ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強   作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ

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なんか、急に文章作成能力が低くなった気がする…


Gatekeeper of the hell(地獄の門番)

 サソリ部屋を出てからも、毒矢に硫酸を撒き散らす鉄球やラジコンのゴーレム騎士、そして入り口に戻される部屋などクソッタレでムカつくウザい罠が大量に仕掛けられたいた。

 

 おまけに、この迷宮は一定時間で構造が変更されるらしく、これを知ったときは、女子三人は怒りの叫びをあげ、ハジメさえもうなだれたほどである。

 

 また、ミレディが書いたウザイ文は、全ての罠の場所に設置されているようだ。ミレディ・ライセン……嫌がらせに努力を惜しまないヤツである。そして、そのウザい文にシアがいちいち反応している。どうやらミレディに対する敵愾心が天元突破したらしい。ミレディが生きていたら「いいカモが来た!」とほくそ笑んでいることだろう。

 

 それでも全てのトラップを逃げたり、破壊したりして突破してきたが、スタート地点に戻されること七回、致死性のトラップに襲われること四十八回、全く意味のない唯の嫌がらせ百六十九回と、雫達のストレスはマッハだった。

 

 ちなみに、ハジメのストレス値が上がり辛いのは、トータスに来る数ヶ月前に行った幻影神殿が原因である。

 

 幻影神殿とは、日本にある、昔起こった大事件を追体験させられる神殿である。ハジメはそこでとある塔を登ったのだが、そこにいた下ネタ好きのウザいピエロ野郎のおかげでストレス値が上がりづらいという訳である。尚、この後しばらく優香と檜山に少し引いていたのはちょっとした余談である。

 

 

 

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 とある部屋の中、壁から放たれる青白い淡い光が、壁にもたれ掛かりながら寄り添う四人の人影を映す。ハジメ、雫、ユエ、シアの四人だ。

 

 ハジメを中心に右側に雫、真ん中にユエ、左側にシアが座り込んでもたれ掛かっている。部屋は静寂が満たしているが、耳を澄ますとほんの僅かにスゥースゥーと呼吸音が聞こえる。三人の寝息だ。三人は、ハジメの体を枕替わりに眠っているのだ。ハジメは見張り役として起きている。

 

「気持ちよさそうに寝やがって……ここは大迷宮だぞ?」

 

 ハジメの苦笑い混じりの囁きが響いた。三人の顔を見ると、雫とユエは微笑んで寝ており、シアは、ハジメの肩に思いっきりよだれを垂らしてムニャムニャと口元を動かし寝ていた。

 

 ハジメは、そんなシアを見て少し複雑な表情をした。

 

「まったく、なんで俺なんかに惚れたんだか……こんな場所まで付いて来て……」

 

 悪態は付いているが眼差しは柔らかい。ハジメは、何となしに抱きしめられている腕をそっと解いて、シアの髪を撫でる。と、その時、シアがムニャムニャと寝言を言い始めた。

 

「むにゃ……あぅ……ハジメしゃん、大胆ですぅ~、お外でなんてぇ~、……皆見てますよぉ~」

 

 そんなシアに、ハジメは呆れながら苦笑いを浮かべた。

 

「おいおい、お前の夢ん中の俺はどれだけヤベェ奴なんだ?まったく……」

 

 ハジメはそう言うと、微かに聞こえるぐらいの音量で鼻歌を歌いだした。

 

 

 

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 再び嫌らしい数々の罠とウザイ文を菩薩の心境で破壊したハジメ達は、一週間前に訪れてから一度も遭遇しなかった部屋に続く通路を歩いていた。

 

「は、は、はくしゅっ!うぅ、ズズ。なんか寒くないですかぁ?」

「そういえばそうね」

 

 雫が周りを見てみると、所々に霜が降っており、奥に進むにつれて床に氷が張られていく。

 

(……まさかな)

 

 ハジメは一つの可能性が頭をよぎるが、ありえない、と自分に言い聞かせ前へ進んでいく。

 

