ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強 作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ
今より遥か古の時代……
一人の悪魔が人間のために魔界の帝王を破り、魔界を封印した。
その悪魔の名は、魔剣士スパーダ。
人間界では、スパーダを救世主として、その伝説を感謝と共に人々に語り継がれてきた……
だが、いつしか、その感謝の念は薄れていき、スパーダの伝説は、悪魔の存在ごと記憶の果てへと消え去ってしまった……
魔界封印より2000年後……
封印により弱まりつつあった魔界の帝王ムンドゥスは、スパーダへの復讐を企て、部下の悪魔にスパーダの妻と双子の息子を襲撃させた。
スパーダの妻であるエヴァは、人間であったが為に為す術もなく悪魔に殺害され、双子の兄バージルは行方不明となってしまった。
そこで生き残ったのはただ一人、双子の弟ダンテだけだった。
ダンテは、エヴァの遺言である〝名前を変え、新しい人生を送りなさい〟という言葉通りに、トニー・レッドグレイブとして素性を隠し便利屋としての生活を始めた。
だが、生き延びていることをムンドゥスに察知され、差し向けられた悪魔たちとの戦いに身を投じていく。
その過程で、ダンテが通っていたガンショップのオーナーで、ダンテの〝エボニー&アイボリー〟を作成したニール=ゴールドスタインや同業の便利屋が巻き込まれて次々死んでいき、それを知ったダンテは二度と便利屋たちの溜まり場に戻らなかった。
そうして、あの惨劇から10数年の時が経ち……
Devil May Cry3
ダンテは死んだはずのバージルと再会した。
父親であるスパーダから受け継いだ魔剣〝閻魔刀〟の力を使い、たった一人で生き抜いてきたバージルは、さらに強大な力を得るため、スパーダが封じた力を己のものにしようとしていた。
スパーダの封印が解かれてしまえば、封印されていた魔界の一部が解き放たれてしまう。それは、バージルの参謀として暗躍する男アーカムの陰謀であった。
己が為すべき事に迷いを抱きながらも、ダンテは二人の凶行を止めるべく行動を開始する。
バージルの元へ向かっている道中、ダンテは母の仇であるアーカムを追う少女レディと出会う。ダンテは、彼女の強い意志を受けて、自分の進むべき道を見出していった。
元凶にして黒幕だったアーカムを止める為、ダンテとバージルは共闘したが……
二人が父親から受け継いだ魂は大きく異なり、雌雄を決する
激闘の果て、ダンテに負けたバージルは、ダンテから差し伸べられた救いの手を拒んで魔界の狭間へ落ちていった。
その後、ダンテは〝Devil May Cry〟という事務所を開設し、便利屋として働きながら悪魔を狩り、母親エヴァの仇であるムンドゥスの情報収集を始めた。
そこから、さらに時が経ち……
Devil May Cry
ダンテの下に謎の美女が現れる。その女は、ダンテの母であるエヴァによく似ていた。
女は、自らの名をトリッシュと名乗り、ダンテをムンドゥスが封じられた地であるマレット島に導いた。
次々と現れるムンドゥスの配下を撃退していくダンテ。しかし、そのうちの一体、ネロアンジェロと呼ばれる悪魔は、バージルが改造され変わり果てた姿だった。
魔帝ムンドゥスの冷酷非情さに今まで感じたことのない怒りをダンテは抱く。
ダンテは、父スパーダから受け継いだ真の力を開放し、ムンドゥスを再び封じ込めた。
Devil May Cry
その後も、ダンテはレディやトリッシュと共に人間に害を及ぼす悪魔を狩り続けた。
多くの悪魔が、己の欲望のために人間界に害をなそうとするが……
Devil May Cry2
ムンドゥスと同等の力を持つ魔界の覇王アルゴサクスすら、ダンテの敵ではなかった。
人間界の平和は、ダンテ達によって、このまま永劫に守られ続けるかのように思えたが……
Devil May Cry4
そこに、一つの事件が発生した。
魔剣士スパーダを神として崇める〝魔剣教団〟が、悪魔の力を使い世界征服を企んでいるというのだ。
ダンテは、魔剣教団の本拠地のある城塞都市フォルトゥナに赴き、教皇であるサンクトゥスを暗殺し、逃走を図る。
それに対抗するは、若き騎士ネロだ。魔剣教団は、彼にダンテ追討の指令を与える。
何も知らずにダンテを追うネロは、その過程で教団の秘密に触れてしまい、幹部の一人であるアグナスに殺されるが……
