ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強 作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ
前回の翌日から早速訓練及び座学が始まった。
まず、生徒達に12cm×7cmサイズのプレートが配られる。それを不思議そうに見る生徒達に騎士団長メルド・ロギンス直々に教えが説かれる。
騎士団長が訓練に付きっきりでいいのかと思うが本人は
「面倒な仕事を部下に押し付けられる理由になるから助かった!」
と豪快に笑っていたので大丈夫だ。大丈夫だと思う。大丈夫かな?ま、ちょっと覚悟はさせておく。さて、それはさておきメルド団長の説明が始まる。
「いいか!このプレートはステータスプレートと呼ばれていて名前の通り自分のステータスを数値化して教えてくれる!最も信頼出来る身分証明書にもなるからな!失くすなよ?」
非常に気楽な口調なメルド。その細かいことを気にしない大胆な性格で
「この先戦友として共に戦うヤツに他人行儀に話せるか!」
と言って他の騎士団員達に普通に接するように忠告するほどだ。ハジメ達もその方が気楽になった。変に気をつかわれて慇懃な態度をとられても雰囲気が悪いだけだ。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、渡した針で傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。原理は聞くなよ? んなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
聞き慣れない単語に天之河が質問する。
「アーティファクトはな、
説明を受けてなるほど、と思いながら顔を顰めて指先を刺し魔法陣に血を付けプレートにステータスが表示される。
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例 ○歳 男 レベル:1
天職:○○○
筋力:10
体力:10
耐性:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:○○・言語理解
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そこにメルド団長からステータスの説明が入る。
「全員見たか? まず、最初に〝レベル〟があるだろう?それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限が100だ。それがその人間の限界を示している。つまりレベルは、その人間が到達することができる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100は、人間としての潜在能力を全て発揮した極地というが、そこに至った奴を俺は知らんからな。次にステータスの上げ方だが日々の鍛錬で上昇したり、魔法や魔導具で上昇させることもできる。あとは、魔力の高い者は自然と他のステータスも高い。詳しくはわからんが、魔力が身体のスペックを無意識に補助していると考えられている。それと、後でお前等用に装備を選ぶから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だ。国の宝物庫大開放だぞ!」
つまり、レベルを上げたければ日々精進しろというわけだ。
「そして最後に〝天職〟って書かれてるのがあるはずだ。それは言うなれば〝才能〟だ。末尾に書かれてる〝技能〟と連動して、その天職の領分では無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」
つまり、天職欄に書かれた天職で技能にスキルが追加されるというシステムだ。そう頭の中で整理したハジメはよく出来た世界だなと思っていた。
「あとは……あっ、ステータスについて補足だが、各ステータスは見たまま、大体レベル1の平均は10くらいだ。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだよ!それと、ステータスプレートの内容は報告しろよ。訓練内容の参考にしなければならんからな」
そのメルド団長の呼び掛けに、天之河がステータスの報告をするために前へ出た。そのステータスは……
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・
高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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まさにチートの権化だった。(フラグ)
流石は完璧超人だと言うべきか、レベル1で既に三桁を超えている。
