東方何でも屋   作:ミスター髑髏

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はい。遅れてしまい、申し訳ございません。

ああっ。やめて。石を投げないで⋅⋅⋅⋅⋅。

遅れた理由としてはなぜか筆が圧倒的に進まなくなりました。本当はブレソルにまたはまってしまっていまし
ああっ。やめて。霊玉を投げないで⋅⋅⋅⋅⋅。

こんな事が何度もあると思いますので、何卒、暖かい目で見守ってあげてください。

では⋅⋅⋅⋅ゆっくりしていってね!


何でも屋はシッポを巻く

「で、来てみた訳だが⋅⋅⋅⋅⋅ホコリっぽいなァ⋅⋅⋅⋅ココ」

 

肘窩で鼻と口を覆い、本棚と本棚の間を歩く。たまに歩いているついでに本棚の中にきれいに並べられている本を見てみたりするのだが、まるで文字が読めない。とっても奇天烈だ。

しかし、とある本棚で足が止まる。

 

「ん、これは知ってるなぁ。『鼻』。ホラー小説だ。お。他にもある。『銀河鉄道の夜』だ。懐かしいなぁ。

─────────うむ。ヘンだ。摩訶不思議の文字があるのに、なぜ読める文字がある?

⋅⋅⋅⋅⋅⋅分からん☆」

 

思考を切り替え、本棚から『鼻』を取りだし、パラパラとページを捲りながら歩く。

だからだろう。歩いている途中、本棚の間から出てくる赤い髪の女性に気づけなかった。

 

「うぉっ!?」

「きゃあ!」

 

顔が隠れてしまうほど本を持っていた赤髪の女性は、ぶつかった衝撃で本が散らばってしまい、せっせと本を回収している。

これを見て、手伝わないのは男が廃るというもの。

そう思った何屋は近くにある散らばった本へ手を伸ばす。

 

「ありがとうございます」

「いや、俺の不注意だからね。これぐらいはしないと」

 

落ちていた二冊の本を軽く叩き、渡す。やはり書かれている文字は読めない。

 

「『鼻』⋅⋅⋅⋅?お好きなんですか?ホラー系小説」

 

右手に持っていた小説を好きか?と、聞かれた。

─────まあ、好きだ。鴉の写真集の次ぐらいには。

 

「うん。⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅まあコイツ(作者)本当は読んでいないがな」

 

やめろ。ネットで漁ってきたことを暴露するんじゃねぇ。私ホラー小説読めないから。ホラー自体が無理なんだからな!

ホラー小説のまとめ記事見ただけで鳥肌が立ったわ!

 

「何か言いましたか?」

「うんにゃ。何も。

それより、レミリアにココへ来るよう言われたんだが」

「⋅⋅⋅⋅⋅⋅ああ、わかりました。それじゃあ⋅⋅⋅⋅そうですね。私、あそこの机に本を置いてきます。ここで待っててくださいね。

私の名前は小悪魔です。気軽にこあとお呼びください。では!」

 

と、こあは何屋へ言った後、悪魔のような翼を羽ばたかせ、飛んで行った。⋅⋅⋅⋅⋅最初から飛べば良かったんじゃ⋅⋅⋅?

 

「はい。戻りました!」

「それじゃあ行こうか」

 

大図書館内をこあに案内してもらっている最中、こあから色々質問されたりした。

 

「それじゃあ、お誕生日はいつなんですか?」

「8月13日だ」

 

『鼻』はいい。アレ(作者)は読んだこと無いらしいが、とてもいい。何が、とは言わない。というかかけない。

だって読んだことねえんだもんな?

 

何屋はページを捲る。

 

「では、好きな食べ物とかは?」

「燼鴉の作るやつ以外なら何でも食える(燼鴉が作ったのを食べるぐらいならシュールストレミングかサルミアッキ食ってた方がマシなんだよなぁ⋅⋅⋅)」

 

ご飯と言いながら持ってきたものはプラスチックのようになっていた。

焼き魚と言いながら持ってきたものは真っ黒で魚のカタチをした何かだった。

味噌汁は味噌がなかったらしく、代わりに味の素二袋をぶちこんだらしく、飲んだ瞬間味覚がイカれかけた。

 

「そうなんですか⋅⋅⋅⋅⋅じゃあ」

「いつまで質問してるの!!?ほら見ろよこの人の顔!チベスナ顔だよ!?この人?!」

 

読んでいた途中の本を閉じ、隣にいるこあに向かって声を張り上げる。

 

「うるさい。ここは図書館よ?

