スーパー戦隊このすばフォース   作:伊勢村誠三

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アイテム紹介 その12

ショドウフォン

出典 侍戦隊シンケンジャー
能力 モヂカラの解放
備考 シンケンジャー共通装備


鬼ごっこしましょう

1

「シンケンレッドだと……そんな、そんな馬鹿な!

レンジャーキーはここに有るのに!?」

 

信じられない。同じレンジャーキーは2つと無いはずだ。

何度も手に持ったレンジャーキーとデュラハンが変身した姿を交互に見ながら俺、七海総一はひたすら困惑した。

 

しかしそんな俺の困惑を他所にデュラハンが腰のシンケンマルを抜くと、黒い羽織が装着され

 

「魔王軍幹部デュラハンのベルディア。

シンケンレッド、参る。」

 

めぐみんとアイツを、ベルディアを浄化し損ねたバイト女神に向かっていく!

 

「まずい!アクア!めぐみん!」

 

ダクネスとリアが駆けていく。

俺や和真もそれに続くが、果たして間に合うだろうか?

 

「ゴーカイチェンジ!」

 

<マーーッジレンジャー!>

 

先に前に出ていたジョーが間に合った。

正にシンケン丸を振り下ろさんとするベルディアにマジシャインに変身してマジランプバスターで牽制。

接近した所でアーマーをパージしてサンジェルに変身してデュエルポンドソードを構える。

 

「魔王軍は!お前たちは俺が斬る!

はぁ!たぁ!やぁああ!」

 

「ふっ!は!やぁ!この太刀筋、貴様シド・バミックの弟子だな?」

 

「先生を、知っているのか?」

 

「バーナード国殲滅戦には俺も参加していたからな。

お前の兄弟弟子達はなかなか歯応えがあって楽しめた。

お前たちの師匠と死合えなかったのがあの戦い唯一の心残りだ。」

 

「ほざけ!」

 

ジョーとベルディアが激しく斬り合う中、ナナシ連中達はただ立っていた訳じゃ無い。

それぞれ思い思いに集まった冒険者達を襲い始めていた。

とは言え駆け出しの街のではあるが死戦を潜った冒険者達。

簡単にはやられない程度には立ち回れている。

 

例えば和真はブリンガーソードで、めぐみんは杖を棒術の様に使い、リアは綺麗な槍舞いで、

ルカは潜伏スキルを使っているようで姿は見えんが、弓で的確な援護をしてくれている。

 

「邪魔なんだよこのサカナくん共!」

 

「こいつら!ゴーミンよりは強い!」

 

「だがこの程度で倒れると思って貰っては困るな!

よいしょおぉおお!」

 

近くにいたナナシを豪快にぶん投げて剣を構え直すダクネス。

 

「くらえ!」

 

そうしてる間にもジョーとベルディアは減げしく火花を散らし、しのぎを削った。

 

「今だぁ!」

 

「喰らええ!」

 

背後から他の冒険者たちがジョーが抑えてるうちにと襲い掛かる。

ベルディアはジョーを蹴り飛ばすと素早く剣で受け、取り出したショドウフォンで『炎』の字を書く。

 

「は?」

 

一瞬で身に着けていた金属以外が炎上し、残った鉄も煙を上げて溶けだした。

 

「よそ見をするな!」

 

復帰しベルディアに斬りかかるジョーだが

 

「ふん、踏み込みも力加減も最初の百分の一以下。

怒りに我を忘れればその程度か。」

 

詰まらん敵を相手にしたと言わんばかりにベルディアはシンケンマルに着いた秘伝ディスクを回し、火炎の舞でジョーを斬り飛ばした。

 

「さあ、次はだれが相手だ?」

 

2

変身を解除されたジョーは丘を転がり落ち、その先でナナシ連中に囲まれた。

 

「邪魔だ……退け!用が有るのはアイツだ!」

 

滅茶苦茶に剣をふるいながら進もうとするジョーだが

 

「『スティール』!」

 

左手に持った剣を奪われ、どこからともなく放たれた矢にナナシ連中は倒された。

 

「ルカか!?なぜ邪魔をした!?」

 

「そんなボロボロで行ったって負けるからでしょ?」

 

潜伏スキルを解除してルカが姿を現す。

 

「負けるとか関係ない!俺は先生の仇を!」

 

「その先生に教えられた剣術もまともにできなくなってるアンタがあの黒上着を倒せると本気で思ってるの?」

 

「お、俺は正進怒涛流の剣士として奴を!」

 

「私は貴方の仲間として貴方を止める。」

 

剣を向けられる。

正直、想定していなかったわけではない。

ジョーは後に雌雄を決することを約束した総一のみならずルカやリア、それに和真やアクアやダクネス、めぐみんに対しても対策を練って戦いに備えていた。

 

(貴方は勤勉だからね。

けどそんだけ気が立った状態でできるかしら?)

 

予想通りジョーは叫び声をあげながら突っ込んできた。

腕力で敵わないルカはバインドスキルで操るワイヤーを足に絡ませひっくり返す!

 

「うおおお!ッッ!」

 

権を握っていた手を思い切り踏みつけて力が緩んだところを足で払い、自分で持った剣を突き付ける。

 

「貴方が死ぬのはここじゃない。

だから今は頭冷やしてて。」

 

ルカの背後から同じように潜伏で隠れていた盗賊がジョーを連れて走り去る。

 

「さて、ソーイチ達の方は?」

 

 

一方俺、七海総一たちは相変わらず無限にいるんじゃないかと思われるナナシ連中を相手にしていた。

 

「総一さん!そろそろいんじゃないですか?」

 

和真が腰のモバイレーツを叩きながら総一に言う。

 

「そうだけど!変身する隙が無い!」

 

「こいつらどんだけいるのよ!リアは?

