スーパー戦隊このすばフォース   作:伊勢村誠三

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アイテム紹介 その6

カズマのショートソード

出典 この素晴らしい世界に祝福を!
能力 何の変哲もないショートソード
備考 このssではアクアに壊された


貧乏店主と冒険者

1

やあ皆!総一だ。

モバイレーツを無事浄化した俺たちは魔力の回復を待ってめぐみんを加えてある実験を行うことにした。

音とか万が一戦闘になった場合を配慮して先日和真君達がカエルと戦った辺りに来ている。

 

「大丈夫かめぐみん?体震えてるぞ?」

 

「武者震い!武者震いですよ!

だって考えてみてくださいよ!

あんなに格好い名乗りを出来るんですよ!?」

 

「わかったわかった!

顔が近いぞめぐみん落ち着け!」

 

「それじゃあ、行くぜ!」

 

「「応!」」

 

三人でレンジャーキーを構え

 

「「「ゴーカイチェンジ!」」」

 

<ダーーッイナマン!>

 

俺、和真君、めぐみんちゃんと並ぶ後ろに赤、黒、桃色の派手な爆発が起こる!

そして俺たちの身体は強化スーツに包まれた!

 

「ダイナレッド!」

 

「ダイナブラック!」

 

「ダイナピンク!

爆発!科学戦隊!」

 

「「「ダイナマン!!」」」

 

最後に背後で派手に爆発が起こり、俺たちの結集を知らせる狼煙となった。

 

「くぅううう~~~!!かっこいい!

これに勝るものは有りません!」

 

「よかった、めぐみんも問題なさそうだし、

浄化はうまく行ったみたいですね。」

 

「ああ。

て事はレンジャーキー自体はデータの塊みたいなもんで、

それをライトサイドかダークサイドかどっちかに偏って

抽出、出力するのがモバイレーツってことか?」

 

「それはアクアに聞いてみない限り分かんないですけど、

取り合えずその解釈で良いんじゃないですか?」

 

「だな。それよりこの後どうする?

俺は兎も角今日和真君達はクエスト一つも受けて無いんだよね?お金平気?」

 

「俺はまだ幾らか蓄え有りますけどめぐみんは…」

 

「わ、私は本当に少ししか」

 

そう言った経緯で俺たちはギルドでなんか知らクエストを受けることにした。

 

「つっても簡単なのは粗方今日の分は終ちゃってるか。」

 

「逆に爆裂魔法が活躍しそうなクエストは行くだけで日付が変わっちまいそうなのばっかだし。」

 

どうやらボードに乗ってる以来で良いのは無さそうだ。

諦めるか?と思っていた時

 

「皆さんアレを」

 

めぐみんが指さす先にはおどおどした様子のプリーストの少女が依頼書片手に冒険者たちに声をかけてるが相手にされていない。

 

「いってみますか?」

 

「話くらいはいいんじゃない?」

 

和真君が先陣を切って少女に声をかける。

 

「お嬢ちゃんどうかしたのかい?

何か困ってることが有るならお兄ちゃん達が力になるよ?」

 

「本当ですが!?実は私駆け出しのプリーストで、

この街にも来たばっかで知り合いも居なくて…それでお金もあんまりなくて…」

 

クエストが受けられなかったそうだ。

今度回復魔法が使える奴を探してたパーティーに声を掛けておいてやろうと思いながら話を聞く。

 

「それで、このクエストを受けたかったんですけど、

どうしても前衛になってくれる人が必要で……」

 

依頼内容はゾンビメーカーの討伐だった。

ゾンビメーカーってのはその名の通りゾンビを従えた悪霊の一種で、手下を作り出すことから分かる通り本体はそんなに強くないが、ゾンビの方は結構タフなため攻撃力無いプリーストには少々キツイ。

 

「いいぜ。報酬は俺ら三人に半分寄こせ。

そしたら露払いをつてめてやるよ。」

 

「それだけでいいんですか!?」

 

「取り合えず今日食える分だけ貰えればいいからね。」

 

「爆裂魔法の出番は無さそうですが、

パーティー加入の時にそれ以外では荷物持ちでもいいと言ってしまいましたからね。

カズマ、いざとなったらモバイレーツ借してください。」

 

「あ、モバイレーツで思い出した!

