ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強   作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ

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新たな相棒()と悪魔

 あれから数日が経った。

 ハジメと雫は技能の訓練などを始めた。雫は閻魔に纏雷を纏わせながらの斬撃をできるようにしたり、ハジメは周りにある鉱石を片っ端から調べた。例えば緑光石の情報は

 

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 緑光石

 魔力吸収の性質を持った鉱石。魔力が蓄積されると淡い緑色の光を放つ。

 また魔力が蓄積された状態で割ると、その分の光を一瞬で放出する。

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 と簡易的な説明だが、十分役に立つ情報だ。ハジメはそれからもさまざまな鉱石を探して彷徨い歩くと、ある鉱石を発見した。

 

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 燃焼石

 可燃性物質。点火すると構成成分を燃料に燃焼する。燃焼を続けると次第に小さくなり、

 やがて燃え尽きる。密閉空間で大量の燃焼石を一度に燃やすと爆発する可能性あり。

 その威力は量と圧縮率次第で上位の火属性魔法に匹敵する。

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 ハジメは説明を見て頭に電流が走る。

 燃焼石は簡単に言えばトータス版の火薬だ。つまり、これがまたエボニーは使えるようになるかもしれない。その後、更に“タウル鉱石”という鉱物もハジメは手に入れた。

 

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 タウル鉱石

 黒色の硬い鉱石。硬度はレベル8を誇る。衝撃や熱に強いが、

 冷気には弱い。冷やすと脆くなり、熱を加えると再結合する。

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 先程の燃焼石とこのタウル鉱石があればエボニーは復活するも同然だ。それどころか生まれ変わらせることも可能かもしれない。それに雫の閻魔も改造できる。ハジメはこの鉱石類を持てるだけ集め拠点に帰還する。

 

 それからハジメは作業に取り掛かった。雫の閻魔は刃をタウル鉱石でコーティングし強度をアップさせ攻撃力を増幅させた。次にエボニーだが、詳しく調べると思ったよりも過大なダメージを受けていた。リコイルスプリングは曲がり、薬室は欠けており、銃身は折れていた。やはり精密性を高めた銃で連射はアウトだったようだ。

 

 結局のところ修理は不可能と判断、新たな銃を作成することにした。銃身から撃針まで1から手作りとなる。となるとそう簡単にできるわけが無い。ハジメは多大な労力および試行錯誤を重ねた。

 

「長さは……弾の大きさは……」

 

 その様子を見ていた雫は

 

(ガンバレ!)

 

 とエールを送っていた。

 

 それから数日後にやっと完成となった。全長約三十五センチ、現状、最硬度のタウル鉱石を使った六連回転式弾倉、長方形型バレルの大型リボルバー拳銃だ。弾丸もタウル鉱石製のをスキャニングし派生技能の「自動装填」と「銃弾虚無錬成」に覚えさせる。更にこの銃にはあるギミックが施されており纏雷を銃に伝わらせることで電磁加速、いわゆるレールガン化した。その威力はエボニーはウサギに数十発を撃ち込んで爆散させていたがこれは1発で爆散させられる。

 

「この新しい相棒に名前付けねえとな。そうだな……ドンナー。この銃の名はドンナーで決定だ!」

 

 ハジメは新たな相棒ドンナーを新調したホルスターに入れた。ちなみにエボニーはバッグの中に入れて暇があれば直す努力はしている。

 

 閑話休題。

 

 そのドンナーでハジメは蹴りウサギの頭を吹き飛ばし、拠点で捌いてオーバーチュアで焼いていく。雫はそれを楽しみに見ていた。2人はウサギならそんなにマズくはないだろう、という考えで兎肉を口に入れる。

 

「「・・・やっぱマズい」」

 

 結局はやはり普通にマズいらしい。まぁ、所詮は魔物の肉である。マズいのは当たり前かもしれない。とはいえウサギは今まで喰ったことはない。つまり新たな技能を入手しているということだ。そして手に入れたのが天歩[+空力][+縮地]という技能だ。尚、雫は既に縮地を持っているので獲得はしない。

