スーパー戦隊このすばフォース   作:伊勢村誠三

26 / 33
アイテム紹介 その13

スシチェンジャー

出典 侍戦隊シンケンジャー
能力 電子モヂカラの解放
備考 シンケンゴールド専用装備



極付派手侍

1

ダクネス、ボウケンレッドが前に出て

デカレッドとゴーオンレッド、俺と総一さんが攻める。

単純明快かつ一見隙の無い作戦に見えるだろう。

爆裂魔法にも耐えうるダクネスがアクセルテクターを着込んでいるのだ。

破られる場面を想像できない。

 

そしてそんなダクネスが敵を釘付けにしてくれるからにはブレードでの接近担当の総一さんはともかくディーリボルバーでの遠距離を担当する俺にダメージはいかない。

 

筈なのだが!

 

「その鎧、相当な業物だな?

俺の太刀を受けて原形をとどめてる鎧はそうないぞ?」

 

このベルディアはシンプルに強い。

攻撃に対する嗅覚、防御からの攻撃のつなげ方、

単純なスペック。

どれをとってもここにいる俺たち全員より強い!

 

しかも弾いた攻撃で俺の方まで攻撃してくるし、

そうでなくてもアンデッドを相手にしてるアクアや他の冒険者たちに攻撃を当てて配下を増やしていってる。

 

「これは流石に!アクア!使え!」

 

俺は手に持ったディーリボルバーをアクアに投げ渡す。

アクアがそれを受け取った瞬間、元のブリンガーソードに戻った。

やっぱりレンジャーの武装は俺たちの武装を変身させていたものらしい。

 

「ナイスよカズマ!

さあ何処からでも何体でもかかってきなさい!」

 

これでアクアは大丈夫だろう。

だが問題は

 

「はぁああああああ!!!!!」

 

「うう!……ッッ! わああああああ!!!」

 

遂にパワーに押し切られて膝を付いたダクネスと

 

「ダクネス!てんめえこの首ちょんぱ!マンタンガン!」

 

「そんな豆鉄砲!効かぬわあ!火炎の舞!」

 

「うおお!があああああああああーー!!」

 

強化変身を解除され、メットを破壊された総一さんだろう。

 

「よく戦ったぞ『赤の逆賊』ナナミ・ソウイチ。

だが魔王様への邪魔建も、貴様の命もここまでだ!」

 

ベルディアがシンケンマルを逆手に構えて総一さんの喉に

 

「やめろぉ!私の、私の仲間に手を出すな!」

 

復帰したダクネスがベルディアにしがみつく。

だがベルディアは激戦の疲労で弱ったダクネスを軽く振り払うと

 

「貴様はしつこいな。

つい昨日戦った魔剣使いもそうだった。

この街は頑固者が多いらしい。」

 

アクアの方から漏れて行ってたらしいアンデッドと戦っている冒険者たちの方をちらりと見る。

 

「ま、まさか貴様!よせ!」

 

ダクネスの最悪の想像は当たってしまったらしい。

ベルディアはシンケンマルのディスクを共通ディスクに付け替え回転させて

シンケンマルを斬馬刀型の専用武器、烈火大斬刀を出現させる。

 

「や、やめろ!」

 

「百火繚乱!!!」

 

横一閃に放たれた赤黒い炎の斬撃が、門から見て外側で戦っていた一団を燃焼させた。

残った骸骨が火を纏ったままさっきまで背中を預けていた生きてる冒険者たちに向かって行く。

 

「初めから調査で来たからなどと考えず、

しつこいだけの雑魚など焼き尽くしておくべきだったな。」

 

鼻を鳴らしながら残忍に言い捨てるベルディア。

 

「あ、ああ……………。」

 

遂に完全に崩れ落ちていしまうダクネス。

守るもののなくなったクルセイダー程脆い物もそうないだろう。

けど

 

「ベルディア、その発言は間違いだぞ!」

 

<シーーッンケンジャー!>

 

ベルディアが視線を外してるうちにアイテムを用意していた総一さんは電子モヂカラを纏い、新たな金に白い羽織の戦士、スーパーシンケンゴールドに変身する!

