おっぱいマスターはやて   作:暗黒パンパース

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リリカルなのは?いえ、知らない原作ですね


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 次元犯罪者を阿鼻叫喚の地獄に叩き落としているとちょっと変わった違法研究所っぽいものを見つけたと報告が。調べてみると珍しいことに古代ベルカの融合型デバイスの研究所だ。

 危ないから駄目だと守護騎士に止められたけど今回は見に行くよ。防衛プログラム修正のヒントがあるかもしれないからね。ザフィーラに跨ってリインフォースとユニゾンイン。いやあザフィーラに乗るの夢だったんだよ。

 研究所は完全に奇襲だったから碌な警備も無かったよ。でも当然反撃はしてくるわけでして、攻撃はザフィーラが防御してくれて、リインフォースが自動的に反撃。ザフィーラに跨って悠々と進むだけの簡単なお仕事です。

 現場の空気ってのも体験しないといけないね。うん、マジでブルっちゃったよ。こいつらは僕の顔とザフィーラの狼形態を見てるから残念だけど記憶を抹消させて貰うよ。

 しばらく進むと研究所の実験施設みたいな白くて清潔な部屋に到着。ユニゾンデバイスが並んでるのかと思ったら一体しかいないじゃないか。しかも起動すらしていない様子。

 

「リイン、このユニゾンデバイス起動出来る?」

 

『可能です』

 

「それじゃあ起動して」

 

「…………」

 

「どうしたのリイン?」

 

 おや、どうしたのかな。何時もホイホイ何でも言うことを聞くリインフォースが躊躇っている。なんでだろ〜♪と考える。あ、なるほど分かったぞ。

 

「ユニゾンアウト」

 

 僕の命令でユニゾンを解除されて衝撃的な表情をするリインフォース。その顔は絶望に染まっている。そんなリインフォースをギュッとしてナデナデしてあげる。

 

「大丈夫だよ、リイン。僕はリインとしかユニゾンしないから」

 

 僕の言葉にビクリと震えたけど、それを聞いて安心したのか今度は泣きはじめた。そんなリインフォースを泣き止むまで慰める。この子は妙に涙脆い。それに何だが最近リインフォースとはお互いに依存しあってる気がする。リインフォースの為なら世界崩壊も致し方ないとか考えるようになってきた。

 この一連の出来事はザフィーラの上で行われた。すまないザフィーラ、今度美味い肉食べさせてあげるから許してね。

 泣き止んだリインフォースと再びユニゾンして未だ起動していない融合騎を起動。ゆっくりと目を開ける融合騎、リインフォースと違い30cmほどのサイズで妖精っぽい女の子。

 

「目が覚めたね。君の名前は?」

 

「……アギト、あんたが私を起動(おこ)したのか」

 

「そうだよ」

 

「ならあんたが私のロードだ」

 

 アギトはいきなり飛びかかり、僕の胸に激突して潰れたカエルみたいになった。起動したてなので服も着ていない状態で僕に突撃する姿はシュールとしか言いようがない。一体何がしたいんだろう。

 

「な、なんでユニゾン出来ないんだ」

 

 ズリ落ちそうになったので手に持って上げるとお゛お゛お゛お゛と声を出して悶えていた。その姿に先程抱いた妖精っぽいイメージは見事に破壊された。

 

「残念だけど僕は既にユニゾンしてるからね。出来ないよ」

 

 アギトはえっという声を出して僕を見た。僕の肩には小型化したリインフォースがビジョンとして映し出されている。

 

「そ、そんな……せっかくロードに会えたと思ったのに」

 

 アギトは俯きながら泣きそうな顔で呟いた。て言うかこの子ってあれだよ。烈火の剣精アギトだ。ということはシグナムと相性いいはず。念話でシグナムを呼ぶとすぐに来てくれた。お呼びでしょうかと膝をついて臣下の礼をとるシグナム。いや、そこまでしなくていいから。

 

