シノビメダル
出典 忍風戦隊ハリケンジャー
能力 カラクリボールの発動
備考 ハリケンジャー、ゴウライジャー、シュリケンジャー共通装備
1
空飛ぶ赤い海賊船、スカイシップのゴーカイマシンに乗り込んだ一同は操縦席に急いだ。
「あったこっちだ!
お前らは他のマシンの操縦席探せ!」
俺、ゴーカイレッドに変身した七海総一は船の舵を取ると、衝角を敵に向けて体当たりを仕掛ける!
「うわあああ!」
「ちょっと運転が乱暴よ!」
「悪いな!お近くのなんかに摑まってろ!
左舷キャノン砲発射!」
そのまま船体を回転させ、キャノン砲を浴びせる!
「お前らまだか!?」
「見つけた!今出る!」
モニターで残りのゴーカイジャー四人が入っていくのが見えた。
船の中から入れ子式に空間圧縮で収納されていた他のゴーカイマシンが発進される。
まずルカの乗るトレーラー車型の黄色いマシン、
その中から白に桃色の潜水艦のゴーカイマシン、
更にその中からレーシングカー型の緑色のマシン、
最後にその中から青いジェット戦闘機型のマシンが出る!
「ソウイチ!この後どうする?」
「隙を作って海賊合体だ!」
「カイゾクガッタイ?なにそれ?」
「そっか!スーパー戦隊と言えば巨大ロボですよね!」
「その通りだリア!」
とは言うが五体全てのマシンが揃わないといけない為、
誰かが囮になるってのは無理でそれだけ難しいが。
「それなら俺たちが!アクア!ダクネス!」
「ええ!」
「おう!」
和真達ハリケンジャーが甲板に出る。
「ハリケンウインガー!」
三人ともグライダーを展開し、飛び立っていく!
「おい無茶すんな!」
「大丈夫ですよ!すぐに撤退しますから!」
「そうよ、私を誰だと思ってるのよ!?」
「カエルの粘液と不運に愛される元女神だろ?」
「違うわよー!」
そんなコントを続けてるうちに敵に近付いていくハリケンジャー。
「囮はありがたいが不味いんじゃないか?」
ジョーが少し不安げに言った瞬間、ゴーカイジャーのバックルが光る。
「ん?これって……」
試しに上についてるボタンを押してみるとそこからハリケンジャーとゴウライジャーのキーが転送されてきた!
「これって…お前ら!ハンドルにレンジャーキーを差し込める穴がないか?」
「これってもしかして!」
「使ってみるぞ!」
「「「「「レンジャーキーセット!」」」」」
レンジャーキーを捻ると、各ゴーカイマシンの中からグリーンのパーツが飛び出し空中で合体!
「風雷丸!推~参!」
「あ、なんか可愛いロボになりました!」
「あれ可愛いですか?」
出現したグリーンのロボ、風雷丸を可愛いと評すリアと微妙な反応を示すめぐみん。
「兎に角それに乗んな!」
「はい!」
ルカの合図に和真たち三人が乗り込むと、
ワテルに素早い動きで撹乱攻撃を仕掛ける。
「今のうちだお前ら!海賊合体!」
「「「「海賊合体!」」」」
レーシングカー型とジェット戦闘機型が両腕、
トレーラー車型と潜水艦型が両足に変形し、
船端が二つに割れ頭部の現れたスカイシップに合体!
ジェット戦闘機型の余ったパーツを頭部にのせ
「「「「「完成!ゴーカイオー!」」」」」
頭部に全部のマシンの操縦席が集まり、合体が完了!
「凄い!凄いです!カッコ良過ぎてやばいですよ!
山よりでっかいゴーレムになっちゃいましたよ!
このまま魔王城に攻め入れるんじゃないですか!!?」
「まずは目の前のアイツよ!」
腰にマウントされた二刀の海賊刀を抜き、ワテルに斬りかかる!