それとこあ。早めに終わらせないといけないから、あっち行ってなさい」

 

ちぇ~、と言いながら翼を羽ばたかせ来た道を戻るこあ。

 

「さて。こっちに来て、この水晶玉に触れていなさい」

「? なにをするんだ?」

「あなたに能力があるか調べるのよ」

 

寝間着のような服を着た少女が、水晶玉に向かってブツブツと呪文を唱えていく。何屋は本を机に置き、水晶玉を触る。

しかし、何屋が呪文を遮る。

 

「いや、分かってるよ。俺の特異物(ペコリアーレ)ならな」

「なんですって?」

「言葉どーりの意味だ。俺の能力とやらは、ガダーヴェレ・アクゥームラ(屍を積みし者)

─────戦う程度の能力だ」

「なぜ、分かっているの?」

 

怪しむ目で何屋を睨む。

何屋はどこ吹く風といったように笑みを浮かべ、肩を少し竦め、少女の問いに答える。

 

「クソッタレの財団に飼われてた。ただそれだけだ」

「そう。あまり深くは詮索しないわ。

自分でわかってるなら、自分の能力で出来ることを言ってくれる?」

「⋅⋅⋅⋅⋅⋅ははっ。ありがとな。

 

まず、戦い続ける事で次第に俺は強くなっていく。

次に、武器を完璧に扱える。どれだけヘンテコなヤツでもだ。

─────それくらいか。俺が知ってるのは」

 

何屋は指を折りながら説明していった。しかし、それを聞いていた少女は首を傾げた。

 

「あら?もうひとつあるわよ?あなたの扱える力」

「は?」

 

水晶玉をまじまじと見ながら疑問を唱える。

それを聞いた何屋は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をする。

 

「その顔をみると、知らなかったようね。まあ、気付けるようなものでもなかったようだけど」

「教えてくれ。俺の知らない能力を」

「いいわ。元より隠すつもりなんて無いし、それにあなたには早めに門に行っていもらいたいらしいからね。

それじゃあ、手短に。

あなたは武器の象徴とも言えるものがあれば、武器を生み出す事が出来るのよ」

 

何屋がぽかんとした顔をする。少女がはあ、と溜め息を吐くと水晶玉から目線をはずし、目と目の間を指で揉む。

 

「つまり、鞘さえあれば、刀を作り出せるのよ」

 

なるほど。と、何屋は心で思う。

刀は、最初から無かった。元からあったのは鞘だけで、刀は既に鞘に納まっていた。自分でも知らぬ内に。

銃もそうだ。弾丸も最初からない。知らず知らずの内に作り出していただけだった。

 

「気付いて無かっただけか。まだまだ未熟だねぇ。俺も」

「そうね。あら。もうこんな時間だわ。

転送するわ。じゃ、頑張ってね~」

「え?」

 

ヒュン⋅⋅⋅!

何屋の姿が一瞬で消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん?ココドコ?ワタシは⋅⋅⋅⋅神嵜何屋だ

⋅⋅⋅⋅⋅って、空が赤いな。コレが異変ってやつか」

 

空を見渡してみる。どこまでも広がる紅い空。妖しく蠢く紅い空。

どこを見ても目がチカチカする。

 

「あ、どーもどーも。って、悠長に話してられないですね。いつ来るかわからないですから」

 

チャイナドレスの女性が何屋へ話しかける。

その直後、巨大な陰陽玉が二人の元へ迫る。

 

「危ねぇ!」

「うへぁ!?」

 

何屋はチャイナドレスの女性の腕を引っ張り、自身も引っ張った勢いで後ろへ跳ぶ。

陰陽玉が通った後は、すべてが崩れていた。

 

「あ、ありがとうございます」

「いいのいいの。それより、あんた名前は?」

「え?紅美鈴ですけ⋅⋅⋅」

「逃げるぞ!!」

「ふぇぇぇぇぇぇぇあああああああ!!」

 

美鈴が言い終わる前に担ぎ上げ、紅魔館の門だった場所から全速力で逃げ出す。その直後、弾幕が彼らのいた場所を砕いた。

そして何屋はポケットから3個ほどとあるものを取り出し、ピンを引き抜いて、投げた。

 

「なにあれ。敵前トーボーってやつ?ま、いいわ。仕事が一つ減ったってだけだし」

 

庭園を過ぎたあたりで轟音が響き、美鈴が口を開く。

 

「なんで逃げるんですかぁぁ!!?」

「もう門はねぇ!だから俺たちは門番じゃねえ!」

「なんですかその屁理屈ぅぅぅぅ!!?」

「それにメイリンさんも見ただろう!?あの威力!

どー考えても俺たちが敵う手合じゃない!それにもう仕掛けてある!

⋅⋅⋅⋅⋅のはいいんだが、止まらないよな。あれじゃあ」

 

疾走しながらぼやく。美鈴は振り落とされないようにしがみつくのに必死だというのに。

 

「ひげぶ!!!」

「? 軽くなった。よーし!イクゾー!」

 

なぜか軽くなったので、手頃な窓に突っ込んだ。

 

「よし。とりあえず依頼主サマのところへ行こうか。シッポ巻いてきた言い訳もしねぇと」

 

何屋は走る。それと平行して、この異変は終わりへと近付いて行く。

 




なんとか早めに投稿しようと急いだ結果、駄文加減がいつもより八割マシになってしまった。本当にすいませんでした。

何はともあれ、何でも屋は続きます。打ち切りにはしません!
はい。言いました。投稿が三日空いたら、適度に催促してください。元気出ます。

では。では。今度こそは、キチンと投稿できますように

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