ありふれた悪魔狩人《DEVILHUNTER》で世界最強   作:ヴェルザ・ダ・ノヴァ

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読者の皆様、おはこんばんにちは。お久しぶりです…
8ヶ月の間またもお待たせいたしました…
遅れた理由としましては、リアルの方でいろいろと忙しくしておりまして、気づけば冬に投稿した話から秋になっておりました…誠に申し訳ありません…!
また、「数ヶ月も投稿してなかったくせに」と思われるかもしれない面の皮の厚いようなお願い事なのですが、どうか面白かったと思えたら感想を頂けたら幸いです。よろしくお願いしますm(_ _)m


The Devilish Jester(悪魔の道化師)

 魔物の群れの慟哭のような咆哮が響く戦場。空は、闇の色をより濃くし、夜明けまで残り数時間と言ったところだろう

 

「…というのが、今までの経緯だ」

「なるほど、なっ!」

 

 仮死状態(リゲイン)の悪魔〝ベヒモス〟に杖を突き立て、トドメを刺しながら幸利は、皆から居場所を晦ましていた時の話*1をハジメに行っていた。

 

 ベヒモスにトドメを刺している間もシャドウやグリフォンで指示を飛ばし、シャドウは〝バヨネット〟を発動。全身を巨大な手裏剣へと変化させ、タイヤのように転がって魔物の群れへと突進して斬りつけ、グリフォンは〝ブロッケイド〟を発動させ、数体の悪魔に雷を降らせリゲイン状態へとなった敵に、幸利が〝ロイヤルフォーク〟で周囲に複数の杖を魔力で作り上げ、一瞬ですべての敵にトドメを刺す。

 

「愛ちゃん先生心配してた、ぞッ!」

「それに関しては、申し訳ないと思っているさ…!」

 

 対するハジメは、幸利の話を聞きながら3、4体の悪魔たちへ魔剣ジェネシスを自分の周囲を払うように振り回して諸共屠ると、武器をキャバリエーレに持ち替えて振り返り、背後の魔物の群れ数体を相手に、分離させたキャバリエーレのグリップを握り込んでエンジンを吹かせ、キャバリエーレを引きずるように突進してズタズタに引き裂き、そのまま交差させて斬りつけた。

 

 現在、ハジメ達は悪魔とリーダー格の魔物を殺しまわっている。魔物たちの多くはハジメ達への恐怖を本能に刻み込まれており、今にも逃げ出したいほどなのだが、敵の首魁に洗脳され前進を命令しているリーダーに逆らえず進軍しているのだ。そのリーダー格を潰せば、命令塔の消えた魔物たちは帰っていくという算段である。

 

 なお、悪魔の群れは人間を殺したいという欲求と「己ら悪魔より格下の力しかない人間は淘汰されるべき」という思考で動いているため殲滅するほかない。

 

『まさかお前が来てるとは思わなかったぜェ?なぁ、ハジメちゃ~ん!』

「るっせぇぞクソ鳥ぃ!!」

 

 飛行しながら魔物に雷を降らせながらハジメに茶々を入れるグリフォン。そんなグリフォンに対して、暴言と銃弾で答えるハジメ。思わずグリフォンも「やめろバカ!!」と言いながら銃弾を避けていく。

 

 レッドグレイヴで看取ったのがハジメであり、もう会う事もないと思って合唱までしたのだ。そんなことから羞恥心などで気まずいのである。

 

 だが、グリフォンたちにとっても気まずいのは同じであり、ダンテの妨害をしようとしたがハジメに妨害され、来世の事まで祈られているのである。

 

 そんなお互いに気まずい状況の感情の矛先は敵である悪魔や魔物の群れへと向かった。半分ほど羞恥心やら気まずさやらを八つ当たりの如く敵に攻撃を振るって、途中でグリフォンの茶々とハジメの銃弾を交えながら殺しまわっていく。

 