「な!?流石勇者様だな。レベル1でこれとは……技能も普通は二つ三つなんだが……規格外め!ハハッ!頼もしいヤツだ!」
「あ、あはは……」
団長に称賛され天之河は照れたように頭を掻く。ちなみに団長のレベルは62でステータス平均は300前後とこの世界でも最強レベルの強さだ。だが、光輝はレベル1でその三分の一に迫っている。成長率次第で、すぐ追い抜くだろう。
そして技能は=才能という式がある以上、先天的なものなので増えはしない。唯一の例外が〝派生技能〟だ。これは一つの技能を磨き続けた末に、〝壁を越える〟という場所に至った者が取得する後天的技能である。簡単に言えば今ここで、更に向こうへ!PLUSULTRA!して限界超えろ!した先にあるのが派生技能なわけである。ハジメは報告の順番が回ってきたのでメルド団長にプレートを見せた。今まで、規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の表情は喜びに満ちている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう。
そんなメルド団長はハジメのステータスプレートを見て固まった。文字通り、石化した。そしてすぐ戻ると錆びたロボットのようなぎこちない動きでハジメの方に首を向ける。
「おいおい…規格外すぎるだろ……!!」
そのステータスプレートに書かれたハジメのステータスは
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル1
天職:
筋力:400[ソードマスター発動時:+300][魔人化時:+500]
体力:500[魔人化時:+500]
耐性:200[ロイヤルガード発動時:+300][魔人化時:+500]
敏腕:500[トリックスター、ガンスリンガー発動時:+400][魔人化時:+500]
魔力:1000[魔人化時:+500]
魔耐1000[ロイヤルガード発動時:+300][魔人化時:+500]
技能:火、雷、氷属性適性・全属性耐性・剣術・剛力・先読・高速魔力回復・気配感知・精密射撃[+銃弾自動装填][+必中]・スタイルチェンジ・全スキル全アビリティ・
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もはや、化け物である。あっ、
「まさか、勇者の上をいくとは…それに派生技能もある…」
メルド団長の言葉に全員が反応する。生徒達はハジメのプレートを見ては口々に「なんじゃこりゃああ!?」と叫んでいる。まあ、ステータスが勇者より上なので仕方がないのだが。
「ねぇ!この〝でびるめいくらい〟ってなに?」
と
「何でも屋だ。ちょっと特殊だがな」
「「「何でも屋?」」」
「ああ。浩介もな」
「おいい!?」
その言葉に反応して生徒達が浩介に、正確には浩介のプレートに飛びかかる。そして浩介のプレートには
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遠藤浩介 17歳 男 レベル1
天職:|整備士・暗殺者 職業:DEVIL MAY CRY
筋力:200
体力:240
耐性:90
敏捷:170
魔力:120
魔耐:120
技能:整備士・武器製造[+
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やはりこちらもそこまでではないが化け物だ。
「浩介もか…お前達には驚かされるな!」
その2人に愛子先生が近づいていく。
「いいですねえ、皆さんは。私は非戦系ですよ」
そう言ってハジメと浩介にプレートを見せてくる。それを見た2人は石化した。
そのプレートには
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畑山愛子 25歳 女 レベル:1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐性:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理・土壌回復・範囲耕作・成長促進・品種改良・植物系鑑定・肥料生成・混在育成・自動収穫・発酵操作・範囲温度調整・農場結界・豊穣天雨・言語理解
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と書かれている。ハジメは大きなため息を吐いた。
「はあああぁぁぁ、先生。自分がどんなに重要な人かわかってないだろ?」
「へ?え?え!?」
戸惑っている先生をよそに今日の座学は終了となった。ちなみにハジメと浩介は訓練は自主練となった。理由は
