ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強 作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ
オスカー・オルクスの墓を建てお参りをしてから、ハジメ、雫、ユエの三人は開いていなかった部屋の探索を開始した。開いていなかった部屋はオスカーがつけていた指輪をかざすことによりロックが解ける仕組みとなっている。そのため、ハジメは「貰うぞ」と合掌してから指輪を頂いた。指輪には十字に円が重った文様が刻まれている。それは書斎や工房にあった文様と同じだった。
まずは書斎である。
オスカーの依頼を受けるにしても、ここから出られなければ意味がない。三人は、書斎のロックを開け、中にある書物を片っ端から調べていった。しばらく探して、やっとこの家の設計図が見つかった。青写真の様にしっかりしたものではないが、そういう物はあるっていうだけでも十分役に立つのである。
「
ハジメは嬉しそうに二人に声をかける。設計図によると、地上への出口は三階にあった魔法陣で、そこ外に行けるとのこと。ただし、オルクスの指輪が無ければ起動しないらしい。再び、貰って置いてよかったとハジメは思うのだった。
それと清潔感があった理由は、一定期間ごとに小型自立起動のゴーレムが清掃してくれているからだったりする。また、天井の太陽モドキは本当に太陽と同じ機能を持っていたり、夜になれば月のようになったりすることがわかった。
工房にはオスカーが生前に作ったアーティファクトや素材類が保管されている。ハジメは依頼料として貰おうと思ったのはここだけの話である。
「ハジメ、コレだけど…」
「何見つけた?」
ハジメがオルクス邸の設計図をチェックしている間に、雫が一冊の本を渡してきた。どうやらオスカー・オルクスの手記のようだ。それには七人の仲間との何気ない日常が書かれていた。
その内の一節に、他の六人の迷宮について書かれているところがあった。
「やっぱゲームだなぁ。他の大迷宮を攻略すると創設者の神代魔法が手に入るのか。FFXVみてぇだな。王の墓所巡りならぬ、解放者の迷宮巡りってか?」
「まんまFFね……」
「……なに?」
トータス出身のユエにはあの超がつくほどのバッドエンドを迎えるゲームは分からなかったようだ。
話を戻そう。方針としては七大迷宮を攻略して帰還方法の捜索、及び、エヒトの討伐だ。
ハジメはその後も、迷宮の場所が記されている資料はないか探したが見つからなかった。とすると、行く場所は【グリューエン大砂漠の大火山】【ハルツィナ樹海】を筆頭に、迷宮があると思われている【ライセン大峡谷】【シュネー雪原の氷雪洞窟】辺りを調べるしかないだろう。
書斎は後でじっくり見ることにして、三人は次に工房に向かった。
工房には作業をする大部屋が一つ、素材の保管庫やアーティファクトの収納部屋などの小部屋が幾つもある。その中には錬成の理論書などが大量にある。錬成師からすれば、ここは天国に等しいだろう。
ハジメは少し悩んでから二人に提案した。
「なあ、しばらくここに留まってもいいか?さっさと先に進みたいのは俺も山々なんだが、対戦相手は世界を洗脳してるクソ神だ。出来るだけ準備はした方がいいと思ってな。……ダメか?」
二人は提案を聞いてキョトンとしている。
「私は構わないわよ」
「んっ、私も…」
だが、頭に理解が追い付くと、すぐに了承した。
「いいのか?特にユエは早く地上に出たいだろ?」
そう聞くと、二人は目を合わせてから、
「「ハジメと一緒ならどこでもいい」」
とこれまた綺麗なシンクロを見せてくれた。どっかでこのシーンを見た気がするが、気のせいだろう。
結果、三人はここで可能な限り鍛錬を積み、装備の充実を図ることとなった。
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おまけその一:ヒュドラの報酬
「ハジメ、これ見て」
「うん?」
ユエが見てと言った物は、少し大きめの斧だった。全長105cmほどあり、どことなくストーム○レイカーに似ている。しかし、一点だけ気になる部分がある。刃の部分に三対になっている蛇の様な形の像が付けられており、それぞれヒュドラの六首と同じ色をしている。
「ユエ、これどこにあった?」
「ヒュドラの部屋で見つけた」
なんでもユエ、ヒュドラの部屋にある荷物を取りに行くときに偶然この斧を見つけたらしい。それもヒュドラが死んだ場所に刺さっていたので気になり抜いて持ってきたというのだ。
「そうか…とすると、この斧はヒュドラの報酬みたいなもんかな?」
ハジメはそう考えて、新たな武器の名前を考え始めた。
しばらくして、いいのが思い付いたのか急に顔がパァッとなる。
「よし!この斧の名前は「
そうして、新たな武器、七戦斧ヒュドラを手に入れたハジメだった。
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おまけその二:風呂騒動
その日の晩、天井の太陽が月に変わり淡い光を放つ様を、今日もハジメは風呂に浸かりながら全身を弛緩させて眺めていた。今までもそうだったが、風呂に入ると、ハジメは顔が緩むのである。風呂は心の洗濯とはよく言ったものだ。
「やっぱ、風呂はいいもんだぁ〜」
ハジメの気の抜けた声が風呂場に響く。全身をだらんとさせしていると、突如、ヒタヒタと足音が聞こえ始めた。それも二人分。完全に油断していたハジメは戦慄する。なに!?バレていたのかっ!?
タプンと音を立てて湯船に入ってきたのはもちろん、
「んっ……気持ちいい……」
「やっぱり、お風呂はいいものね」
一糸まとわぬ姿でハジメの両隣に腰を下ろすユエと雫である。
「……お前等、俺は隙を見て入ったのにどうしてわかった?」
「「張り込んだ」」
「あ、そうですか」
ハジメは目が点になった。
「それより、俺は一人でのんびり入りたいんだが…?」
「「……だが断る」」
「ちょっと待て!雫はともかく、ユエは何でそのネタ知っている!?」
「……」
「無言を通すな。っつうか、せめて前を隠せ。タオル沢山あったろ」
「むしろ見て」
「ハジメなら全部見せてあげるわよ」
「勘弁してくれ」
ハジメが眉間を押さえていると、二人がなにをとは言わないが当ててきた。
「……おい、当たってるんだが?」
「「当ててんのよ」」
「だからユエは何でそのネタを知ってんだ!?たくっ、俺は上がるぞ!」
「逃がさないわよ!」
「観念して」
「おい!?待てお前等!あっ、アッーーーーーーーーーーーーーー!!!」
その後、何があったのかはご想像にお任せする。
その頃、香織は
「なんか、裏切られた気がする」
「「白崎さん!?背後に魔帝ムンドゥスが見えるだけど!?/香織!?背後に魔帝ムンドゥスが見えるんだが!?」」
ミレディ・ライセンを連れていくかいかないかをアンケート取ります!
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連れていく!
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連れていかない!
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どっちでもいいな〜