「彼女は僕の騎士シグナム。この子はアギトって言う融合騎だ。シグナム、このアギトとユニゾンしてみて、アギトも」

 

 シグナムは分かりました主とすぐに返事してくれたけど、アギトはうーうー唸ってユニゾンしようとはしない。

 

「まあ無理にとは言わないよ。アギトは僕の騎士でも何でもないからね」

 

 この言い方は僕はアギトのロードじゃないからねと言ってるようにも聞こえるなあ(ゲス顏)

 

「する!するよ!だから私のロードになってくれよ」

 

 アギトは捨てられた仔犬のような目をして僕の手に縋って来た。計画通り!

 シグナムとアギトはユニゾンすると色合いが変わり背中に焔の羽が生えた。これってアニメ三期の終盤の光景だったはずだけど思わぬところで原作ブレイクしてしまった。

 

 

「アギト、ロードにはなってもいいけどユニゾンはシグナムとしてくれないかな? 僕には既にリインがいるからね」

 

 アギトは納得出来ないような感じだったけどシグナムとの適合率が良かったので渋々了承してくれた。

 

「シグナムは将として頑張って貰ってるからね、それはご褒美だよ。これからもその力を僕のために使ってくれる?」

 

 シグナムは気合の入った声で返事をした。これでシグナムの忠誠心もアップアップ。後でヴィータが嫉妬して拗ねたのが誤算だったよ。まんま子供みたいで可愛いよね。ご機嫌取りにギガうまなご飯をアーンして食べさせて、お風呂で洗ってあげて、一緒に寝たら機嫌は直ったよ。それを見たシグナムが主にねだるとは何事かとおこになってたね。シャマルがまあまあと諌めていたのが印象的だったよ。ザフィーラはやれやれといった感じだったけど。そんな守護騎士達をリインフォースが優しい目で見てたから頭ナデナデしておいた。

 結局、この研究所には手掛かりとなる情報は何も無かったけど一応データは全部持って帰った。世の中何が役に立つかわからないからね。

 守護騎士達を蒐集に出して僕は図書館へ。すずかちゃんとの出会いフラグを作っておかないとね。知り合うのは遥か先の12月だけど。適当に本を取って読む。マルチタスクのおかげで超スピードで読めるし、内容が頭にどんどん入ってくる。原作はやてちゃんのスペック様々だ。

 調子に乗ってバカスカ読んで本を山積みにしていると周りの人が唖然としていたよ。本当に読んでいるのか疑問に思っている人もいるだろうけど、その辺はどうでもいい。何かの役に立たないかとプログラミングの本を頭に詰め込んで行く。あくまで知識だけで実践はさっぱりだけど取り敢えずね。

 プログラミングに飽きたから、歴史本とか面白そうな小説とか適当に読んでいると後ろから声をかけられた。振り向くと長い髪をした美少女が……oh!すずかちゃんじゃないか!予定では僕が本を取れないところを取って貰って知り合うつもりだったのに誤算だよ。

 

「あの……その本、読み終わってたら」

 

「ん、ああこれね。もう読んだから持って行っていいよ、返すのは自分でやってね」

 

 どうやら読みたい本を僕が持っていたから声をかけたようだ。ちょっと焦った。

 

「あの……」

 

 本を読もうとしたらまた声をかけられてしまった。まだ何か用があるのかな。

 

「読むの凄く早いですね」

 

 ああ、その事ね。子供が超スピードで読んでたら誰でも気になるもんね。僕だって気になるし。すずかちゃんが持ってる本のページと内容を言い当ててドヤ顔でキメてるとクスッと笑われた。なんでそんな微笑ましい顔するんですかね。

 

「私、月村すずかって言います」

 

「僕は八神はやて。よろしく」

 

 このあと滅茶苦茶談笑した。

 

