キラメイてゼロワン   作:ブレイアッ

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キラメイてゼロワン《後編》

 

 ガルザが消えてすぐ、大地が揺れて、どこからともなく2つの頭に鍵と錠を模した仮面を被った怪獣が街中に現れた。

 

「何だあれ!?」

 

「でかい怪獣……!?」

 

 見慣れない巨大怪獣に驚くゼロワンとバルカン。

 

「あれは、ヨドン軍が送り込んでくる怪獣、邪面獣です!」

 

 邪面獣を初めて見る二人にレッドが軽く説明し、キラメイチェンジャーを操作、タイヤを回す。

 

「魔進のみんな! 出動だ!」

 

『『『『『魔進(マッシーン)!』』』』』

 

 ココナッツタワーより五つの宝石が射出される。

 

『魔進ファイヤ!』

 

 赤い宝石が消防車に。

 

『魔進ショベロー!』

 

 黄色い宝石がショベルカーに。

 

『魔進マッハ!』

 

 緑の宝石がスポーツカーに。

 

『魔進ジェッタ!』

 

 青い宝石がジェット機に。

 

『魔進ヘリコ!』

 

 ピンクの宝石がヘリコプターにとそれぞれが変形。

 キラメイジャーの面々が乗り込む。

 

「うおおお! 中はこうなってるのか!」

 

「或人さん!?」

 

 

「よぉ」

 

「って、諌!?」

 

 ファイヤのコックピットにゼロワンが、ショベローのコックピットにバルカンが一緒に乗り込んでいた。

 

『うおおお! 充瑠達や魔進以外と協力するのは初めてだ! テンションMAX! めっちゃメラメラだぜ!』

 

「よし、魔進合体だ!」

 

魔進(マッシーン)合体(ガッターイ)!』

 

 ファイヤをベースに、ショベロー、マッハ、ヘリコ、ジェッタが合体し、煌輝(きらめき)の巨神へと成る。

 

「「「「「完成! キラメイジン!」」」」」

 

『キラメイジン!』

 

 2つ頭の邪面獣、キーロックダガメスの錠側の邪面から錠付きの鎖が飛び、キラメイジンをぐるぐるに縛り上げる。

 

『ぬぅ、これでは動けんぞい!』

 

『この固さじゃ斬るにも時間がかかっちゃうよ~!』

 

 両腕のショベローとジェッタがどうにか切り抜けようとするが硬い鎖は斬ることが出来ず、引きちぎるにはパワーが足りない。

 完全に動きを封じられたキラメイジンをキーロックダガメスの爪による攻撃が襲う。

 

 斬りつけられるたびに火花が散り、コックピットが揺れる。

 

「どうすれば……!」

 

「そうだ。俺も、ひらめキーング!」

 

「或人さん!?」

 

 ゼロワンがレッドのキラメイチェンジャーに顔を近づけて。

 

「へへっ、不破さん! ランペイジの力をキラメイジンに!」

 

 通信でイエローのキラメイチェンジャーを通してバルカンに指示を出す。

 

「ランペイジの力を……? なるほど、そういう事か!」

 

《パワー! ランペイジ!》

《ランペイジ パワー ブラスト!》

 

 キラメイジンの背後にマンモス、ゴリラ、サメの紋様が現れ、両腕に宿る。

 

『おお! 力が溢れてくるぞい!』

 

『このパワーなら……!』

 

 マンモスとゴリラの力が宿った左腕のショベローが鎖を引きちぎり、サメの力が宿った右手のジェッタが鎖を切断する。

 

「キラメイジャーと仮面ライダーの力が合わさって、キラメイジンに新たな力が!」

 

「これは、エモい……!」

 

 グリーンとピンクが興奮したような声を上げる。

 

《スピード! ランペイジ!》

 

「まだまだ行くぞ!」

 

《ランペイジ スピード ブラスト!》

 

 ハチ、チーター、ハヤブサの紋様が現れ、両足と右肩、胸に宿る。

 

『いっくぜぇ!』

 

