ダイの兄妹になりました。   作:単三水

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ヒ、ヒイィ…投稿遅くてすいません…。


二度目の走馬灯

「でりゃああぁっ‼︎」

クラムソードを思い切りガーゴイルへ突き刺そうとする。

「ふっ!」

だが、動きを読んでいたかの様にかわされる。

(やべっ、読まれてる!)

『動きが単調だからなぁ…それを補う力も無い。捻りが必要だ』

(そんな事言われてもー!)

そんな事を考えている時にも、ガーゴイルはじわじわとリエルを追い詰める。

「ケケケッ!さっきの威勢はどうしたぁっ!」

ガーゴイルがリエルを煽り、そして前腕を少し斬られてしまった。

「うわっ⁉︎」

リエルが驚いて、その方を見ようとする。

『見るな‼︎血を見ると、痛みが倍増する!』

《ホイミ》

ホイミをしたら、多少は痛みが和らいだ。

そもそも、島には剣を持つモンスターがいない。この前先輩にも勝負を申し込んだが、力を使うとリエルの中の暗黒闘気が減って、一番重要な時に助けることが出来ないということなので、中々剣の相手がいなかった。なので、これはぶっつけ本番の剣勝負という事になる。とても不利だ。

(このままじゃ、キリがない…!賭けに出よう)

《メラメラメラメラメラメラメラッ‼︎》

「⁉︎」

MPの許す限り、メラを打つ。ヒャドではただそこら辺に掌サイズの大きさの氷が出るだけのため、使えない。それよりかは、火の方がいい。

「アッツ!」

二つ三つほど、当たった。羽が燃えている。

「やあアァアっ‼︎」

リエルは、ガーゴイルが自分の火を消しているうちに、クラムソードの反対側に付いているチャクラムを手に取り、ガーゴイルの方へ投げた。

「うおっ⁉︎」

が、当たらなかった。すかさず反撃される。

「うりゃああアァア‼︎」

「ううっ!」

カキーンと音がして、私の手から武器が離れる。

「はんっ、なんだよ、もう万事休すだな!」

「リエル!」

ダイが、こちらをちらりと向いて声をかける。

「よそ見してんじゃねぇ‼︎」

が、すぐにガーゴイルに猛攻撃され、仕方なくそちらに向いた。

 

(やばい…)

もう、打つ手が無い。終わりなのだろうか。また、子供までしか生きられなかった。

前回死んだ時の感覚を思い出した。そういえば、人は死ぬ時脳からエンドルフィン?というものを出して、気持ち良く死ねる、と聞いたことがある。確か、自分もそうだったなぁ、また、あれが出来るんなら、まあいいかとも一瞬思ってしまった。やっぱり、親不孝なのだろうか。昔遊んだ友達の事も、また思い出した。元気にしてるだろうか。母さんとも、よりにもよってあの死んだ日に喧嘩してしまった。それを思うと、ちょっといたたまれなくなる。胸がずきりと痛んだ。何故、今自分が死ぬのに過去の事を考えているのだろう。前も、こんなことがあった。そうだ、走馬灯だ。二回目の走馬灯なんて、見るとは思わなかった。

「死ねっ‼︎‼︎」

「––––っ‼︎」

今、自分に剣が振り下ろされようとしていると、突如、先程投げたチャクラムが物凄い速さでこちらに向かってきた。それは、ガーゴイルの首に見事に直撃し、砂浜に刺さり、暫くした後、ガーゴイルの体が何かに押されたように前へ倒れ、首がゴロゴロと転がっていった後、跡形も無く消えていった。

『…全く。一応実力を見てみようと思ったら、まだまだじゃ無いか。これからは、アバン先生にも剣術の指導をしてもらう事になるだろう。さっきみたいな事にならないように、腕を磨いておくといい。…頑張れよ』

先輩が、こちらを覗き込んでいる。

「は、はい…」

チャクラムを、投げてくれたらしい。助かった。遠くを見ると、ダイも今ちょうどもう一方とのガーゴイルとの戦闘が終わったところらしかった。そして、アバン先生がこちらを助ける直前だった。いきなり飛んできたチャクラムにびっくりしつつも、心配の目を向けてくれている。だが、そのままリエルが疲れで気絶してしまい、気づけば夕方になっていた。

 

「…うーん…」

見慣れた天井だ。窓から夕焼けの光が漏れている。

「…あれ?えっと…あ、そっか、終わったんだった」

ちょっと頭がクラクラする。まだ疲れているようだ。

「リエル‼︎心配したんだよ、危うく死にそうになってたじゃないか‼︎」

「ピッピピィ!」

「あは…努力すれば報われる、早速信憑性が薄くなってきたね…」

あれだけ大口叩いた後だ、ちょっと恥ずかしくなってしまった。

「何言ってんだよ、ちゃんと勝ったじゃねぇか」

ポップに言われて、自分の力で勝ったんだと見えていた事に気づいた。

「あぁ、まぁ…確かに、勝ったね、私」

先輩のおかげだけど。…これから、何回走馬灯を見る羽目になるのだろうか。

「あ、そうだ、修行は?」

「明日からだってさ。今日はゆっくり体を休めてろって、アバン先生が。明日たっぷり絞られるだろうけど、頑張れよ〜?」

「ポップは?」

「おれは普通のコースでいーの!」

話していると、また眠気が押し寄せてきた。

「…やばい、また眠くなってきた…」

「あ、おれもかも。ポップも一緒に寝る?」

「いいぜ、別に。まだ晩飯まで時間あるし、寝るとするかぁ」

そう言って、布団をもう一枚出して、床に敷く。

「あれ、じいちゃんの分は?そうしたらポップの分も布団があるはずだけど」

「今洗濯中だってさ。今日の騒ぎでみんなが汚しちゃったらしいよ」

 