 

 ハジメは早速この天歩を試した。イメージはあのウサギの踏み込みだ。だがハジメは加減を間違えて某鉄のスーツを着たヒーローの「バク転からの天井に逆さでぶつかり顔面から落ちる」を披露した。

 

「イタタ……」

「ハジメ!?大丈夫!?」

「ああ、大丈夫だ。これは要練習だな」

 

 だが、成功はしている。これを銃と組み合わせれば、より戦略の幅が広がるだろう。次に空力だが、あまり聞いたことない単語なためになかなか発動ができない。ハジメと雫はそれに悪戦苦闘していたがハジメがウサギが空中を足場にしていたことを思い出し空中に透明な足場を作るイメージを持つ。そしてその足場から跳躍する。

 

 結果、地面に墜落し顔面を打った。

 

「いってええええ!!だああ、クソッ!」

「散々ね……」

 

 尚、雫は完璧に全てできている。そんな雫をハジメは悔しそうに見ていた。とは言ってもこれのコツを掴むのは意外に簡単で2回目からは完璧にできている。やはりダンテの教えの賜物か、それとも悪魔の血の由来なのか……ものすごい考察したいが、それはこの物語が完結した後に取っておく。

 

 それはさておきハジメの考えは当たり空力は足場を空中に作る技能であり、天歩のお陰で一気に2つの技能が手に入った。一石二鳥とはこのことを言うのだろうか?

 

 

 

 あれから数日の間、雫とハジメは爪熊を探した。

 本来ならトラウマの克服相手でもないのでスルーすべきだが、あの熊はハジメの腕を食べている。そう、あの悪魔の血が入った腕を食べてしまったのである!

 ハジメの体験から考えれば、爪熊は現在(いま)半獣半魔化している可能性があり、このままでは生態系が危ういかもしれない。だから爪熊を探しているのである。

 

 その道中、二尾狼の群れや蹴りウサギが襲ってくるが、即撃ち殺して、即斬り捨てる。そうやって繰り返していると、その問題児ならぬ問題獣を発見した。

 

 その姿はもはや熊ではなく、白い毛に身長は5メートル、完全な二足歩行に腕が膝まで伸び、頭にはツノが生えている。これで腹に口が有れば〈灼熱の獣王 ゴリアテ〉である。そのゴリアテモドキはただ今、飯の時間らしい。蹴りウサギだったものを喰いちぎっている。それを陰から見ていたハジメは顔が引き攣っている。

 

「うわあ最悪だ。アイツ悪魔化してやがる」

「え!?冗談でしょ!?」

「いや、あれは完全に悪魔化してる」

 

 それを聞いた雫も顔が引きつる。

 

 2人は物陰から出て雫は閻魔を抜き構えハジメは魔剣ベヒモスを構えゴリアテモドキを煽る。

 

「おいおい!なんだその姿は?原型ねえじゃねえか」

 

 するとゴリアテモドキはハジメたちの方を向いて

 

我を愚弄するか!人間如きが!

 

 あろうことか喋り始めた。雫の脳内は大混乱だ!だがハジメはそんなこと知らんとばかりに話し続ける。

 

「ほう?喋れるのか!しかしずいぶんでかい態度だな?俺が躾けてやるよ」

 

 BGM:Subhuman

 

「〈トリックスター!〉」

 

 ハジメは魔剣ベヒモスを片手持ちに切り替えてゴリアテモドキに走っていきそれに続いて雫も走り出す。雫は足をハジメは空力で腕を狙う。が、ゴリアテモドキは腕と足に炎を纏い雫を殴りかかってくる。それを雫はバックステップで避け落ちてきた拳に一閃を放つ。

 

グオオオオオオオオオオ!!

 

 ゴリアテは腕を切られたことに咆哮をあげて雫に突進をしていくが、背中からハジメが空力で左腕を切断する。

 

グウウウアアアアア!!

