最近暑すぎてドロドロに溶けそう。夏バテに気を付けなければ。
夏の暑さのおかげで中華麺を沢山食べれるから嬉しさ半分苦しさ半分⋅⋅⋅みたいな?
夏の暑さで不定期投稿になっても許して。
長くなりましたが、ゆっくりしていってね!
幻想郷を紅霧が覆う数時間前⋅⋅⋅⋅⋅
「お?てこたぁこういう事か?依頼主サマの妹をあやせ。と?」
「ええ。そうよ」
二人きり⋅⋅⋅⋅厳密には外で待っている四人を加えれば違うのだが。
その部屋にて、この紅い館の主、レミリア・スカーレットは豪華な机とその小さな体には似合わぬ大きさの椅子に腰を掛け、
対して何屋は素朴な椅子に左手で火のついていないタバコを人差し指の上でくるくると回し、椅子の笠木という部分に右腕を置き、ジッポライターをカチカチと弄くっている。
「子守りを頼まれるのは始めてだ⋅⋅⋅⋅⋅⋅その前によ、一つ確認しても良いかい?」
「許可するわ」
「(カリスマ⋅⋅⋅⋅⋅か)じゃ、遠慮なく。
─────依頼主サマの妹さんはどこなんだよ」
「ッ⋅⋅⋅⋅!」
動揺。手を組んだまま指を擦り合わせているな。これは強いストレスがかかっているときに見られるなだめ行動だ。⋅⋅⋅⋅⋅完全にテレビの受け売りだが。
さて。考察タイムと行こうか。
妹さんをあやすなら俺に妹さんを見せるはずなんだよな。なのに、見せない。見せれない理由があるのだろうか。容姿や、性格に問題が?
まず、容姿の線。
依頼主サマであるレミリアの言ってた事⋅⋅⋅レミリアが吸血鬼であるという事をそのまま鵜呑みにするならば容姿は当て嵌まるだろうが、翼や牙があるだけだろうし、俺はレミリアの容姿に対し、嫌悪感とかを抱いたことは無いんだよな。よーするにかわいい。それにレミリアとは姉妹と来た。
となると、容姿の線は無くなる。
じゃあ性格だ。確定。てかそれ以外思い浮かばねぇ。
────────────そういえば。
妹さんをこの紅魔館に入って一度も見てないわ。
動けない体?本格的な妖精の羽根を付けたコスプレメイドが沢山いるのに?もし、動けない体の妹さんをあやせと言うならば、それはあやすとは言わない。そりゃあただの介護だ。
てか、あやせって言うなら妹さん見せるはずだからなぁ⋅⋅⋅。容姿の線は消えたから、性格だ。
どんな性格だ?ヒトサマをすぐに襲っちまうようなカンジなのか?それとも、人と関わらない⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅ならあやせなんて俺に言わないし、もし、人見知りを治すためにならあやせとは言わないから違うか。
ならさっき考えてたヒトサマをすぐに襲っちまうようなアブナイ性格なんだろうな。
それより、何故いないかを訊いてみよう。
「素朴な疑問、良いか?」
「⋅⋅⋅⋅⋅ええ」
「妹さんを一度もいてないんだが、一体全体、何処に居るんだ?」
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
すげぇ威圧で睨み付けられる。怖いなぁ。ま、サプレッサー付けたハンドガンで頭皮マッサージされるよかましだわ。
「お?地雷踏み抜いちまったか?」
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「────だんまりか。おーけー。おーけー。その代わり、命の保証はしてくれな?俺、我が身が可愛いからさ」
タバコをしまい、ライターもさりげなくズボンのポケットに入れておく。
「命の⋅⋅⋅⋅⋅保証⋅⋅⋅?」
「そ。命の保証。中々にヤバいんだろ?妹さんが」
「へえ。何故?何故そう思ったのかしら?」
わはは。敢えて訊いてくるのか。精一杯の虚勢だな。
「まず、あやす対象を俺が一度も見ていないのがおかしいと思い、何故いないかを容姿と性格の線で考えてみた。
容姿は⋅⋅⋅⋅アンタとおんなじ吸血鬼ならば、容姿はアンタに似るはずだ。姉妹ってんなら尚更な。
じゃあ性格だ。まあ、見ることすら願わないほど不自由な体をあやすなら別にいいんだが、それはあやすとはどうも違うと思ってね。それに人見知りや人と関わらないことを治せなら、それもさっきと同様であやすとは違うだろ?