「うわ!なんだこの手ごたえの無さ!」
しかしワテルはラテン語で水を意味する名の通りぐにゃりと液化し、斬撃で有効打を与えられない。
そして自分が攻撃するときは身体を硬化させダメージを倍増させる!
「その上!なかなか力持ちじゃない、の!!」
伸縮自在の両腕を避けながらルカが言う。
このままではらちが明かない。
「だったら総一さん!こっちと合わせましょう!」
和真たちから通信が来る。
「このフウライマル?の手裏剣攻撃をゴーカイオーのパワーでやれれば敵に軟化する隙を与えずに倒せるはずだ。」
「よし来た!やりましょう!」
「海賊合体!」
「海賊と忍者!」
「1つとなりて!」
「天下御免の手裏剣装備!」
ハリケンジャー3人の合図で
風雷丸が一度バラバラになり、ゴーカイオーに収納され、再び展開!
「「「「
「「「「完成!ハリケンゴーカイオー!推~参!」」」」
」」」」
ハリケンジャー3人の座席も集まり、8人全員が揃う!
「おお皆!」
「ちょっと狭いけどアンタらより前だから良いわ!」
「そんじゃあ最後、ド派手に決めるぞ!」
「了解です。シノビメダル!」
「レンジャーキー!」
「「「「「「「「セット!」」」」」」」」
8つのエネルギー胸部に集中し、そこから手裏剣の濁流となって発射される!
「「「「「「「「ゴーカイ無限手裏剣!」」」」」」」」
息つく間もなく吐き出される手裏剣乱打にズタズタに引き裂かれたワテルは倒れながら余剰エネルギーを噴きあっげて大爆発した。
2
真っ赤な夕日を受けながらスカイシップはゆっくりと空を裂きながらアクセルに向けて進んでいた。
街の奴らはこれを見てどんな反応をするだろうか?
そんな事を考えながら俺、七海総一は衝角から地平線を見ていた
「いたいた!アンタそんな所で何やってるのよ!
こっち来てアンタも飲みなさいよ!」
後ろから賑やかな騒ぎが聞こえる。
ベロンベロンに酔ったアクアが和真に寄っかかりながら叫んでいた。
彼女だけじゃない。
救援に来てくれたクリス含めた他のメンバーも三者三様に勝利の宴を満喫していた。
(想像出来ねえや。日本で大学生やってた頃には)
「たく!顔を掴むなアクア!
ん?どうしたんですか総一さん?」
「いやなんでも。1つ考えてた事があってな。
この船の名前だ。」
「船の名前ですか?」
「どうせならゴージャスな名前にしましょうよ!
例えば、スーパーメガスカイシップとか!」
「やだよそんな安直なの。」
「海賊船爆裂号なんてどうでしょう!?」
「船が火事になるみたいで縁起悪いな。」
「じゃあさじゃあさ!宝石の名前から取るってのは?」
ワイのワイのと会議が始まる。
けど皆自分の意見を言うばかりで一向に進まない。
(これこれ。これでいいんだよ。
こんな感じが俺たちなんだから。)
「ふーむ。アクアのネーミングはアレだが、そうだな。
いっそカッコ付けずシンプルでいいのかもしれん。
ソウイチ。この船の種類はなんだ?」
急にダクネスから話題を振られた。
しかし種類か。巨大ロボットに変形し空間圧縮機を備えた空飛ぶ船に種類もクソも無いと思うが強いて上げるなら
「宇宙……ガレオン船?」
「ふむ、宇宙ガレオン……ゴーカイジャーだから、
ゴーカイ宇宙、いや!
ゴーカイガレオンなんてどうだろうか?」
「ゴーカイガレオン…。」
「いいじゃない!」
「かっこいいじゃん!」
「そ、そうか?」
「なら決まりだな。ゴーカイガレオン、出航だ!」
「「「「「「「オー!」」」」」」」
名曲紹介 その16
海賊戦隊ゴーカイジャー
歌手 松原剛志 (Project.R)
作詞 岩里祐穂
作曲 持田裕輔
備考 海賊戦隊ゴーカイジャーOP