ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強 作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ
訓練場では炎が燃え広がり大混乱に陥っていた。地響きが起こり火の手が広がっていく。
「なんだこれは?!」
ガハルドも人生でも初めての経験なのか錯乱していた。
「ぐああっ!?」
「があっ!?」
炎による被害が出ている中、空間に罅が入り始めた。
「なぁ、浩介。これ何か分かるか?」
「分からない。でも、この炎には見覚えはある。昔、事務所の棚の本にあった」
浩介がそこまで言うと、罅が大きくなり、炎と共に何かが出てくる。
それは猛牛の角を生やした巨大なケンタウロスのような姿をしており、その体は灼熱の炎に包まれている。手に炎の剣を持ち、特に背中の大きな翼状の炎が印象的な
「あぁぁぁ~…久しぶりよな…人間界よ……」
その悪魔は歩いて進んでいき、その炎が訓練場に燃え広がる。そこに浩介が降りてきた。全員が退避した中、下に降りた浩介を全員が見ている。
擦れ違う悪魔と浩介。そのまま、すれ違うと、浩介はおもむろにブルークイーンを背中から引き抜いて地面につける。そして、ブルークイーンを地面に少し擦って風を切るようにくるりと一回転して剣風で炎を消火した。
それを見た悪魔が後ろを見て浩介を見据えながら話し出す。
「面白いことをするではないか!人間!」
「俺は暑いの苦手だからな」
「千年以上前に来た時には、貴様のような人間は少ししかおらなんだ………」
「随分と長生きな爺さんだな」
「死ね!!」
浩介の言葉にキレたのか、悪魔は剣で激しい突きを繰り出すが、浩介がブルークイーンで突き返して鍔迫り合いのようになる。ブルークイーンの剣先が悪魔の剣の熱で赤くなっている
「おらっ!」
「ぬぅっ!?」
浩介はそのままブルークイーンを振り上げて悪魔の剣を弾き返した。
「冥途の土産に教えてやろう…人間の小僧!」
悪魔は浩介に剣を向ける。
「我こそは偉大なる炎獄の覇者〝ベリアル〟である!!!グゥォォォオオオアアアアア!!!」
悪魔ベリアルは名乗り、咆哮した。
BGM:Shall Never Surrender
浩介はジャンプして最初からアイボリーを悪魔ベリアルに撃ち込んで怯ませ、そこにブルークイーンでベリアルの頭に斬りかかる。何撃か打ち込むとベリアルも反撃で剣を振り回すが、浩介はそれを空中で回避しアイボリーの〝チャージショット〟をベリアルの脳天に撃った。
「グアアアアアアアアア!?」
その一撃でベリアルの炎の鎧が消え、膝をついてダウンする。浩介はダウンしているベリアルの頭までジャンプし、踵落としでベリアルの頭を地面に食い込ませる。そこで一旦離れ、ブルークイーンのイクシードを溜めている。
その間、ベリアルは顔を地面から上げ肩で息をしていたが、次の瞬間、思い切り剣をグリンと回しながら振り上げ、ベリアルは〝炎回復咆哮〟をしながら、ベリアルを中心にビックバンのような爆発をする〝メガクラッシュ〟を起こす。再び炎の鎧が身に纏われていた。
「ううぅぅううっ!」
浩介はその熱風を片腕で顔を覆い隠して耐えた。
「ぬうぅぅぅわっ!」
ベリアルは剣を浩介に振り下ろす。浩介はそれをサイドロールで回避し、再度ベリアルの頭に〝エリアルコンボ〟を叩き込んだ。だが、ベリアルはそれを見越していたようにメガクラッシュ中心部を起こした。
それを浩介はバク転で効果範囲の外に出てやり過ごす。ベリアルはさらに浩介に剣を振り下ろすが、浩介は再度回避してベリアルの顔に斬りこむ。
その浩介をベリアルは〝対地正面パンチ〟で応戦するが空振りした。しかし、余波で発生する炎柱に当たり浩介は二、三回地面を転がる。すぐに体制を整えるも、再び発生した炎柱に当たり吹き飛んだ。
「ぐああああっ!?」
『遠藤(様)!!』
勇者組や周りで見守っている人たちが浩介を心配し声を上げる。それに浩介は背中を見せたサムズアップで応えた。〝俺はまだ戦える!〟と〝大丈夫だ!〟と言うように。
だが、そんな浩介にベリアルが炎を溜めて突進する〝超突進〟をぶつけてきた。
浩介はギリギリのところで回避して、ブルークイーンを鞘に入れた日本刀のように構える。その背中には、〝力を求める
次の瞬間には、何回、何十回もの剣撃を浴びてダウンしたベリアルがいた。
「これで終わりだ、クソヤロオオオオオオオオオオオ!!!!」
