ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強 作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ
戦闘描写難しかった…………
ハジメ達は扉をくぐり、正方形のブロックにのって上に移動していた。
「ここがラスボスの部屋ね。さぁ、何が出るかしら?」
「もしかしたら、出てくるのはミレディその人かもな」
ハジメの言葉に3人は困惑しながら、どういうことだ?と目線で説明を求める。
「さっきワンちゃんが言ってたことを思い出してみろよ」
そう言われて3人は、キングケルベロスが言っていたことを思い出す。
『よく来た…!挑戦者達よ!』
『この先は、我が主ミレディ・ライセンの最終審判の場なり…!』
『彼の者に会いたくば、力を示せ!!』
「「…あっ」」
「え?二人ともわかったんですか?!教えてください!」
「いい、シア。解放者は千年前の人物なの。普通なら死んでいるから「力を手に入れたくば」とか「力を欲するのなら」って言うはず。なのにアイツは」
「…「彼の者に会いたくば」って言った…!」
「そんな言葉は、生きている限りしか使わねぇ」
ハジメがそこまで言うと、ブロックをくっつけたような広大なステージと超大型ゴーレム騎士が現れた。全身甲冑に全長が20メートル弱はある。右手はバルログの籠手の様に燃えるヒートナックル、左手は鎖がジャラジャラと巻きついたフレイル型のモーニングスターが装備されている。
雫達が、巨体ゴーレムに身構えていると、ゴーレム騎士達がヒュンヒュンと音を立てながら飛来し、ハジメ達の周囲を囲むように並びだした。整列したゴーレム騎士達は胸の前で大剣を立てて構える。まるで王を前にして敬礼しているようだ。
そんな緊迫した空気を
「やほ~、はじめまして~、みんな大好きミレディ・ライセンだよぉ~」
あろうことか、ラスボス本人がぶち壊した。
「あのねぇ~、挨拶したんだから何か返そうよ。最低限の礼儀だよ? 全く、これだから最近の若者は…。もっと常識的になりたまえよ」
「おっと、すまねぇ。まさか、ミレディ・ライセンがアンジェロタイプの悪魔になって生きてるとは思ってもみなくてな」
「そうそう、魔界の名工に体を悪魔に改造され~って、なわけないでしょ!」
腰に手を当てて、「私怒ってます」みたいなポーズをとっている。しかし、ゴーレムのため表情は読めない。
「ハハハッ!ああ、ちょっとした冗談だ。で?アンタは誰だ?片腕が悪魔の男だったり、狼に変身して鼠喰いまくるイカれ野郎は見たことあるが、ゴーレム女は見たことねえな。神代魔法の産物か?」
「おお、よくわかったね!私は正真正銘、ミレディ・ライセンだよ!ゴーレムの不思議は神代魔法によって全て解決ってね!」
「な~るほど、ちなみにアンタの神代魔法は?」
「攻略する前に情報なんて貰えるわけな~いでしょっ」
今度は巨大なゴーレムの指でメッ!するミレディ。どこか愛嬌があるように思えてきた。ユエが、「……中身だけが問題」とボソリと呟いている。
「よぉ~し!今度はこっちの質問に答えてもらうよ」
最後の言葉だけいきなり声音が変わり、今までの軽薄な雰囲気がなりを潜め、真剣さを帯びていた。
「目的は何? 何のために神代魔法を求める?」
嘘偽りは許さないという意思が込められた声音で問うミレディ。どうやら、軽薄な態度はブラフで、本当の彼女は凄まじい程の忍耐と意志、そして責任感を持っている人なのかもしれない。
彼女は大勢の人のために神に挑んだ者の一人だ。自らが託した魔法で何を為す気か知っておきたいのだろう。
「オスカー・オルクスに頼まれたんだ。エヒトとか言うクソ野郎を殺してくれってな。依頼料はたっぷり貰ったし、受けねえわけにはいかねえだろ?」
「な!?神殺しをなそうとしてるの?………よし、ならば戦争だ! 見事、この私を打ち破って、神代魔法を手にするがいい!」
「ああ、そう行きたいところだが、こっちからも一つ質問がある」
「ん?なにかな?」
「あの悪魔をどこで手に入れた?」
形勢が逆転した。ハジメは物凄い殺気をミレディに向けた。その殺気には嘘偽りは許さないという意志が込められている。何故、比較的悪魔とのいざこざがないこの世界で、キングケルベロスがいたのか?デビルハンターとして、ハジメには見過ごせない事案だった。
「え?ああ、
「どこで手に入れた?」
「それはぁ~教えてあ~げない!」
ハジメはホルスターからドンナー&シュラークを抜いた。雫達もすでに武器を構えている。
「「「「Let's rock!!!」」」」
BGM:Lock and Load
掛け声と共に、七大迷宮が一つ、ライセン大迷宮最終試練が始った。
大剣を掲げ待機状態だったゴーレム騎士達が、ハジメの掛け声を合図にしたかのように一斉に動き出し、ハジメ達の方へ頭から一気に突っ込んできた。
「ぶっ飛びやがれですぅ~!」
だが、シアがカリーナ=アンの〝ヒステリック2〟で全て吹き飛ばした。
「あはは、やるねぇ~、でも全五十体の無限に再生する騎士達と私、果たして同時に捌けるかなぁ~」
「それじゃあ、こういうのはどお?」
ミレディが嫌味ったらしい口調で、モーニングスターを射出した。だが、雫が閻魔刀の〝抜刀斬り上げ〟で叩き上げ、その隙にミレディに近づき〝疾走居合〟を放つ。
「え、ええ~!?一瞬で鎧にひび入ったんですけどお!?」
