東方何でも屋   作:ミスター髑髏

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どうも。ミスター有限不実行です。

これを書いてる途中に万華鏡の方を見たんですよね。そしたらまぁ完成度の高いこと。すごいですねぇ。
あと、異変とかのストーリー教えてください。具体的には紅霧異変以降。私、無知なんで。たのんます。
それでは、ゆっくりしていってね!


何でも屋は人間であって、決してやべえやつではないのよ。おっけー?

走る。走る。何屋は走る。

レミリアを目指して走る。しかし走れど走れど、レミリアの元へはたどり着けない。

それどころか、何度も何度も同じ光景を見ているように思う。

 

────────メンドクセェ!!道とは!爆発である!

 

そんな事を思った何屋は、コートのポケットからM67破片手榴弾を取りだし、二十メートル先へ投げた。

 

ここで!なぜ何屋がM67破片手榴弾を持っているかというと、前の前ぐらいの話にも出ていた通り、彼は、幻想入りする前にヤクザさんを少しだけ壊滅させていて、そのときにヤクザさんから拝借(盗むとも言う)し、手榴弾を使った記念にピンを取っていたのだ!(この間約5秒)

 

ドグォォン!!

 

ピンを引き抜いては投げ、引き抜いては投げを繰り返し、漸くレミリアの元へたどり着く。

 

 

 

「わたしもういい子でいるのやめる!お姉様をこの手でやっつけて外に出るわ!」

 

フランの幼くて、力強い宣言をレミリアへ向ける。

フランは決意を現すかのようにレーヴァテインを振るう。

体を捻ったりしたせいだろうか。服から紙がこぼれ落ち、レーヴァテインの炎に燃やされ塵になった。

 

フランのレーヴァテインとレミリアのスピア・ザ・グングニルが激突する。

緊張で空気が張り積めている空間が、文字通り爆発した。

 

ドグォォン!!

 

耳を劈く程の轟音が轟いた。

 

「えーと⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅やっぽー」

 

壁に空いた穴から出てきたのは、顔に煤を付けた何屋だった。

その何屋を見て、最初に口を開いたのはフランだった。

 

「あっ!おにーさん!もしかして、お姉様のシモベなの!?」

 

フランはレミリアから距離を取り、何屋を指差す。

何屋はフランに指を指されながらレミリアの元へ歩む。

 

「は?いや、こんなちんちくりんのシモベな訳「ええ。そうよ」──────え?」

 

レミリアと何屋は目を合わせる。

 

(待て待て。俺、雇われてるだけだろ?)

(雇われてる=シモベでしょう?)

(なにその拡大解釈!!?)

 

無言で会話を続ける二人。待たされてる側の二人は顔を見合わせ、首を捻っている。

 

「お姉様たち、何してるの?」

「さあ?」

 

(それに、あなたも気付いてるでしょ?)

(? 異変を起こす理由か?)

(ええ。適当にあのネズミでも摘まみ出してちょうだい。それくらいは出来るでしょう?)

「(言うじゃねえの)はは!ではそこのきんぱ「それより!」ふぁ!?」

 

ビシッと指を指すつもりだったが、フランに遮られる。何屋はオレ、遮ラレル、多イ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅とカタコトで呟いている。

哀れなり。神嵜何屋(カンザキカヤ)

 

「おにーさんがお姉様のシモベなら、私がおにーさんをシモベにするわ!」

「「は?」」

 

癇癪を起こした子供のようにレーヴァテインを振るい、そして床に突き刺し、ポケットに手を突っ込んだ。

 

「あれ!?ない!ないよぉ!しっかりポケットに入れてたのに!」

「なあ、フランの探してるのって紙切れみたいなやつか?」

「そう!それだよ魔理沙!どこにあるの!?」

「その剣みたいなので燃えたぜ?」

 

その一言を聞いたフランが魔理沙の方を向きながら固まってしまった。

何屋は企むような笑みを浮かべ、フランへ声をかける。

 

「なあフラン。こういうどこへもやることのできない怒り怒りってのはな、八つ当たりすれば解決するんだ!」

(あんた⋅⋅⋅⋅後で覚えてなさいよ⋅⋅⋅⋅⋅?)

 

ざまぁみろ。といったようにレミリアを見る。とってもゲスである。

何屋の言葉を聞いたフランはなにかを閃いたのか、何屋へ指を指す。

 

「分かった!おにーさんに八つ当たりする!」

「は?」

 

予想の斜め上の答が帰ってきたので硬直してしまう。レミリアはとなりでぷるぷると震えている。

レミリアはとうとう我慢の限界が来たようだ。ついにレミリア吹き出してしまった。

 

「ぐふっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅くくっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅ぷっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅。あははははははは!!

傑作よ!これが俗に言う即オチ二コマってやつね!

あはははははははははは!!」

「くそったれ!なんで即オチ二コマなんて言葉知ってんだよ!?

んでフラン!考え直せ!お前がしたかった事はなんだ!?」

 

何かラスボスが主人公に命乞いをするみたいになってる。この後世界の半分あげるからとか言うのかなこの主人公。

 

そんなラスボス風味の何屋の言葉を聞いたフランは、はっとしたようにレミリアの方へ向きレーヴァテインを振りかぶり、レミリアへ突撃する。

 

「ふふっ。決心はついたって訳ね」

「やっぱり、お姉様を倒して外に出る!」

 

競り合っていた二つのチカラが反発し合い、一方が引き、一方が押す。そんなジリ貧にも思える行為をスカーレット姉妹は何度も何度も続けていた。吸血鬼である彼女たちの強大なチカラは、攻防だけでも、その余波で屋敷にヒビを走らせ、力強く揺らしていた。

当然、揺れるのだから、建物や柱は崩れ落ちるものだ。

 

「うぉわ!───っとと⋅⋅⋅⋅⋅。まずいね。ありゃあまずい。

あら⋅⋅⋅?思い返してみれば────────やっべ、オレなんもしてねぇわ。こっちのほうが割りと本格的にやう゛ぁいな。

⋅⋅⋅⋅⋅⋅露払いぐらいはしておいてやるよ!雇い主サマ!」

「あら、頼めるかしら?」

「へっ。もとよりそのつもりよ!!」

 

コートの中へ両の手を突っ込み、ナニかを取り出した。

ナニかは徐々に顔を覗かせる。その姿は日本刀の柄のようで、その柄に、刃はついていなかった。

 

「はあ?刃も付いてないそんなので、何が切れるんだよ」

「ああ。切れるさ。これがね。イッツア、まじーっく。ってやつ」

 

気の抜けるような声で言い、次の瞬間には魔理沙の首筋に、刃が煌めいていた。

 

 




はい。遅れてすいません。何が三日に一話投稿だ。
誰だそんなこといったやつ。出てこい。
──────あ、私か。
そんなわけで、投稿が遅れてすみませんでした。
理由としてはブレソルを楽しんでました。
バンビエッタちゃんのバスターバインがバインバイン。

あと、思い付いたアイデアの想像を膨らませていたらあれよあれよと言う間に時間が流れていきましたね。

最後に、この何でも屋は、大体三文字ぐらいを目安に書いてたんですけど、自分の文才じゃあこの目安は達成できそうにないので週一投稿ぐらいとさせてもらいます!

では。では。文才が向上してくれたらなぁ⋅⋅⋅⋅

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