おっぱいマスターはやて   作:暗黒パンパース

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変態に襲われたストレスで眠れなくなったルイス。


ゼロの使い魔〜双丘の騎士〜 3

 シエスタのおっぱいで少しだけ眠れた僕は寮の自室に戻った。そして自室のドアを開けると信じられない光景があった。

 

「は?」

 

 部屋には何もなかった。何もかもだ。タンスもベッドも机もイスも本棚も全てだ。おかしいな、あの時壊したのは壁だけのはずなんだけど。

 

「そうだ、シエスタに聞いてみよう」

 

 早速シエスタを探して聞いてみると大変な事が分かった。なんと僕の部屋は引っ越しされていたのだ。引っ越ーし!引っ越ーし!じゃねぇ!誰だよ、勝手に引っ越したのは!

 

「ミス・ツェルプストーがそう言ってましたけど」

 

 彼奴か!すぐに下手人の部屋を聞き出し、真っ直ぐ部屋へ向かう。ドアを蹴り開け……ずにノックする。ノックせずに入ってアルフによく怒られたからね。僕は反省するし、学習もするよ。

 ガチャっとドアが開き部屋から赤髪が出てきた瞬間に、隙間に足を挟み閉じれないようにした。逃さん!

 

「ツェルプストー! 僕の部屋の物を何処に持って行ったの」

 

「ルイス、目が覚めたのね。良かったわ、あと私のことはキュルケって呼んで」

 

「いや、良くないよ⁉︎ 僕の部屋の荷物は?」

 

「それならここの隣よ」

 

「は?」

 

「お隣同士ヨロシクね」

 

「はあああぁぁ⁉︎」

 

 僕の部屋が女子寮に移されていた。しかもツェルプストーの隣に。信じられなかったので隣の部屋を覗くと、本当に僕の家具などがあった。

 

「タバサにも手伝って貰ったのよ。魔法を使うとはいえ、流石に一人で全部は厳しかったから助かったわ」

 

 いやいや、何で女子寮に移す必要があったんですかね?

 

「ルイスが襲われた件を学院長に相談したのよ。襲われたのは見た目が女の子っぽいからだって、だから女子寮に住めば襲われることはないだろうって」

 

 確かにそうだけど、理由がおかしくない?女子寮に住めば襲われないけど、僕が女の子を襲ったら如何するつもりなの?

 

「天下の公爵家様が、女の子の寝込みを襲うなんてことはしないでしょう」

 

 ナルホドね。家柄が僕を縛るというわけか。勿論、親不孝をするつもりはない。初めて生きている両親が持てたんだから。

 

「それと襲われたから、男子風呂に入るのも禁止されたわよ」

 

「何を言っているんだ……」

 

 だったら僕は何処の風呂に入ればいいんだ。何、平民用の風呂を使え?よし、行くか。

 

 ( ゚∀゚)o彡

 

 と言うわけで平民用の風呂らしき所に来た。浴槽は無く石造りの座るところがあるだけだ。多分蒸し風呂だ、これ。

 案内してくれたシエスタに葉っぱの付いた枝を渡されたけど何に使うの?これを燃やせってこと?蒸し風呂の割に蒸気出てないよ。わけわかめ。

 

「シエスタ、これ使い方分からないんだけど」

 

「それは中に置いてある石に水をかけるんです」

 

「へぇ、って何で入ってくるの⁉︎」

 

「使い方が分からないと思いましたから、失礼ですけどご一緒させていただきますね」

 

 シエスタは僕の為に一緒に入ってくれるのか。それはありがたいんだけど、何も隠すものがなくて困る。もしかしてこの葉っぱで隠すのかな?隙間だらけで意味が無いような気もするけど。

 

「うん、ありがとう。けど僕は男だよ、恥ずかしくないの」

 

「何と言うかルイス様は男や女とは違う何かだと思うんです」

 

