ボウケンレッド
出典 轟轟戦隊ボウケンジャー
順番 1番目
色 赤
正体 明石暁
決技 ダブルスラッシュ
1
何とか一番近くの村に到着した俺たちは早速手ごろな飯屋を見つけて、そこで一番高い肉を頼んだ。
「くぅ~!やっぱ空腹は最高の調味料だ!」
「うんうん!偶には贅沢しないとね!」
一日飯抜きでダンジョンを彷徨っていた俺たちはあっと言う間に完食!
「ご馳走様でしたー!」
「したー!」
そして宿屋を探すべく街に出ると
「なあルカ。なんか皆俺たちのこと見てねえか?」
「多分あれが原因だよ。」
ルカが指さす先を見ると俺たちの手配書が張られていた。
「ダンジョンで会ったギンザメ頭、
この街通って来たのか。」
魔王軍に自ら向かって行こうなんて奴らはそう居ない。
奴らは人知を超えた力を持ち、
並の冒険者なんて歯牙にもかけないからだ。
だから街にも警備の奴らこそ囲んでいくけど通り過ぎるだけなら怖がって引っ込んで閑散とした街を通してしまう。
その途中で手配書を張るってのも見逃してしまうだろう。
「それで問題は!」
背後から振り下ろされた剣を剣で受け止める!
かかって来たのは如何にも人が悪そうな剣士だ。
「賞金につられる馬鹿!」
剣をはじいて渾身の左ストレートを浴びせる!
しかしそれくらいでは諦めないつもりらしく、立ち上がりかかって来るが
「はあ!」
割り込んできた青いマントに長髪を後ろで束ねた青年剣士にたたっ斬られた。
「
顔面に縦一文字の傷を付けられた剣士は顔を抑えながら人並みの中に消えていった。
それを見送ると長髪の剣士は俺たちの方を向き
「お前は賞金首のナナミ・ソウイチ。
後ろの女は同じ賞金首の盗賊ルカだな?」
「そう言うお前は?」
「俺はジョー。正進怒涛流の剣士だ。
お前に折り入って頼みが有る。」
「頼みって?助けてくれた側としてはなるだけ聞いてあげるけど?」
「俺と勝負をして欲しい!」
2
てなわけで町の外の平原にて今に至る。
勝負はいたってシンプル。
真剣で斬り合って相手の服を斬るか、
どっちかがギブアップするまでエンドレス。
最初はくぐった死線の数的に俺が有利だとおごっていたが
ジョーの使うこの正進怒涛流、
無名なだけで恐ろしく実戦向きの剣法だ。
「こんの!」
「ふっ!久しぶりに骨のある奴と戦えて嬉しいぜ!」
「そりゃあ!曲がりなりにも魔王を倒したいからな!」
鞘と鞘がぶつかり合い、剣と剣が火花を散らす。
躱す受けるで精一杯なこっちに対してジョーは怒涛の攻めを続けている。
一度仕切りなおすため何とか距離を取る。
「はぁ、はぁ、はぁ……ある意味魔王軍行動隊長より強いよお前。」
「そうか、けどそれじゃ足りない。
俺は絶対魔王を倒さないといけない。
師匠が残してくれたこの正進怒涛流で。
最強を証明する!」
鞘を捨てて、両手で構えたジョー。
ジョーは鋼みたいな細マッチョで身長も180近くある。
それの全力の一撃がくる。
(この剣と鞘は結構無茶な使い方しても壊れない。
けど、俺の腕はそうはいかない。
だったらジョーの一撃を食らう前に倒すしかない!)
俺は二刀構えたままジョーに向かって走った。
ジョーは、その意気や良し。とばかりに微笑む。
「正進怒涛流、望月狼輪!」
身体を捻って技を出そうとするジョー。
そこに
「はぁ!」
二閃の金色の斬撃が飛んできた!
「うわぁああ!」
「ぐぅ!何者だ!?」
「ゾドマス様だ!」
レンジャーキーをぶっこ抜いてやったのにしぶとい奴だ。
ゴーミンもそこそこの数を連れている。
「魔王軍!師匠をだまし討ちで殺し真剣勝負まで邪魔するか!何処まで剣を愚弄すれば気が済む!」
「ふん!剣なんぞ戦いの一手段でしかない!