 チーターの力が宿った両足のファイヤが高速で駆け、ハチの力が宿った右肩のマッハでショルダータックルをかまし、追撃にハヤブサの力が宿った胸のヘリコがプロペラを回してハヤブサの翼のようなエネルギー刃でキーロックダガメスを斬りつけた。

 

「オォォォン!」

 

 悲鳴のような声を上げながら後ずさるキーロックダガメス。

 

「よし、俺も!」

 

《ハイパージャンプ!》

 

 ゼロワンが取り出したのはシャイニングホッパープログライズキーのアサルトグリップが付いたシャイニングアサルトホッパープログライズキー。それを起動させ、ドライバーにかざす。

 

《オーバーライズ!》

 

「キラッキラのシャイニングに!」

《プログライズ!》

《Warning,warning. This is not a test!

 ハイブリッドライズ! シャイニングアサルトホッパー!》

《No chance of surviving this shot.》

 

 メタルクラスタから仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパーへとフォームチェンジするゼロワン。

 

「シャインシステム、起動!」

 

 その赤い複眼が強く発光し、キラメイジンの後ろに巨大な6つの青く輝く宝石のようなエネルギー波動弾、シャインクリスタが現れた。

 

「あれっ、いつものより大きい!?」

 

 と、驚いているゼロワンをよそにキーロックダガメスが鍵状のエネルギー弾を生成し、射出する。

 

「行っけぇ!」

 

 ゼロワンの号令でシャインクリスタがキラメイジンの前方で密集して盾となって防ぐ。

 続けてキーロックダガメスは錠が付いた鎖を飛ばすが、シャインクリスタの先端から放たれたビームに弾かれ、逆にキーロックダガメスを拘束する。

 

「今だ!」

 

 レッドの声を合図に、全員が必殺技の構えをとる。

 

《アサルトチャージ!》

 

《オール! ランペイジ!》

 

 シャインクリスタがキラメイジンの周りを回転、浮く力を生み出して空へと舞い上がる。

 

《シャイニング ストーム インパクト!》

 

《ランペイジ オール ブラスト!》

 

 キラメイジンの後ろにすべての巨大なライダモデルが現れ、(ジェッタ)に様々な色の光が灯る。

 

「「「「「シャイニング キラメイ ダイナミックッ!」」」」」

 

 巨大なライダモデル達がキーロックダガメスを次々と斬り裂き、噛みつき、踏み潰し、シャインクリスタから放たれた光線が焼き、最後に煌めく巨大な斬撃がキーロックダガメスを斬り裂き、大爆発。

 

 強敵、キーロックダガメスはキラメイジャーと仮面ライダーの協力によって倒された!

 

 

◆◇◆◇

 

 

 戦いが終わり、元の世界へ繋がる穴の下で充瑠達キラメイジャーの五人と或人、諌が向かい合う。

 

「ありがとうございます、或人さん」

 

「こちらこそ」

 

 握手する或人と充瑠。

 

「本当はそっちに行ってみたいんですけど……」

 

 充瑠が後ろに視線をやれば彼の仲間達がいる。

 

「暫く行けそうに無いです」

 

 ガルザは健在で、ヨドンとの決着はまだついていない。

 

「でも、新しい夢を諦めるつもりはありませんから」

 

 充瑠が笑い、或人も笑顔を浮かべる。

 

「俺も、俺の夢を絶対に叶える。人間とヒューマギアが一緒に笑える未来を作るって夢を」

 

《ジャンプ!》

 

「だから──」

 

《ライジングホッパー!》

 

 諌がゼロワンの肩を掴む。

 

「充瑠も、キラメイジャーの皆も、夢に向かって……飛ぼう!」

 

 ライジングホッパーの跳躍力で一気に穴の向こう側、仮面ライダーゼロワンの世界へと跳んだ。

 

「ありがとー! 仮面ライダー!」

 

「また会おうー! キラメイジャー!」

 

 パリン、と異世界への穴をこじ開けていたバールが砕け、キラキラと散って消えた。

 

 

◇◆◇◆

 

 

 飛電製作所、玄関前。

 

「うわっ!」

 

 ドサッと或人と諌がアスファルトの上に落ちる。

 

「おかえりなさいませ、或人社長」

 

「ただいま、イズ」

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