 もしかして『性別:秀吉』と同じ扱い?僕は何時の間に男の娘を超えた何かになっていたんだ⁉︎

 シエスタが熱せられた石に水をかけると、蒸発した湯気で徐々に中が満たされてきた。なるほど、こうやって使うのか。

 水をかける為にシエスタは動く、動くとプルプルと胸が揺れる。ちいねえさまやアン、ツェルプストーもそうだけど、なんでこんなにエロい体なの?あっ、ヤバッ、鎮まれ!おい、馬鹿、やめろッ!はい、おっきしたー(白目

 しかし湯気で視界が悪くシエスタにはバレていない。べ、別に小さいから目立たないわけじゃないんだからね!

 暫く座って温まると汗をかいてきた。あとは体を擦り、最後に水をかぶって終了らしい。シエスタが体を洗ってくれるので何もしなくても大丈夫。自分で洗えるんだけどなぁ。

 

「申し訳ありません、ルイス様。私の手ではあまり気持ち良くないですよね」

 

 そうですね、とは言いにくい。女の子の手にしてはガサついている。

 

「キャッ! ル、ルイス様⁉︎」

 

 不意打ちで両手を引っ張ると、後ろから洗っていたシエスタは、背後から抱きつくような体勢になった。うむ、素晴らしい柔らかさだ。

 シエスタの手を見るとやはり荒れていた。水仕事が多いとこうなる。僕も家事をしていたから分かるよ。尤も僕の場合は魔法で治してたけど。

 

汝が為に(トゥイ・グラーティアー) ユピテル王の(ヨウイス・グラーティア) 恩寵あれ(シット)治癒(クーラ)”」

 

 この世界に生まれてからは精霊魔法の頻度が上がったなあ。前は殆ど古代ベルカ(エンシェントベルカ)式かミッドチルダ式しかつかわなかった。蒐集し(覚え)てて良かったよ。詠唱を必要とする魔法だから、ボソボソ詠唱すればハルケギニア式(仮)に誤魔化せる。

 

「あっ」

 

「みんなには内緒だよ(ウェヒヒ」

 

 おっと円環インストールされるところだった。シエスタは私の為に貴重な魔法をとか呟いてる。何故か感動されているけど、そんな大袈裟なことかな?

 

「貴族様が私達平民の為に魔法を使う事は殆どありません。確かに有り難いですし、私を気遣ってくれることは嬉しいです。ルイス様が平民にもお優しいのはわかります。差し出がましいですが、公の場ではこういう事をなされないほうがいいと思います」

 

 シエスタは勘違いしている。僕は人の為だけに魔法を使った事は殆ど無い。何かしら自分にメリットがあるから使うのだ。そう、自分の背後にいる人の手を僕の前に持って来ると抱きつかれる形になる。つまりシエスタのおっぱいがあたる!

 

「そうだね、気をつけるよ。ありがとうシエスタ」

 

「いえ、お礼を言うのは治して頂いた私です」

 

 シエスタの頭が僕の肩に乗っかる。耳元でお礼を言われて少しゾクゾクした。僕が引っ張った腕をそのまま胴に巻きつけると、少し強めに抱きついてくれた。

 僕はシエスタの腕を抱き、離れられないよう拘束した。おっぱいが僕の背中で潰れているのがよく分かる。人肌、と言うか女性の肌って何か安心感があるよね。男の肌で安心感はホモ。はっきりわかんだね。

 リラーックスしたせいで、僕のシュベルトクロイツ(誇張)がフルドライブ状態。リラックスを伸ばしたのは何となくだ。これ絶対バレるよね。

 案の定、前を洗い始めたシエスタに暴露た。葉っぱで隠したけど意味無かった。この葉っぱは隠すためじゃなく、叩いてマッサージするものらしいよ。

 シエスタは僕の股間も洗ってくれた。天使か。凄く優しい手つきで敏感な部分もむきむきして洗ってくれた。弟のを洗ったことがあるから大丈夫らしい。それってシエスタの弟くらいの大きさしかないってことですかね(絶望

 僕のは弟のと違って元気ですねって言われた。それなんのフォローにもなって無いから。うう、ちいねえさまならスッキリさせてくれるのに……ちいねえさまぁ。

 洗い終わって浴室から出ると外で水を被る。つ、つめてぇ〜。しおしおと僕のナニが縮んでいく。その過程をシエスタに見られるという始末。み、見ないでぇ!