 

 それによりゴリアテモドキは悲痛な叫びをあげる。

 ハジメはその肉を拾い喰った。雫も少しだけ喰らいつく。

 

「うん。やっぱマジい」

「ええ、そうね」

 

 その様子を見たゴリアテモドキは完全に怒り全身が赤い光で輝く。

 

キ、サ、マらああああ!絶対に殺してくってやる!

 

 ゴリアテモドキがハジメと雫へ向かって突進していく。2人は迎撃しようとするが突然雫が片膝を突く。

 

「!?おい!大丈夫か!?」

 

 ハジメが声をかけると雫はなんとかうなずいて見せた。おそらく爪熊の能力を取り込むのにダメージがあったのだろう。だがゴリアテモドキは止まらず突っ込んでくる。そこにハジメはドンナーを抜き纏雷で電磁加速し銃弾を1発撃ち込む。その銃弾は吸い込まれるように相手の脳髄を貫通し絶命させた。

 

「雫。終わったぞ」

「ええ、お疲れ様」

 

 2人はそう言い合ってゴリアテモドキの死体を解体しようとするが急に光りだし死体から球が飛び出てハジメの元へ飛んでくる。そしてその球は分裂し両手両足に装着された。(※左手には装備されていない)

 格闘系のブーツとグローブになり炎の熱気が噴き出ている。その熱気は下手すれば自身の身を焼くほどだ。だが、ハジメには効かずその炎獄の力を自分のものとした。

 

「今度は格闘系?」

「みたいだな。名無しの悪魔だったし名前なんにしよう?」

 

 雫が横からヒョコッと現れハジメは微笑みゴリアテモドキの方を向く。すると悪魔の力を失ったからか元の爪熊に戻っていた。その死体を拠点に持ち帰り解体、肉は喰って皮は持ち運び用のバッグにした。

 

 

 

 

 

 

 ゴリアテモドキの爪熊を倒して三日が経とうとしている。ハジメと雫は出口に通じる上階への階段を探したが一向に見つからないでいた。

 

 爪熊を喰ってステータスが跳ね上がりこの階層では敵なしとなったハジメと雫は、この広大なエリアを急ピッチで探索した。なのに、なにも見つからない。否、正確に言えば階下に通じる階段はあったが上階への階段は見つからなかった。

 

 尚、錬成で直接上に道を作るダンジョンのルールを無視した方法は効果0で、錬成自体はできるが上下に関しては錬成に反応はしなかった。なんらかの理由でできなくなっていると考えている。そもそもここは神代の時代に作られた場所のため、なにが起きようと不思議でもなんでもない。

 

 そんなこんなで探したが結局はなかった。

 

「あ〜あ。結局あの階段、降りるしかねえのか?」

「それしか道はないわね」

 

 ハジメと雫は拠点に戻りバッグ等を持って二階層に足を踏み込んだ。

 

 

オルクス大迷宮 奈落 第二階層

 

 その階層は暗い闇に包まれ先も見えない。

 

「お先真っ暗」

「どうするのよ?」

「こうするんだ」

 

 ハジメは雫に微笑むと同時にオーバーチュアの掌に穴のようなものが開き光が溢れる。

 完全にアイア○マンのリパ○サーである。暗闇で光源を使用するのは自殺行為に等しいが、暗闇では進めないので仕方ないと2人は割り切る。

 

 しばらく進んだ先、通路の奥で何かが光った。その瞬間、オーバーチュアの指先がボロボロと石化し崩れていた。

 

「マジかっ!?」

 

 2人はすぐに岩陰に隠れて様子を伺う。ソッと見てみると2メートルほどのトカゲが壁に張り付いて、その金色の眼が周りを見渡している。

 

「大丈夫!?」

「ああ。油断した!ったく!一回バラしてパーツ、1から見といて良かったぜッ!」

 

 ハジメはそう言いながらトカゲ〈バジリスク〉の目の前に閃光手榴弾を投げる。同時にバジリスクの眼が光り隠れていた岩が崩れていく。その前にハジメと雫は別方向に縮地して逃れていた。そこに閃光手榴弾が発動しバジリスクの眼を潰した。