 そうして最初にスタート地点に戻して天元突破な怒りやら自身の喪失感を覚えさせてくれたゴーレム騎士の部屋にたどり着いた。ハジメが扉を開けた瞬間、

 

「っ!?避けてええ!!」

 

 三人はシアの警告に瞬時に反応し、弾かれた様に横に飛び退いた。その直後、扉から氷河期を彷彿させるほどの猛吹雪が押し寄せ、辺り一面を雪と氷の白銀世界に変えた。

 

「あっぶねぇ!もう少しで氷漬けだったな」

「シア、助かったわ。ありがとう」

「……ん、お手柄」

「えへへ、〝未来視〟が発動して良かったです。代わりに魔力をごっそり持って行かれましたけど……」

 

 そんな会話をして四人が扉を通る。

 

「「「グゥアアウ!」」」

 

 そこには左側の頭は紫色の稲妻が帯電し、右側の頭は口から炎を吹き、真ん中の頭は口元が凍っている三つ首の犬がいた。その犬は背中に四本の鎖が撃ち込まれている。

 

「よく来た…!挑戦者達よ!」

「この先は、我が主ミレディ・ライセンの最終審判の場なり…!」

「彼の者に会いたくば、力を示せ!!」

 

 その犬の名は、〈解き放たれた魔界の門番 キングケルベロス〉という悪魔である。

 

「ほっほお!落ち着けよ!ああ?どっかで見たことあるワン公だなぁ!」

「ハジメさん!?こんな魔物見たことあるんですか?!」

「シア、違うわっ!こいつは悪魔よ…!」

 

 雫はスパーダの血を少し受け継いでいるため鼻がよく利き、匂いで悪魔かどうか分かる。ちなみに、そう言う理由でスパーダの血縁者はタバコの臭いなど臭いがキツイモノが苦手なのである。

 

「挑戦者よ。貴様、我が眷属を知る者か…」

「ちょっとした知り合いだ。んな事より」

 

 ハジメはいったん区切ると、中腰になってキングケルベロスを煽り始めた。

 

「おいで、ワンちゃん!散歩に連れてってやる!ほれ!Let's go!Let's go!」

「煽ってどうすんのよ!」

 

 そんなハジメに、雫がツッコんだ。

 

「ほう、我を挑発するか…」

「面白い!ならば」

「力の全てを使い、相手をしてやろう!!」

 

 キングケルベロスはそう言い終わると、背中の鎖を引きちぎり自由となる。

 

「「「グオオオアアアアア!!」」」

 

 ハジメはそれを見て、ニヤリと笑いながらウォーミングアップを始めた。

 

「ほ~お、確かにパワフルだなぁ。お前らは手を出すなよ!」

 

 ハジメは、雫達にそう言うとカンフーのような構えを取った。

 

「こいつぁ、散歩も苦労するな!Come on!」

 

 BGM:King Cerberus Battle Theme

 

 キングケルベロスの右側の頭が咆哮をした。その口からはとんでもない量の爆炎が飛び出し、極寒の白銀世界を紅蓮の灼熱地獄へと作り替えた。キングケルベロスは右側の首と尻尾が燃えていた。

 

 ハジメはそれに応えるかのように、最初から〈真・デビルトリガー〉を発動し、魔剣ジェネシスで〝エリアルレイブ〟を繰り出してキングケルベロスの頭を切り裂いていく。

 

 自動で現れる〝ソードフォーメーション〟は〝フォーハンデッド〟などを出してキングケルベロスを攻撃した。

 

 キングケルベロスは、負けじと前足を振り下ろし、噛み付いてきた。

 

「我が炎の前に打ち砕かれるがいい!!」

『確かに、幻影神殿のワンちゃんとは違うな』

 

 ハジメは〝コンボA,B〟でキングケルベロスを斬っていると、〈真・デビルトリガー〉が時間切れで解かれ地面に落ちて膝をつく。同時にキングケルベロスがダウンした。

 

 ハジメは、すぐに動く出して数回頭を切り、キャバリエーレに持ち替え〝キャバリエーレ コンボA〟で切り裂いた。

 