ネロは、魔剣教団が回収して研究していた閻魔刀と呼応し、悪魔の力を手に、蘇った。それは、ネロがスパーダの血族の一人だという事を意味した。
ネロは、教団の企みに気づいて、長年慕った兄のような存在であるクレドへ、その事を問い詰める。
だが、クレドもまた全てを知っており、それでなお協力していたのだ。
さらに、死んだはずの教皇は、悪魔の力を取り込んで蘇っていた。
その後、ネロは、クレドの妹にして、恋人であるキリエを人質に取られてしまい、魔剣教団が開発した神と呼ばれる兵器のコアとして取り込まれてしまった。
キリエを利用された事に怒り、ネロを救おうとするクレド。しかし、それは叶わず教皇の手により命を落としてしまう。
だが、その神の前に〝
ダンテに助けられたネロ。彼は、悪魔となった教皇を倒し、教団の計画を阻止に成功した。
ネロにスパーダの力を感じたダンテは、バージルの形見である閻魔刀を託し、フォルトゥナを去った。
そして、ネロとダンテは、お互いに離れた場所で悪魔を狩り、人間を守る生活を続けた。
だが……
Devil May Cry4.3
そんな中、ある依頼がダンテの元に届く。その依頼はダンテの住むアメリカから約一万キロも離れた日本からの依頼だった。
〝息子を悪魔から救ってほしい〟
ダンテは、勘から夫妻の依頼を受けることにし、日本に飛んだ。
日本で痕跡を探しているうちに、ダンテは少年が魔界に連れ去られたことを知る。
今のダンテでは魔界への扉を開けることはできない。そこで、ダンテはネロを頼ることにした。
ネロが日本に来日し、ダンテと合流した。しかし、そこに謎の男が現れた。
男は自分の新たな体を求め、若い子どもを実験台にし、不死なる完璧な身体を求めていた。
そのことを聞いたダンテとネロは魔界に向かい、子ども達を救出しようとする。
しかし、実験は失敗していたのか、あったのは大量の子どもの屍骸だった…
だが、希望もあった。夫婦に依頼されていた少年は救出に成功した。
しかし、一歩遅かったらしく、少年〝南雲ハジメ〟の身体は半分が悪魔、それも、ダンテやネロに流れているのと同じスパーダの血が流れていた。
しかし、ハジメはそれを〝自分のような人間を増やさないための力にしたい〟と願った。
ダンテはその願いに応え、ハジメを鍛え抜いた。
そうして二年後、ハジメは日本で出会った
そして……
Devil May Cry4.5
ハジメの事務所に一人の男がやってきた。
男オルヴァは、スパーダの力を狙う悪魔で、日本にある幻影神殿へとハジメを招待する。
ハジメはダンテから教わった正義に則り、オルヴァの計画を止めるべく行動を開始する。
幻影神殿にて、かつて、ダンテに敗れた様々な悪魔たちが次々と現れるも、その全てを撃退してオルヴァを追うハジメ。
その道中、ハジメはオルヴァから銃の扱いを学び、オルヴァに裏切られた少女園部優花と出会う。その過程で、ハジメは〝ダンテの後を追っていただけ〟ということを自覚し、自分の新たな道を見出していった。過去のダンテとレディのように……
そうして、ハジメとオルヴァの戦いは最終局面に至る。決戦の場は、幻影神殿が生み出したテメンニグルの頂上。
戦っていく中、力の差によって消耗していくハジメ。その窮地に現れたのは、幻影神殿が生み出したバージルだった。
共闘し、オルヴァを倒した二人。幻影神殿は戦いの余波により原形を留められず崩壊し、幻影は次々と消え、バージルも消えていった……
Devil May Cry トータスに行く前の物語
その後、様々な仲間が加わり、ハジメ達は日本を中心に悪魔を狩り続けた。
もはや、ダンテに追いつくかのようなハジメの力は、当時のダンテをも上回るほどだった。
そして、史上最大の危機が訪れた……
Devil May Cry5
事の発端は、ネロが尋ねてきた謎のフードの男に
地方都市レッドグレイヴ市に、突如現れた異変。巨大な魔樹が街の中心を貫き、血を吸う根が人々を襲い始めていた。
その魔樹クリフォトにいる魔王ユリゼン討伐に腕を奪われたネロ。因縁のあるダンテ。依頼人である
だが、魔王ユリゼンの強さは桁外れで、ネロとVは撤退を余儀なくされ、防戦一方のダンテは魔剣リベリオンは砕かれてしまった。
撤退する中、ネロは悪魔に目もくれず歩き去っていく。Vがその理由を尋ねるとこういった。
〝弟分に電話する〟
そうして時は進み、あの屈辱の敗走から一ヶ月。