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あれから二週間が過ぎた。現在、ハジメは生徒全員が訓練をしている時間は王立図書館にて調べ物をしている。その手には〝北大陸魔物大図鑑〟というタイトルの巨大な図鑑があった。なぜ、そんな本を読んでいるのか。それは、敵を知る為である。どんなに性能が良い武器でも、どんなに才能があり強くても敵に詳しくなければすぐにこの世とおさらばとなる。だから、この世界にどんな動物、どんな魔物がいるのかを勉強しているのである。それともう一つ理由がある。そんな訳で、しばらく図鑑を眺めていたが……突如、「はぁ~」と溜息を吐いて机上に図鑑を置き背伸びをして勉強を再開する。さて先程言ったもうひとつの理由は、1週間前にさかのぼる。
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それは訓練が終わりハジメが図書館から部屋に戻ろうとしてる時に清水と会った事から始まった。
「おお、いたいた。南雲。少し話があるんだ」
「え?なら俺の部屋に行くか」
そして2人はハジメの部屋に入って椅子に座り紅茶モドキを飲みながら話を始める。
「実は、俺の天職って[闇術師]で魔物を操れるんだ。けどここら辺には魔物がいないだろ?だから、悪魔を狩ってた南雲なら捕獲できると思って」
「なるほどな。魔物の使役か…良い魔物なら知ってんだが、あれ術者の闇で出来てるからなあ…」
「え?なんだそれ?」
「ああ、お前らには言わなかったな。Vさんのこと」
「V?」
ハジメは紅茶を一口飲み、話し出す。
「ああ、この前、レッドグレイブ市で会ったダンテ兄さんの依頼人だ。彼は喋る大型猛禽の姿を持ち常に馴れ馴れしい軽口を叩く〈グリフォン〉って名前の悪魔と黒豹みたいな四足魔獣が基本だが、姿を自由に変形させ、刃や針に変化しての近接攻撃をする〈シャドウ〉って名前の悪魔を使役してんだ。あとは隕石になったり壁をぶち破って現れる、鈍重だが強力無比なパワーと無敵の耐久力を誇り、巨大な拳の物理攻撃や光線照射で周囲の敵を蹴散らす〈ナイトメア〉って名前の悪魔を使役してる」
それを聞いた清水は若干引いている。
「ま、マジか」
「そんな感じでいいんなら調べて捕まえてくるが?」
「あ、ああ。頼む!」
「ではその依頼、このデビルメイクライの南雲ハジメが引き受けよう」
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という事がありグリフォン、シャドウ、ナイトメアのような魔物を捜さないといけないわけだがそのような魔物をまだ図鑑ですら見ていないので調べているのである。そんな中、あるページに目が止まる。そこには雷の固有魔法を使う大型猛禽が記されていた。そのほかにも狼やロックマウントなどの使役に使えそうな魔物を見つけ捕獲を決めた。
「という訳で捕獲しに行ってくる」
「いやいやちょっと待て!」
その夜ハジメは浩介に言って魔物を捕獲しに行く準備をしていた。
「お前、乗り物何1つないんだろ?ついてこい」
浩介はハジメを連れて外の倉庫に向かう。その中に入ると『DEVIL MAY CRY』とネオンが付けられたバンがあった。
「マジかよ!」
「大マジだよ!これ使え!中にはバイクも入ってるから」
「ああ、サンキュー!」
ハジメは浩介に礼を言って魔物を捕獲しに行った。
翌日の朝方にハジメは帰ってきた。バンの中にはグリフィンと狼が眠っておりバンの後ろにはロックマウントが乗った台を引いている。
そして午前9時頃にハジメは清水の元に行き魔物を使役させた。そしてその魔物をハジメは少し改造することにした。結果、
『おいおい、オレを無視しないでくれヨオ!なぁ、ハジメチャン!』
「うっせえ!鶏肉!」
「すまん、南雲」
マジモンのグリフォン、シャドウ、ナイトメアが出来た。これにより清水のステータスが上がった。
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清水幸利 17歳 男 レベル13
筋力:150
体力:200
耐性:150
敏捷:350
魔力:290
魔耐:280
技能:闇術・使い魔[+全スキル]・杖術[+絶命]・言語理解
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もう完全にVである。
それから清水は本格的に戦闘訓練が出来るようになった。大体の生徒はグリフォンに
そこから1週間が経った。大体の生徒はレベル上げが順調である。例えば天之河は
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天之河光輝 17歳 男 レベル:15
天職:勇者
筋力:250
体力:250
耐性:250
敏捷:250
魔力:250
魔耐:250
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読
高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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となっている。訓練が始まって3週間でこれである。驚愕の成長速度だ。魔法適性の影響もあるかもしれない。