 その光景を目にした雫とシアは、「「…普通に戦いましょうよ…」」と呟きながら雫は閻魔刀で〝次元斬〟を放ち、遠くの魔物を細切れにし、シアはドリュッケンで魔物の頭を叩き潰していた。

 

 こうして、龍の形をした雷(ユエの〝雷龍〟)や重力の塊(ミレディの重力魔法)が飛び交うのを背に、ハジメが様々な魔具や銃器で、幸利がグリフォンやシャドウで、雫が閻魔刀で、シアがドリュッケンで敵を屠り続け、気付けば朝陽が昇り夜明けが訪れていた。

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 太陽が山頂から離れ、朝日となってウルの町を照らす。

 

 ウルと北の山脈地帯の間にできた戦場では、大量の魔物と悪魔の死骸がゴロゴロと転がっており、大量の死臭が漂わせていた。大地には魔物の血が染み込んでいる。

 

 そんな戦場を背に、ハジメは魔剣ジェネシスを、シアはドリュッケンを肩に担ぎ、雫は閻魔刀を鞘に納めて手に持ち、幸利は肩にグリフォンを乗せて横にシャドウを携えながらウルの町へと舞い戻って来た。

 

 ウルの町の入り口にはユエたちを筆頭に愛子や生徒達が並んでハジメ達を待っていた。

 

 入り口へと到達したハジメはおもむろに優花に話しかける。

 

「やってくれたな?なに勝手に人のこと祭り上げてくれてんだ」

「なんのことかしら?」

 

 ハジメが言っているのは、開戦直後にハジメがバイクで飛び出していった際に行われた愛子の演説*2のことである。メリットに関しては重々承知はしているのだが、一言も相談も無しに敢行されたのだ。

 

 ハジメと優花が会話を繰り広げている間に、幸利は愛子に近づいて頭を下げた。

 

「…先生。勝手に消えて心配をおかけした…」

「ッ!?まさか清水君ですか!?」

 

 愛子の言葉に生徒達は驚愕の反応を見せ、優花もハジメとの口喧嘩を強制中断してギョッとした顔で幸利を見ている。

 

 それもそのはずである。突然行方をくらませて探していた仲間が突然外人風の美男子になって戻ってきたのである。玉井、仁村、相川の男衆など

「なんだその女の子たちにキャーキャー言われそうなツラはぁ…!!」

 と若干キレ気味である。そして、宮崎と菅原の女子二人はそんな男子たちに冷たい目線を送っている。

 

 そんな背後の生徒達に気付かず、愛子は、頭を下げていることで手が届いた幸利の両肩に手を乗せて口を開いて、怒号を響かせる。

 

「どうして急にいなくなったりしたんですか!?皆さん心配でずっと探してたんですよ!?」

「えっ、あ、いや…」

 

 愛子の質問攻めにタジタジとなってしまう幸利。慌てながらなんとか返答しようとするもなんと返せばいいのか分からず思考をフル稼働させて答えを探す。

 

 だが、突然の嗚咽のような声に幸利は急に施行を手放す。発生源は己の前にいる愛子からだった。突然の出来事から思わずハジメ達も愛子と幸利を眺めている。

 

「けれど、無事で本当によがっだでず…!!」

「ッ!先生…!心配をかけて申し訳ありませんでした…」

 

 涙ぐみながら己の無事を喜ぶ尊敬する先生へ、幸利は心からの謝罪を口に出し頭を下げたのだった…。

 

 だが、この穏やかな空気は、一人の危機を知らせる叫びと共に壊された。

 

「ッ!?ダメです!避けて!」

「ッ!?ハァッ!!」

 

 シアの叫びと同時に、グリフォンたちと契約して得た感覚によって背後から迫る物体を捉え、愛子を吹き飛ばさない様に片手で抑えながら、身を捻らせて手に持つ杖で物体をパリィで打ち返す。打ち返した物体は地面を数回バウンドしてそのまま離散していった

 