 リインフォースは一緒に図書館へ来てたけどすずかちゃんと談笑している僕に気を使って離れていたみたいだ。すずかちゃんの迎えにメイドさんが来ると、僕のそばにリインがやって来た。そういえばすずかちゃんはいいところのお嬢様だったね、忘れてたよ。メイドさんを紹介されたので僕もリインフォースを紹介した。僕のリインです(ドヤァ)

 リインに車椅子を押して貰ってすずかちゃんと別れると、すずかちゃんはハイ○ースに乗って通り過ぎて行った。あれ?リムジンじゃないの?と思っているとメイドさんがすずかお嬢様ァー!と叫んでいた。

 ああ、誘拐ですね、わかります。どこぞの二次創作よろしくテンプレオリ主くんみたいに助けろと。

 

 だ が 断 る !

 

 僕と知り合うのが早すぎた故のバタフライ効果で誘拐が発生した可能性があるね。もしかしたら八神はやてが男だということで、何かしら大きな影響が出ているのではないだろうか?

 僕がうんうん唸って考えている間もリインフォースは車椅子を静かに押してくれる。家に着くまで何処に影響が出る、或いは出ているか予想しておいたほうが良さそうだ。

 もしかしたらなのはさんがなのはくんになったり、フェイトちゃんがフェイトくんになってる可能性がある。出来ればフェイトちゃんはフェイトちゃんのままがいい。いや、勿論なのはさんもそのままがいいけど。ウダウダ考えても結局のところは僕の影響で変化したものはこの目で確かめるしかない。

 ふと思考から抜け出すと山奥にいて廃墟が目の前に。え、ここどこ?あ、すずかちゃんが拉致された場所ですか。僕は何も言ってないのにリインフォースが勝手にここまで来てしまっていた。これではまるで僕が助けに行くように見えるじゃないか。でも、折角リインフォースがここまで運んでくれたし、それに報いるのも主の務めだね!パパッとやりますか。僕が助けたいんじゃないからね!リインフォースがここまで運んだから仕方なくなんだからね!

 

「リイン、守護騎士達は?」

 

「既にいます」

 

「シャマル、この建物だけを覆うように封鎖領域を展開出来る?」

 

「はい♪」

 

「ザフィーラ」

 

「どうぞお乗りください」

 

「ヴィータは救出対象を全方位防御魔法で守って」

 

「任せろって、人質には指一本触れさせねー」

 

「その粋だよ」

 

「シグナムとアギトは……犯人の無力化を。決して殺しちゃ駄目だよ?」

 

「わかりました」

 

「おうよ!」

 

「リイン」

 

「はい、我が主」

 

『ユニゾンイン』

 

「それじゃ行こうか」

 

 封鎖領域に入ると誘拐犯達は携帯の電波が届かないことに困惑していた。この封鎖領域には気付いていないようだ。

 すずかちゃんは猿轡をされ縛られているだけで外傷はない。犯人達とも距離があるから今のうちだ。あ、目が合っちゃった。ヤッホー!と物陰から手を振ると目を見開いて驚いていた。髪と目の色違うけど僕だって分かるかなあ?

 

「やって」

 

 僕の一言ですずかちゃんにヴィータの『Panzerhindernis』が展開された。これでもうすずかちゃんに危害を加えることは出来ない。シグナムが飛びかかり犯人達の銃器を弾き飛ばし、アギトがそれを燃やし尽くす。棒立ちになったところへシャマルのクラールヴィントの糸でぐるぐる巻きに。僕はザフィーラに乗って悠々と進んで行くだけでいい。

 

「こんにちは」

 

「な、何だお前達は!」

 

「そしてさようなら」

 

 僕はシュベルトクロイツで誘拐犯の頭をぶっ叩いて全員気絶させた。力加減はリインフォースがしてくれるから、手加減がまだまだ甘い僕でも安心。

 

「大丈夫?」

 

「あ、ありがとう……八神くん」

 

「八神? 知らない名前ですね」

 

「えっ」

 

「僕は謎の魔法使い……ええっと名前考えてなかった」

 