 シエスタはそんなことにお構いなく僕の体を拭いてテキパキと服を着せてくれる。こういうところは貴族と平民だなあと呑気に考えてしまう。

 僕を拭いた後はささっと自分も拭いて、素早く服を着た。凄い手際の良さだ。

 着替えた後はシエスタと別れて自分の部屋に戻った。今日から女子寮(ここ)で寝泊まりするのか。僕を襲いに来る奴はいないけど、何か緊張するなあ。

 すぐ眠れそうにもないので、小腹を満たしてから寝ようと厨房へ。マルトーさん他数名が明日の仕込みをしていた。

 

「こんばんは、マルトー料理長」

 

「おお! これはルイス様。この間のミソスープの味が忘れられないんで、教えてくれませんかね? 自分で作ってみたんですが、ルイス様が作るのには及ばなくて……」

 

「そうだね、虚無の日なら授業も無いからいいよ。何か余り物は無いかな?」

 

「ありがたい。今日もライスが余りまして……」

 

 ふむふむ。ちょっと固くなってるけど大丈夫かな。手を洗って濡らし、適量のご飯を手に取って三角に握る。そう、おにぎりだ。

 

「それは?」

 

「おにぎり……いや、ライスボールだよ」

 

「ただ握ってるようにしか見えませんが?」

 

「そうだよ。はい、出来た」

 

「何で三角なんです?」

 

「さあ? 別に形に拘りはないけど、整ってたほうが綺麗でしょ」

 

 塩を振りかけて塩にぎり完成(塩もそれなりに貴重)。焼いて醤油をつけてもいいよ。パパッと握ってマルトーさん達の分も作った。

 何故か「ルイス様の御手」で、と感動しているマルトーさん達。一名ほど「ルイス様……ハァハァ(prpr」とおにぎりを舐めていた変態がいたけと、マルトー料理長が僕の前で汚い食べ方するなと拳骨していた。

 少しお腹が満たされたので部屋に戻る。ベッドに入って横になるものの寝付けない。目を閉じると縛られるんじゃないかと考えてしまう。

 その後はウトウトして寝入った瞬間、起きるという事を朝まで繰り返した。不味いなあ、自分がこんなにメンタルが弱いなんて思いもしなかった。

 前は守護騎士やすずかちゃん、フェイトちゃん、リンディママ達が居たから、それが支えとなっていたのか……自分では全く気付かななかった。失ってから初めて分かるとはね。

 学院(ここ)にはちいねえさまが来れない。甘えようにも居ないのではどうしようもない。何とか立ち直らなければ。

 授業は休んでもいいけど、休んだからと言って眠れそうにもない。ここは出席して、うたた寝するほうがまだ体が休まる。

 朝食は食堂ではなく厨房で簡単なものを作って自分で食べる。邪魔になるだろうに、厨房を貸してくれるシェフ達へ何かお礼をしないとね。

 朝食後、教室へ向かっているとツェルプストーが話しかけてきた。ユサユサと揺らしながら小走りで近付いて来る。

 

「ちょっとルイス、貴方朝いなかったでしょう」

 

「君より早く出ただけだよ」

 

「しかもその顔、眠れてないわね。あと私のことはキュルケって呼んでって言ってるでしょう」

 

「分かったよ、ツェルプストー」

 

 絡むツェルプストーをあしらいつつ教室に入り席に着くと、僕の隣に座ってきた。教室は自由席なので何処に座っても問題無い。

 ただツェルプストーの隣は男子生徒が奪い合うので、自ら僕の隣に座った彼女はどういうつもりなのだろうか。

 授業を受けていると睡眠不足と朝食の満腹感でウトウトしてしまい、気が付くと誰かに膝枕されていた。

 ムチムチ(死語)の柔らかい太ももは絹のような肌触りで頬擦りしても肌に引っかからない。柔らかさと肌触りから女性の脚だとわかる。こんな極上の太ももを持った人物がいただろうか?