リアのバリアなら!」

 

「両手が空いてないと無理です!」

 

「いくら私が硬くてもそこまで広い範囲はカバーできないぞ!」

 

「仕方ない!皆円陣を組め!お互いの背中を守う!」

 

和真の提案にめぐみんは

 

「それこっちがジリ貧になりませんか?」

 

「所詮相手はゴーミンよか強い程度の雑魚よ!

時間で有利になるのは実力で勝るこっちって訳ね!

ゴッドブロー!カズマにしてはいい作戦だわ!」

 

「だろ?」

 

俺達は無言でうなずき合うと円陣を組み、

中心に敵をいれないようにしながらナナシ連中を対処した。

 

(でもだからって多すぎだろ。

いったい何人出て来るんだ?)

 

目の前の敵を対処しながらも周囲に目を配る。

どこかで根元を断たないと幾ら雑魚でも大群になれば流石にマズい。

 

「駆け出しの街と聞いていたが、

お前と言い存外根性のある奴が多いな。

ならお代わりだ!」

 

そう言ってべルディアが指を鳴らすと奴の背後の地面から大量の鎧を着こんだ骸骨が現れた。

 

アンデッドナイト

 

ゾンビの上位互換モンスターで古くてもしっかりとした武装を持つためプリーストとそれなりに修羅場くぐった冒険者のツーマンセルで倒すのがセオリーのモンスターだ。

 

「おわーッ!誰かプリーストを!プリーストを呼べ!」

 

「誰かエリス教会行ってありったけ聖水貰ってきてくれえええ!」

 

「この際馬鹿みたいに高いウィズ魔道具店の奴でもいいからぁああ!」

 

冒険者たちはナナシ連中の相手だけでも大変だというのに大あらわだ。

 

「なあアクア!

お前のターンアンデッドでどうにかなんないのかよ!?

お前元なんたらのアークプリーストだろ!?」

 

「現在進行形で女神だけど人間のアンタに合わせて絶賛弱体化中よ!

五体ぐらいまでならともかくあんな数流石に無理よ!」

 

「そういう訳だ!さあお前たち!

この街の人間を皆殺しにしてしまえ!」

 

ものすごい勢いで駆けて来たアンデッドナイトたちは街に…向かわなかった。

 

「あ、あれぇ!?」

 

どういう訳か俺達六人の方に真っ直ぐ向かってきたのだ。

 

「お、おい何やってる!?

そんなたった六人に全員で行かなくていい!

まず門の前に集まってる奴らを!おい聞いてるのか!!?」

 

召喚したべルディアにとっても不測の事態だったらしい。

という事は、アレはもう本当に倒す以外で止められないってことか?

 

「か、カズマさん?なんか向かってきましたよ?

大量のアンデッドナイトが全部こっちに向かってきましたよ!?」

 

「こ、これは流石に…」

 

「逃げろー!」

 

俺たちは逃げた。逃げる俺たちをアンデッドナイトはナナシ連中を踏みつぶしながら追いかけた。

何故?俺らがそんな強そうに見えるか?

それともレンジャーキーを持ってるからか?

いや、奴らにそんなことが分かるような知能が有るようには見えないが…

 

「ねえカズマさんカズマさん!どうにかしてよ!

このままアンデッドナイトに踏みつぶされて死ぬなんて女神の名折れよ!

今晩奢ってあげるから何とかしてぇ!」

 

「何とかって言っても!……なあアクア。

アンデッドって浄化じゃないと倒せないのか?」

 

「そんなことないけど今その話必要!?」

 

「………アクア。俺を信じてくれるか?」

 

「え? も、もしかして何か思いついたの?」

 

「ああ。アクア、ダクネス、総一さん、リア。

ごめん頑張って。めぐみん、手。」

 

「え?」

 

「スキル、潜伏!」

 

めぐみんを連れた和真は潜伏スキルでさっさと逃げた。

 

「………。」

 

「………。」

 

「………。」

 

「………。」

 

残された俺達は交互にうなずき合うと

 

「あんのロリコンヒキニートォオオオ!」

 

「俺たちを捨て石にしやがったなぁああ!」

 

「嘘でしょ!?どうしようどうしよう!!?」

 

「こ、これは新手の放置プレイか!?」

 

まさか後輩に今当てひどい仕打ちをされるとは夢にも思わなかったぜ!

しかも一緒に残されたのが俺をだましてこの世界に連れて来た張本神ときてやがる!

厄日!今日は厄日だ!

 

「あ?こんな時に通信?誰だよ?」

 

呼び出し音が鳴ったモバイレーツを開けて通話に応じる。

 

「もしもし七海です!」

 

『総一さん?カズマです。』

 

「和真!お前今どこだ!?」

 

『そこからまっすぐ進んだ先を城壁に沿って左に進んだ先の丘です。』

 

「お前覚悟しとけよ!?お前ら!こっちだ!」

 

通信を切った俺は三人を連れて和真に知らせられた方向まで全速力で突っ走った。

 

「いた!カズマアンタ許さないわよ!」

 

駄女神がゴッドブローの構えをしながら走っていくと

 

「めぐみん今だ!」

 

「なんという絶好のシチュエーション!

感謝します、深く感謝しますよカズマ!

……我が名はめぐみん!

紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!

魔王軍の幹部、ベルディアよ!

魂の爆裂道を歩みし者たちの加護を受けた我が力、見るがいい!

『エクスプロージョン』-----ッッ!!!」

 

爆裂魔法がアンデッドナイトのど真ん中に炸裂し、俺達の身体は宙を舞った。




名曲紹介 その12

Right☆eye

歌手 めぐみん (CV.高橋李依)
作詞 畔柳宏平
作曲 小島裕規
備考 めぐみんの専用曲
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