 すずかちゃんはズッコケた。意外とノリがいい子なのかも。

 

「もうしばらくしたら迎えが来るから待っててね」

 

「ありがとう八神くん」

 

「違うよ、僕は謎の魔法使いだよ」

 

「うん、わかったよ。はやてくん」

 

 違うと言ってるのに空気を読んでくれない。ここは納得しなくても流すところだろ。

 

「そういえば車椅子はどうしたの?」

 

「ああ、それなら外に……車椅子?何のことです?」

 

 すずかちゃんはクスクスと笑っておられる。笑うなよ!僕が滑稽に見えるじゃないか!僕がおこになりかけていると、リインフォースが念話で迎えが来たことを教えてくれた。

 

「あ、迎えが来たみたいだよ。僕のことは秘密だよ? 犯人達は自分で叩いたって言うんだよ? じゃあね!」

 

 転移魔法でお家に帰った。魔法バレしたけど、どうせ12月にバレるし今でもいいよね?次に図書館へ行くのが怖い(震え声)

 

 さて蒐集も順調すぎて665ページ完了して残すところあと1ページ。僕は次元犯罪者狩りを控えめにして、違法研究所狩りにシフトした。もしかしたら防衛プログラム修正のヒントがあるかもしれないと淡い期待を抱いている。しかし現実は非情で進展は全くなかった。

 そんなある日、ヴィータが気になることを言っていた。曰く警備迎撃用の機械を相手にした時、魔法が使いにくくなったと。その機械の形状を聞くと円柱状で真ん中にレーザーを打つレンズがあって移動は浮遊して行う。でも暫く相手にしているとエネルギー切れで停止したそうな。うん、ガジェットドローンだね。

 これはもしかしたらジェイル・スカリエッティことスカえもんがいるのではないだろうか?守護騎士に危険だから来るのはやめてと縋って止められたけど、僕が生き残る為ひいてはリインとこの先もずっと一緒にいる為にやらねばならんのだ!

 それからガジェットドローンのいる研究所を幾つか見つけたけどスカえもんは見つからなかった。代わりに戦闘機人のデータが見つかった。何体かは既に起動しているっぽい。これは調整が終わる前に接触しないとスカえもんと会えなくなるかもしれない。

 焦る僕とは裏腹に一向にスカえもんは見つからなかった。ペースを上げていくうちに、研究所を見つけ次第襲うようになってきた。襲撃した研究所を数えるのが面倒になってきた頃、意外なことに向こうから接触してきた。

 

「やあ、君かな。ここ最近、手当たり次第に研究所を潰しているのは」

 

 とある研究所のモニターにスカえもんの顔が映った。

 

「そうだよ。貴方に会いたかったんだジェイル・スカリエッティ博士」

 

 スカえもんはほぅと関心した声を出した。僕は今代の闇の書の主だと身分を明かすと、興味深そうな表情を作った。マッドな顔芸だ。

 

「実は頼みたいことがあってね。一度会えないかな?」

 

「頼みとは何かね?」

 

「闇の書のバグ修正」

 

 スカえもんはふむと思案してから会ってくれることになった。向こうのナンバーズがドクターやめてとか危険すぎますとか騒いで、うちの守護騎士も次元犯罪者に会うのは危険ですとか進言して来たけど押し通した。

 で、実際に会うことが出来た。向こうのナンバーズは臨戦態勢、うちの守護騎士も臨戦態勢。余裕で構えているのは僕とスカえもんだけだ。ナンバーズは6番までしか起動しておらず、4〜6番はまだ成長途中だった。

 

「僕の後ろにいるお姉さんは殺してもいいの?」

 

「ははは、よしてくれ。君こそ、その隠蔽した砲撃魔法を消してくれないかい?」

 