最終的に勝てば全部金と出世で帰ってくるのだ!」
「貴様ぁ!」
激高するジョー。今にも突っ込んでいこうとするが
「待てジョー。」
「なんだ!?」
これ、と俺はモバイレーツとシンケングリーンのレンジャーキーを渡した。
「これは?」
「アイツらと戦うためにアクアって自称糞女神が押し付けてきた神器だ。
これを使えば奴らと同じ土俵で戦える。」
「……アクシズ教徒からの贈り物?大丈夫か?
というかお前のを俺が使っていいのか?」
「一応。このままじゃお前収まりつかないだろ?」
「……ああ、恩に着る!」
俺は簡単に使い方をレクチャーして
ギンザメ頭の方を向く。
「作戦会議は終わったか?」
「ああ。こっからは派手に行くぜ!」
「モバイレーツ!一筆奏上!はぁっ!」
<シーーッンケンジャー!>
緑色の『木』の字型のエネルギーに包まれジョーはシンケングリーンに変身した!
「シンケングリーン!ジョー・ギブケン!参る!」
「やれ!ゴーミン!」
ルカは街に増援を頼みに走り、
俺はジョーの梅雨払いのためにゴーミンどもを引き受ける!
「さーて、生身でどこまでやれるか。良い試運転だ!」
3
シンケンマルとゾドマスの剣。
二つの剣がぶつかり合いながら戦場は小さい規模ながら激しさを増していた。
「はぁ!たあ!」
「ぬ!うう!」
怒りと一度剣を交えた友から託された期待に応えたいという思いがジョーの剣を研ぎ澄ましていた。
これにはゾドマスも
「中々やるな!そのままその神器をもってこっちにこい!
行動隊長クラスのなら簡単になれるぞ?」
「断る!俺はこの剣で最大の悪を斬り、
最強になると誓った!」
「愚か者め!ならここで死ね!」
ゾドマスの背中から無数の刃が飛び出し、ジョーを襲う!
「うわぁあああーー!!!!」
「ジョー!この!退けえ!」
ジョーを救出しに行きたいがゴーミンどもがそうはさせない。
「くっそ!せめてもう少しこっちにも戦力が有れば!」
「戦力ならあるぞ!」
ヒュン!と一矢の弓が飛んできて総一が相手にしていたゴーミンに突き刺さる。
ルカが街から増援を連れて戻ってきてくれたようだ。
数は、ざっと10人。小さめのパーティー三つぐらいか。
「よし、こっちは行ける!ジョーは?」
4
「う、うぅ……。」
「ふふ。ここまでだな。」
とどめを刺さんとゾドマスはゆっくりと近づいて来る。
「ま、負けて!負けてたまるか!
俺は、今だけは負けれない!」
ジョーはバックルから一枚の刀の鍔の様なアイテム秘伝ディスクを、『双』のディスクを取り出しシンケンマルにセット!
モジカラを開放し、二本目のシンケンマルを召喚する。
「なに!?貴様二刀流だったのか!?」
「正進怒涛流の剣士は皆そうだ!」
焦って刃を繰り出すゾドマス。
それをジョーはクールにはじいていき、
最後に二本のシンケンマルにセットした熊ディスクを回転させ
「木枯らしの舞!二連!」
見事ゾドマスを叩き斬った!
「ぐおおおおお!!おのれ逆賊どもぉお!!」
爆裂四散。レンジャーキーを残し今度こそ消滅した。
5
助けに来てくれた冒険者達にはルカがザンギャックから盗み出して来た宝石を渡して報酬とした。
「助かった。これは返す。」
とモバイレーツとシンケングリーンのキーと、新たに手に入れたシンケンゴールドのキーを受け取る。
「で、どうする勝負だけど今からやってもお互い納得出来ないよな?」
「ああ。だからこうしよう。」
ジョーは俺を真っ直ぐ見据えると
「お前は俺が師匠以外ではじめて勝てなかった相手だ。
だからお前は必ず倒す。
だから俺以外には倒させない!」
「それってさ、
お互い背中を預けるって事でいいのか?」
「好きに受け取れ」
「……わかった。よろしくな!ジョー!」
怪人紹介 その3
ゾドマス
出典 海賊戦隊ゴーカイジャー
地位 ザンギャック行動隊長
武器 剣
備考 勝てば良かろう思考