和真君。これ、渡しとくよ」

 

俺は和真君にブラックコンドルとマンモスレンジャー、

アバレブラックのキーを渡す。

 

「いいんですか!?」

 

「俺が持ってるより君が持ってる方がいい。」

 

「ありがとうございます!」

 

「いいって。でもそうだな。

お礼にって訳じゃ無いけど、

いい加減下の名前で呼んでくれ。

七海先輩はなんかむず痒い。」

 

「じゃあ俺の事も呼び捨てにしてくださいよ。

なんかよそよそしいですし。」

 

「わかった。じゃあ、改めてよろしくな和真。」

 

「はい!総一さん!」

 

 

「夜の墓地ってのは不気味なもんだな。

ゾンビが出るのも納得だ。」

 

そう呟きながら俺たち、

佐藤和真と愉快な仲間たちは街外れの共同墓地を目指していた。

 

「しっかし、

なんでゾンビメーカーなんて出たんでしょうね?

こういった所はそれぞれの地区の協会に所属するプリーストが定期的に巡回に来るはずなんですけど。」

 

めぐみんが思ったことを口にするとプリーストの女の子が

 

「多分、あまり家に余裕がなくてちゃんと弔いが出来ない人がいるんだと思います。」

 

「それが化けて出るって分かってるんならちっとは葬儀代まけてやれって話だけどな。」

 

総一さんが吐き捨てると、入り口が見えて来た。

一旦立ち止まって空を見上げる総一さん。

 

「どうかしました?」

 

「今日は成仏させてやるにはいい日だなと思って。」

 

確かに空には綺麗に月が昇っている。

雲も少なく星明りも明るい。

 

「今日より星は大分少なかったけど、

町医者だった俺の祖父さんが逝っちまった時こんな空だったんだ。」

 

そう言うと総一さんは腰の剣を引き抜き、

鞘を逆さまに持ち先頭に立って進んでいく。

俺もならってブリンガーソードを引き抜き進む。

後ろにプリーストの子、めぐみんと続く。

 

「…………。」

 

「・・・・。」

 

誰もが無言のまま進んでいく。

少しずつ自分の心臓の鼓動が大きく、

よく聞こえてくる様に感じる。

 

「!」

 

先頭に立っていた総一さんが止まった。

俺たちも止まって様子をうかがう。

 

角の先には、青白い巨大な魔法陣の先に成仏しきれていない霊が集まっていて、その中心には黒いローブの若い女が立っていた!

 

「行きましょう。」

 

「ああ。」

 

俺と総一さんは武器を構えながら走り出し

 

「え!?だ、だれで」

 

「問答無用だこの悪霊!」

 

「くらえ!」

 

総一さんの剣と俺のブリンガーソードが空を切る。

びっくりしてしゃがんだ拍子に転んで避けられたのだ。

すぐさま足で急ブレーキをかけて反転し

 

「ああー!魔法陣を乱さないでください!

この霊たちを成仏させれなくなっちゃいます!」

 

「はぁ?」

 

「え?アンタ、討伐依頼が来てたゾンビメーカーじゃないのか?」

 

「ゾンビメーカー?違います。

私はウィズ。ウィズ魔道具店の店主です。」

 

「その魔道具店の店主様がなんでこんな夜中にプリーストの真似事してるんだよ?」

 

ウィズというこの女性が言うには、

この墓地には昔はエリス教のプリーストが来ていたが、

担当が変わってから滅多に来なくなってしまい、

こうして時々浄化に来ているらしい。

 

「つまりなんですか?

ここの教会の担当はゾンビメーカーが出るって嘘をついてギルドにクエスト発注させて体よく義務を押し付けてるって訳ですか?」

 

そういうとめぐみんは杖を構えて荷物をプリーストの子に持たせると一人外に向かい始める。

 

「おいめぐみん!どこ行くんだ?」

 

「その教会です。

ダイナマンのレンジャーキーも使って塵も残さず消し飛ばして差し上げます!」

 

「馬鹿止せ!