 誰かわからないので顔を見ようと目を開けると、女性の象徴であるおっぱいが視界を塞いで顔が見えなかった。なんという巨乳、100サント(cm)近くある!前世のノエルお姉さんクラスのバストだ!

 

「ん……誰?」

 

「あら、やっと起きたのね」

 

「ツェルプストー……」

 

 おっぱいの主はまさかのツェルプストー。何故、彼女が膝枕しているのか。

 

「貴方、授業が始まるとすぐに寝たのよ。しかも私の胸にもたれ掛かって」

 

 何と、それは勿体無いことをした。仇敵?ツェルプストーとはいえ、見た目からして凄いおっぱいの感触を味わえないとは。

 

「それはすまなかったよ」

 

「もう昼休みよ、お陰でランチを食べ損ねたわ」

 

 いや、マジで申し訳ないよ。そうだ、まだ時間あるし、僕のを作るついでにツェルプストーのも作ろう。

 というわけで、ツェルプストーを連れて厨房へ。こんな所で何するのとツェルプストーが聞いてきたけど、使用人の食堂で待ってるようにお願いした。念を押してお願いしておいた。放っておくと何処か行きそうだったからね。

 料理長に材料を分けてもらい、調理開始!

 

「お待たせ、ツェルプストー」

 

「何なのその格好? 使用人の真似事?」

 

「まあね、ランチを食べ損ねたのは僕のせいだし」

 

 僕の格好は学院の制服の上にフリフリメイドエプロンを着けた状態になっている。エプロンはシエスタがこれを着けて下さいと渡された。何か陰謀の匂いが……

 今日はオムライスを作った。まさかツェルプストーも僕が作ったとは思うまい。一口食べたツェルプストーは「美味しいわね」と一言。やはり美味しいと言ってもらえることは嬉しい。

 遅めのランチを食べるとすぐ授業だった。授業は実技。しかも苦手な(誤魔化せない)土系統だ。錬金、固定化は相変わらず出来ないが、ドラ○エのマ○ハンドみたいな『アースハンド』や『土弾(ブレッド)』のような簡単な物は誤魔化せる。ゴーレムは適性もあるようなので助かった。ゴーレム創造は出来るけど、ギーシュみたいに精巧な物は作れない。あれは凄い才能だよ。僕じゃ雪ダルマに手足がついただけだったり、石ころが連結しただけの物など芸術性の欠片もないゴーレムだ。

 授業が終わり、厨房をかりて夕食を作って食べ、それを料理長にお裾分けした。

 夕食後はバスタイムだが、貴族用の男子風呂には入れないので平民用のを借りる。またしてもシエスタが一緒に入ってくれた。何故か聞くと平民は一週間に一回くらいしか入れないらしい。なので僕の世話を名目にすれば毎日入られるので一緒に入るんだって。

 昨日の事があったのでつい意識してしまいクララが立った(失礼)。しかもシエスタが裸で入ってきた瞬間からだったので、勃つ様子をまじまじと見られてしまった。ちいねえさま以外に痴態を晒すとはこのルイス一生の不覚。

 

「すぐに準備しますので、少し待ってくださいね」

 

 苦笑しながら言われてしまった。恥ずかしいのでおさまるように努力するも無駄な抵抗とばかりにナニがビクビクと震える。

 しばらく待つと蒸気で満たされ視界が白く染まった。これで余程接近しない限り見られることはない。

 視界が悪いからとシエスタが手を引いてくれた。こちらへどうぞ、とすすめられるままに座る。シエスタが手を離した時、僕は何時の間にかその手を掴んでいた。

 

