頑張って勢いを保ったまま投稿を続けたいものですね。まあ、先駆者様と差別化する為に原作ゲームの要素を強く取り入れてはいきたいですが、あまりやりすぎるとゲームと同じになってしまうのでいい塩梅で抑えたいですね。
では、今回もお楽しみください!
B6階に着いたエレベーターの扉が開く。目の前に広がる光景は荒れ果てた駐車場のような場所であらゆる所から異臭が漂ってくる。大量の積まれたゴミには虫が集っており、先ほどのフロアとは全然違う、不快になる場所だ。
———ここから先はプレイエリアです。
そんな放送が流れ、レイは不安そうな表情で呟く。
「プレイエリア……?」
「えっ?いや、俺は別に……」
レイの言葉にオルガは頬を染めて答える。オルガにはそう言った経験が皆無なので別の方向に言葉を解釈してしまった。その結果は容易に想像できるだろう。
「……何、想像してるの」
先ほどの不安そうな表情が引っ込んだレイの洗練された右フックがオルガの頬に叩き込まれる。血だらけになったオルガは倒れて行き、再度、希望の華を咲かした。
「だからよ、セクハラするんじゃねぇぞ……」
「ダメだよオルガ」
レイには冷ややかな目線をされ、ミカには諌められた。そして、3度目の死を迎えたオルガはこの現象に若干の慣れを感じつつ起き上がった。
「ここ、本当に建物の中なの……?」
「俺にいい考えがある。ただ、進み続けるだけでいい」
そう言ってオルガは走り出す。オルガ自身が先に行けば危険なことがあっても回避が(死ぬことで)できるだろう。レイも心の準備をし、オルガを追いかけるように走り出した。
「ヴァァアァァァアァァァ!!」
道の角より少し行った先でオルガの断末魔があがった。警戒をしながらもオルガの行った方へ向かっていく。
目の前に広がる光景は、やはりレイには知らない場所の道だった。そこには血の上で倒れ伏したオルガがいるが、その血はオルガのものではなかった。
「オルガ、大丈夫……?それに、血……?本物……?」
「さてと……。飛んできた虫に驚いただけだからよ……」
オルガは起き上がり、目頭を押さえ、溜息をつく。オルガが全力疾走してる最中、目の前に黒光りしたGが飛んできたという事態が起こった。それに驚いた挙句にショック死した。いくらなんでもちょっとしたことで死ぬのは勘弁したい。
「血は本物……それに時間が経ってる」
後から追いついてきたミカがそう口にした。ミカが手にかけた人数は決して少なくない。その経験からミカはこれが本物であることに気づいた。
その言葉にまた表情がぎこちなくなったレイの耳に小さな鳥の囀りが聞こえてきた。小鳥は高い隙間に潜り込んでおり、そこで鳴き声をあげていた。
「悪いけど急いでんd「小鳥が逃げちゃうからちょっと黙ってて」ぶっ……!」
またもやオルガにレイの右手が飛ぶ。これまでと違い倒れない変化が起きたので、レイが手加減したのだろうか。オルガは頭でそう考えながら謝罪することにした。
「すみませんでした」
「こっちへおいで」
オルガの謝罪を耳に入れつつ、レイがそう言いながら手招きするものの、小鳥は壁の中から降りてこない。よく見ると少し弱ってるようにも見えるので、お腹が空いているのかもしれない。
「お腹空いているのかな……?」
レイはポシェットの中を軽く見てみるものの、食べ物の類は見当たらない。あまり歩き回りたくはないが、食べ物を探しに行こうとすると、ミカから声がかかる。
「火星ヤシならあるけど」
「火星ヤシ……?」
火星ヤシなんて物は聞いたことないが、何処かのお菓子だろうか。ミカが袋から何個か取り出して渡してくれたのに感謝しつつ、足元に置いてみる。すると壁から降りてきて小鳥は火星ヤシを口にした。嬉しそうな鳴き声をあげながら突いている。
それを微笑ましそうに見ていると、レイは小鳥が羽に怪我をしていることに気付いた。
レイはポシェットから包帯を取り出して、処置を施していく。
「これで大丈夫」
「随分と手慣れてるな」
「……うん」
レイ自身はなぜ手慣れているのか分からない。けれど脳内に血が飛び散るような光景が、掠れて見える気がする。それがなんなのかも分からない。
喋っていて気づかなかったが、小鳥が震えている。その様子は見るからに不自然なほど震えていて、レイ達の目の前から逃げ出す。
「……逃げちゃダメだよ」
そんな声も届かず、木の板が沢山打ちつけられている場所の前まで進んでいく。怖がらせないようにレイは優しく声をかけながら、手を伸ばす。
「一緒にここから出よう……ね?」