 打ち返した物体。その正体は水。恐らくは、水系攻撃魔法〝破断〟であった。弾丸の如き、ドリルのように回転した水流のレーザーが幸利の背中を貫こうとしたのだ。

 

 全員が突然の攻撃に意識を張り詰め周囲を警戒する。ハジメは、ホルスターからドンナー&シュラークを引き抜いき、〝遠見〟で〝破断〟の射線を辿るが、どれだけ辿っても射線上には何も確認できなかった。

 

「Bravo!Bravo!まさかアレも止められるとは思わないジャ〜ン?」

 

 突如として聞こえてきた声に全員が声の聞こえてきた村へ通じる丸太3本程でできた門へと顔を向けると、門の上に全体的に紫色の衣装を身に纏い、赤と青のオッドアイをしたピエロが杖を振って「アーッ!ハハハハッ!」と不気味な笑い声を発していた。

 

「貴方何者なのかしら?」

「Oops(おっと)、名乗ってなかったな。オレの名は」

「ジェスター、だろ?それともアーカムって呼んだほうがいいか?」

 

 雫の問いかけに答えようとしていたピエロはハジメに遮られたことが癪に障るのかニヤけた笑い顔から睨み顔になって目線がハジメを射抜く。

 

 このピエロは、約30年前にダンテとバージルによって倒された神になろうとした男“アーカム”が変身した姿なのだ。

 

「こんなところまでわざわざ観光ってわけでもないだろ?目的はなんだ?」

「……私の目的は、そこにいる女を殺すことだった」

「わ、私…ですか…?!」

 

 門の上でハジメたちを見下ろしていたジェスターは、瞬間移動をしたのかのように、門の一番遠くにいた玉井や宮崎たちクラスメイトたちのところに姿を表し、幸利の背で隠すように庇われた愛子へと指を指す。

 

「お前たち人間族は愚かにも、大規模に各地の農村を急激な改良を行なった。我々魔人族の目に留まり、調べられるということを考えずにな」

 

 ハジメたちは警戒しながらアーカムの話に耳を傾けていた。

 アーカムは次の瞬間、またも瞬間移動のように今度はジェスターの姿でハジメの横に現れ、肩に肘をかけてもたれ掛かり、愛子を指し示した。

 

「調べたらさぁ、そこの愛らしいお嬢チャンが原因って言うじゃナイ?だから、山の魔物たちを操ってあくまで魔物の暴走みたいに見せて襲わせようとしたのさ。けど、まさかお前に止められるとは思ってなかったゼ?“ダンテ”」

「なに?」

 

 突然の“ダンテ”呼びにハジメが混乱するも束の間、ジェスターはまたも移動し、門の上へとアーカムの姿で戻っていた。

 

「思わぬ収穫だった。テメンニグルを破壊され、スパーダの力も失った私の前に、貴様が現れたのだからな」

 

 アーカムの最後の記憶。それはダンテとバージルによってトドメを刺されたあの瞬間であった。悪魔としての死んだのがその瞬間であったのだろう。故に、人間としてレディに殺され死んだ瞬間は記憶になく、“ダンテに己は殺された”と思い込んでいるのである。

 

 実際のところ、当初アーカムの計画では、悪魔と魔物の侵攻のどさくさで殺す手筈だった。だが、ダンテ(ハジメ)を見つけたことにより、殲滅されるだろうことを瞬時に思考したアーカムは、第二プランとして愛子を貫通特化の魔法で射抜こうとしたのである。

 

 ただ、1つだけ過ちがあるとするならば、それは、あわよくばと射線上にダンテ(ハジメ)を重ねて一緒くたに殺そうとしたことによって、ハジメの後ろにいたシアの固有魔法を発動させてしまったことである。そう、〝未来視〟だ。ハジメの後ろにいたシアは、当然射線上にいたために、幸利、愛子、ハジメ、自分が一気に〝破断〟で貫かれる未来を見たのである。

 

 咄嗟にはじき飛ばした幸利はファインプレーと言ってもいいだろう。

 

