ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強 作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ
その日、ショッピングモールの中では途轍もない音量の歓声が響いていた。
現在、香織は絶賛混乱中である。なぜなら南雲宅にいるはずの原作ハジメが目の前でギター演奏をしているからである。ちなみに、今弾いてるのはチャックベリーの『Johnny B.Goode』だったりする。
「ええ?なんでハジメくんがいるの?」
香織が目を回し掛けてるところに、コール音が聞こえてきた。香織は電話を取る。
「もしもし?」
『香織か?俺だ』
それを聞いて、またもや香織は混乱した。
目の前にいるデビルハジメから電話が掛かってきているのだから、混乱するのも当然だが。
『おい、香織!聞こえてるか!?』
「……うん、聞こえてるよ」
香織はなんとか気を持ち直す。
『それでなんだが、そこら辺に銀髪の俺がいねえか?』
「……いるよ」
『いんのか!?』
いきなりの発見に原作ハジメもビックリである。
「なんでか知らないけど、今目の前でギター演奏してるよ」
『い、今すぐ行くからちょっと待ってろ!』
電話が切れ、香織はスマホをバッグにしまう。そしてギター演奏をしているデビルハジメを見つめると、少しおかしい点に気付いた。
銀髪の時点でおかしいのだが、左腕と右目に少し違和感を感じた。と言うのも、デビルハジメの左手の指紋と右目の虹彩が元に戻っていると香織は気づいた。*1
「それでは、今日はもうお開きにしよう」
そんなこんなで、ハジメの演奏は終わりそこから去ろうとする。そこに原作ハジメが現着する。
「香織!どこにいる!?」
「あ、あそこ!」
香織が指差した方向には、こっちに歩いてくるデビルハジメがいた。
デビルハジメは原作ハジメと香織の目の前で止まり挨拶し始める。
「どうも、お二人さん。デビルメイクライの南雲ハジメだ。よろしくな」
「ど、どうも」
「……」
デビルハジメのフレンドリーな挨拶に香織は戸惑いながら返すが、原作ハジメは「これが別世界の俺か…」と黄昏ていた。
数時間後、南雲宅。
「ハジメ!」
「おお、ユエ!」
デビルハジメはデビルユエと合流していた。
「で、帰る方法はあるのか?」
そこに原作ハジメが聞いてくる。
「ああ、クリスタルキーと導越の羅針盤があるからな。ディメンションリングを回収したら帰るさ」
「「「「「「「「「「ディメンションリング?」」」」」」」」」」
聞いたことのない単語に全員が首を傾げる。
「ああ、蓄積された魔力を流すことにより、どっかの世界へ行くことができる腕輪だ。いろんな世界に行けるっていう魔具なんだが、どんな世界に行くかわからねえのがデメリットだ。ああ、魔具っていうのは、悪魔の力が宿った道具で、大体が武器だな」
「「「「「「「「へえ〜」」」」」」」」
ディメンションリングと魔具の説明が終わり、デビルハジメはこの世界での方針を決める。
「取り敢えず、リングを見つけてから帰る事になるからな。しばらくは泊まる事になりそうだな」
「そうか…」
デビルハジメの言葉に原作ハジメが特に反応もせず、そう返した。
その日の夜。
「「ただいま〜!」」
その家に1組の夫婦が帰宅した。原作ハジメの両親。南雲愁と南雲菫である。
「ああ、どうも。お邪魔してます!」
その二人に挨拶したのはキッチンに立つデビルハジメである。
「「え!?ハジメ!?」」
「あ、違います。俺の名は『クリス・レッドグレイブ』です。よろしくッ!」
デビルハジメはこれまたフレンドリーな笑顔で二人に挨拶してフライパンを振っている。
なんでも泊めてくれるお礼としてクリスが数日間料理を振る舞うらしいのだ。ちなみに今日はの夕飯はパエリアとローストチキンだ。
「お帰り。母さん、父さん」
そこに原作ハジメがやってくる。
「ハジメ!あれってどう見てもハジ」
「俺の友達のクリスさんです」
「でも」
「クリスさんです」
キッチンにいるのは原作ハジメの友達、クリス・レッドグレイブ。ファイナルアンサー。
どれだけ、ハジメと顔がそっくりで瓜二つだとしても、
「世界には自分に似てる人間が三人いるって言うだろ」
この言葉で撃沈する。
「無理あるだろ!?」と思おうが、原作ハジメと声が全く一緒だろうが、他人の空似なのだ。きっと。
そうして、夕飯が出来て南雲家の皆さん(+デビル雫&デビルユエ)はそれを美味そうに頬張っている。作った張本人であるデビルハジメはテレビでニュース見ながら、スマホでリングの情報を探している。
そんな時、
『速報です。○○県◇▽市で、正体不明の怪物が暴れています。その周辺にいる人は避難してください』
それが聞こえたのか全員「マジか!?」と言いそうな表情をしている。なぜなら、その場所はここだからだ。
「ええ!?か、怪物ですか!?」