「ルイス様?」

 

 どうしよう。完全に無意識だった。

 

「えと、その……」

 

「大丈夫ですよ、私は何処にも行きませんから」

 

「あ……」

 

 シエスタは僕が何か不安になっていると勘違いして、手を繋ぎ直してくれた。そしてそのまま隣に座り僕を寝かせて頭を抱き寄せた。

 あ、これ赤ちゃんに授乳させる体勢だ。顔を横に向ければすぐにシエスタのおっぱいだ。目の前におっぱいがあったらどうする?先ずは見る、次に触る、そして最後は当然吸うよね?と言うわけでちゅっちゅと先端に吸いつく。え、見ると触るはどうしたって?

 そういえばとある名言がある。

 「授乳する」…そんな言葉は使う必要がないんだ。

 なぜなら、僕は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!

 実際におっぱいに吸い付いてしまって、もうすでに終わってるからだッ!

 だから使った事がないッ。

 ドクシャ=サンもそうなるよねェ~~~、僕の仲間なら…わかる?僕の言ってる事…え?

 

 つまり『授乳した』なら、使ってもいいッ!

 いいか?こうやるんだよッッ!!

 

「ぁっ……んっ、ルイス、様」

 

 僕は既に見て、更に触っていた。つまりはもう行動は完了していた。即ち、吸いついていた。

 シエスタは吸いついた瞬間、身体を震わせたが、振りほどくでもなく、僕が吸いやすいように抱き直し頭を撫でてくれた。

 あ、ヤバイこれ、即堕ち2コマシリーズ並みの早さでマザコン、シスコンが発症するパターンだ。

 しかし時既に遅し!シエスタのリアル姉属性に僕は陥落していた。チラリとシエスタの顔を伺うと慈愛の笑みで見られていた。あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

 そのままシエスタのおっぱいに甘えていると、身体が温まってきたので背中を流すために起こされた。泣く泣くおっぱいから離される。

 心なしか僕の肌を撫でるシエスタの手つきが優しい。昨日はゴシゴシだったけど、今日はナデナデだ。手の荒れが無くなったからかな?

 シエスタが正面から僕のお尻を洗うもんだから、彼女の眼前にフルドライブしたバルディッシュザンバー(誇張)が。

 しかしシエスタはスルー。途中でシエスタの頬が僕の敏感な部分にかすって腰が引けた。あふん。生殺しですね、わかります。

 そしてそのまま流し終わった。昨日と同じ様にやっぱり冷たい水で縮んだ。それをシエスタに可愛いと言われる始末。今度からは頑張って縮まないようにしよう。いや、違うだろ。勃たないようにするはずだったのに、何時の間に目的が変わったんだ⁉︎

 このまま恥晒しでは引き下がれないので、別れ際にシエスタの胸に顔を埋めて抱きついた。

 そしておっぱいのお礼と、また明日もおっぱいしてねと約束した。あれ?シエスタをドギマギさせようとしたのに違うことしてる……おかしいな。

 首を傾げなから部屋に戻り、寝る準備をする。ベッドに入って目を閉じて眠りに入る。しかし相変わらず寝入りかけたところで意識が覚醒してしまい寝ることが出来なかった。

 

「こうなったら最後の手段だ」

 

 一人呟いた僕はタンスからネグリジェを取り出した。あ、僕のじゃないよ。ちいねえさまのネグリジェだ。ちいねえさまにお願いして何枚か譲って貰った。僕のシャツと交換で。

 変態的だけどこれを着ていれば、ちいねえさまの匂いで安らかに眠れるはず。ネグリジェが劣化しないように(ちいねえさまの匂いが消えないように)強力な固定化を姉さまにかけて貰った。

