デレマスとのクロスオーバー『 基本はコメディ』   作:エビアボカドロックンロール

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単短編ヤンデレ0 八幡「この5分後にボコボコにされました」千枝「この半年後に監禁しました」

 

 

 

 

 こんにちは、佐々木千枝です。

 今日は土曜日で学校がお休みなので、桃華ちゃんと朝練をするために事務所に来ています。

 まだ2月なので外はとっても寒く事務所に来るまでに体が冷えてしまいました。ケガをしないためにもストレッチは念入りにしないといけません。

 

 えいっえいっと桃華ちゃんと二人組のストレッチをしていた時に、入り口から初めて見かける女性がレッスンルームへと入ってくるのが見えました。

 

 

 

「は、はじめまして~。夢見りあむです…えと、ちひろさんに挨拶してくるように言われて、順番に回ってます…」

 

 

「まあっ、そうなんですの!はじめましてりあむさん。櫻井桃華ですわ♪」

 

 

「さ、佐々木千枝です。りあむさん、よろしくお願いしますっ」

 

 

「ぐはっ!!名前呼び!!?――なんだこの尊い空間…かわいさが次から次へと押し寄せてくる…」

 

 

 

 お話を聞いてみるとりあむさんは、2月からこの事務所に入ることになった新人アイドルなんだそうです。

 カラフルな髪色に個性的なファッションに大きな胸。これだけで十分にキャラは立っている気がしますが、おまけにライブに来てくれているファンのお兄さん達みたいなお話の仕方をします。あと、異様に胸が大きいです。

 千枝は小学生だから難しいことは分かりませんが、キャラの過積載だと思います。それから胸が無駄に大きいです。

 

 

 

「それで…プロデューサーもレッスンルームにいるって聞いたんですけど…」

 

 

「八幡ちゃまのことですわねっ♪今日は見に来てくださる約束でしたのに、まだいらしてませんわね?」

 

 

「ちゃ、ちゃま??――その八幡さん?は、いつ来ますでしょうか…?担当してくれるみたいだし、挨拶したいんだけど…」

 

 

「比企谷さんから遅刻の連絡は来ていないので、もうすぐ来ると思います…」

 

 

 

 りあむさんはお話しするときに千枝たちの方を見てくれません。お鼻をくんくんしながらこっちをチラチラと見たりあたりを見回したりしています。

 お話がとぎれとぎれになり、りあむさんがそわそわし始めたときにようやくみんなの待ち人が来てくれました。

 

 

 

「…すまん。遅れた。」

 

 

 

 言葉少なく小走りで比企谷さんはレッスンルームに入ってきました。

 桃華ちゃんはやっと来てくれた待ち人に喜びの感情を隠し切れず、ぴょこぴょこと比企谷さんへと近づいていきます。

 

 

 

「八幡ちゃまったら。レディーファーストはこういうものではなくってよ?」

 

 

「ふへへ…桃華ちゃんが無警戒で近づいて来てくれる…」

 

 

「…??何か言いまして?」

 

 

「い、いや!何でもない!遅れて悪かった。すまんな桃華、次は気を付けるわ」

 

 

 

 いつものようにひっつきに行った桃華ちゃんでしたが、何かぼそぼそと呟く比企谷さんを見ると頬に指をあてきょとんと首をかしげます。

 比企谷さんは何かを隠すように言葉を取り繕い千枝に軽く挨拶をした後、まだ状況がつかめずにそわそわしていたりあむさんへと顔を向けました。

 いつもは目を合わせ千枝の全身を舐めるように見た後に、ボソッと挨拶する姿がとってもかわいいのに今日は胸をチラッと見ただけで終わってしまいました。でも、今日は仕方ないことを千枝だけは分かっているので我慢します。

 

 

 

「…で、そっちにいるのが夢見か?」

 

 

「あっ、はい。夢見です…えと、よろしくお願いします…」

 

 

「ああ、プロデューサーの比企谷だ。よろしく。…ところで夢見、お前の胸は何センチだ?確認のためにさわってもいいか?」

 

 

「あっ、胸のサイズはたぶん95センチくらいです。はい、どうぞ確認し………えっ!!?今さわってって言った!!?これが芸能界の闇なのか!!?やむ!!」

 

 

「そうだ、その巨大な胸をさわらてもらえないかと言ったんだ」

 

 

「ぼくたち初対面だよね!?なんでいきなりセクハラするんだよう!!」

 

 

 

 比企谷さんの突然のセクハラ発言にぼーっと答えた後、ようやく何を言われたのか理解したりあむさんは両腕で胸をおさえ後ろへ下がります。95センチを腕でおさえたら、むにゅってなって逆効果だと思います。なんてあざといんでしょう。

 それよりも比企谷さんは胸にさわりたいと思っているのでしょうか、次に二人きりになったら千枝がさわらせてあげると誘惑して確認してみようと思います。今回はこの胸が大きいだけの女に譲ってあげます。

 

 まだまだ男性に夢を見ているお年頃の桃華ちゃんは、比企谷さんの問題発言に顔を真っ赤にしています。

 

 

 

「95センチ!?でっかいですわ。………ではなくっ、八幡ちゃま!!!きゅ、急に何をおっしゃるんですのっ!!レディーに対して年齢や体重はもちろん、3サイズに初恋の相手や経験人数を聞くことは絶対に禁止なのですわよっ!!」

 

 

「経験人数!?あ、あの櫻井さんそれ誰に聞いたん、ですか…?」

 

 