「フルスロットルぅう!!」

 

 更に、バイク状態のキャバリエーレでウィリー走行をしてキングケルベロスの右頭を削り、入れ替えるように後輪でキングケルベロスの中央頭を叩く。

 

 しかし、キングケルベロスの左頭が紫色に発光し、全身が帯電していく。

 

「我が雷は魂をも貫く!!」

 

 次の瞬間、左頭の口が爆ぜ、灼熱地獄から電撃空間に作り替え、近くにいたハジメは余波で吹き飛ばされた。

 が、インターバルを置かずに中央頭の口が青白く光り、空中に冷気が漂い始める。

 

「その体……凍てつかせてくれる!!」

 

 冷気が一気に拡大し、極寒の白銀世界に逆戻りした。ハジメの頭上にはキングケルベロスが作り出した氷塊が落ちてくるが、余裕で回避する。

 

「おお、いいねぇ~。ちょうど暑かったんだ」

「フッ、ならば、魂ごと凍らせてやろうか?]

 

 ハジメは、キングケルベロスの〝氷塊落とし〟を避けながらキングケルベロスの横に走り〝エアハイク〟で飛び上がり、バルログを装備して〝フリクション〟を食らわせる。

 更に、〝アップドラフト〟で空中に再度飛び上がり〝バルログ コンボA〟を繰り出していく、キングケルベロスが前足で叩きつけてくるが〝エアハイク〟で回避し、〝イグニション〟で炎を纏い〝クルーザーダイブ〟をお見舞いする。だが、キングケルベロスがバックステップで回避してもう片方の前足でハジメを叩き後方に吹っ飛ばした。

 

「ぐああああああっ?!」

 

更に、部屋の温度が上昇し氷が解け、キングケルベロスの体が紅くなっていく。

 

「焼き尽くされるがいいぃッ!!」

「ぐああああああっ?!」

 

次は灼熱地獄の再来である。炎の爆炎でハジメは更に向こうへ吹き飛んだ。

 

「ベリアルすら我が炎には抗えん!!」

「ほお?ならこんなのどうだ?!」

 

ハジメは〈真・デビルトリガー〉を発動し魔剣ジェネシスを〝ソードフォーメーション〟を使い巨大化させを数度切り裂き、キングケルベロスを後ろに後退させた。

 

「挑戦者よ。貴様は力を示した」

「「「我が力を手に、先へ進め!!」」」

 

そう言うと、キングケルベロスの体が消え魂だけが残り、ハジメの伸ばした手に収まる。それは氷を纏ったヌンチャクのような魔具に変わった。

 

「有無言わさず、か…」

「ハジメさん、やりましたね!」

 

ハジメが耽っていると、シアたちが近寄ってきた。だが……

 

「「ッ!?ハジメ!」」

 

ゴーレム騎士たちがガシャンガシャンと音を立ててハジメを囲むように落ちてきた。

 

「フッ」

 

だが、ハジメは余裕そうに鼻で笑うと、キングケルベロスを振り回してゴーレム騎士吹き飛ばし始めた。カンフーのような「ホ~、ワチャアアッ!」みたいな声をあげながら。

 

「どれ、お次は~」

 

ハジメはヌンチャク型から雷属性の三節棍の形態にキングケルベロスを変化させ、ゴーレム騎士を感電させながら壁に叩きつける。そして、最後の炎属性の棍に変化させ炎の突き、叩きつけを繰り出し吹っ飛ばす。

 

「お~らああっ!!」

 

ハジメは飛び上がって、炎に包まれた棍を地面に叩きつけ床もろとも破壊した。

 

「…ハジメ、強い」

「というより、あれが武器になったということに頭が追い付かないですぅ」

「強い悪魔ってそういうものだから」

 

ハジメはキングケルベロスをしまい、雫達に声を掛ける。

 

「行くぞ?」

「ええ」

「…んっ」

「はいですっ」

 

ハジメの言葉に三人は頷いて奥に続く扉を開け、中に進んだ。

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