 ちいねえさまのネグリジェはサイズが大きい(僕が小さい)のでブカブカだ。足元は引きずるし、肩は半分出てる。袖口を嗅ぐとちいねえさまの優しい匂いがした。

 あー、ちいねえさまのおっぱいに包まれて果てたい。おっと思考が逸れた。これで眠れるといいな。

 横になったが先程と同じ様に目が覚めた。ちいねえさまの匂いのお陰で寝入るのは早くなったが、ちいねえさまの温もりと柔らかさがあるわけではない。仕方ないので、膝を抱えてベッドの上に座る。

 今日はこのまま夜を明かそう。明日、授業中に少し眠れば大丈夫だ。

 そうやってウトウトしていると、コンコンとドアがノックされた。誰だ、こんな時間に……

 

「……」

 

 あやしいので無視すると、少しの間を置いてまたノックされた。

 やはり怪しい。こんな時間に訪ねてくる奴はいない。シエスタか?いや、彼女は寝ているはずだ。なら誰が?

 コンコンと三回目のノック。しつこいな、万一に備えて杖を持って何時でも戦えるように構えた。

 三回目のノックから少しすると、ガチャっと施錠していたドアの鍵が開いた。アンロックの魔法だ。学院内では自分の部屋以外に使うのは禁止されている。つまりこいつは侵入者だ。

 ドアが開いた瞬間、疾風の如く飛びかかり、『ブレイド』の魔法を侵入者の首に。

 

「⁉︎」

 

「きゃっ⁉︎」

 

 『ブレイド』の魔力刃を、部屋に入ってきた人物の首に刺さる寸前で止めた。

 

「な、何するのよ。危ないじゃない」

 

 部屋に入って来たのはツェルプストーだった。

 

「勝手に人の部屋に侵入する奴がそれを言う?」

 

「ちょっと寝てるか確認しに来ただけよ」

 

「声をかければ良かったじゃないか」

 

「寝てるのを起こしちゃ悪いと思ったのよ。もういいでしょう、この物騒なのを下げて頂戴」

 

「…………」

 

 どうやら本当に見に来ただけみたいだ。ツェルプストーはシースルーのキャミソールに、面積の小さなショーツという格好だ。男を連れ込む予定でもあったのかな。

 『ブレイド』の魔法を解除して杖を引くと、ツェルプストーはふぅと息を吐く。

 

「女子寮だからってそんな格好で彷徨くと風邪をひくよ」

 

「ご忠告ありがと。で、何よその格好は? 私も人の事は言えないけど、貴方も女子寮だからって女物を着る必要はないのよ」

 

 しまった。ちいねえさまのネグリジェを着たままだった。しかもそれをツェルプストーに見られるとは。僕の趣味だと言えばからかわれるネタにされる。かと言って本当の事を喋ってツェルプストーに心配されるのも癪だ。

 ううむ、どうしたものか……そうだ、実家から持って来たタンスを姉のと間違えて持ってきて、中身も姉のだったから仕方なく着ている。うん、これでいこう。

 

「ルイス⁉︎」

 

 ツェルプストーに即興の言い訳をしようとした時、何故か彼女が焦った表情で此方に手を伸ばす姿が写った。

 へぇ、ツェルプストーもそんな顔するんだ。

 視界の上下から闇が押し寄せてきて、僕はそのまま闇に飲まれた。

 

( ゚∀゚)o彡゜

 

 そして次に目が醒めるとベッドの中だった。どうやら気を失ってしまったらしい。最後の光景がツェルプストーとはね。まあ珍しいものが、見れたからいいけど。

 しかし妙に温かくて気持ちいいな。それに何か柔らかい……あ、これおっぱいだ。おっぱいに包まれてる。誰かが僕の頭を胸に抱いてくれている。素晴らしい抱擁力だね。

 しかもこの感じは服を着ていない。それを肌で感じる僕も服を着ていない……それって全裸じゃん。

 スリスリとおっぱいに頬擦りすると感じられる張りと弾力。はちきれんばかりのおっぱいだ。手で感触を確かめると、蕩けるような柔らかさに指が食い込み、弾けるような弾力で押し返される。