 HAHAHA!とお互いに笑いあった。ページを使ってまで隠した魔法がバレるし、流石スカえもんだな。これなら期待大だ。こちらの依頼は闇の書の防衛プログラムの修正。スカえもんに出せる報酬は今まで集めた研究所のデータとくすねたジュエルシード。そして最高評議会から自由になりたいときに手を貸すこと。最後の件はスカえもんも驚いてたよ。原作知識のおかげだね。

 スカえもんは出来るかどうか分からないから防衛プログラムのデータだけ渡して、出来そうならまた後日連絡するよって事になった。その間も違法研究所狩りは続けるよ。

 研究所が見つからない日は調査を守護騎士に任せ、海鳴に留まる。リインフォースが出て来てからというもの彼女は絶対に僕から離れないので猫姉妹が来ない、来れない。

 双子の彼女達だけど性格は全然違う。リーゼロッテは積極的ににゃんにゃんしてくれるけど、リーゼアリアは僕からにゃんにゃんしないとしてくれない。ロッテは感覚的に、アリアは理論的に物事を捉えたり教えてくれる。などの違いがある。

 

 時間もあるので久々に図書館へ。しばらく本を読んでいると、やって来ましたすずかちゃん。僕を見つけるとトテトテと寄ってきてこんにちは。それから本を読む時は僕の隣に来るようになった。魔法のことは聞いて来ないので一安心。頻りに月村邸へ遊びに来てよと誘われました。でも守護騎士達がいつ研究所を見つけてくるか分からないのでいい返事が出来ない。代わりに時間が取れたら連絡するよって言ったら携帯番号を交換した。この時代はまだガラケーだよ。ケータイに自宅と石田せんせーと守護騎士以外の番号が初めて入った僕歓喜。守護騎士に持たせてるのも念話で済むから殆ど使わないんだけどね。

 スカえもんから連絡が来ないから、やっぱり駄目だったのかなと肩を落としていると狙ったかのようにスカえもんから連絡が来た。防衛プログラムの修正に成功したらしい。え、マジですか⁉︎

 早速スカえもんの研究所へ。過去の闇の書事件から防衛プログラムの暴走を見て、それからシミュレートしてプログラムを修正したらしい。シミュレータ上では成功したので連絡してくれたとのこと。

 スカえもんに報酬の一部である今までゲットしたデータを渡し、スカえもんの設備を借りてプログラムを修正する練習を始めた。これからは時間の許す限りこの練習に当てよう。

 スカえもんがナンバーズに経験を積ませたいから守護騎士に相手をさせてくれと頼まれた。守護騎士はあまりいい顔をしなかったが、護りにはリインフォースとザフィーラ、シャマルをおいて、シグナムとヴィータに相手をするよう頼んだ。

 

 シグナム・ヴィータvs3番・5番

 

 結果は守護騎士圧勝。3番の動きは良かったが5番がまだ成長途中な上に固有スキルも金属を爆弾に変えるだけという使いにくく、戦法はナイフを投げて爆発させるだけというものだった。

 それから何度かやったけど5番ちゃんが足を引っ張って終ぞ勝てることはなかった。というか勝てるわけないだろ。相手は守護騎士だよ?無理無理、かたつむりよ!

 余りにも憐れだったので、少しアドバイスをしてやるといいところまで食いつけるようになった。その結果、何故か5番ちゃんに懐かれた。ちょっと地面も爆弾にして位置を記憶しておいて、後でそこに敵が来たら爆発させればいいよって言っただけなんだけど、解せぬ。これ床が金属じゃないと使えないよね?余りにも床が広すぎると爆弾に出来ないし。

 と、思ってたら固有スキルが成長した。こんなことあるのかってスカえもんに聞いたら、普通は無いらしい。君のお陰だよと感謝されたよ。これは要らぬアドバイスをしてしまった。今では後悔している。そして5番ちゃんがより一層懐いてきた。今ではペロペロしている。

 相変わらずスカえもんの研究所で修正の練習を一生懸命にしていると、たまには息抜きをしてはどうかねとスカえもんが言ってきた。まさかお前の口からそんな言葉が出るとは思わなかったよ。丁度いいリゾート無人世界があるからナンバーズも一緒に連れて行けと押し付けられた。これが狙いだったのか……スカえもんめ!

