騙されやすい幼女天使が教えるブクマ増加術   作:ec

2 / 5
今回の執筆→トーマ
ちなみに自分です。ちなみに今日誕生日です。


天使が教える更新術

 俺の視界に飛び込む天井、どうやら夢だったみたいだ。

 

 ボヤけた視界を擦るために腕を伸ばす。

 

「ここは何処!?」

 

 俺の頭を支える餅のようなクッションは心地よく揺れる、気持ちいいな。ここは何処だ。

 

「お兄ちゃんの部屋ですよ?」

 

 視界の上を遮るロロちゃんの顔が心配そうに覗く。おかしい、経験した事ない状態かもしれない。

 

「そうか」

 

「あの、退いてください……」

 

 俺は把握した、クッションは太ももだと!

 

「動きたくな」

 

「お願いします」

 

 天井が隠れるほど顔を近づけられて、無表情でそう言われたら。

 

「すみません嘘です、動きます」

 

 従うだろ!

 

 

 という訳で、鼻にティッシュ詰めてパソコンと向かい合ってる。隣にはロロちゃんがスタンバイしてるけどな。

 

 長時間椅子に座るのは、腰を痛めるから注意したい。

 

「お気に入りの数少ないですね」

 

「駄作だから仕方ない」

 

「更新とかどうなってますか?」

 

 更新する時間は適当と答えておいた。調子に乗って0時59分に投稿したりもしたな。

 

「それはダメです!」

 

「そうなのか?」

 

「1時20分とかにした方が見てくれます」

 

「なるほどな」

 

 それから色々、更新に関して言われた。

 

 

『更新した時は更新報告しましょう、リンクURLも付けるとバッチリです』

 

『手動にしましょう』

 

『重複掲載も色んな人に見てもらえます、このサイトとかどうですか?』

 

 

 役に立つ情報は頭に入れるタイプなのだが、なかなかスッと入らない。多分ロロちゃんのせい。

 

「URL付けましたか」

 

 背後から歩み寄る足音。

 

「まだ付けれてないな」

 

「忘れたなら1から教えます!」

 

 右肩をポンと叩かれ、振り向くと俺のほっぺたに突き刺さる細い人差し指。

 

「引っかかりましたね」

 

 ワンピースを少し揺らして聞いてきた。ロロちゃんなりの息抜きなのだろうか。

 

 有難いけどさ、俺は気になってしまうんだ。

 

「触れたら、地獄に行くんじゃ」

 

 

 その瞬間、険しくなったが、いつもの無表情に戻る。

 

「お兄ちゃんに触れるのはセーフです」

 

「そんな理不尽ルール聞いてな――」

 

「お兄ちゃんが、私に触れるのはアウトです」

 

 グイグイとお兄ちゃんお兄ちゃん言われたら、そりゃもう。

 

「ですよね、俺が間違えてました」

 

 あっさり負けてしまい、ふらつく俺がいた。

 

 

 助けようとしてか、お兄ちゃん! とか言って、殺しに来た天使のロロちゃんから宣伝について学ぶ事に。

 

 俺のイメージはSNS系統で、ガンガンしていくのかと思っていた。

 

「お兄ちゃん、宣伝するならここにしましょう」

 

 そう言って教えてくれたサイトは口コミ創作サイトだった。どうやら創作専用のSNS的な奴。

 

 ドンピシャじゃねえか!

 

「アカウント作らないと行けないんだろ」

 

「大丈夫です、お兄ちゃんのアカウント作ってました!」

 

 ジャジャーンと背後で文字が出てきそうな雰囲気。

 

 ロロちゃんはパスワードとIDを打ち込むと、ッターン! という爽快な音を響かせキメる。

 

 しかし、画面は動かない。

 

 

「……ダブルクリックでした」

 

「ははっ」

 

「笑わないでください」

 

 気を取り直してログインという部分をクリックすると、ロロという名前のアカウント。

 

 そして、ツイートがあった。

 

 

『今度、好きな――』

 

 

「見てはダメです!」

 

「ぐは!」

 

 

 ロロちゃんからラリアットを食らった俺は、椅子ごと後ろに倒れ込み、続きが読めないようにログアウトされていた。

 

「び、ビックリするわ」

 

 よろめきながら、椅子を起こして座り直す。

 

「アカウント間違えたんです!」

 

 そう言って新たなIDとパスワードを打ち込み、ッターン! と軽快なミスをしていたが、笑うとミスは何度でもあります。と言われてしまった。

 

 

 ……2度目じゃん。

 

「今更だけど天使のロロちゃんって、この世界のネットを使えるよな。なんで使えるんだ?」

 

 天使の時点でおかしいし、聞くのも愚問。でも、気になってしまう。

 

「小説というのは、2種類あります。本の小説とネット小説です。ネット小説を読む為にタイピングの勉強をします」

 

 

 自信満々に言いながら、人差し指でポチポチしてるロロちゃん。

 

 

「どっちが好き?」

 

「私はどちらも好きです。最近はネット小説に、どハマリしてますけど」

 

 紙の本だけじゃないんだな。

 

 

 そして、パソコンの画面がプロフィールに変わる。

 

「これがお兄ちゃんのアカウントです」

 

 ミズマシ・ソウゴという名前がプロフィールに書かれていて、本当に作ってあったんだなって思う。

 

「これで、どう宣伝する?」

 

「まずは名前をお兄ちゃんに変えないといけませんね」

 

 そして俺の作者名はお兄ちゃんに変わってしまった。こんな名前の人存在しないよ。

 

「まずはツイートしてみましょう」

 

「わかった」

 

 適当に文字を打ってみるか。

 

『お兄ちゃんって言います! 小説書いてるので宜しくお願いします!』

 

 

 打ち終えると、クリックですよ。と言われた。

 

「どれも変わらないから」

 

「きっとクリックです」

 

「俺は叩くほうだと思うけど」

 

 というか、下の方にEnterって書かれてる。

 

「じゃあ、ロロちゃんはクリックね。外れたら」

 

「なんでも願いを叶えます!」

 

 張り切ってんな! という訳で、クリックする。

 

 

「……」

 

「……」

 

 動かない、エンターキーを叩くとツイートされ始める。

 

「よっしゃ」

 

「お兄ちゃん……!」

 

 

 本で顔を隠してて、唸り声をあげていた。

 

「願いとか要らないから、膝枕して欲し」

 

「分かりました、それで許して下さい」

 

「冗談だか、ら」

 

 俺は鼻を抑えつつ、ふらっと椅子から転がり落ちた。




多分スガルが編集してくれた?と思う。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。