「ダンテ、私の計画を潰してくれた礼は必ずやしてくれよう」

 

 門の上でハジメたちを見下ろしていたアーカムはそう言い残し、瞬間移動で消えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「けどその前にサ、楽しいオシゴトもしなくちゃいけないじゃナ~イ?」

「グハッ!?」

 

 だが、アーカムはジェスターへと変身し瞬間移動で愛子と幸利の後ろに出現して幸利を蹴り飛ばした。

 

 幸利は、愛子達に対して何かをするつもりなら、対話の最中にどさくさに紛れて行う可能性が一番高いと考えていた。

 

 だが、アーカムの帰還するかのような言動に惑わされ、もう直接手を出しては来ないだろうと何の根拠もなく思い込んだ慢心が生んだ一瞬の隙を突かれたのである。

 

 ハジメはトリックスターにスタイルを変えて“ダッシュ”でジェスターの元へ移動し、幸利はすぐに体勢を立て直してジェスターの方へと振り向くが、その時には、ジェスターは愛子の首筋に10センチほどの長さのある針を突き刺していた。

 

 針を突き刺れた愛子の表情は真っ青になっており、手足が痙攣し始めている。

 

「いやぁ、こんなウマくいくとは思わなかったネ!」

「先生になにしやがった!?」

 

 ハジメは幸利の側まで近づき一瞬の間に幸利に試験管型の小瓶を投げ渡し、二人を庇う様に前へと出てドンナー&シュラークを腕をクロスさせて構えて超速度連射を「アーッ!ハハハハッ!」と笑うジェスターにお見舞いする。

 だが、ジェスターは当たるギリギリで後ろ歩きしながら回避をしており、全ての弾が足元に当たっていた。

 

「いまオレが刺したのは、昨日までアンタらがいた山にいる魔物の毒針さ。この毒がチョ~効くんだゼ?思わず奥様も死んじゃうくらいイっちゃう毒さ!文字通りね!アーッ!ハハハハハッ!!」

 

 ハジメの攻撃を避け続けながらジェスターは笑いながら放った言葉に、周囲にいる一部の人たちを除いた全員が顔を青ざめさせた。

 

「このままなら、あと数分でお嬢チャンも天国まっしぐらなんじゃナ~イ?それじゃあなダンテ!また会おうゼ…?アーッ!ハハハッ!アーッ!ハハハハッ!!!」

「逃がすか!クソッタレのサーカス野郎が!」

 

 ハジメは逃げようとするジェスターに向けて魔剣“ジェネシス”でスティンガーを放つが、当たったのは残像であったため空振りに終わり、ジェスターはマジシャンを彷彿とさせるように煙柱を立てて消えていった。

 

 ハジメは魔剣“ジェネシス”を背中へと背負い戻しながら、ジェスターが消えた場所を睨みつけ、幸利たちの方へと振り返った。

 

 そこでは、優花が目元を押さえながらため息をついていたり、宮崎たち女子グループが赤面していたり、玉井たち男子グループが絶叫していたりと阿鼻叫喚の嵐だった。

 

 そんな集団の中心には顔を真っ赤に染め上げた愛子を抱きかかえて膝立ちしている幸利の姿があった。

 

 時は先刻ほど遡る。

 

 毒針を刺され、生死を彷徨い始めた愛子を抱きかかえた幸利へハジメが投げ渡した物は“神水”だったのだ。

 神水の解毒効果で愛子の治療は可能だと判断したハジメだが、ジェスターを相手取らなければいけなかったために、幸利へと神水の小瓶を投げ渡したのだ。そのことを幸利が理解するのに一分もいらなかった。

 

 幸利の周りでは、優花が落ち着かせようとするが効果なく、クラスメイトたちが悲鳴や怒声を発しているが、その一切を無視し幸利は、支えた愛子の口に試験管を咥えさせ、少しずつ神水を流し込んでいくが、愛子の体は全体が痙攣を始めており思った通りに体が動かないようで、自分では上手く飲み込めず、気管に入ったようで激しくむせて吐き出してしまう。