———刹那、板が弾け飛んで、目の前の小鳥が真っ二つに叩き割られる。それにオルガが巻き込まれて、いつものように倒れた。
「ヒャッーハハハハハハハハハハハ!」
「今、お前は、満ちた顔をしやがったな。でも今は絶望だ……!」
目の前に現れたのは赤いズボンに、模様が特徴的な黒いパーカーのフードを被っている。そして顔や肌には包帯が巻かれており、大きな鎌を携え、狂気的な高笑いをする男だった。
「三秒数えてやる。だからさぁ、逃げてみろよ?そしてもっと見せろ、絶望の顔を!」
復活したオルガは目線をミカに送る。ミカが行動に移そうとした時、足元でチャリンと金属音のようなものがした。どこから出てきたかは分からないが、それをすぐに拾おうとする。
「さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん……」
カウントダウンが始まったと同時にミカがそれを拾い、レイに投げ渡す。それをなんとかキャッチしたレイはオルガとミカの方を見る。
「それを持って逃げて」
「早く逃げろ!」
「にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」
レイは2人に言われた通りに走り出す。ミカとオルガは拳銃を取り出して、射撃態勢に入った。
「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃち……」
「ミカァ!!」
パンパンパン
「ヴァァアァァァアァァ!!」
男のカウントダウンが1秒になった瞬間、オルガの合図と共に2人で発砲する。しかし普通なら当たるはずの弾丸は、男が回避することによって当たらなかった。更に鎌で銃弾をはじきながら徐々にオルガの方へ近づいてくる。
「ヒャハハハハハハハハハハ!アーヒャッハハハハハハ!」
「オルガ!」
「ゔっっっ!!」
オルガの目の前にまで来た男は鎌を振りかぶり、オルガに突き刺した。ここに来てから、レイのパンチで致命傷に至ってるオルガに、鎌の一撃を耐えられるはずがなく絶命する。
オルガが殺されたものの、ミカが銃を撃ち続けながら足止めをする。
一方、逃げ出したレイは渡された物が、エレベーター通路管理室のカギだと分かった。どこにあるかは分からないから、手当たり次第探すしかない。
2個ほど部屋を走り抜けた先に、床下にそれらしき場所があったのでカギを差し込むとカチャリと開く。急いで床下の通路に潜り込んで、壁にあるスイッチをONにした。
「……!」
上で物音がする。どうやら先程の男が追ってきたようだ。息を殺して物音が過ぎ去るまで待つ。数分が長く感じるぐらいの時間が経ち、ようやく男は部屋を出て行ったようだ。
しかし、男が追ってきたということはオルガもミカも足止めが長く続かなかった、ということになる。レイは二人の無事を祈りながら、小鳥が殺されたところまで戻った。戻った場所にはオルガとミカの姿があり、どちらも特に怪我はしてない様子だ。
「エレベーターの電源を入れてきた。これで逃げられるはず……!」
「ありがとう、それにごめん。今回はあんまり役に立てなかった。オルガも死なせちゃったし……」
「気にすんな、お前はよくやってくれたさ。レイもありがとな」
「……うん」
レイにとって、これまでずっと守ってきてくれた二人の役に立てたのは嬉しいことだった。けれどその喜びは置いといて、やることをやってしまわないといけない。
小鳥の目の前に座り込んだレイは段々と妙な感情に支配されていった。
「違う……こんなのじゃなかった……」
「は?」
レイの瞳は光を消していき、蒼色に染まっていく。そんな可笑しい様子のレイにオルガは素っ頓狂な声を上げ、ミカは黙って見守っていた。
「こんな可哀想じゃない……。私の小鳥に
流れるようにポシェットから針と糸を取り出し、真っ二つにされた小鳥を元の形に縫い合わせていく。オルガやミカから見てもそれは異常な光景だったが、嬉しそうに微笑みながら作業をするレイに口を挟むことはできなかった。
「……まだダメ」
そう言って近くにあったシャベルを手に取り、オルガの頭に叩きつける。理解も出来ず、オルガは希望の華を咲かせた。
「これでもう大丈夫」
「大丈夫じゃねぇからよ……」
ミカはジッとレイの方を見つめながら、火星ヤシを口の中に放り込む。オルガはすぐに蘇生して、エレベーターがある方に行くことを促す。
他に通ってない道はひとつだけしかなかったので、そちらの方へと向かった。
「この先にエレベーターがあるのかな……?」
