「さて……逃げるか。」
おはよう諸君。今俺はこの街から出るために早起きをして家の外の確認をしている。前回は発情猫友希那とヤンデレママのリサに邪魔をされてあまり外の様子が観察できなかったが、あまり黒服はいないような気がしたから多分逃げられるはずだ。
それに俺だって何度も何度も同じ失敗を繰り返すほど馬鹿じゃない。この前の弦巻家の時は朝5時に荷物をまとめていた結果千聖さんに気づかれた。だが今回は俺自身の家に一人でいる!俺の家に誰もいないと言うのはなかなか珍しい。これはもう今日脱出しろと言っているようなものだろう。
家の中にあるだろう盗聴器や監視カメラからうまく逃れられる道は把握している。それに今回は荷物もほとんど持っていない。何故かって?それは知り合いの家に泊めてもらうことにしたからだ。つまり逃げるのに邪魔になるものもほとんどない!ちなみに知り合いとはNFOというネトゲでよく話す人だ。ネトゲとか大丈夫か?と思う人もいるだろう。しかし大丈夫だ。そのプレイヤーは両親の知り合いでよくリアルでも会っていた人だ。つまり何の心配もない。
そして俺は静かに家を出て知り合いの家に行くために駅へ向かった。
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「……よっしゃ!バレずにここまで来れた。あとは電車で移動するだけだな。」
俺は思ったよりもあっさり駅に着いた。黒服が思ったよりも少なかった。多分あいつらは自分たちで監視してるからあんまり黒服を配置していなかったのだろう。まあ俺にかかればあいつらの監視の目など簡単にかいくぐれるんだけどな!
そして俺は見事この街から脱出することに成功したのであった。
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「それでどういうことか説明してくれるよね?」
「いや、そのーですね。これにはそれはもう深いわけがありましてですね……。」
さてこれはどういう状況でしょーか。正解は電車に乗ってとりあえず大阪駅で降りたまではよかったんだが、いきなり後ろからついてきてた人に捕まって説教されてるところでしたー。いや意味わからん。
「それで?そんなことより何でレイがここに?」
「それはもちろん響が街から出ようとしてたからついてきたに決まってるでしょ?」
「……えっ?気付いてたの?」
「それはもちろん。いつも通りカメラ見ようと思ったら何か映像がおかしかったから服につけておいた発信機をチェックしたら駅のほうに向かってたから急いでついてきたんだよ?」
「うっそだろお前……」
自分の着ている服は盲点だった。よく使うものだし洗濯だってしっかりする。そんな機械が付いていれば壊れてしまうとタカをくくってよく調べはしなかった。
「弦巻製の特別品だからね。」
「ああ。納得した。」
あんの金持ちお嬢さまめ!やりやがったな。
「ちなみにどこについてるの?」
「パンツだよ?」
「……は?」
「だからパンツ。」
「いやそれは聞こえてるが……。何でパンツ?」
「発信機はだいぶ前に黒服の人たちから貰ってたんだけど、なかなかつける機会がなくて困ってたんだ。響の私物はみんながよく持ってっちゃうから。それでどうしようか迷ってたら響の家から盗んだパンツがあったからそれにつけて響の家にしまっておいたんだよ。みんなが持ってかないか心配だったけど響がそれより前に履いて街を出ようとしてたから役に立ったみたいでよかったよ。」
「……とりあえず外してきます。」
「それじゃあ入口の前で待ってるよ。ちなみに私以外にも数人発信機を黒服の人たちに頼んでた人が居たみたいだから一応気をつけてね。」
とりあえずトイレでパンツに付いてた発信機は外した。てか小さすぎだろ。そりゃ気づかねーわ。その後他の服もしっかり見たが多分発信機は付いてないはずだ。
「というわけで、逃げるか。」
さて逃げるはいいがどうするか。とりあえず大人しく捕まったフリをしてある程度要望に応えて満足して気が緩んだところで逃げるしかないか。
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「それで?これからどうするんだ?」
「せっかく大阪まで来たんだから、少し遊んでこうよ。」
「……まさかそれが目的で大阪に来るまで俺を止めなかったのか?」
「そういう察しがいいところは嫌いじゃないよ。」
直感的に動くお嬢たちも厄介だがなによりもこうやって計算した上で行動されると俺にはどうすることもできん。女の人って怖い。
「せっかくのデートチャンスだからね。逃すわけにはいかないよ。」
「分かったよ。今日はレイの要望を聞こう。」
この時の俺はレイから逃げることだけを考えていたことと、発信機が他に見つからなかったせいで油断していた。すでに二人の人間が俺たちを見ていたことに気づかなかった。
「それで?どこに行くんだ?」
「USJだよ。二人で行ったらカップルっぽいでしょ?」
USJか……なかなか逃げるのが難しそうだがまあなんとかなるだろう。知り合いの家まで行ければ俺の勝ちだ。
「分かった。じゃあ行くか。」
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というわけでやってきましたUSJ。何事もなく無事にこの場所へ着くことができました!さっきフラグみたいなものがあった気がするが、まあ俺にかかればフラグ程度おるのは楽勝なんですよ。
「じゃあ行……「ちょっと待って(ください)。」」
あっるえー?おっかしいぞー?なんだか聞いたことがあるような声が二人ほど聞こえた気がしないでもないが気のせいだな!よし行こう。
「止まらなきゃ……分かってるよね?」
「申し訳ありません。蘭様許してください。」
「ん?今なんでもするって……」
「言ってないです。」
