ダイの兄妹になりました。   作:単三水

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プチ失踪してた…


邂逅

「まさかこんな形で特訓の成果が出るとは…」

 

脚と手でガッチリとパピーの首元を掴み、驚異的なバランスを保ちながらリエルは呟いた。

ついさっき、なんの予兆も無しにモンスター達が凶暴化したのだ。

緊急事態のはずなのに何処か落ち着いている自分に驚きながらも、これからどうするか考えていた。

 

『考えるよりさ、先にあれ、助けた方がいいんじゃない?』

 

そうやって先輩が指を刺す。その方向を見ると、マッドオックスに乗ったまま降りられずツノを掴んでいるのが精一杯のダイがいた。

「ヤバっ‼︎」

即座にパピーから飛び降り、急降下する。が、途中で体勢を崩してしまった。ダイもついに手を滑らせ、仲良く尻もちをした。

「いっつぅ…」

『…カッコつかないなぁ…』

(言わないで下さい…)

計画ではカッコよくダイを受け止めようとしたのが(無論お姫様抱っこで)、このような結果になってしまった。我ながら情けない。

(まぁ、それは置いといて)

「大丈夫、ダイ?」

大丈夫という割には自分も同じような状態になっているのだが、構わず聞く。

「そ、それよりも!これ、どうなってるの⁉︎」

ダイが言った。

やっと事態の重さに気付いた脳は、不安を掻き立てた。

 

ざざざざっ。双子が走り抜ける。

ダイとリエルは、我が家に向かっていた。モンスター達が凶暴化している今、ブラスもその例外ではないだろう。いや、ゴメちゃんという例外が一応いるが。

 

「ただいま!じいちゃん、大丈夫⁉︎」

「う、ううっ…だ、ダイ?リエルか?」

頭を抱えて蹲っていたブラスが正気の目を取り戻す。それに少し安堵した二人だったが、気を抜くとまたああなりかねないというブラスの言葉にまた不安の表情を見せた。

「考えられる原因はただ一つ…魔王が復活したのじゃ!」

「魔王って言うと…あの魔王⁉︎じいちゃんがよく聞かせてくれた…」

「そうじゃ…」

リエルは、昔のお伽話として、もう終わった話として勇者と魔王の物語を聞いていた。だから、魔王が復活することは微塵も考えなかったし、魔王と対峙するなんてもっての他だったのは言うまでもない。

「…どうして…?」

「分からん…じゃが、この暴力の血が騒ぐ感じは、紛れもなく魔王の邪悪な意志。復活した証拠じゃわい。ダイ、リエル、この島から逃げるんじゃ!でないと、ワシは…この手で、お前達を傷つけてしまう…!」

 

海岸まで来て、立ち止まってしまった。本当に、これで良いのか。

「やっぱり、一人で行くなんて出来ない!そんなの、勇者のすることじゃないよ‼︎」

ダイが、そう言った。

「そう、だよね…」

出来ればリエルも残りたいのは山々だ。だが、ブラスはもう限界そうだ。このままでは、もう時間も無い。島の森の方から、魔物達も集まってきている。しかし。

「そうだよね!友達を捨てるなんてそんな事、私には出来ないよ‼︎」

もし全員を鎮静化出来なくても、やれるだけのことはするつもりだ。

「ダイ、魔法の筒を持ってこよう。強いモンスターから入れるよ!」

その時、後ろの方から声が聞こえた。

 

「その必要はありませんよ、ダイくん、リエルさん」

髪が水色でカールの男性と、癖っ毛が特徴的な緑色の法衣の少年。全くと言って良いほど見覚えの無い面子なのだが、何故私達の名を知っているのだろうかと思った。

 

カールの髪の人は剣を鞘から出さずに地面に刺し、掛け声をあげてモンスターの群れに突っ込んでいった。

「あっ!危ない‼︎」

あれだけのモンスターの大群に突っ込むなど、並の人なら命は無いと言っても良い。だが、この男は少なくとも並ではなかった。

「大丈夫だって、先生は凄いんだからさ」

少年が言う。先生と言われた男はモンスターを素通りして島中を駆け回り、やがて元の海岸へ戻ってきた。

「むうん!」

男は右手に魔法力を込め、

「邪なる威力よ退け!」

《マホカトール‼︎》

地面に拳を打った。それと同時に、光の膜が島全体を包み、モンスター達を正気に戻していく。

「す、凄い…」

「言ったろ?先生は凄ぇんだって」

 

島中のモンスターが正気に戻り、先程の騒動がまるで嘘だったかの様に島は穏やかだった。

その後諸々の説明があり、カールの髪の人はアバン・デ・ジニュアールⅢ世、緑の法衣の少年はポップという名前で、アバンは勇者の家庭教師をしているらしい。その教育を受けることになった。