「なんと!?しかも正体不明とはな」
そのニュースを見てデビルハジメが立ち上がる。
「みんなはメシ食っててくれ。これは俺の仕事だ」
そう言ってデビルハジメが家を出ようと玄関に歩いていく。
そこに原作ハジメが止めに入った。
「おい、あれが何か知ってんのか?」
「…悪魔だ。今回は低級と中級悪魔しかいねえから、すぐ片付けてくる」
それを聞いて尚、退かない原作ハジメ。
「俺たちもやる。ここは俺が住んでる街だからな」
それを聞いてデビルハジメが降参する。
「はあ、無茶すんなよ」
「誰に言ってる」
そう言って二人は、否、原作ユエ、シア、ティオの計五人が家から出てくる。
デビルハジメがタッグを作る。
「それじゃあ、何人かに別れるか。ハジメとユエ、シアとティオだ。俺は一人で行く」
「「「「了解!/ですぅ!/じゃ!」」」」
そうして、ティオは竜化しその上にシアが乗って飛んでいく。
「そういえば、お前はどうやって行くんだ?」
原作ハジメの質問にデビルハジメは、
「こうすんだ!」
と言って魔剣ジェネシスを自分の胸部に刺す。
〈真・デビルトリガー!!〉
「グアアアアア!!」
デビルハジメは覚醒の咆哮を上げる。
それを見ていた二人は、
「え!?」
「う、嘘だろ!?」
開いた口が塞がらない感じになっていた。そして、真・悪魔化したデビルハジメは空へ飛び立った。
「それにしても、この悪魔とかいうの気持ち悪すぎませんかねぇ!?」
『それに関しては同感じゃ』
シア&ティオペアは悪魔の群れと対峙していた。シアがドリュッケンをかち揚げ、叩き下ろすたびに、悪魔が吹き飛んでいく。
「そおおりゃあああああああああああ!ですぅ!」
気持ちの良いハンマーのフルスイングである。悪魔がどんどん吹っ飛ばされて行く。
対してティオも負けておらず、空を飛ぶ悪魔にブレスを浴びせて焼き落としている。
『ほれほれ、まだまだ行くからのおお!』
ティオは道路にいる大型低級悪魔を見つけてそこに特大級ブレスを放って消滅させていった。
「シャ、オラアア!!」
「〝緋槍〟!〝雷龍〟!〝凍雨〟!」
次に、原作ハジメ&原作ユエペアは、シュタイフというバイクに乗りながらハジメはドンナーを撃ち、ユエは魔法を撃ちまくっていた。
「しっかし、別世界の俺、規格外過ぎるだろ?」
「んっ、なんだろう、あれ?」
原作ハジメと原作ユエは話している間もシュタイフを飛ばして、撃ちまくっている。
「さあな!後で聞くか!」
「ん、〝嵐龍〟!」
二人はそのまま道行く先の悪魔を見つけては狩っていった。
そして、最後。我らがデビルハジメは真・魔人化を使って高速飛行をして悪魔を狩っていた。
「
そこに大型の悪魔が数体闊歩していた。
「
そしてデビルハジメは急降下から、体を右に捻らせていき、右回転切りを大型悪魔に向けて放つ。
「グアアアアアア!!」
見事、上下真っ二つに斬り、デビルハジメはまた、空に飛び上がる。
「グルウウアアアアアアアアア!!」
それからも、悪魔を見つけては切っていき、狩っていった。
「ふうぅ、終わりじゃな」
「はい、もう悪魔はいません!」
シアとティオは悪魔の掃討が完了して、家に向けて歩いていた。
そこにブロロロロロと背後からエンジン音が聞こえてきた。シアとティオは背後を見ると、ハジメとユエがシュタイフでやってきた。
「お前等のところも終わったみたいだな」
「ええ!一匹すらいませんよ!」
シアはハジメにドヤ顔してVサインしている。
更に、上からキュウウウウーーーーーーーーンという音が聞こえてきたと思ったら、ドガンッという音と一緒に、目の前にアイアン○ンポーズを取る
「ええ!?まだいたんですか!?」
「いや、ちげえよ」
ドリュッケンを振り上げるシアを原作ハジメが止めて、デビルハジメは立ち上がりながら真・魔人化を解除する。
「ええ!?ハジメさん!?今の姿なんですか!?」
「え?ああ、俺が悪魔になった姿だが?」
「「「「え、えええええーーーーーーーーーーーー!!」」」」
夜の住宅街に四人の叫び声が鳴り響き、翌日に大量のクレームが来たのは言うまでもない。
次回は原作世界メンバーVSデビルハジメでも書こうかな。
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アフターライフ
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アフターライフで原作世界に行く
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さっさと本編進めろや!
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オリジナルの零編
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ハジメのオリジン全部