てかネタなんかやってる場合じゃねーよ。何で蘭がいるんだ。そして
「響さん?まず街から出たことへの言い訳を一応聞いておきましょうか。」
紗夜かぁ。よりによって冗談が通じない奴が来ちまった。どうしよう。ダレガダズゲデ。
「それで?どうしてレイさんと二人でデートしようとしてたんですか?」
「その前に何故ここにいるんですか?」
「それはもちろん発信機を使って。」
「蘭も?」
「うん。」
「発信機は探したはずなんだけど?」
「スマホにアプリ入ってるでしょ?」
「えっ?」
はいありましたー。スマホ見たら入ってた。弦巻製のだから安全だと高を括っていたのが仇となったなぁ。
「それで?何をしているんですか?」
「それについては私が説明しますよ。」
「別にレイには聞いてないんだけど?」
「まあまあいいじゃないですか。響に説明させると時間がかかりそうですしね。あまりデートの時間を無駄にしたくないんですよ。」
「へぇ?」
「デートねぇ。」
こいつ!やりやがった。本当なんで毎回こうなるんだろうな。僕は不思議で仕方ないよ。
「……とそういうわけで私と響でデートするんです。なので響は私が見とくのでお二人は帰って大丈夫ですよ?」
「それだったら私が行くからレイと紗夜さんは帰ってていいよ。」
「いえ、私が行くのでお二人はお帰りください。」
ほーら始まった。いいか?予言してやる。ここから俺に飛び火する。
「だったら響に決めてもらいましょう?」
「いいね、それ。」
「それでいいです。」
ほーらな?(白目)
「それで?誰と行きたいの?」
「もちろん私ですよね?」
「響。分からず屋の二人に伝えてあげて。」
さてここで俺はどうするべきか。
①レイを選ぶ。
→他二人からリンチにあい、監禁エンド。
②蘭を選ぶ。
→他二人からリンチにあい、監禁エンド。
③紗夜を選ぶ。
→他二人からリンチにあい、監禁エンド。
うん、ダメだな。
「早く選んでね?時間がもったいないよ。」
「響、早く。」
「響さん?分かってますよね?」
「……全員で。」
三人からボコボコにされました☆
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「結局全員でUSJを堪能したわけだが、俺が殴られた意味は?」
「あそこで選ばないのが悪いと思うよ?」
「誰選んでもバッドエンドしか見えなかったので。」
「まあ今回は楽しめましたから見逃してあげます。ただし今度は二人っきりでデートしますからね?」
「私もするから。」
ハハッ。どうやら俺に拒否権はないようです。
「当たり前だよ?」
もう心の中を読まれるのにも慣れたなぁ。
「じゃあ帰ろうか。」
「あっ、その前にトイレに行ってくる。」
「分かりました。では待ってますから早くしてくださいね。」
「はいはーい。」
(トイレ内)
勝った。計画通り!皆さんお忘れかもしれないが今回の目的は知人の家にたどり着くこと。あいつらは今さんざん遊びに付き合って満足している頃だろう。つまり今がチャンスだ!あいつらも油断したな!というわけでさよならだー!
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「着いた。ついに来た!」
その後俺はこっそりとトイレから出て急いで電車に乗って知人の家に向かった。あいつらには事前に発信機の場所を聞いていたからな。全くつめがあまいな。
「ふう。ついに俺は逃げ切ったわけだ。まあまだ近いからな。余裕もって生活できるようになったらもっと離れていくとしよう。」
自由とは素晴らしいものだ。夢が広がる。とりあえず風呂だな撹乱するために遠回りしたりしてなるべくつけられないようにしたから、動き回って汗かいてるし。しばらくは迷惑かけるだろうからしっかり家事も手伝って……。あー本当に素晴らしい。
「それじゃ。おっじゃまっしまーす!」
『ガチャ』
「やっと来たんだね。待ってたよ。」
「響遅い。」
「随分と時間がかかりましたね?響さん?」
「why?」
なんで?なんでだ!何でこいつらがここにいる⁈
「私と美竹さんはスマホに発信機をつけていたんですよ?当然スマホの中身も把握しています。あなたが誰かの家に居候しようとしていたことも。私たちから逃げようとしていたことも。ですからあらかじめ黒服の方々に頼んでこの家を買いとってもらっていました。それからチャットには私たちが代わりに打ち込めるようにして、家が変わっていないように見せていたわけです。」
「私は二人が移動しようとしていることに気付いてついてきたんだよ。」
全部バレてた⁈何で当たり前のようにスマホの中見てんだよこいつら!黒服も協力すんなよ!むしろ俺に協力しろよ!
「……ですが最初は信じようとしました。USJでは楽しんでいたようですしこのまま居候などせずに家に帰ってくれるのではないかと。でも響さんは私たちの信頼を裏切りました。ですのでこれからオシオキです。安心してください。ここは防音です騒いでも周囲に迷惑はカカリマセンヨ?」
「響?また逃げようとしたらワカッテルヨネ?」
「響がそんなことをしようとしてるのは初めて知ったよ。デートをしてくれると言ったのもそういう意図があったからなんだね?じゃあオトナシクシテテネ?私の気持ちを踏みにじったんダカラネ?」
あーあ。結局バッドエンドだよ。俺、無事に帰れるかなぁ。
レイヤの口調わからん!艦これの時雨みたいになった。ボクっこ可愛いよね!間違ってたら教えてくれると助かる。
そしてやっぱり会話の前に名前つけないとわかりづらいかな?そこらへんも何かあったら言ってもらえると助かる。逃げ回るような感じにしようとしてたはずなのに何故こうなった。あんまり納得いってない。
USJは行ったことないのでデート内容は書けません。そういう話に需要があるなら一話分普通に書くかな?
それと学校が本格的に始まったので更新どうなるかな?止まらないようには頑張ります。