ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強   作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ

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前回! 封印されてた少女にユエと名付け、サソリモドキの死骸をバラバラにしてレールガンライフル〈シュラーゲン〉と分離型バイクチェーンソー〈キャバリエーレ〉を作り出したハジメ。雫も閻魔刀に認められてとんでもない力を手に入れてやがる!

さあさあどうなる!?後編だぜッ!!

今回はすごい少ないですが、楽しんでくれたら幸いです。


ゆっくり語らい:後編

 奈落、五十階層は、静けさが広がる場所であ、

ブァン!ブウウウウウウアアアアア!!

 

「「「イイイイヤッホオオオオ!!」」」

 

 ・・・前言撤回。バイクのエンジン音と三人の歓声が上がっている。ハジメ達は今、バイクこと〈キャバリエーレ〉で拠点まで走っていた。エンジンとタイヤが紅くなり、マフラが爆炎を吐いている!

 

 そんな感じで拠点に戻った三人は次の階層に行くための準備を始めた。次は第五十一階層である。雫は腰に閻魔と閻魔刀を下げ、ハジメはリュックを背負ってリュック左サイドにシュラーゲン、右サイドに魔剣ベヒモスを吊す。

 

 そして、三人は階下に降りた。

 

オルクス大迷宮 奈落 五十一階層

 

「…二人は、どうしてここにいる?」

「「え?」」

 

 唐突にユエがそう聞いてきた。まあ、当たり前な疑問だ。こんな人っ気ひとつない化物の巣窟に人がいるわけない。

 

「どうして魔力、直接操れる?どうして魔物、食べられる?そもそも人間?ハジメの左腕は?」

「し、質問は一個ずつにしてくれええええええええ!」

 

 雫、またもヤレヤレ顔だ。ハジメは質問にポツリポツリとだが、答えて行った。

 

 ユエにとって1番衝撃だったのはハジメの力の根源だ。

 

「俺はそもそも人間じゃねえかもな」

「え…?どういうこと?」

「俺は半人半魔……半分が人間、半分が悪魔で出来ている。魔物を喰らって力を得た雫よりも、不死身のお前よりも怪物かもな。それに半人半魔で力に覚醒したヤツには魂が傷つくか身体が塵にならねえ限り死なないヤツいるし…」

「ねえ。そういえばハジメに入れられた血って何の悪魔のなの?」

 

 そこに雫が質問をしてくる。ハジメは振り返った。

 

「スパーダだ。スパーダの血だ」

「え…?でも、スパーダは」

「ああ、行方不明中だ。だが、俺をさらった悪魔のヤロウ。スパーダの血のストック持ってやがったんだよ」

 

 それを聞いたユエと雫はドン引きしている。血のストック、持ってたの!?みたいな顔をしている。

 

 そりゃあ人体実験するんだもの。実験サンプルとしてスパーダの血を持っていても不思議じゃない。ちなみにそのハジメを誘拐した悪魔はスパーダが魔帝を裏切る前からのかかりつけの医師でスパーダが魔帝を裏切ったらマッドサイエンティストになったりしてる。

 

その後もいろんな話をしていく。この世界に召喚されたことから初め、ベヒモスを討伐するも裏切られて奈落に落ちたこと、自分の至らなさで左腕を失い義手になったこと、二人で魔物を喰らって魔力を操れる様になったこと、自分の武器を修復しようと考えたことから新たな相棒が生まれたことなどを話した。

 

すると、いつのまにかユエがまたもや鼻を啜っていた。更に涙をこぼしている。ハジメがその涙を拭い、雫が尋ねた。

 

「ユエ?どうしたの?」

「……ハジメ、シズク辛い…私も辛い……」

 

涙を流すユエの頭を、ハジメが撫でる。

 

「気にすんな。クラスメイトだって一部除いて、正直どうでも良いしな。それより故郷に、家に帰る方が先だ。兄貴達にも心配掛けてるだろうしな」

ハジメのそんな言葉に、ユエが暗い顔をする。

「……私にはもう、帰る場所………ない………」

「おいおい、そんなことないだろ」

「え?」

 

ユエがハジメの方へ顔を向けると、ハジメは微笑みかけていた。

 

「俺や雫がいんだろ。俺たちがお前の帰る場所になってやるよ」

「ええ。それになんなら私たちの世界に連れてきちゃうのも手ね」

「おっ!それアリだな」

 

理解が追いついていないのか、ユエは呆然としている。それでもだんだん頭に内容が入ってきたユエは遠慮がちに「いいの?」と尋ねる。それに対する二人の答えは

 

「「当然だ!/よ」」

 

だった。それを聞いたユエは花が咲いた様な最高の笑顔を見せてくれた。

 

 

 

 

しばらく進んで来たところで、今日はここで拠点を作る。ハジメたちはそのまま飯にした。

 

「そういえば、ユエはメシどうすんだ?」

「そうね……あんな痛みを味わせるわけにはいかないし……あら?でも吸血鬼ってどうなんだろ?」

 

魔物の肉を喰うのが日常だった二人だが、果たしてユエに喰わして平気か思い直し、視線を向ける。

 

ユエは、キャバリエーレが気に入ったのか跨ってハンドル握っていたりした。ハジメの血を認識してエンジンが掛かるので走り出すことはない。ユエは視線に気づいて向き直る。

 

「食事はいらない」

「まあ、確かに三百年も封印されて飲まず食わずでも大丈夫なのは知ってるが……腹空いたりしねえのか?」

「する……でも今のところは平気」

「え?なんか喰ったっけ?」

 

ハジメのその言葉に、ユエは真っ直ぐハジメを指差した。

 

「ハジメの血」

「ああ。……って大丈夫か、それ!?俺の血、悪魔の血が入ってるから痛かったりすると思うんだが!?」

「ん?そんなことはなかった」

 

ハジメは「良かった〜」と言いながら胸を撫で下ろした。ユエは舌舐めずりしながらハジメに近づいていく。

 

「あの〜、ユエさん?」

「……ハジメ、美味……」

「いや、ぜってえ不味いだろ!?」

「……熟成された味……」

「え!?ちょっ!雫!助けてッ!」

「……いただきま〜す」

「勘弁してくれええ!」

 

ユエ曰く、何種類もの野菜、肉をトコトコ煮込んでそれを大きな肉塊のステーキに注がれた某モンスターを狩るゲームのビーフシチューの様なものなんだそう。ネコ婆ちゃんのシチューを再現するハジメの血はどんな味がするのか、それはユエにしか分からない。

ミレディ・ライセンを連れていくかいかないかをアンケート取ります!

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  • どっちでもいいな〜
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