 何というおっぱい。例えるなら日本刀だ。日本刀は中心を柔らかい鉄、外側を硬い鉄で作り折れず曲がらずを成している。このおっぱいは内側が弾力のあるおっぱい、外側が柔らかいおっぱいで、型崩れせずに柔らかさと弾力のハーモニーを奏でている。何を言っているのか分からないと思うけど、僕も何を言っているのか分からない。もっと素晴らしいおっぱいの片鱗を味わっている事だけは確かだ。

 この時点で既に揉みながら吸いついている。ちゅーちゅーと先端を口に含み、出るはずのない母乳を吸う。

 

「っん♡もう、またなの……」

 

 この呆れた声はツェルプストー⁉︎このおっぱいはツェルプストーのおっぱいなのか…………ま、別にいいや。おっぱいに貴賎なし。僕におっぱいを与えるのがどういうことか、身を以て知って貰おう。かつてリンディママに母性と女を同時に味あわせた絶技を喰らえ!

 

「何よっこれ、気持ち……いいのに、胸が満たされる……なんて♡」

 

 ツェルプストーのくせになんてエロい声を出すんだ。特別サービスしてあげよう。

 

( ゚∀゚)o彡゜

 

 やりすぎて途中で起きてることがバレてしまった。赤面したツェルプストーは意外にも可愛かった。

 

「全く……無意識で吸い付くなんて赤ん坊でもしないわよ」

 

「いや、面目ない」

 

 ツェルプストーは気を失った僕をベッドに寝かせて、心配だからと一緒にベッドイン。寝ていると胸に違和感(快感とは言わなかった)があって目覚めると、僕が寝たままおっぱいに吸い付いていた。

 シースルーのキャミソールが僕の唾液で濡れて気持ち悪いので、仕方なく脱ぐと今度は生で吸い付かれて眠れなかったそうだ。

 

「はぁ、もういいわよ。別に怒ってるわけじゃないし、ベッドに入ったのは私だから」

 

「そう言って貰えると助かるよ」

 

「で、少しは眠れた?」

 

「お陰様で」

 

 人肌の温もりがあったお陰なのか、驚くほどグッスリ眠っていたようだ。

 

「というか、私が眠いわ」

 

「まだ時間あるし、もう一眠り出来るよ」

 

「そうね」

 

「……」

 

「……何かしら?」

 

 いや、自分の部屋に帰るんじゃないの?何でベッドに入ったままなんですかね?

 

「今から戻ってもベッド冷たいし、戻るのも面倒だわ」

 

 いや、別にいいけど。おっぱい丸出しなのはいいの?下しかはいてないじゃない?

 

「舞踏会で裸に剥かれたのよ。貴方に見られるなんて今更だわ。それくらいでキャーキャー言うほどではなくってよ。それに意外と気持ちよかったし……」

 

 アッハイ。でも最後のほうはボソッとした声で聞き取れなかった。ツェルプストーは僕を引っ張り込んで、その豊満な胸に抱きしめられた。

 

「よちよち、おっぱいですよ」

 

 ツェルプストーは僕を赤ん坊扱いだ。ぐいぐいと先端を僕の口に持ってくる。

 

「イタダキマス」

 

「え……ホントに吸うの⁉︎ あぁっ♡ まって、心の準備がああっ♡」

 

 結局、夜があけるまで授乳した。ツェルプストーは眠ることは出来ず、僕は彼女の素晴らしいおっぱいに我慢出来ず、吸い続けた。お陰で朝食は食べ損ねるし、授業には遅刻しそうだ。全くツェルプストーは。

 

「貴方に言われたくないわ」

 

 ですよねー。

 

「さ、早く行かないと授業に間に合わないよ、キュルケ(・・・・)

 

「急いでるわよ……って! 今「お先に!」もう! 待ちなさい、ルイス」

 

 これから波瀾万丈な予感がするね。




この流れでいいのだろうか……

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