ネロは新たな力〝デビルブレイカー〟を手に入れ、V、ハジメと再会した。
別々で行動し、クリフォトの根を枯らしていく三者。その過程で、ネロとハジメは光を操る悪魔を斬り伏せ、中に閉じ込められていたレディを救出、Vは従えた魔獣たちとの巧みな連携で着々とクリフォトの根を枯らしていった。
そこで、Vは悪魔たちの会話から〝魔剣スパーダ〟がまだ破壊されていないことを知り、魔剣スパーダの捜索を始める。
ネロとハジメは、ユリゼンの元に向かいクリフォトを登っていき、ユリゼンと再戦し一撃入れるも、絶体絶命の危機に陥っちしまう。それを救ったのは、一体の魔人だった。
その数時間前、Vは魔剣スパーダを見つけ、奈落の底にいた昏睡状態のダンテを発見した。
目を覚ましたダンテは、Vに事情を聴き、ネロの元に急いだ。その道中、ダンテは悪魔に取り込まれていたトリッシュを助け、先を急ぐ。
その一方で、トリッシュへ、Vの口から真実が語られた。
元々、魔王ユリゼンはある男の半身だったのだ。その男は、度重なる戦いとその敗北によって体が限界を迎えていた。
だが、男はまだ死ねなかった。成すべきことがあった。それは、双子の弟に、ダンテに勝つことだった。
男は、力を得るために己が身を裂いた。男は、弟に勝つために滅びゆく肉体と人の心を捨てた。閻魔刀を使い、人と魔を切り離したのだ。
その結果、男は純粋な悪魔となった。強大な力を持ち、事実、ダンテをも圧倒したユリゼンへとなったのだ。そして、ユリゼンから切り離された人の肉体と心。それがVの正体だった……
一方で、ダンテは悪魔を屠りながらある場所に行きついた。そこは、ダンテが家族と共に過ごしていた家だった。
そこで、なぜスパーダがダンテにリベリオンを与えたのか。その理由にたどり着いた。リベリオンは、閻魔刀の人と魔を別つのと逆の役割を持っていた。〝人と魔を融合〟させる能力だ。
ダンテは、それを使って魔剣スパーダごとリベリオンを吸収し、新たな力を得た。
そうして、ダンテは飛び立った。ユリゼンの元へ、決着をつけるために。
そうしてダンテは、ネロとハジメの危機を救ったのだ。
ダンテは、自身の名を冠する〝魔剣ダンテ〟と新たな力でユリゼンを圧倒した。しかし、急に起こった地響きによってユリゼンは姿を消してしまった。
ユリゼンの元へダンテ、ネロ、V、ハジメの四人が向かい、ダンテが一早くにたどり着く。
ユリゼンに語り掛け、止めようとするダンテ。だが、ユリゼンは聞く耳を持たず、クリフォトの禁断の果実を口にし覚醒した。
だが、覚醒したユリゼンですらダンテは圧倒してみせた。
Vは、自分が止めを刺したいとユリゼンに近づき、自身の体と一体化し……
バージルが復活した。
最終決戦へと向かうダンテは、ネロに真実を打ち明ける。バージルがネロの父親と……
ダンテがバージルの元へ向かう一方で、ハジメはV、否、バージルの使い魔だったグリフォン、シャドウ、ナイトメアと対峙していた。
バージルの負の記憶。それが模られたものがこの三体の悪夢だった。それを知ったハジメは、次は悪夢ではなく、夢となれるよう、斬り伏せたのだった。
一方で、ネロはニコたちと合流していた。自分の父親を知ったネロは何もかもが分からなくなり、直接バージルに会うことを決め、向かっていく。
そのころ、ダンテとバージルの決戦が始まった。
実力が互角な為、決着も付かず斬って斬られてを繰り返し、どちらかが死ぬまで戦いは終わらない。
消せない過去、譲れぬ思い。宿命、信念、愛憎。交錯する幾つもの理由。ダンテとバージルが剣を再度交えようとした時、一人の男が割り入った。
それは、新たな力を覚醒させたネロだった。
ネロは、二人の元に向かう時、一つ決心をした。今度こそ、誰一人死なせはしないという覚悟を。
ネロとバージルの最終決戦が幕を上げる。覚醒ユリゼンの力を得たバージルをネロは真魔人となって圧倒した。
ダンテとバージルは二人でクリフォトの根を断ち切るため魔界に向かい、ネロとハジメは人間界で悪魔の残党を倒した。
そうして、ハジメは帰国。ネロもフォルトゥナへと帰っていった…………
しかし、この事件をきっかけに…………
彼らは、異世界に挑むことになる。
「さぁ、さらに我を楽しませろ! 南雲ハジメ!!」
「ハッ、一人寂しく笑ってなっ! クソ神野郎!!」
ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強