だから、最終的にたどり着いたのが、アンタの妹さんはやべぇ奴ってこと⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅なんだ⋅⋅⋅⋅⋅ソレ」
俺の言葉を遮って大きめの机に突き立てられたのは紅い槍。
机が突き立てられた衝撃で割れたことよりも、何故、突然変異現れた?
予備動作なんて何も無かった。それより、どんだけ濃密な殺意だよ。
参ったな⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅冷や汗が止まらねえ。
ここはしっかりと謝らないとな。どう転ぶかわからない。最悪死ぬ。
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅すまない。アンタの妹さんを悪く言ってしまった。心から詫びる」
「いえ。私が取り乱してしまったわ。はしたなかったわね」
「(死ぬかと思った。危機は凌げたが、信用がガタ落ちだろうな。しくったか。いやはや好奇心てモンは恐ろしいね)いや、こちらこそ済まなかった。
妹さんをあやしてくる。妹さんのトコロへ案内状してくれ」
「分かったわ。咲夜、来て」
「はい。お嬢様」
「ウヒッ!?」
慣れないね。どうも。変な声出ちゃったじゃん。
「何屋を案内して。くれぐれも⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅なくさないようにね」
「! はい。了解しました。お嬢様」
レミリアが最後に言っていた事はうまく聞き取れなかったが、俺の隣にいる咲夜の顔を見るに良いコトなんだろう。
そんな気がする。
「それでは、何屋さま、私に付いて来て下さいませ」
「ん。了解」
咲夜が扉から出たのを見た俺は、咲夜の後を一定の距離を保って歩く。シガレットケースからタバコを取り出し咥えジッポライターを出すためズボンのポッケをまさぐっていると、咥えたタバコが切断されていた。
「アラ?」
「この館に喫煙者はいませんので、ご遠慮してくださいね?」
「あ、そうなのか。ならスマンね」
「聞き分けがよろしいですね」
そりゃああんな威圧感のある笑顔を見せられたんならやめる他無いし、喫煙者が一人もいない場所で嗜むほど腐っちゃいない。
あ、そういやこの人に聞きたい事があったんだった。
「ねえ、メイドさん」
「メイドさんではなく、十六夜とお呼びください。一々メイドさんでは言いにくいでしょう?」
「お気遣い感謝するよ。改めて、十六夜さん。アンタ、空間を圧縮したりできる特異物を持っていたりするのか?」
咲夜が突然足を止め、驚いた顔で此方へ振り返る。
やめてくれよ。これ以上評価落としたく無いんだけど。
「まあ半分正解。半分不正解。当たらずとも遠からず、です」
「信頼が落ちてた訳では無いのな。安心した」
「信頼⋅⋅⋅⋅⋅ですか」
「そう。何でも屋に限らず、仕事は信頼と仕事をこなせる力がないとダメだからな」
「メイドは大変です⋅⋅⋅⋅」
愚痴だな。まあメイド長らしいし、過労は次のパフォーマンスを鈍らせるからな。労うように頼んでおいてやろう。
燼鴉?アレは俺に仕えることを自分の使命とでも思ってるからな。愚痴も俺が聞いてあげている。
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅ほとんど俺と仕事の多さへの愚痴だが。
「着きました。こちらです」
話していたら着いたみたいだな。
途中で煉瓦造りの螺旋階段を降りていった時は驚いたが、降りた先にあったのは黒く厚い鉄の扉。魔方陣がびっしりと描かれている。
こりゃあひでえな。家のなかにいるのに自由に動けない。しかも、相当いたんだな。埃や煉瓦、その他諸々を鑑みると、大体が分かる。
「それじゃあ、失礼しますよっと」
鉄の扉を押して開ける。ギギギギギ⋅⋅⋅⋅⋅⋅と金属どうしが擦れる嫌な音が響く。
「やあ。麗しいお嬢様。それじゃあなにしてあそぼうか」
「あなたは⋅⋅⋅⋅新しいオモチャ⋅⋅⋅⋅⋅?
ウフッ⋅⋅⋅⋅アハハハハハハハ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅!簡単に⋅⋅⋅⋅⋅壊れないデネ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅?」
──────永いお遊びになりそうだ。
サブタイの意味⋅⋅⋅⋅分かりましたか?
一応フランス語です。
ノワールは黒や暗黒を意味します。ラ・ディモースは狂気を意味するので、直訳すると暗黒に満ちる狂気。
おしゃれ。
では。では。冷やし中華食べましょか。