浩介は飛び上がり、ベリアルの顎を蹴り飛ばして入り口近くまで吹っ飛ばした。
「クッ、まさかここまでとは……力を蓄えねば!!」
ベリアルは体を炎で包み罅の向こうへ帰っていった。
「ったく、何だったんだ…」
浩介は、ハジメに会えたときはこのことを話そうと心の中に決めた。
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この騒動の後、教会が騒然となった。
訓練場に『ベリアルという悪魔が現れた』という事案は教会を揺るがすには十分だったようだが、この事はその場にいた者とハイリヒ王国上層部だけの機密となった。偶然その場の近くで、訓練場から火が見えた者には、魔法の訓練だったと説明している。
そして、ベリアルを撃退した浩介だが、報酬として宝物庫からアーティファクトの剣を一本贈るというものだったが、浩介はそれを蹴って「何もいらないです。仕事をしただけですので」と言ったらしい。
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翌日・・・
早朝から龍太郎と香織の二人は特訓、浩介はサポーターとアドバイザーをしながら武器の手入れをしていた。場所は王宮近くの草原のような広場だ。
「お!朝からやってるな!」
そこに、王宮からガハルドがやってきた。
「あ、ガハルド皇帝陛下…こんなところで何を…?」
「いや、少し話がしたくてな。事実上、神の使途の最強たち。特にアンタにな」
ガハルドは話していた浩介を指さした。
「俺ですか?」
「あぁ。昨日のアレは見事だった。勇者より強いだろう」
「俺は基礎がしっかりしているだけで、本来は後方ですし、俺よりも強い人はいますよ」
ガハルドは目を見開いた。あの実力で後方だと、更に強いやつがいるのか?と言わんばかりだ。
「お前よりも強いやつだと?信じられんが」
「いますよ、俺の相棒です。今は別の所にいますけどね」
そして、何か思いついたのか、ガハルドは真剣な表情で話を続ける。
「あ~、もしよければだが、帝国に来ないか?」
「……なんで俺達なんだ?」
「見どころがあるからだ。俺は、実は勇者はお前らだと言われた方がしっくりくる。どうだ?帝国に来たらきっと強くなれるぞ」
ガハルドは三人を誘うが…
「すまないが、俺は断る」
龍太郎が真っ先に断った。
「ほう?何故だ?」
「まだ仕事がある。それをほっぽってどっかに行くわけにはいかねえ」
ハジメを、雫を見つけ助ける。
この仕事が終わるまで暇はない。
「そうか、二人はどうだ?」
「私も、龍太郎くんと同じ理由です」
香織も行くつもりはないようだ。
「俺も……相棒を探しに行かないとなんで」
浩介も断った。
「そうか。仕方がない、諦めよう。探してるやつが見つかるといいな」
そう言ってガハルドはその場を去っていった。
なんでも〝勇者に会う〟という目的は達成したので昼頃に帰るのだとか。〝フットワークが軽い〟という噂は本当のようだ。
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ガハルドが帰ってから、浩介はかつて清水の依頼に使っていたバンのところに来ていた。
「お、いたいた。探したぞ浩介」
そこに龍太郎がやってきた。
「こんなところで何やってんだ?」
「ああ、この世界じゃいらないと思ってたけど、ベリアルが出てきたから動かそうと思ってな」
「え?それって」
「デビルメイクライ再始動だ」
バンに付いているサイン表記で書かれた〝Devil May Cry〟のネオンサインが青く光りだした。
登場人物の設定資料みたいなのいりますか?(やるなら三章)
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やれよ(章の最初)
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やれよ(章の最後)
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両方やれよ(章の最初と最後)
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どっちでもいい
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さっさと話進めろや!