした。ちゃんちゃん♩

 後からエイミィさんに聞いたけど、クロノくんは一見ノーダメージに見せかけて実はかなりダメージを受けていた。それを誤魔化す為にバリアジャケットを再構築してノーダメージに見せた。最後にブレイクインパルスを使ったのも魔力が残っていなかったからなんだって。ブレイクインパルスなら少ない魔力でも使えて、それなりの威力がある。なるほどそれでブレイクインパルスだったのか。

 クロノくんもスプラッシュエッジの反撃は予想してなくて、最後の復帰もバリアジャケットを再構築していたおかげだったらしいよ。魔導師として、義兄として、男として負けるわけにはいかなかったんだろうね。でも空気読んで負けてやってよ。だから僕の計画が上手くいかなかったんだ。

 でもリンディママとフェイトちゃんの仲は縮まったらしいよ。何でも僕の事をよく話してるとか……そんなに甘えん坊が気になるのか⁉︎

 あ、久々にこれいこうか。

 

 僕の戦いはこれからだ!

 

 おっぱいマスターはやて 〜母と娘の愛の絆を繋ぐ男、スパイダーマ……八神はやて〜




結局マザコンだった……
ご愛読ありがとうございました。
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