あの威力の魔法を街中でぶっ放したら二次被害だけでどんだけ死人が出ると思ってるんだ!

駄目に決まってんだろ!?」

 

「ですが許せることではありませんよ!」

 

そう言って実際に騙されたプリーストの子より、役目を押し付けられたウィズより悔しそうな顔で言うめぐみん。

 

「落ち着け。

むかっ腹が立ってるのは俺も同じだ。」

 

そう言ってめぐみんをなだめる総一さん。

 

「じゃあどうするって言うんですか!?」

 

「もちろん派手に行くのさ。」

 

そう言って三本のレンジャーキーを取り出す!

 

「という事は!」

 

「えっと、ウィズ!」

 

「は、はい!」

 

「浄化が終わったらその子を送ってあげてくれるか?」

 

「いいですけど…あなた達は?」

 

「これから忙しいんで!」

 

そう言って俺たちは三人一列に並び

 

「「「忍風!忍チェンジ!はぁ!」」」

 

<ハーーッリケンジャー!>

 

俺たちはグライダーを召喚し、空を飛んでいった。

 

 

「ん?あれは……」

 

夕飯を食べた帰り、聖騎士(クルセイダー)の少女、ダクネスは空の彼方に三角形の何かが飛んでいくのをたまたま目にした。

 

(空飛ぶ三角形の……まさか!)

 

ダクネスは三角形が飛んでいった方向、街の教会の方に向かって走った。

クルセイダーとあってダクネスは重い鎧を着こんでいたが、それでも走れるぐらいに速かった。

 

「おい誰か!誰かいないか!?」

 

ダクネスは力任せに扉を叩く。

何事かと教会の神父が飛び出て来た。

 

「一体何事ですか?」

 

「何って始まるのさ、成敗が!」

 

何処からともなく声と、薄ピンクの花びらが舞ってくる。

声の主は屋根の上に月光を浴びてしゃがんでいた。

奇妙な丸い傘を回しながら仰々しく舞う三つの影は

 

「お前たち!」

 

「何者!」

 

「風が啼き!空が怒る!空忍(そらにん)!」

 

傘を放り投げポーズを取る赤い兜にスーツの異形。

 

「ハリケンレッド!」

 

「水が舞い!波が躍る!水忍(みずにん)!」

 

同じように傘を投げ高らかに名乗る青い兜にスーツの異形。

 

「ハリケンブルー!」

 

「大地が震え!華が唄う!陸忍(おかにん)!」

 

額を叩くような仕草をする黄色い兜とスーツの異形。

 

「ぁ!ハリケンイエロー!」

 

「人も知らず!」

 

「世も知らず!」

 

「影となりて悪を討つ!忍風戦隊!」

 

「「「ハリケンジャー!」」」

 

「あ、参上!」

 

見えを切った三人は教会の責任者とダクネスを見下ろし

 

「貴様だな!ゾンビメーカーが出ると嘘をついてギルドに依頼を発注して共同墓地の浄化を体よく押し付けてる悪徳プリーストってのは!」

 

「な、何を言う!?」

 

うろたえる神父に青い異形は問いただす様に

 

「こっちは確信持って行動してるんですよ!

お前が本部の方から貰ってる給料はお前の贅沢に消えてるんでしょ!?

その分今まで騙してたプリーストたちに配らせてもらいます!」

 

よく見ると黄色い異形の足元に金貨の入った袋が有る。

 

「な、何を勝手に!」

 

「勝手?ああ勝手さ。

法が悪を裁かねえから俺たちがやるのさ!」

 

「そういう訳だ。それでは、成敗バイ!」

 

三人は煙幕弾を投げると空の彼方にビラをばら撒きながら消えていった。

そのビラには神父の悪行を糾弾する内容が書かれており、

教会の神父が以前の担当に戻るのは時間の問題だった。




名曲紹介 その6

ハリケンジャー参上!

歌手 高取ヒデアキ
作詞 及川眠子
作曲 池毅
備考 忍風戦隊ハリケンジャーop
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