デレマスとのクロスオーバー『 基本はコメディ』   作:エビアボカドロックンロール

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女神様「人は思い出を忘れる事で生きていける。しかし、決して忘れてはならない事もある。」

「比企谷八幡。突然ですがあなたは死にました。」

 

 

 

 

 

 どう見ても女神様です。ありがとうございます。え、なに?俺死んだの?

確かに悪魔、もといちひろさんから押し付けられる仕事の数々は致死量ギリギリではあったが。これだから昭和生まれの根性論世代h「比企谷君??」すみません冗談です。転生の間まで網羅しているちひろさんに戦慄しながら改めて目の前の女神様を盗み見る。

 知っているか?とんでもない美人を実際に見るとなんか色々罪悪感で死にたくなるんだぜ。腐った眼が浄化されそうになったもん。

 

 

 

 

「八幡はずいぶん落ち着いてますね」

 

 

「女神様もずいぶん距離を詰めてきますね」

 

 

「八幡がダラダラとモノログっている間にあなたの人生のすべてを観させていただきましたからね。ええそうですね、あなたのことで私が知らないことなどありません。これが本物の関係というやつですかね?素敵な考え方だと思いますよ?」

 

 

 

 …聞き捨てならないんですけど。あんなこともこんなことも全部見られちゃったんですか。「当然です」もう帰りたいんですけど。布団にくるまってうおぁーってしたいんですけど。

 あぁ森久保お前のポエムノート見てしまった罰がこんな形で当たるなんて。

 

 

「さて信頼関係を築けたところでお待ちかねの特典タイムといきましょうか」

 

 

 こちらの言うことなどまるで関係ないとばかりに告げる女神様に理不尽さを感じ、ふと湧いた怒りのおかげで自分の死因も気にならないし、最後まであいつらの力になってやれなかった後悔もまだ実感できない。

 これはきっと瞬間的な感情の流れなんかに任せていいものではないと本能的にわかっているのだろう。一生引きずるし一生悩み続ける。だからこれは八つ当たりだ。

 

 

 

「なぁ女神様」

 

 

 

 張り詰めた空気の中みっともなくも矛先を女神様に向けようとした途端に慈愛に満ちた表情から一転、やばどうしよとでも言いたげな表情を見せてくれる。

 

 

「あっ!!!!」

 

 

「あっ!って言いました?」

 

 

「言ってません。」

 

 

「言いましたよね!?何かしらミスが判明したんですよね!?」

 

 

「言ってますん。女神はミスもしますん。がお詫びにあなたに特別な能力を授けましょう」

 

 

「や、ならいったい何のお詫びなんですか?ミスですよね、女神様なら大人しくみ認めてくださいよ。てかすんって何ですか可愛くてキュンてしちゃったじゃないですか。」

 

 

「えへへ」

 

 

 

 

 急に弛緩した空気と特別な能力を授けると言質を取ったのもあり、今なら大概のことが許せる気がする。ユサユサと心地良い揺れに身を任せまるで眠りから覚めるような…

 

「あっ!!まだ何にもあげてないのに!…でも起きたら全部忘れてるだろうし、まあいっか」

 

 

 

 目が覚めるようなのに眠りに落ちていくような不思議な感覚に身を委ね、またしても聞き捨てならないセリフにもっとましな女神様に会いたかったとかすれる声を残して、俺は溶けるようにその場から消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知ってる天井だ。」

 

 

「比企谷さんー起きてくださいー朝ですよー」

 

 

「起きてる、おはよう佐久間」

 

 

「はーい、おはようございます。あなたのまゆですよー」

 

 

 

 んー、しっかり覚えてるな。

夢落ちとは、やってくれるぜ女神様。あんなおっちょこちょいが女神様で異世界は大丈夫なのか。無駄に黒歴史を新たに作っただけで終わったし、詫び転生特典の正体も気になる。

 何よりなぜ佐久間に起こされているのかが目下最大の謎だ。

 

 リビングに移動して落ち着いたところで、可愛く微笑みながらじっとこちらを見る佐久間を見ていると正直このまま一日休んでたまには相手してやってもいいかもしれないなんて思えてくる。