 

「むうぅ!」

 

「はぁああ!和真!ダクネス!」

 

烈火大斬刀は人ひとり分ぐらいのでかさが有る。

故に重すぎるのだろう上手く蹴りつけてバランスを崩させた総一さんは俺とダクネスにレンジャーキーを投げ渡す。

 

「一筆奏上!」

 

<シーーッンケンジャー!>

 

俺も同じシンケンジャーのグリーンに赤い羽織のハイパーシンケングリーンに変身し、総一さんに加勢する。

 

「和真、モヂカラだ!」

 

「おう!」

 

俺はショドウフォンで『蔦』の文字を、総一さんはスシチェンジャーで『鎖』の文字を書き、光の鎖と、根の様に太い蔦がベルディアを拘束する。

 

「こ、この小細工を!」

 

全力で抵抗するベルディア。俺達もモヂカラを注ぎ続けるが、そう長く持つとは思えない。

 

「ダクネス!とどめを!変身してバツーカを!」

 

「む、無理だ…もう、もう私は立てない!」

 

「こんな時に何言ってるんだ!

俺らだって長くはこいつを抑えられない!」

 

「だったらアクアやリアがやればいいだろ!

ルカやジョーがやればいいだろ!私には、私には重い!

あまりに重いんだ!」

 

「こんの!馬鹿野郎!」

 

総一さんが腰にマウントされていたサカナマルを投げつける。

 

「選べるんなら最善を選べ!

2つに1つでも選べるなら後悔の無い方を選べ!

誰かに選ばされた選択は!

自分で選んでないからって諦められる!

けど自分で選んだ選択は!

一生後悔になって付き纏うし、

一生誇りになって胸に残る!

だから今選べダクネス!流されるな!」

 

揺れるダクネス。何度も地面に落ちたレンジャーキーと俺たちを交互に見る。

 

「わ、私など、守れないクルセイダーなど……」

 

決めるんなら決めてくれダクネス!ぶっちゃけ俺も総一さんもそろそろ限界だ。

 

「くそ!……頼むダクネス!俺たちを守ってくれ!」

 

「ッッッッッ!!!か、カズマ…ああああああ!」

 

走りながらダクネスはスーパーシンケンレッドに変身し、インロウシンケンマルを合体させたモウギュウバツーカをベルディアにゼロ距離で押し当てる。

これなら流石に外さない!

 

「喰らえーーー!!!!!」

 

極大のレーザーが発射され、

拘束ごとぶっ飛んだベルディアは街の城壁にめり込んだ。

 

「くぅう……かっは……」

 

黒い羽織がボロボロと焼けた紙のようになって崩れる。

相当弱ってる今なら!

 

「くっそ…ここまで追い詰めてえぇ!」

 

総一さんが苦しそうに膝を付く。

彼もまた羽織を纏っていない。俺やダクネスもだ。

 

もう誰も、アイツにとどめを刺せないのだろうか?

 

「いいえ!ここに私がいるわ!」

 

振り返った先に居たブリンガーソードを高々と掲げるポンコツ少女に初めて頼もしいと感じた。

 

「奴は火の力を纏ってる。

ならば私が司る水の力が効くはずよ!

動けず、尚且つ弱った今なら私が今使える権能でも決定打になるわ!」

 

多分!と元気よく付けたし、ブリンガーソードを杖の様に逆手に持つと

 

「この世界にある我が眷属よ……

水の女神、アクアが命ず……………」

 

アクアの周りに現れた霧が一つ、また一つと濃縮された魔力を孕んだ水玉になっていく。

爆裂魔法を使うのに似た空気が震える感じ…それくらいやばいのが、来る!

 

「総一さんレンジャーキー!」

 

「分かってる!」

 

<ターーッイムレンジャー!>

 

<ハーーッリケンジャー!>

 

<ダーーッイナマン!>

 

俺はタイムイエローになって一対の剣、ダブルベクターを地面に突き刺し、

総一さんはハリケンイエローになって超忍法で地面に潜み

ダイナイエローになったダクネスは鎖の付いた鉄球のチェーンクラッシャーで…

 

「平原にこれで掴まれるようなところなどあるか!」

 

「知るか自分で何とかしろ!」

 

「『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』!」

 

激流が俺達を飲み込んだ。




名曲紹介 その13

侍戦隊シンケンジャー

歌手 サイキックラバー (Project.R)
作詞 藤林聖子
作曲 YOFFY
備考 侍戦隊シンケンジャーop
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。