という事で、ダイとポップは同じ布団で寝る事になった。

「…狭っ…」

「そう?」

「これ、私達のサイズだからね…」

ポップの身長で寝るには、いささか小さすぎたようだ。だからといって、ポップ自身の布団をわざわざ出す様子も無い。めんどくさいからだ。なので、ポップはダイを包むような形で、横向きに寝る事にした。

『いいねぇ、凄くニヤけてしまう展開になってきたねぇ』

先輩が満面の笑みである。というか、さりげなく実体化しているせいでこっちの布団もちょっと狭いのだが。そういえば、これは他から見ると布団が一部だけ不自然に浮いているように見えるのだろうか。

「ピピィ…?」

ゴメちゃんによるとそう見えるようだ。

 

「…ポップ、なんかいい匂いする」

ダイが言った。

「そうか?」

ポップとしては、男である自分からなぜいい匂いがするのか分からないという心境らしい。だが、

「あっ、ダイからもなんかいい匂いする」

ポップもダイがいい匂いだと思ったらしい。

「あっ、わかる!なんかふわっとした太陽みたいな匂いするよね」

「何その例え…想像つかないよ」

リエルが具体例を出そうとするが、あまりにも分からなすぎてダイに困惑されてしまった。

「っていうかお前、抱き枕みたいなサイズだよな。ちょっといいか?」

そう言ってポップは、ダイの脇の下に腕を滑りこませ、片足を乗せた。

「おっ、やっぱ良いサイズ♪」

ちょっと機嫌良さげにポップが言う。

ポップの体にダイがすっぽり収まり、割と寝こごちがいいらしい。

「それ、おれが小さいって言ってるんじゃん」

ちょっと不満げな顔でダイが言う。

「って、もう寝てる⁉︎」

少し小声でリエルが言った。

『ヤバイヤバイオマエラキョリカンオカシスギルダロ』

そして先輩がめっちゃ早口で心に収まりきれない萌えを口に出していた。

「…先輩、もしかして腐女子ですか?」

かなりの小声でダイやポップに聞こえないように言う。

『何故バレたし』

「そりゃバレますよ…」

 

しばらくして、

「みなさーん、晩ごはんが出来ましたよー。起きてくださーい」

アバン先生が起こしに来た。あれから四時間ぐらい経ったらしい。日は沈み、すっかり夜になっている。

「あ、もう夜ですか…」

ポップが目を擦りながら言った。

「おはようございます」

「うーん…おはようございます…」

「さぁ、晩ごはんですよ。今日はクリームシチューです」

 

湯気にのって美味しそうな香りが漂ってくる。空腹のお腹がぐうと鳴り、耐えきれずに唾を飲み込んだ。

「いただきます!…おいしい!」

隣では、ダイが物凄い勢いでシチューを飲んでいる。アバン先生、実はコックなのではなかろうか。いや、お袋か?三角巾とエプロンがとてつもなく似合っている。

「だろ〜?先生の料理は絶品なんだぜ!」

誇らしげにポップが言った。

 

【R.武器作成十二日目 失敗】

今日もブルーメタル製の後輩の武器を作ろうとしたが失敗した。だが徐々に上達している気がする。今日で二十七個目だ。ポップとアバン先生が来る前に、間に合わせなければ。

 

[武器作り十二日目 ×]

あーーーーーーダメだったーーーーー…。今日で二十七個目。また腕の筋肉だけが発達している気がする。そろそろ一日のうちの半分地の穴生活を脱出したい。




どうも、毎度のことながら亀ペースです。ごめんなさい。
私がモタモタしているうちに個人的に一番大好きなバラン編がアニメで始まりましたね。毎週興奮しまくりですよ。さて私がそこら辺を書くのはいつになるのやら…。
まぁ、こんな感じでゆるーい腐ったものを投稿していきます。あしからず。

タイトルの「ダイの兄妹になりました。」は日本語が不自然というご指摘を頂き、改めて考えてみると「確かにそうだな…」と思ったのですが、タイトル変えるか変えないか皆さんの意見に委ねたいと思います。期間は私が次話を投稿するまでです。尚、選択肢「別にどっちでも良いかな〜。」以外の投票数がゼロ、もしくは同点だった場合今まで通り「ダイの兄妹になりました。」にしようと思います。ご協力お願い致します。

  • 「ダイの兄妹になりました。」で!
  • 「ダイの妹になりました。」で!
  • 別にどっちでも良いかな〜。
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