さらに、ミレディが驚いている隙に、雫は飛び上がり〝閻魔刀墜撃斬〟をミレディの頭上から放った。
だが、ミレディはスライドしたかのような動きで横にズレた。否、横に〝落ちた〟と言った方が的確である。
「ざ~んね~んでした~!」
「なら、これでどうですかっ!」
シアがそう言いながら、ハジメが更に改造した*1〝ベシュトレーベン〟改め〝ドリュッケン〟の引き金を引き打撃面を爆発させ、さらにロケットブースターの速度を上乗せした一撃をミレディに向けて打ち、ミレディはそれにヒートナックルで対抗し、互いの攻撃が拮抗し衝撃波が発生していた。
その一方で、ハジメとユエはゴーレム騎士達を処理していた。ドンナー&シュラークが火を噴いている。
ユエが、くるりと身を翻しながらぶら下げた水筒の一つを前に突き出し横薙ぎにする。極限まで圧縮された水がウォーターレーザーの如く飛び出しゴーレム騎士達を横断した。
「はぁ、少し面倒だな…あれ使うか」
ハジメはドンナー&シュラークをホルスターに戻し、〝宝物庫〟からメツェライを取り出し、ユエと背中合わせで毎分一万二千発の死を撒き散らす化物を解き放った。
「It's ShowTime!」
ハジメの声と共に、六砲身のバレルがドゥルルルルルと音を立てて回転し掃射を開始する。独特な射撃音を響かせ、直線的に伸びる幾多の閃光は、縦横無尽に空間を舐め尽くし、宙にあるゴーレム騎士の尽くをスクラップに変えて底面へと叩き落とした。
回避や死角からの攻撃で反対側に回り込んだものは、ウォーターレーザーにより、次々と両断されていく。
一瞬のに四十体以上のゴーレム騎士が無残な姿で撃墜されていった。時間がたてばまた復活するだろうが、ミレディを倒す間だけ邪魔が入らなければいいのだ。
「ちょっと待って!なにそれぇ~!?」
ミレディの驚愕している声を無視して、ハジメはメツェライを〝宝物庫〟にしまうと、ハジメの碧眼が紅く煌めきだしミレディゴーレムを視る。
一瞬の間だけ視ると、ニヤリと笑って全員に聞こえるように声を張り上げた。
「ゴーレム女の核は心臓のところだ!ぶっ壊すぞ!!」
「なっ?!何で、分かったのぉ!?」
「当ててみなっ?
再度、驚愕の声をあげるミレディ。ハジメが物体の何が何処にあるか分かる魔眼を持っているなど、ミレディには知る由もないことである。機械退治のセオリーである核の位置が分かり、女性陣も眼が鋭くなる。
ハジメは〝スピード〟でブロックの上や壁を某ウェブヘッドの如く駆けていき、ミレディに接近しようとする。現状のドンナー&シュラークではミレディゴーレムの鎧を通り、核に攻撃を届かせるのは難しい。なので、近接で一番のパワーがある魔剣キングベヒモスで鎧を破壊し、雫に閻魔刀で〝次元斬・絶〟をぶち込んでもらおうと考えたのだ。
だが、物事がうまく運ばないのがこの世である。
ミレディゴーレムの目が一瞬光ったかと思うと、空中で浮遊していたブロックが猛烈な勢いで宙を移動するハジメへと迫った。
「おい嘘だろ?」
「操れるのが騎士だけとは一言も言ってないよぉ~」
ミレディのニヤつく声を無視して、ハジメは落ちてくるブロックを魔剣ジェネシスで斬り刻むか吹っ飛ばしていき、何の問題もなく目標のブロックにたどり着く。
ハジメはそのまま魔剣キングベヒモスで核のある場所を斬りつけるが、傷ができる程度でビクともせず、別の足場に移動する。
そこに、ミレディがハジメの足場を〝落とそう〟とするが、背中に迫っているシアが、ミレディゴーレムの頭部を叩こうと跳躍する。事あるごとに光る目を頭部ごと真っ先に潰そうと考えたのだ。
だが、ミレディはシアが背後にいることが分かっているのか、ゴーレム騎士達をシアへ突撃させた。宙にいて無防備なシア。ゴーレム騎士の大剣に両断されるかと思われた瞬間、ゴーレム騎士を魔力で出来た蒼い剣が強襲した。
「え!?ポニテちゃんの何それ?!」
その出どころは雫だった。シアが切られそうになった瞬間、雫が新たに〝魔刀術〟の能力の一つを開花させたのだ。
「マジか。雫、バージルの〝幻影剣〟を習得しやがった!」
雫は幻影剣を見て、〝力を試したい〟という目でミレディを睨む。
「ハアアァァァッ!」
雫はミレディの所まで駆けていき、襲ってくるゴーレム騎士は〝幻影剣〟を飛ばして対応した。
雫はミレディの真下にたどり着くと、閻魔刀にゆっくりと手をかけ、一気に鞘から閻魔刀を引き抜く。その瞬間、雫以外の全ての時が止まり、見えない速度で無数に振るわれた剣撃がミレディゴーレムを空間諸共ズラし斬る。雫が鞘を腰から抜いて自分の前で閻魔刀を納刀すると時は再び動き出し、ガラスが割れるような音と共に斬撃がミレディゴーレムを襲った。
「
この技は〝次元斬〟の進化系にして閻魔刀の奥儀である〝次元斬・絶〟だった。
今回は区切りがいいのでここでいったん切ります。次回をお楽しみに~!
それと、出来れば感想ください!お願いします!!
今の小説の基本文字数は5000~6000なんですが、このままでいいですか?
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減らして(4000~5000)
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このままでいい
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増やして(一万文字ぐらいまで)