「桃華でいいですわ、りあむさん。これは…あれ?そういえば八幡ちゃまに聞いたんでしたわ。ですわねよ、八幡ちゃま??」

 

 

「い、いやーどうだったかなー?言ったような言ってないような…」

 

 

 

 お子様な桃華ちゃんはまだ経験人数が何のことか分かっていないようですが、小学生にそんなことを話している時点でかなりギルティーな気がしないでもないです。ちなみに千枝は当然まだです。初めては比企谷さんって決めてますから。

 

 しどろもどろになり目が泳ぐ比企谷さん、本当に不思議そうな顔をする桃華さん、怯えるりあむさん、3人ともがなぜか可愛くあわあわしています。

 どうなるんだろうかと見守っていると、あわただしい足音と共に入ってきた人影を確認し、桃華ちゃんが即座に味方に引き込もうとします。

 

 

 

「良いところに来てくださいましたわ!愛海さん!なんだか八幡ちゃまの様子がおかしいんですの!」

 

 

「あー、桃華ちょっと待ってくれ。―――お前マジで何しちゃってくれてるの?」

 

 

「愛海さん??」

 

 

「すまんな、愛海じゃねぇんだ。…いや、こんなこと説明したくもねぇんだが……俺だ、比企谷八幡だ。―――おい棟方、年貢の納め時だ」

 

 

「ど、どういうことですの???」

 

 

 

 あまりに突拍子もないことを言い出す愛海さんに、桃華ちゃんは頭から煙を出してふらふらとしてしまっています。りあむさんは“新たな美少女が入ってきた”と再びそわそわし始めてしまいました。どうしましょう、おめめぐるぐるの桃華ちゃんが可愛すぎます。あわわわわって言ってます。

 

 もうやってられるかとばかりに“愛海さんの姿をした比企谷”さんは、どう見てもおもちゃにしか見えないポップな色合いの拳銃に似た何かの狙いを“比企谷さんの姿をした愛海さん”に定め一切の躊躇なく引き金を引きました。ギザギザしたビームが直撃です。

 すると二人が目を開けてられないほどにピカピカと光りはじめ、10秒ほどたちそれが収まるといつものけだるそうな雰囲気の比企谷さんとうなだれる愛海さんがそこにはいました。

 

 

 

「うぅ~、ひどいよ八幡プロデューサー…まだりあむちゃんの推定事務所2位タイのお山に登ってないのに…」

 

 

「いったいどういうことですの??八幡ちゃま??わたくしさっぱり分かりませんわ…」

 

 

「やっと戻ったか。……あー、桃華。さっきまで池袋が作った謎の発明で俺と棟方の中身が入れ替わってたんだ。…何言ってるか分からねぇだろ?大丈夫だ、俺も何言ってるか全然分からねぇ」

 

 

「………先ほどまでのスケベな八幡ちゃまは、愛海さんだったってことですの??」

 

 

「スケベって、なんだよその謎のボキャブラリーは。…まあそういうことだな」

 

 

 

 桃華ちゃんもようやく納得できたようで安心した表情で本物の比企谷さんへと引っ付いてしまいました。

 その一方でいまだに混乱の収まらないりあむさんは何かが吹っ切れたのか、なぜかキレ気味で比企谷さんへ話しかけます。

 

 

 

「入れ替わり!?ネタが古すぎるだろ!何の名をだよ!ほんとにこの人についていったらワンチャンつかめるんだろうな!!?―しかもなんだよそのオーバーテクノロジーは!!ナニえもんなんだよ!!ならもしもボックスでぼくを石油王の娘にしてくれよう!!!」

 

 

「…なんでこいつ初対面でこんなキレてんだ?」

 

 

「八幡ちゃまになりすました愛海さんに、さんざんセクハラされたからだと思いますわ」

 

 

「うっ…」

 

 

「新人に何やってくれてんだよ…―――こいつ以外にはしてねえだろうな?」

 

 

「……紗枝ちゃんとまゆちゃんと時子さん」

 

 

「えっ?うそ……え………マジで?」

 

 

「てへっ♪」

 

 

「……………助けてモモえもん」

 

 

「まぁ八幡ちゃまったら、うふふ、可愛いですわ♪」

 

 

「ハイライトの消えたプロデューサーが慈愛顔の桃華ちゃんに抱きしめられてる…なんだこの事務所…ぼくの人生いったいこの先どうなっちゃうんだ…」

 

 

 

 

 

 

 こんなオチのない話でいいんでしょうか?千枝、小学生だから分かりません。

 

 でもレッスンルームに入ってきた瞬間から千枝は比企谷さんが比企谷さんじゃないって気づいてました。千枝には比企谷さんがどんな姿になっても分かります。比企谷さんのことなら何でも知っています。

 

 

 だって八幡さんは千枝のモノなのですから。

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

八幡「おい夢見、プロフィールのバストはでっかいのまんまでいいのか?俺が測ってやろうか??」

 

 

りあむ「流れるようなセクハラ!!ハチサマまた中身入れ替わっちゃったの!!?」

 

 

八幡「…あの日入れ替わってから、夢見にだけは反射的にセクハラしちまうんだよ…」

 

 

りあむ「愛海ちゃんに体が調教されちゃってるじゃん!!やめてよ!!ぼくもみんなみたいに優しくされたいよう!!」

 

 

八幡「だから開き直ってセクハラすることにした。ふむ、95センチか。」シュルシュル

 

 

りあむ「き、鬼畜眼鏡ーーー!!」バタバタバタ

 

 

八幡「こら!夢見!まだウエストとヒップが残ってるぞ!!」バタバタバタ

 

 

 

 

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