「後戻りはできねぇんだ。進むしかねぇ」
だが、あと少しだという3人に魔の手が迫っていた。
「ヒャッーハハハハハハハハハハハ!」
「……!」
「これは……!?」
「やぁーっと見つけたぜぇ……」
先程の男が既にすぐ後ろにまで迫っていた。笑みを浮かべながら臨戦態勢に入っている。
「待ってくれ!」
「今度は1秒も、待ってやらねぇよ!」
「待てよ……待てって言ってんだろ!」
男はレイの方に一直線に突撃して鎌を振り下ろすが、その間にオルガが挟まることでレイを庇う。
「ゔっっっ!」
再び鎌の一撃を受けたオルガは血を流す。一瞬で絶命することをなんとか避けて、レイに声をかける。
「守んのは俺の仕事だ……!俺は止まんねぇからよ……!お前らが止まんねぇかぎり……その先に俺はいるぞ!」
だが、その声も目を見開いて恐怖しているレイには届かなかった。男はレイに近づいていきレイを殺そうとするが、ミカが発砲し、それを防ぐ。その間に背後を取ったオルガがこれまでの最速のスピードで復活をした。
「さてと……腹を割っていこうじゃねぇか大将!」
「あぁん?さっきから思ってたがどうなってんだそりゃあ?」
「知らねぇよ、こっちには逃げるなんて選択肢なんてねぇぞ。ハナッからな」
オルガはレイが逃げる時間を稼ぐ為に、男の質問に受け答えしながら銃を取り出して発砲する。
「ヴァァアァァァアァァ!!」
男はその銃弾をたちまち避けつつ、オルガとミカを無視して、狂気的な笑いを上げながらレイの方を追いかける。追いかけられるレイは全速力でエレベーターの方へと向かう。
「足を止めるなぁ!!」
「アヒャハハハハハハハハハハ!アハハハハハッ!フヘヘヘヘヘ!」
レイはエレベーターを開けて中に入り込むがドアが中々閉まらない。普段ならすぐ閉まるはずの感覚がとても長く感じる。その状態にレイは焦りを浮かべる。
「早くっ……!」
「ヒャッハハハハハハハハハハ」
男の鎌がレイに向かって振り下ろされる———。
———しかし1発の銃弾が鎌の柄に当たり、男の手から鎌が滑り落ちた。
オルガが集中して狙いを定めた弾丸が見事当たったのだ。直接狙ってはまた避けられてしまう可能性がある為、振り下ろす瞬間ならば柄の部分を狙うことができた。
エレベーターの扉が閉まり、レイを乗せたままB5へと上がっていく。オルガは一息つきながら、男の方から目を離さずに安心する。
「なんだよ、結構当たんじゃねぇか……」
呆然としていた男だったが、再び笑みを浮かべ、鎌を拾い上げてオルガの方へ近づいていく。オルガはレイを逃がせたことにより強気の態度を取った。
「は?お前状況分かってんのか?俺は落とし前を付けに来た」
そしてオルガはミカに向かって指示を出す。
「頼むぜミカァ!」
しかしミカはエレベーターの方を見ながら、オルガの指示を拒否した。
「やだ」
オルガも負けじとミカに頼み込む。ここで断られてしまえば、後の結末が悲惨なことは避けられないだろう。
「頼んだぜぇ、ミカァ!」
次は返事すらせずに黙々と火星ヤシを食べ始めた。エレベーターの方から視線を外さずに。
「何やってんだ、ミカァァァァァァァァァァァァァァ!!」
その2人の様子を見て、男はオルガに憐みの視線を送りながら鎌を振りかぶる。
「すみませんでしt」
オルガが言い切る前に、鎌で切られるのではなく、ぶん殴られてオルガは死亡した。
「だからよ、止まるんじゃねぇぞ……」
「……」
ミカはオルガが死亡しても特に気にせずにエレベーターを見つめ———否、レイを乗せたエレベーターが向かった上階の方を凝視していた。
(なんだろこの感じ———……チョコの人?)
遂に来たんだね……僕のレイチェル———いや、私の
ここまでの閲覧ありがとうございます!
今回で動画での1が終了となりますね。B5まで書いてしまうとやはり文字数が多くなってしまう恐れがある為、前より少なくなったものの区切らせて頂きました。
今のところフロア1階ごとに1話作られてますが、原作やってる人はお察しの通りどんどん長くなるのでその分長くなっていきます。あと気になってる方もいるかもしれませんが、地の分でレイ呼びになっているのは小説版の名残です。小説版ではレイチェル視点なのでレイなんですよね。
他にも改変部分などで、ここが気になったとかの質問なども気軽に受け付けてますので、どうぞよろしくお願いします。
では、ここまで読んで頂きありがとうございます!次回もお楽しみに待って頂けると幸いです!
誤字脱字などがあれば報告の程をよろしくお願いします!