 

 だが、刻は愛子の命の灯火が全身に駆け巡る毒によって消えていく時間を進めていく。自力で神水を飲み込むことは無理だと判断した幸利は、残りの神水を自分の口に含むと、何の躊躇いもなく愛子に口付けして直接流し込んだ。

 

「ッ!?」

 

 愛子が大きく目を見開く。周りがさらに騒がしくなるが、我関せずと幸利は、愛子の口内に舌を侵入させるとその舌を押さえつけて、強引に神水を飲ませていく。幸利の表情には、羞恥や罪悪感の類は一切なく、ただ己に出来ることを最大限やるだけだという真剣さだけが浮かんでいた。

 

 やがて、愛子は神水を嚥下し体内へと流れ込ませる。すると、体を襲っていた激痛や、命が残り火となって消えていくような倦怠感と寒気が吹き飛び、生命の炎が再び燃え上がるような熱が全身を駆け巡った。流石は神水。もっとも、魔物の血肉摂取による肉体崩壊すらも防ぐ奇跡の水にとって朝飯前の芸当かもしれない。

 

 そして、その光景を幸利が背中を向けており、その上ハジメに意識を集中していたアーカムは、愛子が回復したことに気付かずに帰還していったのである。

 

 そして、ハジメが振り返り今に至る。

 

 わずか一瞬の間に、数時間もの時が流れたかのような口付けが終わり、愛子から口を離し観察するように見る幸利。確実に神水の効果で毒を無効化できたのかを見極めるための行為だ。一方で、愛子の方は、呆けた顔をし焦点の合わない瞳で幸利を見つめている。

 

「ふぅ、毒物症状は見当たらないな…大丈夫か先生?」

「…………」

「先生?おい先生!?」

「ふぇ!?」

 

 幸利は、愛子に容態を問おうと呼びかけるも依然として呆けた顔で幸利を見つめる愛子。精神になんらかの支障が出たのかと少し焦った幸利は両肩を掴み揺さぶると、何とも可愛らしい声と共に正気を取り戻した。

 

「…その様子なら問題も無さそうだな…違和感はあったりするか?」

「へ? あ、え、えぇ、だ、大丈夫ですよ。違和感もありません、むしろ気持ちよく……って、い、今のは違います! 決して、その!」

「落ち着いてくれ先生…」

 

 大慌てでしどろもどろになりながら体調に異常はないことを伝える愛子に、幸利は若干の苦笑いを浮かべながら落ち着かせようと声をかける。

 

 そこで、幸利は周りに思考を飛ばすことができるようになり、周りを見渡すと全員が赤面やら阿鼻叫喚やら騒がしいことになっていることに気づいた。

 

「…何を見ている?見せ物じゃないぞ」

「ほう?にしては、随分とお熱かったようで?」

 

 周囲からの視線に思わず幸利が怪訝な顔で苦言を申すと、後ろからハジメがニヤニヤとまるで悪友が茶化すかのように口元を歪める。

その言葉に幸利は意味を理解できないと言いたげな顔をし、その横で座っている愛子はまたも顔を赤面させて少し身動いだ。

 

「ただの人命救助だ。それ以上も以下もないだろ?」

「ラノベ読みまくってるクセにそれ言うか?ここから始まる恋愛話だって沢山あるだろ?」

 

ハジメが呆れたように言うも、幸利は本気で理解できていない様子だった。

 

「…?現実と物語は違うぞ?」

「お前それマジで言ってんのか?」

 

 あまりにも真顔で言い切る幸利に、ハジメは思わず頭を抱える。

 

 どうやら、幸利に恋愛というものが分かるようになるまではもうしばらく時間がかかるらしい。

*1:
前話「Those who use Devil(悪魔を駆る者)」参照

*2:
前話「Horse and bike chicken race(馬とバイクのチキンレース)」参照

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