 

「今だ!雫!」

「セリャアアアアアアア!」

 

 ハジメの合図と共に雫は剣を振った。それもただ振ったわけではなく、閻魔に爪熊の風爪を纏わせて振ったのだ。つまり雫はバージルの次元斬を完全再現したわけである。これによりバジリスクの首を掻っ切り絶命させた。

 

「お見事ッ」

「それほどでもないわよ」

 

 2人は談笑しつつバジリスクを素早く回収する。暗闇でのんびりするわけにはいかないのだ。2人は回収すると即時にその場を離脱した。

 

 その後も二階層を探索した。道中では新たな鉱石を入手したり魔物を倒して回収したりで、持ち運びに不便になってきたので、2人は新たに拠点を作った。

 

 ハジメは壁に手を当てて錬成し通路を作ってから8畳ほどの空間を作っていった。次にハジメはリュックからバスケットボールほどの大きさがある水晶を取り出し設置する。その下には滴り落ちる水受ける容器が置いてある。

 

 ハジメが作業している間、雫は狩った魔物をハジメがタウル鉱石で作った包丁で捌いていた。下処理などはハジメが教えそれを雫がやっている。内臓は捨て、皮と肉を綺麗に別ける。皮の用途は衣服などに使用する。

 

 現在、2人の服装は落ちた時と大差ないが雫の方が少し大きいサイズになっている。魔物を喰った時に身体の何処とは言わないが大きくなってしまい服が少し小さくなったのである。そこでハジメは狩った二尾狼の皮や自分のコートを使って雫の服を新調した。だが、ハジメはこれによりシャツしか着てない状態のため皮などで新たに衣服を作るのである。

 ちなみに雫はハジメが裁縫できると知って驚いていた。

 

「「いただきます!」」

 

 そして2人は食事を始めた。本日のメニューは、バジリスクの丸焼きと、羽をショットガンの如く飛ばしてくるフクロウの丸焼きと、六本足の猫の丸焼きである。尚、全て塩焼きだ。この塩はハジメが奈落の1階層目で岩塩を見つけてきたものである。

 

 その後、2人はステータスを確認して探索を一時的に終えた。

 

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 南雲ハジメ 17歳 男 レベル32

 天職:悪魔狩人(デビルハンター)・錬成師 職業:DEVIL MAY CRY

 筋力:2430[ソードマスター発動時:+2500][魔人化+3000]

 体力:2450[魔人化時:+3000]

 耐性:2342[ロイヤルガード発動時:+2500][魔人化時:+3000]

 敏腕:2500[トリックスター、ガンスリンガー発動時:+2530][魔人化時:+3000]

 魔力:3500[魔人化時:+3000]

 魔耐:3500[ロイヤルガード発動時:+2400][魔人化時:+3000]

 技能:火、雷、氷属性適性・全属性耐性・状態異常無効・魔力操作・胃酸強化・纏雷・

 天歩[+縮地][+空力]・風爪・夜目・石化耐性・剣術・格闘術・剛力・先読・高速魔力回復・

 気配感知・魔力感知・全武器適性・精密射撃[+銃弾自動装填][+必中]・

 錬成[+銃弾虚無錬成][+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]

 [+複製錬成][+圧縮錬成][+高速錬成][+自動錬成][+イメージ補強力上昇]・スタイルチェンジ・全スキル全アビリティ・悪魔の覚醒(デビルトリガー)

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 八重樫雫 17歳 女 レベル22

 天職:剣士

 筋力: 625

 体力: 512

 耐性: 574

 敏捷: 601

 魔力: 564

 魔耐: 541

 技能:剣術[+斬撃速度上昇][+抜刀速度上昇][+・縮地・気配感知・隠業・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力]・風爪・夜目・石化耐性・言語理解

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  • アフターライフ
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  • さっさと本編進めろや!
  • オリジナルの零編
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