 無人世界は天然南国リゾートで、青い空と透き通った海が素晴らしい世界だった。修正が成功した暁にはここに引っ越そうかと思うくらいだ。

 海に来たのだから泳ぎたいのだが僕は水着を持って来ていない。守護騎士は騎士甲冑のデザインを変えるだけで解決した。ナンバーズはスカえもんが用意していた。因みに来たのは2〜6まで。1番はスカえもんの世話で来れない。スカえもんは僕より手のかかる困った大人だ。

 仕方が無いので僕だけフルちん。なんだこれ、酷い晒し者だ。おい、待て4番その撮影器具はなんだ!やめろォ!僕を撮るなァ!

 しかしその撮影器具はリインフォースに徴収され破壊された。まさかリインフォースがこの時のデータを隠し持っているとは僕は思いもしなかったよ。消してって言っても消さないし。

 僕だけ裸族なのは納得いかないので、精神的安定のために守護騎士の水着デザインを全員マイクロビキニにしたった。勿論ヴィータもだよ、犯罪チックな背徳感で僕大興奮。流石にザフィーラまではしないよ。というかザフィーラは守護獣モードで僕を乗せているので水着ではない。ザフィーラの毛が僕の柔肌にチクチクして痛気持ちいい。しかしよく考えると子供とはいえ僕のナニを乗せられているわけだ。自分だったら……うん、凄く嫌だね。ごめんね、ザフィーラすぐ降りるよ。

 

「ザフィーラ! モスト・マスキュラー!」

 

「はあっ!」

 

「キレテル! キレテル!」

 

「ておあああああ!」

 

「Perfect……」

 

 うむ、やはりこうでないとね。

 

「おい烈火の将、何だあれは」

 

「我が主の趣味だ。一日一回はああさせている」

 

「そうか……」

 

 シグナムが微妙な表情で教えていると、3番ちゃんが興味深々でこちらを見ていた。3番ちゃんはなかなかいい体つきをしている。肉体強化レベルSは伊達じゃないようだ。そうだ、3番ちゃんにもポーズをとらせてみよう!

 というわけで3番ちゃんを手招きしてポーズをお願いする。乗り気ではない3番ちゃんだったが、ドクターの造った体に自信がないんだね、仕方ないねと挑発しただけでムキになって突っかかってきた。じゃあポーズしてみろって言うとあっさりポージングした。チョロすぎでしょう……強化レベルSの体はさすがと言ったところで力強さとしなやかさを兼ね備えていて美しい。おっぱいもSランクだね。

 一人だけ裸族の僕を哀れに思ったのか5番ちゃんが葉っぱを持って来てくれた。しかも一枚だけ。確かに僕のシンボルは葉っぱ一枚で隠れるくらいちっちゃいけど、その一枚でどうやって固定するの?それつけてYATTA!YATTA!とか歌えばいいの?とか思ってると4番がこちらを見てニヤニヤしている。お前の差し金か!人ん家のおっぱいだから手は出さなかったけど、4番てめぇだけは例外だ!行くぞクアットロ、乳の貯蔵は充分か?

 リインフォースにバインドでクアットロを固定してもらい背後から乳揉みで即堕ち二コマシリーズのアヘ顔にしたった。ざまぁwww何故か5番ちゃんも触ってくれと言われたけとノーサンキュー。僕は人ん家の娘さんにまでそんなことはしない。それに無い物は触れない。

 波打ち際でヴィータとアギト、5番6番ちゃんとパチャパチャ水を掛け合っていたら、慈愛の目で見られた。ち、違うんだ。これは彼女達に合わせて遊んであげているだけなんだからね!