魔法適性の影響とはどういう意味か。それはこの世界トータスの魔法の概念を説明しなければならない。
トータスの魔法は、体内の魔力を詠唱で魔法陣に注ぎ込み、魔法陣に組み込まれた式の魔法が発動するプロセスを経る。魔力を直接操作することはできず、どんな効果の魔法を使うで正しく魔法陣を構築しないといけない。そして、詠唱の長さに比例して流し込める魔力は増え、魔力量に比例して威力や効果も上がる。効果の複雑さや規模に比例して魔法陣に書き込む式も多くなる。それは魔法陣自体も大きくなるという事。
例えば、FFお馴染みの〝ファイア〟を直進で放つだけで、直径十センチほどの魔法陣が必要となる。基本は、属性・威力・射程・範囲・魔力吸収(体内から魔力を吸い取る)の式が必要で、誘導性や持続時間等付加要素が付く度に式を加えていき魔法陣が大きくなる仕組みだ。だが、この原則にも例外がある。それが適性だ。適性とは、言わば、体質によりどれくらいの量の式を省略できるかの問題である。例えば、火属性の適性があれば、式に属性を書き込む必要はなく、その分式を小さくできる。この省略はイメージで補完される。式を書き込む必要がない代償として、詠唱時に火をイメージして魔法に火属性を付加させるのである。大抵の人間は1つは適性を持っているため、上記の直径十センチ以下が平均である。が、全く適性がない者は、基本五式に加え速度や弾道・拡散率・収束率等事細かに式を書かなければならなかった。だから〝火球〟一発で直径二メートル近い魔法陣を必要とし、実戦では全く使える代物にはならないのだ。
そんな法則の適性を全て持つ天之河がこれだけ成長しているのも頷いてもらえるだろう。
ちなみに、魔法陣は特殊な紙を使う使い捨てタイプか、鉱物に刻むタイプの二つある。前者は、バリエーション豊かだが一回の使い捨てで威力も落ちる。後者は嵩張るので種類は持てないが、連射が効き威力も十全というメリット・デメリットがある。イシュタル達が持っていた錫杖は後者だ。
さて、説明を終えて今日はハジメの訓練を見てみる。
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ハジメはまず準備運動をしてから2Kmを全力疾走、これを15回。腕立て伏せなどの全身トレーニングを15回やるのを20セット、ここまでで1時間半だ。次にブルークイーンを素振り200回、時に浩介と組手や模擬戦などをする。しない時は射撃の練習である。これをスタイルチェンジしながらで合計5回。魔人化は奥の手としてしまっておく。次に魔法の練習だ。ハジメは火、雷、氷の適性があるのでそれを要訓練する。これで終了だ。合計時間は5時間。ちなみにここまでの服装は下半身はダンテのようなズボンにロングブーツ、上はタンクトップだ。
ハジメは部屋に帰ろうと起き上がるが檜山率いる小悪党組がハジメを押し倒す。この世界に来てからのストレスは大体がこいつらのせいである。
「あ〜ッと!すまねえな。南雲?」
「でもよお?これも強いからって調子に乗った罰じゃねww」
「ああ、そうかよッ」
ハジメは気にせず顔の泥を手で払い落として帰ろうとするがそれで逃してくれる小悪党組ではない。今度は背中を押しハジメは前のめりに倒れる。
「おいおいw、大丈夫かよww 酔ってんのお?ギャッハハ!」
「おい、テメエら」
今のでハジメの堪忍袋の尾が切れた。ハジメは檜山達の方へ体を向けファイティングポーズをとる。
「踊りてぇならそういえよ!〈トリックスター!〉」
ハジメは1番近い
「さあ、どうする?あとはお前だけだ!」
「く、クソが!強いからって調子のりやがってええええええ!!」
ハジメは飛びかかって来る檜山の顎目掛けて2連アッパーを打ち込む。これにより小悪党組はノックアウトされた。ハジメは部屋にたどり着くも疲れ切って床に倒れた。
次回!オルクス大迷宮でまさかのアレが!?
この「ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強」のどれを読みたいですか?
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アフターライフ
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アフターライフで原作世界に行く
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さっさと本編進めろや!
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オリジナルの零編
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ハジメのオリジン全部