 だが仕事まで時間もあまりないので手短に。

 

 

 

「なぁ佐久間、ひとつ質問してもいいか?」

 

 

「もちろんですよー、上から78-54-80」

 

 

「違う。それは知っている」

 

 

「まあ!お前のことは上から下まで隅々まで知り尽くしているぜなんて。改めて言われると照れちゃいますね」

 

 

「違う、返答を間違ったのは認めるが。俺が聞きたいのはなんでここにいるかだ。ここは家賃が安いのにフロント、エレベーター、フロアの3か所にオートロックのある、雪ノ下が『ここなら絶対にあの泥棒猫も入れないわ。泥棒猫!?何を盗むのかしら?きっと私のハートね。』と太鼓判をあるいは肉球スタンプを押してくれた場所だぞ。」

 

 

 

「瞬間移動ですよー」

 

 

「は??なに?斉木君なの?」

 

 

 

 あの程度の電子ロックは泉さんに聞くまでもなくちょちょいのちょいですよーくらいがギリギリ許容範囲の想定だったが、あまりにもまさに次元の違う話についさらに次元の違う話を被せてしまう。

 

 

 

 

 

「…もしかして女神様になんかもらったのか?」

 

 

「いえいえ違いますよー。芳乃ちゃんが」

 

 

『そなたにこの力は必要ありませぬー、わたくしが守るものー』

 

 

 エヴァ観た?じゃなくて。あ、頭に直接!!

 

 

「とのことです。ただ、今のままだと不公平なので敵に塩を送ることにしたそうです。まゆ覚醒状態です。」

 

 

「エヴァ流行ってんのか?」

 

 

「いえ、心さんとスロットを打ちに行きました」

 

 

prrrrr

 

 

『もしもし~☆なんだハチ☆はぁとの声が聞きたくなったのかよ♪』

 

 

「次あったら覚えとけよ」

 

 

『え゛!?こわ!!』

 

 

ガチャツーツー

 

 

 

 

「佐久間!当分の間佐藤と遊ぶのは禁止だ!!」

 

 

「比企谷さんが言うならそうしますー」

 

 

「それにしても瞬間移動か、女神様も随分便利な能力をくれたもんだ。見られて変に勘繰られるのも面倒だし人目に付くところではあまり多用しないように気をつけろよ」

 

 

「透明化もできるので大丈夫ですよー」

 

 

「まゆTUEEE」

 

 

 だめだ、一気に知能指数が低下してしまった。

 

 

「しんどそうですしヒール使いましょうか?」

 

 

「回復職!!」

 

 

「それともポーションの方がいいですか?」

 

 

「生産職チート!!」

 

 

「スティール!えい!比企谷さんの下着ゲットですー」

 

 

「佐久間さんが敵から贈られた塩で無敵な件」

 

 

 

 

 

 

 正直段々と楽しくなってきてはいるが、よくよく考えたら勝手に忍び込まれるのも気付いたら下着が減っているのも今更ではあるので何にも問題ないのでは?よし切り替えていこう。

 さすがにこれ以上困らされることも無いだろう。

 

 

 

「それより佐久間。そろそろ仕事の時間じゃないのか?俺もそろそろ準備しないといけないし」

 

 

「それなら大丈夫ですよーこの部屋の外は時間の流れがゆっくりになっているので。部屋での一日が外での10分くらいだと思いますよー」

 

 

「いやいやダメだろ。え?そんなこともできんの?」

 

 

「できちゃいますねー。それに比企谷さんが言ったんじゃないですかー」

 

 

「?なんのことだ?」

 

 

 

 

「…可愛く微笑みながらじっとこちらを見る佐久間を見ていると正直このまま一日休んでたまには相手してやってもいいかもしれないなんて思えてくる。って」

 

 

「女神様――!!能力のクーリングオフお願いしまーす!!俺たち本物の関係ですよね!?比企谷八幡に危険が迫ってますよー!!しかもなぜか声もそっくり!!!新しい仕事の可能性を感じる!!!悔しいけど感じちゃう!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、今日は1日ゆっくりしましょうねー」

 

 

 

 

 

 

続かない

 




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