 陸では不自由だが、水中では陸以上の機動力を発揮できることを生かして6番ちゃんと泳いだ。ISの技能故か泳ぐの滅茶苦茶速いね、全く追いつけないよ。足が動くようになったらリベンジしよう。あ、なんかこれ死亡フラグっぽい。なしなし、今のなし!

 泳いで疲れた僕が陸に戻るとシャマルが迎えに来て抱っこしてくれた。体と水着の紐が作り出す空間が否応無しにおっぱいの大きさを表している。そこに手を入れて楽しんでいると、遠慮して触らないと勘違いしたのか触っていいですよとシャマルは微笑んだ。こ、これは違うんだ!おっぱいが触りたいんじゃなくて、この隙間が気になるだけなんだ!信じてよ!

 話を逸らそうとリインフォースは?と尋ねると何かシグナムと3番ちゃんがやらないか?ウホッいい女状態で一触即発になってて、それを見張ってるらしい。喧嘩はダメだよ!

 二人ともヤリたそうにしていたので、代わりの解決方法を提案した。それはビーチバレー。何ですかそれはと知らない人に説明。戦う代わりにこれでケッチャコをつけてね。人数そこそこなので3対3でやることに……普通は2対2だけど。うちはリインフォース、シグナム、ヴィータ。相手は3番5番6番。

 くっくっく、思う存分戦うがいい。僕は動いて揺れるその双丘をたっぷりと拝ませて貰うから。抱っこしてくれているシャマルにおっぱいしながら試合を観戦する。リインフォースとシグナムが動くたびに際どい水着から零れそうになるが決して零れない。だって騎士甲冑だからね、そんなものだよ。対して3番ちゃんは零れるような水着は着ていない。5番6番に至っては零れるものがない。

 5番ちゃんが必死になって魔力で作ったボールを追いかける。貴方にいいところを見せたいみたいよと2番ちゃんが教えてくれた。そうだったのか……てか2番ちゃん存在感なさすぎでしょう。一緒に来てるの今まで忘れてたよ。え、基本的に隠密行動が任務だからそれでいいって?今は息抜きだから普通にしてればいいんじゃないですかね。あといいおっぱいですね。

 結果はやはり守護騎士圧勝……とはいかなくていい感じに接戦だった。5番ちゃんがショボーンとしていたので惜しかったねってフォローしたら次があれば頑張ると気合が入っていた。守護騎士達には勝ったご褒美として今日のお風呂は僕が体を洗ってあげるよって言ったらシャマルがそれいつも通りですねって言ってた。あれ、そうだっけ?

 スカえもんの家に帰るとナンバーズのメンテ用の設備を貸してくれた。どう見てもただの広いお風呂にしか見えないけど。あと何故かナンバーズも一緒に入ってきた。約束通り守護騎士達を洗ってあげていると3番ちゃんが今日は頑張ったなと言って5番ちゃんを洗ってあげてた。良かったね5番ちゃん。

 自分の家だったら僕、ヴィータ、アギト+誰かもう一人しか入れないけど、広いお陰で守護騎士一同一緒に入れる。ザフィーラは残念ながら一緒ではない。後で背中流してあげるからね、待っててね。リインフォース、シグナム、シャマルを並べると壮観だ。浮力で浮いた魅惑の球体が僕を惑わす。

 リインフォースは後ろから僕を抱っこしておっぱい枕をしてくれた、ありがとうリインフォース。シグナムとシャマルは僕の足をやわやわとマッサージしてくれてとても気持ちがいい。うむ、苦しゅうないぞ。気分は王様。よく考えると夜天の王なので王様というのも強ち間違いじゃないのかな。

 今日の息抜きは色々な意味で有意義だった。また明日から防衛プログラム修正のシミュレートに励もう。一通りは出来るようになったが、起動から暴走までどの程度時間があるかわからないし、ミスをしないよう正確性も大事だ。最後の最期まで後悔しないために僕は努力を惜しまない。

 

 僕達の戦いはこれからだ!




ご愛読ありがとうございました。

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