「ほ、本当に二人ともスペシャルハードコースやんのかよ⁉︎死ぬぞ⁉︎」

「だらだらと時間をかけちゃその内に地上が征服されちゃうよ。早く強くならないと!」

「おれ、早く勇者になりたいんだ!そのためなら頑張るよ!」

「その意気ですよダイくん、リエルさん。ポップ、あなたも参加して良いんですよ?」

「お、おれはやめときます…」

 

そんな話をしていると、何処からかガーゴイルが3体やってきた。どうやら視察に来た様だ。それらをポップが相手する事になった。

《メラゾーマ‼︎》

メラ系最強の呪文、メラゾーマ。それを少年の内から使いこなす事は決して容易ではない。

《マホトーン!》

だが、残ったガーゴイルから魔法封じの呪文を受けてしまった。

「や、やべぇ…!」

そして、ガーゴイルが剣を振り翳す。今にもポップへその剣が届きそうになった時、ダイがパプニカのナイフでそれを弾いた。続いて、

《バギ!》

リエルが打つ。だが、その呪文は側から見ると見当違いの場所に放たれていた、そして。

 

そのバギは砂浜の一箇所に留まり、そこにあった砂浜を吹き飛ばし、やがて一本の棒がリエルの方向に飛び、それを掴んだ。

その棒には一方には二の腕サイズの青色の刀身、もう一方には形は少し歪だが、充分武器として使えそうな半径20cmもの三日月みたいな形をしたチャクラム(円盤型の投擲武器)が付いていた。何故投擲武器なのに直接棒に付いてるかは考えないようにしておく。

「よーし、出番だクラムソード37号!」

(それにしても、先輩の勘は凄いですね!こんなピンポイントな場所で戦う事になるなんて)

『…まあな』

実はこの2週間も前から地の穴の溶岩とキラーマシンのブルーメタルを使ってリエルと先輩でこのクラムソード37号(次からはクラムソードと略する)を作っていた。それをこの砂浜に隠していたのだ。そしてさっきのバギの練習もしていた。なんという厨二病くさい演出だろうか。

「魔王の手下め…この島から出て行け!」

「ダイ、片方は私が相手するよ!」

 

「やぁっ!」

「そんなガラクタで魔王軍の兵士を倒せると思うなよっ!」

大きく振りかぶり、真正面から狙う。それをガーゴイルが受け止め、鍔迫り合いになるが、生憎その鍔がない。このままでは手首が切れると悟ったリエルは咄嗟にその剣を弾いた。

『だから言ったんだよ鍔つけとけって!』

「だーかーらー、鍔が無かったら槍にもなるんですよ!それに、鍔有ったら有ったで力負けしますし」

「何をごちゃごちゃ言っている!」

「うわぁっ」

無意識に口に出ていたらしい。

「ううっ、ガラクタでも倒せる事を証明してやる!私のモットーは[努力すれば報われる]!因みに今決めた!これまでの努力全部お前にぶつけてやる‼︎」

 

【R.キラーマシン】

キラーマシンと後輩が戦ったが、何とか殺されずに済んだ。どうやら賢者という事を知らなかった様だし、先に教えておいた方が良かったのだろうか。いや、想定外のことを乗り越えて勝利しなければならないからこれで正解だったのか?後輩も何も出来なかったことを反省していた様だし、信じるしかないだろう。それにしても、ヒャドの威力…アイツは確か攻撃呪文が苦手だから知らないうちに竜の力をちょっとだけ使ったか、それとも潜在能力か…

というか、序盤のくだりをすっ飛ばしていたから魔のサソリ戦は確か原作通りということになるのか?

レオナとも無事会えて良かった。

 

[パプニカのお姫様]

今日はパプニカのお姫様がやってきた。その賢者のはずのバロンとテムジンが裏切ったが、何とか事なきを得た。あれじゃ愚者だな…

キラーマシンの原料はブルーメタルだと先輩が言っていたが、何故知っているのだろうか。そして、明日からそのブルーメタルで何か作るらしい。工作は割と好きなので楽しみだ。




失踪してました。ごめんなさい。
書かなくては、書かなくてはと思いながら展開が思いつかず結果このようなグダグダな文章になってしまいました。

アニメ…凄いですね…(絶句)

タイトルの「ダイの兄妹になりました。」は日本語が不自然というご指摘を頂き、改めて考えてみると「確かにそうだな…」と思ったのですが、タイトル変えるか変えないか皆さんの意見に委ねたいと思います。期間は私が次話を投稿するまでです。尚、選択肢「別にどっちでも良いかな〜。」以外の投票数がゼロ、もしくは同点だった場合今まで通り「ダイの兄妹になりました。」にしようと思います。ご協力お願い致します。

  • 「ダイの兄妹になりました。」で!
  • 「ダイの妹になりました。」で!
  • 別にどっちでも良いかな〜。
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